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ドン★キホーテ[第3回]|松田翔太と高橋克実は対等な関係ではない

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2011年7月9日 - 同年9月(予定)
土曜日21:00 - 21:54(54分)
日本テレビ
脚本 - 大石哲也、根本ノンジ
演出 - 中島悟、大谷太郎
音楽 - 金子隆博
サウンドデザイン - 石井和之
アクションコーディネイト - 佐々木修平
ブレーン - 根本ノンジ
劇中イラスト - スズキコージ
OPナレーション - デビッド・キンテーロ
プロデューサー - 山本由緒、渡邊浩仁(AX-ON)
協力プロデューサー - 松原浩
制作協力 - 日テレアックスオン
主題歌 - SPYAIR「BEAUTIFUL DAYS」
オフィシャルサイト - www.ntv.co.jp/dq/

* cast
城田 正孝 (24) - 松田翔太 / 高橋克実(入れ替わり時)
鯖島 仁 (48) - 高橋克実 / 松田翔太(入れ替わり時)

京浜児童相談所
 水盛 ミネコ (43) - 小林聡美
 西脇 宗佑 (40) - 三宅弘城
 難波 亜希 (36) - 市川実和子
 児玉 恭子 (30) - 紺野まひる
 野口 楓 (27) - 田村愛
 大森 真治 (54) - 渡辺憲吉

その他
 松浦 幸子 (17) - 成海璃子(幼少期:安藤心絆)
 エリ (18) - 河北麻友子
 ヒカリ (18) - 上田眞央

京浜連合系ヤクザ組織
 鰯原 修三 (70) - 鈴々舎馬風

鯖島組
 鯖島 あゆみ (33) - 内田有紀
 兵頭 大介 (42) - 松重豊
 ヤス (24) - 山根和馬
 ケン (20) - 青木健

鯵沢組
 鯵沢 卓巳 (49) - 小木茂光
 秋山 - 松永博史


テレビドラマに夢中!-ドン★キホーテ

ゲームソフトの海賊版を運んだ文也を児相に連れてきた刑事・神山は、城田の因縁の相手だった。文也の嘘を見抜いた城田は神山に手柄を取らせまいと文也をかばうが、文也は翌日脱走。文也を神山の手に渡したくない城田は、鯖島に連絡して海賊版ブローカーを割り出す。文也はネットで騙されて運び屋をやらされていた──







これまでの展開で気づくべきだったが、このドラマが扱うのは、非常にビミョーなスケールの事件である。ほぼ、川崎のある地区限定の事件というか。第1回の児童虐待は遍在的なモチーフとして扱っているふしがあったが、先週・今週の話はほとんど町内事件レベルだ。全編ロケ撮影なのでそういうことになるのだと思うが、このビミョーなスケールはドラマの空気に不思議な陰影を落としていると思う。

さて、冒頭で松田翔太と高橋克実は病院の内科を訪れ、「中身の入れ替わり」をなんとか直してくれと懇願していた。
しかし、これはあきらかに松田翔太のドラマであって、ふたりは入れ替わりという言葉で表されるような均等な関係にない。その証拠に、どの場面でも、松田のふるまいが、ほんらい高橋のふるまいであるようには、とても見えないではないか。
むしろ猫なで声でトカゲを可愛がる松田翔太の姿の方が、何かに乗り移られたかのように不自然なのだ。

松田翔太が相談員としての使命感とは無関係にたまたま事件を解決し、少年を更生させる話が続いているが、3回がいいところと思われる。そろそろ次回あたりで“転”が必要なようだ。

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他の回の「ドン★キホーテ」
第1回|なぜドンキホーテなのか
第2回|松田翔太はドンキホーテになるつもりはない
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明日の光をつかめ2[第3週]|ポーさんの謎ふたたび

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2011年7月4日 - 9月(45回)
月 - 金曜日 13:30 - 14:00
企画:西本淳一(東海テレビ)
脚本:清水有生
広報:胡桃千春(東海テレビ)、村野直子(東海テレビ)
演出:阿部雄一(5年D組)、植田尚(MMJ)、大塚徹(MMJ)
音楽:富貴晴美
プロデューサー:市野直親(東海テレビ)、布施等(MMJ)
制作著作:MMJ
制作:東海テレビ放送
主題歌:真崎ゆか「Change Myself」(ユニバーサル J)
撮影場所:西東京農業協同組合かすみ直売センター/横浜市営地下鉄ブルーライン・仲町台駅/京浜急行電鉄・京急長沢駅/相鉄ホールディングス(相鉄バス)/カリタス女子短期大学/横浜駅西口/神奈川県立生田高等学校/君ヶ浜/浦安オリエンタルホテル

* cast
たんぽぽ農場
 磯山 希望(17) - 小島藤子
 大石真太郎(16) - 森田直幸
 佐々木萌子(17) - 新川優愛
 石堂 由貴(16) - 西野実見
 川島 拓(13) - 石田愛希
 峰下 純也(11) - 清水イブキ
 熊谷あかり(6) - 西川茉佑
 西川 小春 - 小川菜摘

加賀美家
 加賀美 蓮(17) - 松下優也
 加賀美 優香(13) - 未来穂香
 加賀美 亮介 - 新井康弘
 加賀美 章子 - 七瀬なつみ

たんぽぽ農場の子供の親族
 磯山 宏美 - 黒沢あすか
 希望の父親 - 児玉貴志

その他
 森島 - 斉藤洋介
 沢村 正 - 阪田マサノブ
 阿部直晃(17) - 鈴木悠人
 小川祐二(17) - 藤村直樹
 美咲 - 小野明日香
 真太郎の仲間 - 崇岡白、BETTANA!!、大里祐貴

第1シリーズからのキャスト
 斉藤 孝介 - 高橋賢人
 野原 大樹 - 松川尚瑠輝
 水島 アヤメ - 外岡えりか
 横山 沙也加 - 佐藤未来
 ポーさん - 渡部雄作
 新田 昌子 - 藤田弓子
 北山 修治 - 渡辺いっけい
 横山 恭子 - 中島ひろこ


テレビドラマに夢中!-明日の光をつかめ2

月: 蓮の両親は希望が農場で暮らしていると知り驚く。希望は夜の街をさまよっていた。火: 孝介と由貴は二人の仲を取り持とうとするが、うまくいかない。水: 北山が妻子を少年に殺された被害者と聞いて心が揺れる蓮。美咲の母は蓮にある言葉を蓮にかけた。木: 希望を見かねた萌子は蓮の学校に乗り込み直談判を図る。繁華街で不良に絡まれた希望を真太郎が助ける。北山は仲間が心配していると伝える。一方、蓮は仲間のオヤジ狩りを見ぬふりしていた下級生を許せず、思わず暴力を振るう。金: 蓮は訴えられそうになったが、亮介が示談にしようとする。直売所で働く希望の姿を見て、章子の気持ちは複雑に。蓮の家を訪ねた北山は、加害者の少年を恨み続けるだけの人生でいいのかと蓮に問い、希望からの手紙を渡す。






先週はポーさんで検索するアクセスが多かった。
たしかに謎の人物である。
渡部雄作という人はコント太平洋を結成した人で、ドラマでは時々見る顔なのだが、よく知らない。
清水イブキの回想シーンで、ポーさんはなぜか白鳥の湖を踊っていた。意味不明である。
前作のレビューでも書いた通り、この人物の来歴は一切不明である。数年前に西瓜泥棒として渡辺いっけいに捕まったのだが、説教されて西瓜をひとつもらうと、それから毎日畑に来るようになったという。「犬じゃないんだから、もう少し…ww」と、私はかつて書いた。
子供たちは、迷い犬を探すようにポスターを自作して、いなくなったポーさんを探していた。
名前:ポーさん
特徴:笑顔
身長:170㎝
白いつなぎ
麦わらぼうしをかぶっています。
渡辺いっけいはさすがに交番に届けを出そうとするが、
名前は?と聞かれて「ぱぴぷぺぽのポーさん…」と答えていた。ほんとに探すつもりあんのかwww

で、今週はそのポーさんがひょっこり帰ってきたのだが、
失踪の理由yあ、どこにいたのかといったことは一切明かされなかった。
渡部雄作はもしかして抗癌剤治療でもしているのだろうか。

さて今週は小島藤子と松下優也の引き裂かれた恋愛話で、前作とほぼ同じパターン。
頭のかたい父親役は、前作では川崎麻世が良い味を出していたのだが、
今回はずうとるびの新井君である。
これもなかなかいい。
前作では広瀬アリスの弟は最初からたんぽぽ農場の味方だったのだが、
今回の未来穂香は小姑役であり、小島をいびる役である。
これは簡単に改心したりせず、
検事局事務方の新井君が考えを改めたのちも、
最後まで小島藤子をいびりぬいてもらいたいものである。

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他の回の「明日の光をつかめ2」
第2週]|小島藤子が肥えてきた
第1週|新たな登竜門なのか

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陽はまた昇る[第1回]|真矢みきはドロンジョか

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2011年7月21日 - 9月
木曜日21:00 - 21:54(54分)
制作局 テレビ朝日・MMJ
脚本:井上由美子
音楽:江口貴勅
演出:秋山純(テレビ朝日)、今井和久(MMJ)
プロデューサー:黒田徹也
オフィシャルサイト:www.tv-asahi.co.jp/hiwamatanoboru/

* cast
遠野 一行 (48) - 佐藤浩市
宮田 英二 (22) - 三浦春馬
湯原 周太 (22) - 池松壮亮

第1293期 警視庁警察学校訓練生
遠野教場〈クラス〉
 松岡 博敏 (32) - 高橋努(教場長)
 関根 尚充 (22) - 南圭介
 瀬尾 泰正 (22) - 冨浦智嗣
 上野 哲也 (23) - 北村友彦
 内山 由隆 (22) - 伊阪達也
 藤岡 瑞樹 (22) - 中川真吾
 中仙道 彰 (23) - 相葉裕樹
 荒屋 翔 (24) - 佐伯大地
 水上 祐介 (22) - 康本将輝
 和泉 寛太 (22) - 久保勝史
 永田 純司 (23) - 石田亮介
 下村 幸輝 (22) - 福谷孝宏
 神崎 礼音 (22) - 大楽聡士
 蔵前 源太 (22) - 四家聡
 茂原 大樹 (23) - 二階堂修
 里見 政志 (22) - 深井邦彦
 児玉 友治 (25) - 菊池拓人
 平田 信博 (22) - 浦坂佳右
 高畠 賢人 (22) - 尾形直哉
 恩田 孝明 (24) - 山本哲平
 栗原 聡史 (23) - 安岡新八
 深堀 秀明 (23) - 田中稔彦
 原野 三郎 (23) - 居垣寿典
 大森 敬吾 (23) - 杉山健一郎
 長谷川 康秀 (22) - 井上仁徳
 近江 翔太郎 (22) - 鐘ヶ江佳太
 松谷 健志郎 (23) - 三浦俊英
 沼尻 豊 - (22) - 矢部智之

その他の訓練生
 小宮山 チカ - ホラン千秋(入校式 任命辞令訓練生代表)
 新田 茅乃 - 菜葉菜

その他警視庁警察学校職員
 白石 大地 (32) - 波岡一喜
 立花 琴美 (38) - YOU
 簑島 佐和子 (45) - 真矢みき
 内堀 清次郎 (60) - 橋爪功

その他
 田中 里美 (47) - 石野真子
 田中 みずほ - 大野百花
 遠野 奈津美 (38) - 斉藤由貴
 安西 雄哉 (36) - ARATA
 杉崎 孝夫 (48) - 六角精児


テレビドラマに夢中!-陽はまた昇る

48歳の遠野一行は捜査一課刑事から一転、警察学校の教官として新たなスタートを切ることになった。主任教養部長・簑島佐和子は、格段に落ちた生徒の質を嘆く佐和子は、警察の信用を取り戻すために、現場で培った目で不適格者を見極め、入校式までにクビを切ってほしい、と言う。遠野が受け持つ遠野教場の新入生・宮田と湯原が口論で一触即発の状態に。遠野は全員クビだと言い渡す。学生たちは遠野教官の容赦ない指導に反感を募らせる。そんな折、学校近くのレンタルビデオ店に猟銃を持った男が立てこもった。警視庁時代の上司・杉崎から犯人説得の応援を頼まれた遠野は、訓練生を事件現場に同行する。佐和子は大反対するが…。


本作の導入ドラマとして、「最後の晩餐 ~刑事・遠野一行と七人の容疑者~」が5/11に放映されたというのだが(そのドラマのラストシーンが警察学校の門の前で、佐藤浩市と、三浦春馬・池松壮亮がすれ違ったというのである)、寡聞にして知らなかった。

冒頭、真矢みきが新入生を相手に実演入りの講義をして拍手を浴びるのだが、一人だけ茶色の靴を履いているのが三浦春馬である。そして画面が切り替わると、妙な色に髪を染めた佐藤浩市が大写しになり、この茶髪が異常に強調されていると感じられる。佐藤浩市といえば「カロヤンジェルローション」のコマーシャルでお馴染みで、その髪の異様な多さで逆にヅラではないかなどという陰口も叩かれているようなのだが、どうしてあんなに茶色くしなければならないのかわからない(屋外シーンが多いので、なおさら茶色く見えるのだろうが)。

さて、舞台が警察学校というだけで、いわゆる学園物の変奏という趣のあるドラマだが、ここでいちばん楽しいのは、やはり真矢みきのツンデレ鬼教官ぶりだろう。ほとんどドロンジョのパロディかと思うぐらいなのだが、真矢は真剣に演じていて、こんなことができるのはこの女優ぐらいしかいない。

三浦を見るのは脚本がさんざんだった「大切なことはすべて君が教えてくれた」以来である。今回も、“折れやすい今様の若者”の役。髪型かっこわる…というのがもっぱらの評判らしいが、そうでもないと思った。

ところで、番宣で、朝のワイドショーにゲスト出演している佐藤と三浦を見たが、役者というのはそんな場でいつも居心地悪そうにしているのが常だとしても、佐藤と三浦は、とても朝まで飲み明かすような間柄には見えなかった。佐藤が背中で三浦の弱みを押さえているかのように見えるのである。

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