すごく昔に、目指していた雑誌がありました。
初めての持ち込みで、その雑誌の編集さんに
原稿を見ていただきました。
原稿を見ていただいてから、
どんな漫画が好き?とか、
普段どんなことしてる?とか、ちょっとした雑談になった時、
その編集者さんは、
私が好きだと挙げた漫画を、
ことごとく否定していったのです。
それが、10巻以上続いてた人気作品でも。
逆に、私はあまり好んで読まない(とは口に出さなかったですが)漫画を、
「こういうのがいいよ~!!」とめちゃめちゃ猛プッシュ。
今なら単純にマッチングしない相手だったと分かるのですが、
当時は、
『編集さん=認めてもらう相手』
だと思っていたので、ちょっと絶望しました。
私がいいと思うものは、編集さんには通用しないんだ…と。
その経験と私の性格上、
『編集さんって最初に乗り越えなきゃならない砦なんだ…!』
と長らく思い込んでいたのですが。
あれからだいぶ時間が経ち、
編集さんは味方なんだ!!
と価値観が変わりました。
その理由は、
元デザート編集長しーげるさん。
東京ネームタンクのごとう先生と、しーげるさんとで配信されている動画、
少女まんが勉強会に参加するようになってからです。
少女まんが勉強会とは、少女漫画の業界や編集さんとのやりとりについて、
少女漫画編集者歴23年の大ベテラン、しーげるさんがQ&Aで答えてくれるというもの。
漫画家志望者や漫画を描いている人限定のガチ!!で優しい!!勉強会なんです。
しーげるさんの質問に対するアンサーや考え方を聴いているうちに、
え…編集さんて、こんなに漫画家に寄り添ってくれるの…?
え、、、こんなに優しい人、本当にいるの…??
こ、この人に、見てもらいたい!!
と、みるみるうちに魅了されていったのです。
そして『ネーム大交流会のこと①』と『ネーム大交流会のこと②』。
会場内にしーげるさんかもしれない方がいて、
気になって時々ちろちろ動向を窺っていて(気持ち悪くてごめんなさい)
自分の感想カードを見た時になんと、
しーげるさんが感想を書いてくださっていて…!!!
それだけでも嬉しくて半泣きだったのに、
その内容が
「男の子がちゃんと男子的考えで、それで女の子を喜ばせているのがいい」
と。
私は自分の作品の中で、
女の子はお姫様願望(何かしてくれて嬉しいとか、助けてもらえるのがうれしいとか)を持っていて、
男の子はヒーロー願望(女の子の力になりたい、喜ばせたい)を持っている。
全編に通じてそういう世界にしたいと思っていて。
キャラクターの姿勢として描いたものが、
自分が見てもらいたい人に伝わったことが、
本当に嬉しかったのです。
自分が弱気になった時にも、心の支えです。
ごとう先生もしーげるさんも、まず、相手をちゃんと見てくれる。
良いところを伸ばす。
今までって、世の中が全体的に「世間に自分を合わせる」方針だったと思うんです。
でもいま新しい発信をしてる人は、「まず、自分ありき」の方向性が多い。
ごとう先生もしーげるさんも、漫画を描く人をとても大切にしてくれる。
漫画を描く人は、「ヒット作という商品をつくるマシーン」じゃないよ!と
人として大切に見てくれている。
世界にはこんなに素敵な方々がいることを知れたので、
今は目指す雑誌など特にないのですが、
自分に合う、味方になってくれる編集さんと
やりやすくお仕事をしていくのが目標です。
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