本を出版する大変さと、協力者への感謝が身にしみている最近です。 | しごとのしたごしらえ 〜自分を磨く5分間ワークショップ。

しごとのしたごしらえ 〜自分を磨く5分間ワークショップ。

料理と同じように、仕事にも下ごしらえが必要です。仕事の前に、ほんのひと手間を。お客様からの「ありがとう」が変わります。

{3EABC707-C4ED-4818-A8A0-4360828C5210}
ありがたいことに頂いた出版の機会、
貴重な経験をたくさんしています。


せっかくなのでこの経験と気づきを
簡単にまとめてみようと思います。




本を出すきっかけを
頂いたのが約一年前で、
そこから三ヶ月で原案
を書き上げました。



仮のタイトルは
『髪は伸びていないけど
   行きたくなる美容室のつくり方』
でした。



仲良くしている経営者さん
何人かに読んでもらって、
細かい手直しをしました。



この辺りまでは気楽でした。
「やればできるじゃないか」と
ここからの大変さをまったく
わかっていなかったのです。




なんとか良い作品にしたくて、
過去私が読んだビジネス書の中で
一番影響が大きかった本の著者、
安田佳生さんに相談してみたところ
「タイトルがわかりにくいです」
とご意見を頂き、
一緒に考えてもらいました。



安田さんにヒントをもらって
アイデアを20個くらい出して、
もう一度見てもらう事を
繰り返しました。


「もっとインパクトがほしいです」
「〇〇は断れ、はどうですか?」
「やっぱりシンプルなのがいいです」


ヒントを頂くたびに
考えなおしました。



その間、四ヶ月。



「なぜ、断れにこだわるのですか?」
ええーっ!
安田さんが言ってたんです!


みたいなやりとりを経て、
「小説風のタイトルはどうですか?」
というアドバイスを頂きました。



そして今回のタイトルが
できあがりました。


『そのサロンには、
    ヘアカラーがない。』
〜美容室の為の
   ブランディングのヒント



安田さんありがとうございました。




そして、
タイトルが小説風なので、
まえがきを削って代わりに
短い物語を書きました。




実話に基づいたものなので、
物語のモデルになった美容室の
オーナーに読んでもらい許可を。



さらに、
小説風
物語
絵本
アートブック

という連想で、
「アートブックのようなビジネス書」
というコンセプトに思い至りました。




そこでアートディレクターの
蝦名龍郎さんに相談をしました。




蝦名さんは広告業界で
とても有名な方なのに
快く引き受けてくださり、
表紙と20枚以上のイラスト
を仕上げてくれました。



しかも、
「『ヘアカラーがない』
というタイトルにちなんで、
全てモノクロ作品にしてほしい」


「抽象画でタッチはバラバラだけど
なんとなく統一感もほしい」



という私の
めちゃくちゃなリクエストを
完璧に満たしてくれました。



イラストを原稿に入れ込み、
文章の調整をやり直して、
原案から一年経って最終入稿
までやっとたどり着きました。





そして今です。
でもまだ終わっていません。



「表紙もモノクロだと目立ちません」
というアドバイスを出版社さんから
頂いて蝦名さんにまたも無茶振り。



いくつかのパターンをもらって、
表紙のデザインを検討中です。



次は私の
プロフィール写真とテキスト、
本の解説文章と拡販の企画を
作成します。



思えば、
本文を書くことより
世に出す準備の方が
四倍くらい時間がかかっています。



本屋さんで何気なく見ている
作品の一つ一つに敬礼したい
気分の今日この頃です。



BGM:The Beatles
The Long And Winding Road


 【この記事を書いたひと】 
まえがわ よしあき 
外資系美容メーカー社員。 
ブランド翻訳家。 音楽オタク。 
ヘアサロンに向けた営業をしつつ、
世の中に溢れる魅力を 
わかりやすい言葉に翻訳する 
活動を実施中。 
2016年11月に初の著書、 
『そのサロンには   
  ヘアカラーがない』 出版予定。
印税の使い道募集中。
詳しくはこちら

{56AC5A7A-3FC2-4CC7-A968-714840B2277D}