ケベックで緊急帝王切開!2! | À Laval

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カナダ・モントリオールでのバイリンガル生活

そう、それは水を4杯飲み終えて30分後。

 

8時前頃

おばちゃんが部屋に入ってきて、

 

「こんにちは、私は麻酔科医です。飲食はしてないよね?」って。

 

私「え?滝汗さっきレジデントが、手術は月曜日の朝って言うことで、食べても飲んでもいいって言ったから、さっきお水4杯飲みましたで??」

 

おばちゃん

「は?いつ?ご飯は?昨日から食べてない?あなたの手術、もうすぐよ!!

 

私・ジョン

「ええええええーーー!!??ポーンポーンポーン

 

おばちゃん「ちょっと担当医に報告してくる」

 

8時半頃

看護師登場

「これはよくあることで、日勤帯の医師と当直の医師の方針が違うことはよくあることやねん。心配しないで。ちょっとぐらいお水飲んでも手術できるから。大丈夫大丈夫ウインク

 

私「手術は今日ですか?」

 

看護師「たぶんねー」

 

看護師退出

 

9時頃

産科医登場

「今日手術になります。今からはもう食べたり飲んだりなしね。たぶん午後の早いうちかなーウインク

 

産科医退出

 

10時頃、もう一回麻酔科医が来て、麻酔の説明を受ける。

 

11時頃、若いおネーサン登場

「研修医です。さあ、準備は万端?もうすぐ赤ちゃんにあえるね!」

 

私「はあ、もうすぐなんですか?」

 

研修医「え?11時30分からオペ開始よ?」

 

私・ジョン「えー!?そうなん!?30分後やんビックリマークポーン

 

その後オペ室ナースによる説明、着替え、バタバタ、、、

 

11時35分 

オペ室到着。もう、完全に冷蔵庫みたいに寒くて、病院のぴらぴらのパジャマだけではガタガタ震えてくるくらい。

 

12時

産科医現れず。寒さの極限、体がガッタガタ震える滝汗

麻酔科医のおばちゃんが暖かい毛布をかけるもすぐにさめる。両腕固定され、新たに点滴取り直し。なんと救命の方で何かあったらしく産科医はそっちに付きっきりえーん

寒いし、おっきいお腹で仰向けで腰が痛いチーンここで、心配性のジョンが、時間かかり過ぎって思って不安がってるんじゃないかと心配になる。寒い寒い寒いゲッソリゲッソリゲッソリ

 

12時50分まで結局待たされ産科医登場えーんえーんえーん

 

かっくんと麻酔で眠らされ、次に起きたらオペ室から回復室への移動の途中。

麻酔から覚めて、眠たいけど痛い痛い痛い痛い痛い滝汗チーン滝汗

ジョンが何やら抱っこしている、が、ジョンの腕に隠れて、下からでは何も見えへん。見せてとお願いして、しゃがんでもらうも、中腰でも、まだジョンの腕の下側しか見えへん。もっとしゃがんでとお願いしつつ、ああ、見たい。でも、痛い。

 

なんとか、声に出して「い、い、い、痛み止めを、、、チーン

 

看護師「うん、そうよね、ちょっと待ってね。まだ先生の処方がきてないねん」

 

痛い眠い痛い痛い痛いー。

 

やっと静脈内に鎮痛剤。自分で痛いときにボタン押して注入するやつ(最低7分おきに)やったけど、もう、連打。連打。連打。

やっとこさ痛みが落ち着いて、ジョンにしっかり顔を見せてもらえるようにしゃがんでもらう。

どーん!顔がどーんポーン

おっきい赤ちゃんとは聞いてたけれども、こんなにもほっぺたがでれーんと下にたれてるとは!すごい台形の顔(底辺のほうが長い台形)

頸椎の数が足りないのではないかと疑うほど首が(見え)なかった。

 

眠って起きたらお腹がへっこんでて、ジョンが赤ちゃん抱っこしてる。

そりゃーもーめちゃ変な感じ。この子ほんまに自分の子?さっきまでお腹でむにむに動いてた子?って自分に心の中で聞きながら、まーでも、顔はアジア人、とか思いながら、抱っこさせてもらい、じわじわ実感ぐすん

 

出血が多く、ドレーンが一本はいったまま。それでも、部屋に戻ってからは晩ご飯食べて、ずっと娘とベッドの上で過ごして、授乳して、おむつ変えて。麻酔の影響で授乳しながらも眠くて眠くて、お母さんにメールで報告したいのになかなか文面が進まんかったアセアセ

 

翌日、貧血で、輸血。はーしんどかった。輸血のラインの組み立て方、すごく間違ってて、ベースに生理食塩水なく、血だけダイレクトにつなげられてたけど、それを訂正する元気もなく、これ、過敏反応でたら対応遅れるなーっていう感じやったけど、もういい。しんどかった。

 

翌日は一応様子見で病院におったけど、その翌日には退院させられましたとさ。ヘモグロビン7.8で。普通の人が12-14くらいあるところ、7.8でゲロー

しかも帰りに病院外の薬局で1時間ぐらい薬待って、やっと帰宅。朝の10時くらい。びっくりするぐらい散らかってる家。笑

ジョンは仕事へ。

臍帯血を献血することにしてたから、退院したらヘマケベック(日本の赤十字輸血センターみたいな)から看護師が母体の採血しにくる予定で、その人から電話があり今から家に来ると。もーふらふらやけど、せっかく献血できるねんからととりあえずリビングだけ片付ける。採血の人到着。病院で輸血を受けたことを言うと、

「それなら臍帯血の献血はできません。残念やけど。だから採血は必要ないね。」と。

その場はこらえたけど、なんか、思い通りにいかんことばっかりで、やっぱり泣いたよなー。お母さんに妊娠中に会いたかった(予定帝王切開の前にカナダに着く予定やった)、一緒に娘の服の買い物行きたかった、帝王切開ならせめて事前に準備して家も準備万端にしときたかったのにぐちゃぐちゃのまま入院、体がしんどくて思い通りに動かれへん、せめて臍帯血くらい献血させてよ、と(なんじゃそりゃ)。

 

お腹は空けへんけど、しんどすぎて何か食べないとよけいしんどくなるていう脅迫感。娘の体重も減ってたし、しっかり食べて母乳出したいのに食料が家にない。。。わーんわーんえーんえーん

このころ何も言ってないのに、おかんからのメールメール

「しっかり休んで。部屋が散らかっててもイライラしなや」と。

もう、まさしくイライラしてたときに来たから笑けた。

 

もう、ここからおかんが来てくれる予定まで10日間、必死で生き延びた。特にはじめの3-4日間はしんどかったーぼけー

もう、おかんと空港で再会したときは泣いたよー

 

ひーまた長くなったあせる

後もう一回、まとめを書きます。

つづく。