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『花遊記』第13話(1)は、こちらから。

『花遊記』第13話(2)は、こちらから。

『花遊記』第13話(3)は、こちらから。


第13話(4)


~夜中の博物館~

警備員が不審者を発見する。
「おい、そこの2人、止まりなさい!」

警備員の懐中電灯に照らされたのは、アサニョと・・・冬将軍。
「ここのものを取りに来たの。ドアを開けてください」
「何を言ってるんだ、からかってるのか?」
実際には、簡単に操られてしまう警備員、展示室の電子錠が解除される。


展示室の中を進むと、アサニョが欲しがってた香炉が展示されている。


「冬将軍が言った通りね。取り出して」
ケースのガラスを凍らせ、破壊する冬将軍。


「アサニョ様が、私の中に妹の魂を入れるときに、使った香炉ですね?」
「私には、魂を操作できるから」
「この香炉で、今度は何をされるおつもりですか?」
「これを使って、魂を切り替えるつもりよ」
「誰と誰の魂を切り替えるつもりですか?」
「私と・・・三蔵だ」
「アサニョ様・・・」
「それには、まず最初にその香炉に、三蔵の血を入れて、私の血と混在させる必要がある。私は、魔王を利用し、三蔵の血液を手に入れる」
香炉を持ち出す冬将軍。
じっと、防犯カメラにむかって、視線をむけるアサニョ。

~牛猿ハウス~
牛「いやぁ、久しぶりで、こうして沙悟浄の手作りの料理が食べられて幸せだよ。しかも、私の好物のキノコのお粥を作ってくれるとは。」
河童「ヒョンニムから、作るように頼まれました」
猿「魔王の好きなナパキムチはどうした?」
河童「まだ完全に発酵していません。 」
猿「彼はそれまで待つことはできないんだ。すぐに出してやれ」
河童「はい」
牛「何事だ?ナパキムチが発酵しても、私は生きてる。 死んだりしない。お前、一体どうした? 」
猿「何が起こるか分からん。食べて行け。」
恐ろしく真剣な悟空。

~ルシファー会長室~
牛「お前は今日、イベントがあるだろう?こんなところで何をしている!」
豚「悟空ヒョンから、魔王にお別れを言うように言われたんです。魔王、どっか行くの?」
部屋の隅で、こちらを凝視している悟空に、何も言えなくなる魔王。(笑)
牛「確かに行くが、帰ってくるぞ。私は間違いなく戻ってくるぞ」
豚「え?そうなの?もぉ、なんで、たいした理由もなく、オレを呼び出すかな・・・まったく!」 
帰ろうとする猪八戒を呼び止める魔王に。
牛「八戒、ちょっと待て。念のために言っておくが、これからもエネルギービーズをたくさん集めるよう、頑張って働け。金庫に隠してあるが、お前が必要な時には、マ秘書がパスワードを知っているから、ケンカせず、お互いに友好的にで共有しろ。 」
豚「本当にそれらを使ってもいいの?? 」
牛「ああ、もう行っていいぞ」
なんか、遺言みたい。


八戒が出ていくと「次」と言って、オンニョンを招き入れる悟空。
タコ「これは何だ?もしかして、龍宮に、連絡でもしたのか? 」
猿「さっさと魔王に別れを言え!」
牛「結構だ!私は、お前から別れの挨拶など入らん。すぐに、龍宮に戻れ! 」
ふん、と不機嫌に出ていくオンニョン。
 

猿「魔王、他に別れを言いたい奴はいるか?」
牛「なぜ、お前は、私を屠殺場のテーブルの上の牛のようにさせるんだ?私は死ぬつもりはない!」
猿「もちろん、死ぬつもりはないだろう。しかし、そうであっても、別れの挨拶はしておくべきだ。 ああ、間違いなく、お前が行く前に、会っておく必要がある奴がいるよな? 連れてくるから待ってろ!」
牛「ちょっと待って。」
消える悟空。
牛「あいつめ、完全にこれを楽しんでいるだろう。 私が死ぬという考えでいる! くそ、ろくでなし」



猪八戒に、「あの二人は何をやってるんだ?」と訊ねるオンニョン。
「さぁな」

全く興味ない猪八戒。

あの二人からのいつもの無理難題に比べれば、こんな呼び出しなんて、無問題点(笑)


「な、今日も二人で撮影だよな?一緒に行こう。 」
「俺は行かない。私はプジャの母親を探しに行くつもりだ 」
「彼女はもうプジャじゃない!」 
「いや、彼女はまだプジャだ!彼女はまだオレの妹だ!これ以上、あいつがプジャじゃないなんて、オレに言うのは止めろ」

真剣な猪八戒。


~ソンミのオフィス~
「この間は、プジャの振りなんかして悪かったわ。 あなたをテストしてみたの。」 


「なんのために?」
「あなたの能力よ。どうして、三蔵のように特別な人間のくせに、魂が変化したことを伝えることができなかったのかしら? 」
「私はあなたが、非常に有能な神女だということを聞きました。 とても強いから、プジャを腐敗から守ってくれているんですよね。ありがとうございます。本当に凄いわ。」
「そんなに、凄いと思うなら、交代してみない?あなたの血液は、蓮の花の香りでしょ。 私の血はバラ、常に2つの強力だと言われている 蓮の香りとバラの香り。切り替えてみたいと思わない。」
「私は、三蔵となって、誤った方法で生きる人々を排除してるうちにたくさんのことを学びました。
“嫌だね、私が何故?いくらくれる?500ウォンくれても遊んでやんない♪”」
「何を学んだって言うの?」
「鳥の羽みたいに幼稚な孫悟空。だから、私たち二人の間で、奪い合うほどのものじゃない。
それから、私の能力についてなら、プジャとアサニョのあなたたち二人は、私の血から甦ったのだということを知っておくべきね。
私の血にはまた、それ自身にも浄化の力があるのよ。だから、私はそれを変更したいなんて、考えたこともありません。 」
ソンミ、よく言ったクラッカークラッカークラッカー

~カン・デソンの執務室~
「これは先日、博物館から姿を消した香炉です。 」

香炉の写真と見比べる。
「この香炉はあなたが私を示した石棺と同じ竜の形状を有しています。」 
「確かに同じものだ。」
防犯カメラの映像を見せる秘書。
「これは香炉が消えたときに、CCTVカメラに写っていた女性です。」 


挑発的なアサニョ。これを通して、誰が見るか、までをわかっているかのよう。

「チョン・セラ、あの娘だ。やはり、私が思ったように、彼女は死なずに生きていたのだ」
なんだろう、不気味に思うどころか、どこか、興奮しているように見えるカン・デソン。



ルシファーの受付?
「プジャ、プジャ!オレ、お前のお母さんを見つけた!彼女は今、病院にいるよ!
幸いなことに、彼女は、彼女を援助してくれてる人のお陰で、今治療を受けています。行こう! 」
咄嗟に払いのけたアサニョの手が、猪八戒の鼻に当たる。
「痛い、鼻が痛い・・・」
すると、自然な仕草で、鼻に触れるアサニョ。


思わず抱き締める八戒。


「ほら、本当にプジャだ! 」

最初は、私もプジャの部分が、無意識に出るシーンとかあるのかなって思ってたけど、残念ながら、これは、まるまるアサニョだと思う。
アサニョの良心が、プジャの肉体に感化されてるっていうのはあるかも知れないけど、今のアサニョにとってのスイッチは、八戒の真心ね。

アサニョは恨みの固まりになる前は、たぶん、いい神女だったんだと思うから。

「オレ、お前が本当にいなくなってしまったらと思うと、どれ程怖かったかわかるか?本当に良かった。 」
「私は・・・」
「いうな!オレだって、お前がアサニョだってことは、わかってる。でも、プジャはちゃんとそこにいるんだ。だから、プジャが逝ってしまったみたいに話すのは止めろ!」
アサニョも、八戒に対するときは、毒気が消えるんだよね。
ここで、気持ちを入れ替え、
「オレが、最初にお前のお母さんに会いに行ってくるよ。次は、一緒に行こう」
最後に、ちゃんと、プジャの髪を撫でてあげる。


例え、どんな姿になっても、どんな状況であっても、魂を愛するってこういうことなんだって、ぐ~、八戒が、八戒が、素敵すぎる!
泣ける!

自分の戸惑いが、自分でも理解できないアサニョ。

「なんなのよ?早く、この娘の身体を捨てて、新しい身体を手に入れないと!」


~ルシファー会長室~
テーブルに置かれた香枦。

悲壮な魔王と、相変わらず不敵なアサニョ。
「今日がその日だ。今日で、彼女の9回目の輪廻が終わる。」
「すべての準備ができています。魔王様、 ただ一つだけ、用意してもらいたいものがあります。」 
「それは何だ?」
「三蔵の血です。この身体は、私のものではないので血液の力が弱い。 三蔵と私の血を混ぜた場合には、効果が出ます。 この香炉に、三蔵の血を入れてください。 」

~ソンミのオフィス~ 
直接、ソンミの元に出向いてきた魔王。
「魔王様、どうしてこちらに? 」


言いにくそうな魔王。
「実は、君に頼みがあって来たんだ。三蔵、私と一緒にある人に会ってもらいたい。」

羅刹女の宝石店に入るソンミ。
儚げで美しい羅刹女を見つめ、肖像画の鉄扇公主の姿を思い出す。
(この人が、その方なのね。) 」



「いらっしゃいませ。何かお探しですか? 」
「少し見せてください」
羅刹女の後ろに、亡霊が立っているのが見える。


思わず、店の外で見守っている魔王に視線を向けるソンミ。

肖像画を見ながら、魔王と話すソンミ。
「彼女の隣に、死神(直符使者)がいましたね。もしかして、彼女は今日死ぬことになっているのですか?」

「そのとおりだ。彼女は、同じ期間の人生を生き、そして、死ぬのだ。今日は9回目の人生の最後の日だ」

「それでは、あなたは彼女を救うために、私に、彼女についている死神を処分しろと言われるのですか?死神を取り除く方法などありません。」 
「知っている。彼女は今日死ぬだろう。それは、我々には防ぐことはできない。しかし、私は、ついに、この死と復活の彼女の永遠の痛みを伴うサイクルを終了することができる方法を見つけたのだ。 」
「魔王様がとても危険なことをしようとされていると聞きました」
「だが、私はそれをしなければならない。 三蔵、私を助けてほしい。」 
「私は、何をすれば・・・私の何が必要なのですか?」 
「三蔵の血を必要としているのだ」

ソンミに緊張が走る。

 
 

~冬将軍のアイスクリームショップ~

「冬将軍、もうすぐ、三蔵と私の血を混ぜることができる。三蔵の血を取り入れたら、私は過去の自分よりもはるかに強くなるだろう。」 
「アサニョ様は、孫悟空様をどうするつもりですか?」 
「あの女の体を引き継ぎ、彼と結婚するつもりだ。 」

 

~ムスン電子会議室~
「神女は星を操作することができるのか?」 

沙悟浄に調べさせていたアサニョに関する報告をうける悟空。
「はい、人々の運命を読むことができると言われています。 彼女が、羅刹女に与えられた運命に関与した場合には、それも可能です。」

「それでは、魔王と彼女の契約は、すべてがデタラメとは言えないわけか。」 
「彼女はまた、魂を操作することができます。」

「ああ。あの女は、俺に自慢したからな」
「そして、どこか別の場所に魂を転送することも可能です。」 
「魂を転送?」 


「はい。彼女は血を混合することによって、そうすることが可能なのです。」

 

~ルシファー会長室~

アサニョと対峙するソンミとの間で、香炉を見つめる魔王。
牛「羅刹女の残りの苦痛転生の回数は99回だ。だから私は、残りの99回の転生の邪悪なエネルギーをこの身で受け止めればいいということだな?」 
ア「ええ、私が星からのエネルギーを生み出します。星のエネルギーは、矢印のようにあなたに振り注がれるでしょう。 魔王の身体は、その邪悪なエネルギーに打たれることになるのです」

 

ア「まず、香炉を準備する必要があります。三蔵の血をここへ。」

不安いっぱいの顔で、仕方なく、掌にナイフを当て、香炉に数滴の血を垂らすソンミ。

ア「そして、私は、自分の血を混ぜます」
アサニョも同じように、掌を切り、血を垂らした瞬間、間一髪、アサニョの血を受け止める悟空。

猿「ナイスキャッチ。」 

ア「なにするんですか?」

更に、血を香炉に垂らそうとするアサニョの腕をねじりあげる。

牛「何をしてる?この件については、邪魔をするな、と言っておいたはずだが?」 
猿「俺はこの女が演技をしてると思う。なぜ、お前の血を混ぜる必要がある?お前の血には今、何も力はないはずだ。 」
ア「あなたが、こんな風にブロックしたら、何もすることができません。」 
猿「俺たちは、お前を必要としない。出ていけ。」 

香炉を持っていこうとするアサニョ。
猿「これは、このまま残していけ。三蔵の血が既にここにある」
魔王を睨みつけると、立ち去るアサニョ。
 

牛「お前、なんてことしてくれたんだ?邪魔するなといっただろう。 」
猿「邪魔はしない。続けろ!」

牛「お前が、神女を帰らせたんだろうが」
猿「三蔵がいる」 
牛「何?」

ソンミ「私?そんなの無理よ」

猿「できる。ス・ボリ師も、お前ならできると言った。三蔵は、アサニョよりも強力な神女だ。お前にならできる」

牛「いいだろう、ス・ボリ師を呼んで確認しよう」

猿「彼は、今、誰かを連れにいったようだ。すぐ戻るだろう」

 

一方、子供を殺した女を悲痛な表情で、見つめている羅刹女。

っていうか、未成年の時に、子供を誘拐したあげくに殺したとかいうこの女、いつもカフェで、パソコン開いて、なにかやってんだけど、何者なの?

バッグから、ナイフを取り出す羅刹女。背後には、死神が控えている。
「待ちなさい!」

大声で、止めるス・ボリ。 


「ちょっとだけ、下がっていてくれないか。私は、須菩提祖師(すぼだいそし)という神仙 だ」

ス・ボリ師が名乗ると、一礼する死神。
「悪いが、数時間、私の権限で延期する」と宣言すると、消えてしまう死神。 

ようやく、羅刹女と向かい合うス・ボリ師。
「ソ・ユニさん。今、やろうとしていることを辞めて、少しだけ、私と一緒に来て、ある人と会ってほしい」

「あなたには、関係ないことです。ほっておいてください」

「ある人が、あなたのために、1万年もの痛みを受けようとしているのだ。その人のために、わずか10分・・・あなたは、その人のために、あなたの時間の10分を与えることができませんか?」 

その言葉に、ス・ボリ師のほうを振り返る羅刹女。

ス・ボリ師に頼んだのは、きっと悟空ね。

 

待ちわびている魔王のもとに、羅刹女がやってくる。
「私・・・私はあなたと会う必要があると言われました。あなたは、どなたなんですか?」 


「あなたは、私を知らないでしょうが、私は・・・あなたをよく知っています。だから、あなたが、快適な運命を過ごせるように、全ての危険を引き受けます。心から願っています」 

魔王に一礼され、戸惑いながらも、同じように、頭を下げる羅刹女。

詳しいことはなにも語らず、立ち去る魔王。

振り返り、魔王の後ろ姿を目で追う羅刹女。

 

そんな二人の様子を、上の階から見ているス・ボリ師。

「あいつのために、こんな危険をおかすとは。しかし、本当にこれでよかったのか?」

 


「だから、罰は俺が受けるって言ってるだろ!彼女を連れてくるだけでいいんだ。一目だけでも合わせてやりたいんだ」

「バカ言うな、俺は神仙だぞ。」

「ああ、魂を取り上げる死神を停止できなくて、なにが神仙だ。いいか?彼女を連れてこいよ?連れてくるつもりはないのか?一緒に、天にいくか?」

 やっぱり、悟空が、ス・ボリ師に、魔王と羅刹女を合わせるよう、依頼して(恫喝して)いたんだね(笑)


儀式を行うのは、ス・ボリ師の執務室ね。

「死ぬなよ。魔王、お前が死んだら、退屈だからな」 


悟空のほうを見る魔王。

もう、戻れ、とジェスチャーで、後ろを示す。

 

魔王の肩を何度かポンポンと叩き、悟空が戻ったところで、ス・ボリ師が、ソンミに儀式の方法を指示する。

「香炉の上に手を置きなさい」

躊躇うソンミ。

「あなたは三蔵です。最も特別な人間です。 あなたには、それができます」

 

ソンミが心を決めて、香炉に触れると、赤い煙が立ち上り、天から、無数の光の矢が次々に魔王めがけて、襲来する。

射抜かれる衝撃になんとか堪える魔王。

 

光の矢が止んだとき、前のめりに倒れこむ魔王。

これで、あなたの1万年の苦しみは、わたしのものになった

愛している


 

「どうして、涙が止まらないのかしら」

ひとり、つぶやく羅刹女。

 

完全に意識を失う魔王。

 

★第14話に続く★

 

ここにいらっしゃる方が、15話や16話はもうすでに、視聴済みなのか、よくわからないのですが、16話で少し雰囲気が変わりましたね。

なかなか追いつかなくてすみません。


アサニョの独走が15話くらいまで、どんどんエスカレートしていき、ドラマ、引っ張ってますね。

振り回されてる、悟空、魔王、八戒、三者三様の愛のかたちがあって、素晴らしい。

 

 シリアスが満載の13話。

もちろん、そこは緩急、クスッと笑える部分も用意されてますが。

初っ端から、悟空の身代わりに意に沿わない結婚をさせられそうになるわ、燃やされるわ、ちる君の悲劇が涙を誘います(笑)。

 

ソンミの嫉妬ぶりが、普段の微妙なデレぶりに比べ、結構、激し目なんで、笑っていいのか、ときどき判断に迷います。

でも、そんなソンミの独特な愛情表現が、悟空にちゃんと伝わってるのが、ほっこりですラブラブ