Queen 23 | QUEEN考察

QUEEN考察

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フレディ・マーキュリーの魂がこもった繊細で力強い歌声。パフォーマンス。
さまざまな写真からもその熱気が伝わりますね。
ライブでの衣装が記憶に残る人も多いのではないでしょうか。

デビュー以降、斬新な音楽と個性で賛否両論を呼びましたが、1975年に発売されたシングル「ボヘミアン・ラプソディ」でその人気が爆発しました。

フレディの歌声というのは、ブライアンやロジャーと出会った頃は荒削りだったと後にブライアンが語っています。
「ロジャーも私も初対面でフレディが気に入った。やけに威勢がよく、自信満々な男でね。ショーマンシップは抜群だが、歌唱力は疑問だった。フレディは自在に声を操ることでロックの神になったが、当時はまだ声がコントロールできていなかったんだ。だが彼は乗り気だったから、一緒にやってみることにした」

ロジャーも「フレディにあれほどの感性と曲作りの才能があるとは知る由もなかった。でも彼は一緒にいて楽しい奴で、初期のバンドを引っ張ってくれた」と語っています。

フレディの歌い方は完全な我流です。
当時はボイストレーナーさえ存在しなかったといいます。
それはQueenの中で完成されました。

Queenの音楽というのは古典とロックやポップスの融合だと言えると思います。

「ボヘミアン・ラプソディー」はオペラとの融合で成されており、フレディはオペラやクラシック・バレエなどにも興味があり、それらの存続にも貢献しています。

古典を敬いながらも自分の中で融合させ、オリジナリティーを確保する。
フレディの曲作りにはそういった冒険のようなものを感じる事が出来ると思います。

何かの真似ではなく「Queenの音楽」というものに固執したのだと思います。

それらは初期のフレディの衣装にも表れていますね。




このバレエのレオタードのようなボディ・スーツは1976年から1977年頃に柄を変えながら着用されましたが、フレディのその身のこなしでバレエダンサーを意識したものだと判断できます。




足の運びや爪先の使い方。
我流ではあるものの、所々にバレエを意識している動きを見せます。

Queen⑥でも触れましたが、フレディが実際にバレエと触れるのは1979年になってからです。

恐らくはフレディ自身、興味を持ってバレエには親しみがあったのだろうと想像されます。






この時期、パフォーマンスの中の「踊り」という表現をバレエの動きに求めたのでしょう。

それらは賛否両論ではありましたが、人の目を惹くということでは大成功でした。

並外れたパフォーマーとしての基礎が出来上がった時代でもありました。




このスパンコールで埋め尽くされたボディ・スーツは後年、レディ・ガガがこれをモチーフにした衣装をツアーで着ています。

レディ・ガガはその時の衣装についてフレディ・マーキュリーを意識したのかと問われ、「フレディが生きていれば、『グレートだ』って言ってくれたかしら?」とインタビューで応えています。