れいわ新選組、日本新党の再来となるか | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」

山本太郎
改憲勢力が3分の2を割った、割ったと
今回の参院選の開票報道で盛んに言われていた。そのせいか、立憲の枝野代表も得意そうにそれをコメントしていたが、旧社会党のデジャブかと感じてしまった。

投票率は、史上2番目の低投票率だったという。政治に期待できないという有権者の気持ちの表れだろう。今の政治への批判があるとすれば、その責任の第一は当然政権政党にある。しかし、低投票率の責任は有権者の不満の受け皿となれない野党にあり、第一の責任は野党第一党にあると言わざるを得ない。

しかし、少なくなった野党票のパイを食い合って議席を倍増した立憲には、そのような意識は無い。倍増の結果おそらくは、ほっとけば他の野党は消えてなくなり、やがて自分たちが単独野党となり、二大政党の一角を占めるのだ、と考えてしまうのだろう。

そのちっぽけな驕りは選挙中から既に感じられていた。立憲の政見放送をみて、その目線の高さと具体性のあまりの無さに唖然としました。日々の生活に追われじっくり政治の主張に耳を傾けられない人々に対して、「令和デモクラシー」などと高い位置から言葉を発しても、とても立ち止まってはくれないだろう。皆が、今そこにある生活の苦しさをどう解決してくれるのか聞きたくても、率先してビジョンを提示していきたい、とか、経済を逆転する必要があると考えている、としか枝野氏は言わない。

この選挙で、高みからの自分たちの主張が受け入れられたと、立憲が勘違いを続けるなら、このままでは、旧社会党時代の1.5大政党がまた定着してしまうだろう。

しかし今回、このままではない風も吹いた。枝野氏とは対照的に、
「日々の生活に追われじっくり政治の主張に耳を傾けられない」人々の足を立ち止まらせ、振り向かせ、なけなしの財布からお金を出させたのは、山本太郎の魂の声だった。「あなたの生活が苦しいのはあなたの自己責任ではない。自民党が政策を間違えてきたからだ。消費税を廃止しよう。」

結果、山本本人は落選したが、マスコミから無視された中で2議席を獲得したのはすごいことだ。意図したことではないだろうが、2議席を譲り自分が落選したことで、ますます山本太郎への応援の風は強くなるだろう。それは高い位置にいては決して感じられない風だ。

かつて細川さんの日本新党が参院選で4議席を獲得し、次の衆院選でまさかの政権交代を実現してしまった。4と2ではかなり違うし、マスコミの姿勢も当時とはだいぶ違うから、同列には考えられないが、可能性を感じさせる参院選だったと思う。