何処を書斎にするのかは、作家にとって大きな問題です。本当は、他のビジネスと同じように仕事場があれば理想でしょうが、あまりスペースを必要としないこともあり、なんとなく自宅で書いている人も多いと思います。
なにしろパソコン一台あれば、世界中どこでも仕事が出来るのに、わざわざ仕事場を借りなくても、という感覚があるからでしょう。また人によっては、一カ所にいると退屈して書けないという人もいます。そういう人は、一日4軒ぐらい、カフェをはしごしているようです。また海外にふらっと出かけて、そこで原稿を書くという人もいます。
ちなみに、私もどちらかというと一カ所では書けないタイプで、ホテルのラウンジに行ったり、ファミレスに行ったり、いろんな場所で書いています。そういう点から考えると、ひきこもり派と外派に別れるのでしょうね。
書斎に必要なものは、パソコン以外にもいろいろありますが、映画が見れるDVDのシアターセットなんかがあると、逆に気が散ってしまうということもあります。
作家の石田依良さんの書斎に行ったことがありますが、スピーカーに凝っていて素敵な場所でした。原稿に疲れたら、音楽を聴きながら休憩するというのも、魅力的な感じがします。
本田健