スキー用語20「内膝の返し」「引き寄せ」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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用語解説というよりかは
テクニックの解説になります


19でX脚の話が出ましたが
ちゃんと解消法があります

ここで声を大にして言いたいのは

「外足加重が強まれば内足が
自然に返ってくる」
「シュテムターンで急斜面を滑っていれば
内足が自然に返るようになる」
と言う言い方

これは大嘘です

きちんと内足の操作を練習しなければ
いつまで経っても
内膝が返ってパラレルの完成にはなりません

「自然に」X脚が治れば 指導者も生徒さんも
こんなに苦労はしないのです


正しい練習をして
きちんとシュテムからパラレルへ進みましょう







「内膝の返し」とは
シュテムターンからパラレルターンへ
移行する際
なくてはならない操作です

シュテムターンとパラレルターンの
大きな違いは ターン前半から内膝が返って 
アウトエッジを使えているかどうか
という点です


シュテムターンに於いて
内足のインエッジが立っている状態から
パラレルターンの為に
アウトエッジへ切り替えるには
内膝をガニ股方向に動かすと良いのです


これをやり易くする為に外足加重や
ストックワークがあります



外足加重は9をご参照下さい
ストックワークは23にて後述します


内足をなるべく軽くし、
その上で内膝をガニ股に動かせれば
そのターンはパラレルターンと言えるでしょう


緩斜面において内足一本ターンなどを
練習するのが最も効果的です


別名 内足の返し


返った内足アウトエッジをそのガニ股のまま
外足にくっつけようとする運動を
「引き寄せ」と言います



↑内膝の返し~引き寄せ




この二つが出来てくると
ようやく両足を美しく閉じての
パラレルターンが完成するわけです

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またガニ股が出てきましたね、、

スキー操作に於いてはガニ股は
悪いことではありませんので

積極的に股割りやあぐらや座禅を組んで
体側側に脚が柔らかく動くようにしておくと
色々と捗りますね(^_-)-☆




次回は21「パラレルターン」です

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