スキー指導用語91「スキーの数え方」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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「一本」

スキーで上がって降りて来た時の数え方です


別名 一回 一発 一スパン


細長いものは「本」で数えるので

この呼び名があるのでしょう


リフトなり登行なりで登り

どんな面積を使っても

どんなに時間がかかっても一本です


「回」だと何となく作業と言うか機械的

「発」だと気合入れて滑ってくるような

そんな気持ちの表れが呼び名に出ますね


「スパン」は所要時間を計算する時などに

使います

※間隔、距離、渡り を意味する英語


「一滑り」と言うと必ずしも一本でなく

一定時間体が慣れるくらいまで

滑ってくる事を言います



「一台」

ビンディングをセットして

使えるようになっている板の数え方です


土台 と言うように地面(雪面)に

くっついてるのでこう呼ぶのでしょう


また、スピードを出して飛んでいく乗物

と言う様から戦闘機になぞらえて「一機」

と呼ぶ場合もあります

ゲームの影響もあるでしょう



箸が2本で一膳、靴が2個で一足 と言うように

板も2枚で一台 となります


スキー用品店の棚に並んでるビンディングの

付いてない板本体そのものは「枚」ですが

明確な決まりは無く人それぞれです


リフトから片っぽだけ落ちてるのは

「枚」と呼びます



「一足」

ブーツの数え方です

普通の靴と同じになります



「一本」

ストックの数え方です

箸と違って2本無いと使えない と言う訳では

無いので1本毎で数えます



「一セット」

板、ブーツ、ストックを合わせた数え方です


別名 一揃え 一式


量販店などでは纏めて売ってたりしますね


タイヤは一輪 車は一台


ただの部品、パーツと見るのか

信頼できる土台と見るのか

板ひとつでも呼び名と気持ちが相まっていて

言葉は面白いものですね


次回は92「踏み下ろし」「踏み上げ」です



スキー指導員 高波太一