山荘の温泉で汗を流し、夕飯までの時間を軽くジョギング。
標高2400mの石畳の散策路を、生乾きのトレランシューズで走る。
山は雲がかかっており、景色は望めないかなぁ。
まだハイカーが多く、あまりゼーゼーハーハー走っていると変な人と思われそうという羞恥心から、ゆっくりと走る。
とはいえ標高2400m、荷物無しでゆっくり走っても息が切れる。
登り坂は走る事さえ難しい。
ジャージで走ってくる青年が居る。
同じようにトレーニング目的かな?
その人は身軽に走り抜けていく。
山にかかった雲が切れてきた。
ちょくちょく足を止めて写真を撮る。
雷鳥沢へ下る。
雷鳥沢から室堂への登りは、普段の登山では、大きな荷物を持っているし、長い行程の最後、かつ登り。
それゆえに舗装された道でも毎回かなりキツイ。
室堂は見えているのになかなかたどり着かないと感じる試練のような道。
今日はそんな登りをてぶらで走ってみる。
荷物が無い分、かなり楽だ。
とはいえかなり息が切れ、登りの全行程はとても走れなかった。
風が止む。
みくりが池の水面が穏やかになるはず。
みくりが池まで走る。
予想通りの絶景。
場所を変えて
さらに変えて
その先に数名の人だかり。
こういう所で人だかりができるということは雷鳥が居るのかな?
その近くまで行ってみる。
予想通り、雷鳥だ。
親鳥とヒナが4~5羽。
この時期はヒナが小さくて何とも愛らしい。
親鳥から少し離れて走り回ってはまたくっつき。
ずっと眺めていたいけど夕食の時間になったので山荘に戻る。
夕食。
食堂の席は半分くらいしか埋まっていない。
まだ宿泊者は少ないのかな。
食事は豪華。
交通の便があるエリアだから物資の調達がしやすいのだろう。
ボリュームたっぷり、品数沢山の夕食を美味くいただきました。
富士登山競走に向けて減量中なのでおかわりは我慢。
食事を済ませ部屋に戻る。
同室者の姿は無い。
もう間違いなく、この部屋は貸切だ。
遠慮なく荷物を広げ、コンセントも占有する。
歯磨きを済ませる。
日が傾き始めた。
夕日が見れるかな。
再び外へ。
おお、雲海が綺麗だ。
赤く染まる雲海が見られそうだ。
風が強まり寒い。
人は少ないので、ウロチョロ走り体温低下を防ぐ。
上層の雲の下から夕陽が出てくる。
そして大日連山に夕日が沈む。
風強いし、寒いし、鼻水垂れるけどこの絶景が見られるなら我慢だ。
反対側もまた絶景。
夕日で赤く染まる立山。
陽が沈んで少し経った後の空も好きだ。
雷鳥さんはまださっきの場所に居た。
ヒナは親鳥の身体の中に潜り込んで出てこない。
さすがに身体が冷えた。
走って山荘に戻り、もう1回温泉に入る。
同室者も居ないので、早々に布団を敷き電気を消し、20時過ぎに就寝。
いいトレーニング、最高の景色、貸切の部屋で早々の就寝、なんとも贅沢な時間だった。
この2日間は睡眠不足だったので今晩はしっかり寝よう。
(つづく)