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À Laval

カナダ・モントリオールでのバイリンガル生活

さて、かなり私事なんやけど、

今年の2月、待望の第一子を出産しましたたいよう。
タイトル通り、緊急帝王切開で。

妊娠するまでの期間が長くて、ナーバスになっていたこともあり、妊娠は早い段階で発覚し、そこから怒濤のつわり、倦怠感、頭痛、耳閉塞感○| ̄|_
ホームシックホームシックホームシックホームシック

いろーんな人が書いてる通り、こっちのエコーは12週と20週の2回のみ。
日本で助産師として働いてた私。
ええ、それはそれはいろんな最悪の事態を想像しては不安になる毎日でした。
(結局初期にお金払ってエコーしたはー

どんなに心配でウジウジしてても、自分の体がきつくても、胎児の経過は順調花
でも、胎盤の位置の関係で、予定帝王切開が計画されました。
看護学生の頃から自分の分娩は「こーしたいあーしたい、でも予定通りにいかへんのがお産やんなー」とずっと考えてて、で、案の定36週で帝王切開決定。
夫と実母と一緒に陣痛を乗り切るのを楽しみにしてたから、ちょっと夢破れたりぞう
でも、もちろん一番大事なのは赤ちゃん。それはもちろん分かってる。

36週、なぜか血圧がちょっと上がり始める。
でも医師は大丈夫大丈夫、尿検査もきれいやし、と。
一応採血が処方されて、金曜日やったけど、もう疲れてたから月曜日でいいか聞くとオッケーってことで月曜日採血へ。
37週0日に病院から電話。採血結果、おかしいからもう一回採血しにきてと。
5日も採血からたってたから問題なかったと解釈してたけど、問題あったみたい。
お昼ご飯食べてなかったけど、バナナ一本もって病院へ。

病院採血、モニター、バイタル。3時間くらいトータルかかった後、やっと研修医に対面。その直前に腹ぺこでバナナを食べる。のどがからからで水買いに行っていいか確認すると、お水持ってくるから待っててと。(このとき1日4-5リットルくらい飲んでた)











お水来ず

ドクターと話す。「はい、妊娠高血圧症にヘルプ症候群も併発しかけ(血小板という血を止める役割の血液成分がかなり減っている状態)。緊急帝王切開です。その前に胎児の肺を成熟させる為の注射を1回、まあ37週やから、胎児は大丈夫やと思うけどね。最後にご飯食べたののいつ?」
え!?10分前にバナナ食べましたけど!?バナナ
「あーそう。まーこの後もう一回19時に採血してそれから決めるから大丈夫。この後もう食べんといてね。今日の夜か、明日の朝かかな。」と。
お、お、お、お水はいいですかビックリ(もう喉とのどが引っ付いてる状態やった)
「今飲んで、その後はなしね。これから、他の医師と相談してくるから待っててね」

30分後


また新しい研修医登場

「手術の方向で。麻酔科医から麻酔の説明受けてね」

麻酔科医登場
「まだするかせんか決まってない手術で、麻酔の方法も状況によって変わるから、具体的なことは言えません」と。
(まー結局どっちもの麻酔の説明受けて、質問もしまくった。赤ちゃん誕生の瞬間、せめて鳴き声だけでも聞きかかったから起きてたくて、どうしても全身麻酔じゃなくて、腰椎麻酔にしたかったけど、血小板下がってるからほぼ全身麻酔でしょうと)


その後病棟に連れて行ってくれる看護師さん待つ間、「今しかお水のめないんです。お水くださいなみだもしくは買いにいってもいいですか?」

って聞いても、「オッケーお水持ってきてもらうように言うからねグッド!」と。











お水来ず


しばらく待って入院の部屋に移動。

点滴入れて、お腹のモニター開始。



私 今しかお水のめないんです。お水くださいなみだ

「オッケーお水持ってきてもらうように言うからねグッド!」と。











お水来ず


しばらくしてから薬飲む為にやっとお水のませてもらいました。3口くらい。。。

入院前に研修医がいってた注射はしなくていいのか看護師に確認すると、処方されてないから、今のところはしないと。


そうこうしてるうちに、大出血、陣痛の弱いの開始、また新しい研修医登場
「もー注射は受けた?できたら1回目の注射から24時間経ってもう一回注射してから手術したいねんなー」
「えーと、私もそう聞いてたんですが、処方されてないそうで、まだ受けてません」

「WHAT!?」

まーそうなるやんね。

急いで注射受けて、帝王切開の準備して、このまま出血と子宮収縮が続くと今夜の帝王切開の可能性が高いってことで、産前の病棟から分娩センターに移動(隣の病棟)


ついて早々
お水飲んでもいいか聞くお水
あかん、と。
モニターいつまでか聞くパソコン
産まれるまで、と。

歩いてトイレもいったらあかんと。

だんだん出血は落ち着いてきて、あーこれは今夜中ではないな、と思い始める。

もう、喉がかわいてかわいてつらくて、何回も口を濯いだりして過ごすけど、結局こんないつ始まるか分からんオペの為にこののどの渇きをほっておくのは無意味と判断。
ジョンに1リットルの水ボトルを買いにいってもらう。
ちょびちょび飲みながら、モニターの音を勝手に消音にし、手術の為に眠ろうと目を閉じる。


長い夜


朝、また新しいレジデントがやってきて、月曜の朝まで手術はしない、と。
「じゃあご飯もお水もオッケー?」って聞いたら、はいどうぞーって。

わーいわーいわーいキラキラキラキラ

コップにお水4杯がぶ飲み!!

退院はしたらあかんとのことやけど、お水飲めるのでまーいーかとのんきに構えて、
普通に友達からのメッセージに返信したりしてました。

長くなったので、次回に続く。。。

ケベックが移民しやすい州やからか、最近も、この私のあまり更新されてないブログを通してケベックで看護師で働くことに興味がある人が、メッセージをくれるので、ぼちぼち内容を増やしていこうかと。。。

そんな訳で今回は日本とケベックの看護師の違い、役割編です。

 

こちらでの看護師の仕事は、

入院/退院時のアセスメント(入院中のケアプランを考える、転倒のリスクなとのアセスメント)

バイタル

配薬 (入院中の薬は無料なため自己内服している患者さんはいません)

他職種との連携(理学療法士、栄養士、医師、ソーシャルワーカーなど)

検査の準備

指導

包帯交換(傷にあったドレッシング材の選択、アセスメント、評価、看護計画の立案など)

患者の家族への対応(医師との説明の日時調整、病状の説明など)

、、、などです。

なんせペーパーワークと電話対応がかなり多いです。

 

看護師は、准看の人と一緒に働かないといけない時もあり、准看護師は基本的に、アセスメントと指導、他職種との橋渡し、静脈内注射(点滴も)はしません。静脈内留置カテーテルを設置できるのは看護師と特別な研修を受けた准看護師のみ。点滴は、生理食塩水などのベースになるもの(ソルデムとか、ブドウ糖、リンガー液など)は管理できますがカリウムや他の薬剤が入ると点滴管理は看護師、という具合です。包帯交換は傷を見て、どのドレッシング材をつかうか決めるのは看護師ですが、一度決まってしまうと次にアセスメントするまでは准看護師が交換はできます。

この准看護師と働くというのがくせ者で、気が利く働き者に当たらないとかなりしんどいです。ほっておくと、詰め所でおしゃべりしまくる人もいるので、いちいちあれやってこれやって、と指示を出さないと全部の包帯交換を一人でするはめになったり、もしくは指示を出しすぎると文句を言われたり。あーあの包帯交換はアセスメントが必要だからあなたがしなさい、と時間のかかる包帯交換を押し付けてきたり。(できる准看護師は、包帯取ったらナースコールするから創傷だけアセスメントしにおいでーて言うのが多い)こっちでは新人でももう、働きだすと、准看護師に指示を出して働かないといけないので、私はかなり戸惑いました。(自分でやった方が早いし楽、と思ってしまうタイプなので)

 

さらに、こちらにはPABという、ヘルパーさんのような役割がいて、その人たちが清潔ケア、移動、体位変換、また、ナースコールが鳴ったら部屋にまず行くのはPABで、患者さんの用件を聞いて担当ナースに伝えるのも仕事の一つ。

脳外科の病棟の麻痺がある人も、呼吸器がついている人も(状態が落ち着いていれば)、オペ後もほとんどがPABが毎日清潔ケアをしてくれます。がっつり石けん清拭。こっちは洗髪車とかはないので、洗髪はシャワーに入れるようになるまでなし。もしくは、お金を払って、院内に来てくれる理容師さんにしてもらうかです。あと、日本ではかなり大事とされている口腔ケア。。。PABさんの仕事で、PAB用のケアプランに記入していても、すっぽかされることがほとんど。直接PABに口を酸っぱくして言っても、ほとんどのPABがコップに水を入れてスポンジがついた棒を枕元においておくだけってのが現状。口腔ケアは看護師にもPABにも重要視されていません。医師がうがい薬を処方するくらいです。

検査などで病棟を離れるとき、病棟を変わるとき、部屋を変えるときなどのストレッチャー、車いすでの移動はPABの仕事。様態が安定してないときは検査に看護師がついて行くこともありますが、めったにないです。私は3年間で1回だけ検査について行きました。2時間ごとの体位変換は、ケアプランに書いていてもほぼ無視されるので、これも、直接PABに指示を出し、実際行われているか確認しないといけません。

 

このように、看護師は、准看護師、PABと3人1チームのリーダーとして一日の行動計画を立てて情報を共有し、指示をだし、指示出したことが実際に行われているかを確認しないといけません。その為には個人個人の能力とやる気を評価し、個々に合った対応をして、1日問題なく終われるように行動するのが大事です。モチベーションの低いメンバーには、おだてておだてて働かせないといけません。笑 

わーすごくありがたい!、わーめちゃ上手にできてたよ!と、ちょっとのことでも褒めて褒めて褒めちぎる!これがポイントです。

 

この看護師以外の職種の人って各個人によってかなり能力とモチベーションに差があり、それに毎回毎回対応するのが本当に疲れます。一人で働きたい。って心の底から思います。もちろん働き者の准看護師もいて、その人とペアを組むときは本当に働きやすい。わーラッキー!って朝の振り分け見て思うくらい。結局どんなに忙しくても大事なの(忙しさを充実感で終えるのか、ただ疲れきって終えるのか)は一緒に働く人だと思うので。。。

 

長くなりましたが、看護チームの単位(3人1組的な)がこっち日本とケベックで一番違うのかなーと思います。

文字ばっかりですいません。

 

質問はいつでもコメントへどうぞー!

 

ではまた近いうちに!

 

2016年、明けましておめでとうございます。

気まぐれに、ブログ書いてみたりしていけちゃん

というのも、3-4年も前に書いたブログの内容(ケベックで看護師になるにはどうするかなど)のために、ブログを通して連絡をもらうことが多く、2015年も4-5人の人とこっちでどんな風に看護師になったかなどのお話をするためお会いすることができましたイチゴケーキ
そして、今年に入ってあるきっかけでパタパタとすでに2人の元看護師さんにお会いし、
みなさんの情熱になんか私も勝手に感化され、身が引き締まる思い、、というか、
あーこんな人たちと一緒に仕事したいな、って思ってしまうような、私もがんばらねばたいよう。
思った次第で、ブログ書いてみようかと。

今までお会いしてきた人の中には、看護の道とは別の道を歩もうと決心された人、まずは移民をクリアしようと頑張っている人、もしくは長年のブランクを経てこっちでも看護をしようと決心した人など様々です。
海外に出てみて、いろんな経験をされ、その後、「やっぱり看護がしたい」っていう、そんな熱い思いに触れると、やっぱりそうやんなー。いいやんなー看護。って自分の中でも再確認合格

こっちで働いていると、日本みたいには委員会とか、係とか、勉強会とか、研究とか、レポートとかないから、自分の時間はきちんと取れるけど、日本で働いていたときみたいに、看護観を語り合える同期もいなければ、熱血の指導をしてくる上の人もおらん(いけずな人もほとんどいません)のが、ちょっと寂しくもあります。

最近、同じ病棟に日本人が2人とか、起こりえる日がいつか来るのかも、、、とか考えてちょっとニヤニヤしてしまいます林檎

私はゼロスタートでフランス語に2年、看護のコース7ヶ月の後こっちで働き始めました。
もちろん英語の学校で看護のコースを受けることは可能です、が、やはり英語一本では就職しにくいのが現実だと思います。フランス語系の病院はフランス語のみで働けますが、英語系の病院はバイリンガルの人がほとんどです。それと、英語系で学んで資格を取っても、その2年以内にフランス語の語学のテストを受けないといけません。(そんなに難しくはないですが)

私のフランス語は完璧ではないです汗2

時々言葉が出なくてもどかしい思いをすることもまだあります。でも、やっていけます。笑 移民の国、カナダ。自分のアクセントを気することに飽きてしまえばどうにかなる。
そして、一度働きだすと、私たち(日本人)の真面目さは、やはり評価されます。ちょっとぐらいの言葉の問題なんて、毎日遅刻してくる人に比べたらどーってことない!

そんな訳で、元日本人看護師さん、一緒にこっちで働きましょうーハート

今年もよろしくお願いしますsao☆