議会基本条例が成立、杉村は反対 | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」



22日、3月議会が終わりました。
あとは、4月の市議選に向けてあっという間です。

今度の議会で、一番大きなテーマは『議会基本条例』とそれに関連する市民からの陳情であったと思います。

『基本条例』は、22日最終日に賛成多数で可決されましたが、杉村だけ反対しました。この条例案は文字通り議会の基本的な在り方を規定するもので、1年以上にわたる議論の末、まとまりました。議会改革検討委員会において、党派を超えお互いに妥協し、合意に至ったものなので、当初は私も賛成するつもりでいました。記事にある「政策立案や提言」は一旦削除されたものを私のこだわりで盛り込んでもらったものでした。

しかし、その後の検討委員会の運営に問題があり、今回条例案に「反対」するに至りました。

発端は、昨年12月です。『基本条例』を審議してきた議会改革検討委員会の録音記録について、市民から情報開示請求がありました。これに対し、議会改革検討委員長は独断で非開示と決定し、検討委員会には報告のみでした。報告に対して、自民から共産・ネットまでスルーでしたが、私は異を唱えました。

府中市情報公開条例では、録音データも情報開示の対象になります。このことは過去に市の政策総務部長が明白に答弁しています。それなのになぜ今回議会が非開示としたかというと、「発言者」が特定されてしまうから、というのが唯一の理由でした。

「発言者」とはこの場合、私たち議員です。議会の場でどの議員がどんな発言をしたかということは、個人情報でも何でもありません。録音データは開示対象という明白なルールの例外とするほどの理由には到底なりえないはずですが、自分たちの都合でなんでもやってしまうのが今の議会です。

このことから、私は条例案自体について『条例の成立過程に瑕疵がある』として反対しました。

議会の基本を決める条例ですから全会一致が望ましいので、これに反対するのは非常に重いことですが、成立過程における情報公開条例違反が明白であり、憲法をも蔑ろにするものなので、賛成するわけにはいきませんでした。

採決の際、私が↑この理由を言って反対意見を発言しましたら、自民党から共産党までみんな賛成意見に立ち、普段にはない賑やかな議会となりました笑。ただぼくの意見にまともに反論されたのは、共産党の目黒さんと自民の臼井議員だけでした。ただその反論も、杉村の意見は手続きの話であり、条例自体には関係なく身勝手だ、というもの。「録音データの非開示が情報公開条例違反」だということについては誰も反論しませんでした。

民主主義はプロセスが大事、です。条例案の審議過程で条例違反があれば、その条例案は正当性がなくなるというのはごくごく当たり前の話ではないでしょうか。反論できるなら、ぜひ聞きたかったところです。