19.07.06-07 立山 | ふむふむのブログ

ふむふむのブログ

旅と山、参加したスポーツイベントなどについてだらだらと綴ります。
2013年から区切り打ちで始めた歩き遍路に関しては必ず綴るようにしています。
備忘録として、だらだら長く書いてしまうことが多いですが、お読みいただけると嬉しいです!

7月5日から7日、3連休が取れたが5日夕方に職場での用事が入ってしまった。

5日は富士登山競走の試走をし、職場での用事を済ませ、残り2日の予定を検討。

試走が散々ではあったが、すべての休みを富士山に費やすのも勿体ない。

しかも雨予報。

 

標高が高く雨予報では無いエリアを探す。

日本海側が晴れるようなので立山へ。

立山駅からアルペンルートもあるし、登山道もある。

アルペンルートを走って登ってもいいし、登山道を登ってもいい。

しかも前々から立山雄山を文明の利器を使わず登拝したいと思っていたのでちょうどいい。

 

室堂泊にすれば朝晩室堂ジョギングもできるし、登山としても、トレーニングとしてもよさそう。

 

室堂山荘を予約し、1泊2日分の登山用品を車に放り込む。

靴は登山靴とトレランシューズの2足を持っていく。

 

22時50分出発。

朝は4時半起きだった。

8合目までとはいえ、富士吉田市役所から富士山を1往復している身体。

怠さ、そして眠気に襲われる。

睡魔と戦いながら仮眠無しでなんとか立山駅へ到着。

時刻は3時40分。

天気は雨・・・。

 

雨の降らないエリアを選んだはずなのに。

 

壮絶に眠いのでとりあえず仮眠。

 

4時30分、外が明るくなり目覚める。

50分の仮眠しかできなかった。

 

外は変わらず雨。

 

気が乗らないが、とりあえず室堂までは行かないと。

おにぎりを食べ、トイレと歯磨きを済ませる。

ザックに荷物を詰め込み、自販機で飲み物を購入し、5時10分に出発。

 

立山駅のすぐ奥に登山道があるはず。

あたりをうろちょろ探す。

従業員駐車場の奥に道があった。

 

登り始めます。

道幅が狭い急登。

石、岩、木の根が多く雨で滑る。

草も繁っている所が多く雨に濡れた草で足と靴が濡れる。

トレランシューズを履いたが、いきなり浸水だ。

この道は材木坂と呼ばれている。

立山杉を切り出したときに使った道なのかと勝手に思っていたが違いました。

材木岩という材木のような形の岩(溶岩)が多いから材木坂だそう。

滑る道にヒヤヒヤしながら慎重に登ります。

しばらく登ると舗装路が見え、その先にバス。

美女平に到着。

ケーブルカーだと7分の行程は、徒歩で1時間。

 

始発の到着を待つ静かな美女平駅。

さあ室堂まで頑張ろう。
登山道を登ります。
 
ブナ林に立派な立山杉。

道は雨でグチャグチャ。

靴は早々に浸水。

 

登山道はアルペンルートの近くを通るため、アルペンルートを横切ったり、並走したりする。

 

しばらく行くと木道になる。

苔むした年季の入った木道。

当然滑ります。

傾いてる木道は恐怖でしかない。

慎重にあるいていてもツルっといく。

これは絶対コケるな・・・。

草が繁ってくる。

足元の木道が草で見えない箇所が増える。

足は濡れ、足元が見えず滑る。

 

そのうち背丈以上の藪となる。

藪漕ぎしながら、足元を確認。

雨露で全身が濡れる。

さすがにこの道をずっと行くのはキツイな。

 

アルペンルートにエスケープする。

 

道沿いには石仏がある。

 

雪が多いからだろう、立派な屋根付き。

 

西国三十三観音の分霊像が一丁ごとに安置されています。

岩峅寺が一番で室堂が三十三番。

不明なものもいくつかあるようです。

 

こちらは20番

21番

この先、滝見台、大観台と滝を眺められるスポットがあるのだが、雨とガスで残念ながら滝は見られず。

 

綺麗な木道になると木道に戻る。

 

藪で道が見えなくなると、

舗装路へ逃げる

舗装路は頑張って走ります。

 

マイカー規制でバスか宿関連の車くらいしか通らないので、辛いながらも快適に走れます。

 

雨が止んだ。

舗装路を歩いていると身体は乾く。

木道に入ると足が濡れる。

 

途中途中、立派な立山杉の大木があります。

過酷な気象条件の中、何十年、何百年生き抜いてきた大木の生命力を感じます。

石楠花、ニッコウキスゲ、山の花が増えてきます。

白樺の木もちらほら出てくると、ブナは少なくなる。

 

標高が上がり、植生が変化を楽しめるのも下から登る魅力だ。

 

1600m位まで登ると立山杉の姿も少なくなり低木、笹、そして湿原になる。

 

弘法には弘法大師像がありました。

25番

阿弥陀ヶ原へ。

バスで通る度に歩いてみたいなぁと思っていた場所です。

チングルマの花

宿もあるエリアなのでハイカーや散策の人も居ます。

池塘

雲は眼下へ。

イワカガミ。

ベンチに腰掛け小休憩、お菓子を食べる。

残雪が出て来た。

30番。

雪は緩んでいるのでトレランシューズでも大丈夫そう。

 

雪上歩きで靴はまた浸水。

遠くに劔が見える。

人の姿が増えて来た。

室堂は近い。

 

12時、室堂到着。

 

休憩。

昼食を摂り、飲み物を補充します。

 

この先は雪が増えるのでトレランシューズからトレッキングシューズに履き替えます。

雄山目指してもう一頑張り。

 

標高は2500mを超えるのでここからは、高所トレーニングのつもりで足を止めずに行く。

荷物を背負って高所を登り続けることはやはりキツイ。

息が切れます。

 

雪と緑が合わさったこの時期ならではの絶景。

写真撮影を言い訳にちょっと休憩。

一ノ越からはさらに斜度があがりザレた道になる。

だいぶ疲れてきたので踏ん張り所。

息を切らせて登ります。

この時間だと降りてくる人の方が多い。

 

一人の下山者に声を掛けられる。

「アルペンルート走ってた方ですか?」

「あ、はいそうです」

「もうここまで来たのですか?バスでみかけました。頑張ってください」

「ありがとうございます」

 

抜かれたバスに乗っていた方が声をかけてくださった。

山頂目前で雲が上がってきてしまった。

もう1時間早ければ山頂で絶景が見れたかもしれない。

13時55分雄山着。

山が雲で覆われてきている。

手ぬぐいを購入。

令和になったので改めて御朱印をいただく。

そして山頂を登拝させいただく。

参拝中は雲海を突き刺すように劔の姿が見えていたが、参拝を終え写真を撮ろうと思った時には既に剣も雲海に呑まれていた。

奥に少し見えるのが劔。

今日はここまで。

室堂まで下山します。

 

日本最古の山小屋「室堂」

現在は資料館。

そのすぐ近くの室堂山荘にチェックイン。

 

一人なので相部屋を予約していたが、現時点で同室者が居ない。

綺麗なお部屋。

ひょっとしたら貸し切り!?

期待が高まる。

 

風呂は温泉。

 

ちょうど1名が出た所。

風呂も貸切。

なんという快適な山小屋。

 

風呂から出ても同室者は来ない。

この時間で来なければ占有できそうだ。

一人分の宿泊費で1室使わせていただけるなんて、なんとも贅沢!

 

夕食までまだ1時間くらい時間がある。

さぁもう少し追い込もう。

 

室堂は石畳の散策コースがあるので、散策がてらのジョギングへ。

 

(つづく)