ななちゃん | なむなむ

なむなむ

2013年11月からバングラデシュ・ダッカに住んでいます。
旅が好きなので、国内・国外問わず、ときどき旅に出ます。
バングラのことだけではなく、日々感じたこと、思うことなども綴っていきたいと思います。

未だに、LineなどSNSが使えないバングラです。

※現在、政府によって使用を止められています。

昨日の朝、一瞬使えたけれど、ほんとに束の間!でした。

こういうときに限って、返信しないといけないメッセージがあったりやれやれ

なんでなんでしょう?
例えば、スーパーのレジもずっと空いていたのに、自分が会計にいくときに限って、他のお客さんも同じタイミングで来る感じとか。

この世(むしろ人の体内の中)には、磁石がある、としか思えません✴︎


話は変わって*

村上春樹氏の「村上さんのところ」に、相変わらずはまってます。

※この本は読書からの質問に村上春樹氏が答えています。

もう、何度も何度も読み返しては、クスクス笑ったり、1人うんうんうんって頷いたりしています。

いいなぁって思う箇所は、すぐに読み返せるように、もう付箋まで貼ってしまってます。笑 

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重なってたりして写真ではわからないですが、現時点で付箋8箇所。笑

その中でも特にお気に入りの箇所をひとつだけ!(村上春樹さん、勝手にごめんなさい!)

ある女性からの質問。

「私は、子供が欲しくなかったわけではないのですが、自然に任せているうちに、子供が出来ぬまま43歳になってしまいました。
きっとこのまま、夫と二人で老後を迎え、一生を終えるのだなあ、と思うと、まあそんな人生もあるよね、とは思うのですが、ときどき、びょうびょうと木枯らしが胸の中を吹き抜ける日があります。こんな私に木枯らしをやり過ごすための、おまじないの言葉がありましたら教えてください」と。

それに対して、「僕は人生に寂しくなると、長野の小諸市動物園の雌ライオン、ななちゃんのことを思い出します。僕はななちゃんの檻の前でずいぶん長い時間を過ごしました。じっと顔を見合わせながら、ライオンが一人きりで小諸の動物園にいるというのは、ずいぶん寂しいことなんだろうなと思いました。
たぶん文化的にも合わないだろうし。でもとても優しい目をしてるんですよね。ななちゃんのことを想いましょう」

この文章を読んだのは、日本の本屋さんで立ち読みをしたときなんですが、それから私は何度も何度も事あるごとに、ななちゃんのことを思い浮かべてます。

友達にこのことを話したら、「よくわからない」って言われてしまいましたが。。笑

でも、今、目に見えることだけに集中してると、ときどき行き場のない苦しさを覚えますが、私はななちゃんに会ったことがないですが、ななちゃんのことを思い浮かべると、なんか、ちょっとポッと気持ちが落ち着き、今いる輪の中から抜け出せる気がします。

小説や映画なども、きっとそういう役割を果たしてるんだろうな。

空想って、現実味は一見ないけれど、深いところで、私と取り巻く社会を支えてくれてる気がします✴︎

ではでは、おやすみなさい