Twitterでの受験アドバイス録3 | 仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

都内国立工業大で仮面浪人した末、
都内国立医学部に合格することができました。
現在は、勉強法紹介ブログとなっています。
よろしくお願いします。

また、最近twitter始めました!
@igakubu_teacher

今回は2/16ー3/19くらいまでのツイートをまとめて紹介します。基本となる考え方は全て同じで、それを色んな方向から切り込んでいるだけというのが伝われば幸いです。


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【仮面浪人・再受験の人】
 二年計画とか言ってるとマジでダメです。行きたいと思った瞬間から、一年で受かってやる!って気合いでやらないと、一生受かりません。一年で仕上げるつもりで本気で勉強して、ダメだったら次の年も本気だすくらいの気合いじゃないと非常に厳しいです。

 というのも、国公立の医学部に行く現役や浪人生は高校のうちから周りに揉まれながら莫大な量の勉強をしています。そいつらと戦うにはフルパワーでやらないと太刀打ちできません。特に出身大学が東京阪一工のような国立の一流校でない人は、かなりの勉強が必要になります。


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【数学オススメ教材】
Focus Gold(啓林館)
…網羅型で最も優れた本だと思います。都内の超進学校でも採用されています。チャートよりも解説が丁寧で、問題数も丁度よいです。ただ、書店にはなく、ネットで買う必要があります。
http://t.co/xPbRyjQ2ei

 なお、別冊解答がないと使いづらくなるので別冊解答付きを買いましょう。俺は弟が使ってて、指導教材に使いたいとおもって、研究のために購入しちゃいました!笑

 Focus Goldは青チャと赤チャを融合したような本。化学の新演習に近いです。しっかりした頭の使い方をして、この本を解いていけば、本当に成績伸びると思います。

 変に色々摘むより、一冊で全部を!って方が掴みやすいし、頭に入りやすいんだよね。数学はそういう本がなくて困ってたけど、ついに見つけたった。

 ※まあ頭の使い方がなってないと、いくらいい本でも効果はないので、それは悪しからずです!でも、良い本なのは間違いないです。

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【指導論】
 生徒の提示してくる問題を一瞬で理解できないような家庭教師は完全に力不足。
生徒の質問に答えるのは当然だし。というか、問題を解説するだけの先生というのは個人的に論外。

 教師の仕事には、生徒の頭自体を良くする事も含まれていると思う。ポテンシャルと言われる部分を、生徒の理解できるレベルに落として論理的に説明する事が出来ない先生は見ていて多い。

 勿論、元々の頭の差はあると思う。ただ、その差はどういう仕組みで生じているかを説明し、その差を埋めるための合理的な解決方法を示すことは大いに意味のあることだと思うんよね。

  とはいえ、受験生の場合は、頭が良いタイプより合理的な手段で努力して伸びてるタイプを見る方が有意義なんだけれども。

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【有機オススメ本】
有機化合物の構造決定問題の要点・演習
ーとても良い本。まずはキーワードから有機反応をすぐに類推する訓練を分野別に行わせ、その後構造決定問題の解き方をマニュアル化して丁寧に書いて解説してある。
http://t.co/r4envFP8YL

 とはいえ、この本やる前にきちんと有機の知識を覚えないと心許ない学力になってしまうよね。きちんと覚えましょう。

 覚える用には、化学1出るとこだけ!(中経出版)を勧めていたけど、廃刊になったんで、今は迷い中。良い本あったら教えてくださいー!


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【合格するために】
まず、甘さを捨てること。そして、自分のダメなところを受け入れること。コレが出来なければ、ダメな所はいつまでたっても直らないし、改善しません。他人任せでは根本的な問題は解決しません。

 意味のある積極性も大切です。何のために自分は行動するのか。そして、どうしていきたいか。これを今の立ち位置から必死で考えてください。漠然とした夢ではなく、現実の延長線上に目標が見えていないと、夢は夢のままだと思います。

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【論外な受験生活の例】
 俺の管轄外ではあるし、正直指摘することさえも意味がないと思ってますが、受験生で受験以外に集中するのは論外だと思います。ツイ廃はまさにその典型。

 いつも言ってるけど、合格するためには合格点をとるための学力が必要。そして学力をつけるためには、ミクロでもマクロでも、自分の足りない所をきちんと認識して、対処法を考えることが必要。

 そうした問題解決能力が備わってる人は、自分が勉強しなければいけない量や内容を把握出来るし、それをこなすための計画を立てようとする。そしたら、他のことに現を抜かす暇がないことに気づくわけ。

 つまり、Twitterに入り浸ったり、恋愛やゲームとかに入れ込んじゃう受験生ってのは、問題解決能力のない証拠。自分の将来に対して、具体的なプランも立てれてないし、勉強法についても目的意識のない瑣末な勉強になってるのは間違いない。

  そんな人は一生受かんないし、それなら諦めた方が良い。結局、本当に何かを成し遂げたいっていう気持ちがないから、自分を賭けれないし、成し遂げるためのプランもたてれない。そんなのは現実逃避と同じ。

 とはいえ、遊んだり息抜きも必要だとは思うよ。ただ、目標だけは常に見失っちゃいけないね。


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【作業は目的ではないー目的を考えるー】
 ノートを綺麗に書くってのは、作業が目的化するいい例だよね。あと、東大生のノートが綺麗ってのは嘘だし。綺麗なノートだと頭良くなるってのも嘘。

 目的がどこにあるか考えれば、そんなことねーだろっ!ってわかる。

 個人の成功体験のみに基づく方法論は危険だけど、それ以上に実体験のない方法論ってのは怖い。

 俺も生徒に教える時は、なるべく俺が⚪︎⚪︎だったから、ってのは言わないようにしてる。自分が受験生の頃、結構間違ったことしてたし。

 だからこそ、受験生は、受かってった友達とか先生の話を安直に受け入れてはだめ。どんな目的でどういう対処をしたのか?そんな点をきちんと考えつつ、話を聞きましょう。

 「⚪︎⚪︎やれば受かるよー」というアドバイスをする人には二種類の人がいるよね。「やってみたら受かっちゃったラッキー」な人と「いや、受験なんてこれやれば楽勝だろ!」という人。
受験生は両方参考にしてはダメ。きちんとどう良いのかをキチンと説明してくれる人にアドバイスを請うべき。

 まあちなみに、俺の話も安直に受け入れる必要はないと思うけど。問題解決能力については、誰も否定することの出来ない、絶対真で必要な能力だから、それは受け入れたほうが良い。

 自分の立ち位置を把握し、目標を見定めた上で、その目標を達成するための合理的な対処法を考える。これは何をするにも必要な能力。

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【才能は逃避】
 まず、自分の大学では、本当に頭の元から違うというのは感じたことはないし、東大に行った友達でも、スゲーってのは本当に本当にごく少数。受験なんて、小中高の学習の蓄積みたいなものだし、受験で成功したから自分は頭自体優れているというのは断じて違う。

 受験生に言いたいのは、
「あいつは俺より頭が良い。」
「俺は進学校で人より吸収が早いんだ。」
みたいな発想で勉強するのはやめたほうが良いということ。

 処理能力の差は本当微々たるものだし、差があっても勉強していく中で埋まっていきます。そんなところで競うより、論理的に物事を考えて、着実にタスクをこなしたほうがよっぽど有意義です。
受験はまじでやることやったかやらないかだけの話。

 自己反省も兼ねて言うけど、落ちた人はやることやってません。どんなに勉強しようが、多浪しようが、やることやらなきゃ受からない。入試のその日までに必要な解法なり論理力なりパターンなりを身につけなきゃ、そりゃ合格は厳しい。

 逆に、やることやればどんな境遇の人も受かります。
とはいえ、やることやるというのが難しく、やれば良いってだけではない。

 自分の立ち位置と目標を常に理解し、それに対するもっとも合理的で適切な対処法を考える。こういう姿勢なしに闇雲にやっても、学力はあんま身につきません。

浪人重ねている人はよく考えたほうが良いです。失敗した方法で何年やっても受からないに決まってます。頭の使い方から見直して、0からはじめていかないと、また同じことの繰り返しになります。あと、勉強しましょう。

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【目的のない勉強は無意味】
たまに、この時期から「毎日センターの過去問1年ずつ解く」みたいな事言う人いますが、目的持ってそういう計画にしてますか?「慣れとか傾向分析」とかをテキトーに理由にしてるなら今すぐ、その勉強やめましょう。

 慣れも分析もある程度必要。ただ、1,2ヶ月もあれば十分です。この時期から、「一日一年」という無意味な計画で勉強するのはやめましょう。てか基本的にセンター試験は二次と違って、満遍なく出題されるので、過去問でピックアップ式に穴あき勉強するよりも網羅的な勉強をした方が効率的です。

 大学入試の目的は合格点を取ることです。そして合格点をとるためには、必要とされている知識を試験時間中に正確に吐き出せることが必須です。知識がないのに知識を吐きだすのは不可能なわけです。

 優先されるべきなのは、慣れよりもまず知識を入れることです。医学部志望の場合、センターはほぼ満点を取るような勉強が求められます。網羅的な知識学習をしないまま、満点なり90%を「取り続ける」ことはほぼ不可能です。

 こう言うと「過去問だけやって9割越えてる人だっているよ!」といってくる人がいます。ただ、過去問だけで成功した(らしい)人も、結局は①二次試験の勉強で下地があった、②学校の勉強をきちんとやっていた、など背景は様々ですが、一度は網羅しているのです。

そういう背景を見ずに、

過去問で受かってる人いた→僕も過去問をやる→成績伸びる

という思考をしているなら、それは最悪です。「成績が伸びる」に至る論理がテキトーすぎです。方法を考えるときはもっと目的に焦点を当てましょう。そしたら方法も合理的で効率的になります。


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【努力を美化しすぎない】
努力は何をするにも大事だと思います。ただし、努力も才能も、自分の課したある目的の達成のための手段や要素にすぎません。つまり、目的に適した努力をしなければ、その努力は「その目的を達成することにおいては」あまり意味をなしません。

「成績を伸ばしたい、だから参考書をやりまくって覚えた。でも解けない。努力が報われない。こんな頑張ってるのに!」
たしかに努力は認めますし、そういう経験は今後の糧にはなりますが、努力をするに至った論理やその悲嘆は浅慮だと言えるでしょう。

 まず、成績を伸ばすことが目的なら、どんな学力が必要かを考える必要があります。そして、その学力はどのように学習すると身につくかを考えなければいけません。それをせずに、有名な参考書をいきなり手に取って、闇雲に勉強したのだとしたらそれは伸びなくてもおかしくはないです。

 継続は力なりですが、継続する方法や背景の思考によって、力のつき方は大きくかわってきます。闇雲な努力ももちろん価値はあります。ただ、受験の目的は合格ただ一つだし、努力を美化してもあまり良いことはないです。自信にするのは良いけどね。

  まあ、要するに、「俺は頑張った。私は頑張った。」を言い訳に現実逃避するなってことですね。それをしていいのは入試当日だけ。

 色々毒舌になっちゃったけど、俺が言いたい事はほぼ一貫していて、「行動には動機と目的を。過程には論理を。根拠のない精神論にすがるな」ってことなんだよね。

 まあすげー偉そうにいったけど、俺もあんま出来てないのが正直なところ。苦笑
理性的であり続けるって人間だし、むずい。
でも、何かを成し遂げたいと思った時、この思考は絶対に必要になってくるのは間違いないんよね。お互い頑張りましょう。