摂食嚥下のリハビリテーションは、日々需要は高まりつつあります。
理由は、高齢者が増えているのが理由でもあります。
日本の死因を調査すると、
1位 悪性新生物(ガン)
2位 心疾患
3位 肺炎
となっております。
肺炎は、2011年のデータで、60年ぶりに死因の3位に浮上しました。
それまでは、4位でした。男性に関しては、2008年には、脳血管疾患を抜いています。
そして、肺炎の中でも特に重症化しやすいのが誤嚥性肺炎です。
先日も総合呼吸リハビリテーション研究会のセミナーでお話ししましたが、リハビリテーションの現場は、圧倒的に75歳以上の方々が対象です。そして、誤嚥のリスクが高い方は多いです。
患者さんのほとんどが口から食べて死んでしまうなら仕方ない!とよく言っております。
欲求の中に食欲がありますがやはり最後まで経口摂取したい気持ちはかなり強いです。
そのためにまずしっかりしなければいけないのが評価になります。
評価を疎かにして食べさせたら誤嚥しました!なんてのは許されません。
そのためには、触診を正確にまずは行っていくスキルが必須となります。
(写真は、肺の区域を骨指標を用いて評価するデモです。)
例えば、T2は、肩甲骨の上角が一般的に位置しますがT2より上・下と誤差が生じます。そうなると何で上・下にズレが生じるのかをさらに評価して行く。という流れで進めていきます。
次回は、肩甲骨と摂食嚥下の関係を紐解いていきます。