ここは日本が長いこと憧れ続けた理想郷なのかもしれない | 岩崎 結~ピアノ、歌、音楽、心の浄化のこと

岩崎 結~ピアノ、歌、音楽、心の浄化のこと

普段の音楽生活を通して見えたこと、感じたことを書いています。

今回の旅はアメリカ・ニューヨークから始まりました。






私は今までヨーロッパにしか行ったことがなくて、しかもほぼドイツばかりだったのですが、ニューヨークに着いてまず思ったことは、なんだか違和感が少ないということ


明らかに異世界なヨーロッパと違って、なんだか日本と同じ空気を感じました。


新宿みたいなビル群



タイムズスクエアのぎらぎら感



日本にないものもたくさんあるけど、日本で見たことがあるものもたくさんあるな。
もしかして、これって、日本が真似をしたのかな?

そう考えると、なんだか妙に納得してしまった。そうか、日本は、アメリカがうらやましかったんだ。



世界の金融事情が決定付けられる証券取引所があり、



国連本部があり、



この窓ひとつひとつの向こう側にはオフィスがあって、たくさんの人が働く。


この写真はエンパアーステートビルという、ニューヨークで一番高いタワーからの写真。スカイツリー的存在だけど、明らかに違うのは、観光用タワーではなくれっきとしたオフィスビルで、会社が建てたものだということ!


エンパアーステート以外のビルも、会社の権威を示すために、目を引くようなデザインが施されていたり、高さを競っていたり



ニューヨークで一番大きな美術館であるメトロポリタン美術館は、1日ではみて回れないほど多くの作品を所有しているけれど、そのほとんどは、大富豪の個人的な寄付なのだそう。


つまり、アメリカの金持ちはスケールが違うが違うということ。


けた違いの大富豪が、国を大きく華やかにし、発展させてきた。


最初から勝ち組にいたヨーロッパとは違う、がつがつ感、開拓精神。


その昔植民地にされていた歴史を、そのとんでもないパワーでくつがえして、今や世界の中心となったアメリカ。


そりゃ憧れますね、戦後の日本も。
うらやましい、あんな風になりたい!という思いだけでここまできたんだろうな。

最近よく感じる、そして周りでも耳にする、一体日本はどこに向かっていくんだろう…っていう不安感や不信感。


でも、ニューヨークを見てなんとなくわかった。
日本はこれを目指していたんですねー


でも残念ながらいくら真似したところで、日本はアメリカにはなれないと思う。


奴隷だった時代から、壮絶な独立戦争を経て得たあのパワー。運命に逆らい、自己を主張して、死に物狂いで自由を得る開拓精神。


でも、私たちは違うよね。いつも流れには逆らわなかった。大きな流れに身を任せながら、常に自分の内側を静かに見つめていた日本人。


形だけ真似するから、なんかおかしなことになる。なんだか疲れてしまう。






そうそう、ニューヨークは刺激たっぷりな半面、かなり体力奪われる街でもありました。

排気ガスのにおいと、露店のお肉の入り交じったにおい
冷たい風
そして汚い!

※これは泥ではなく雪です


そんなものも、ニューヨーカー的な「味」に感じてしまうくらい、かっこよくて魅力的なんだけど、、



メトロポリタン美術館にある、イサム・ノグチの作品を見て、妙に安心してしまった。(日系アメリカ人の芸術家で、日本的なものと現代美術の融合がこころみられている作品。彼については、気が向いたらまた書きます)

静を感じて、落ち着きます。




いいなと思ったものを真似するのは良いと思う、私も大賛成してますし笑


でも、必死で真似するあまりらしさを失いたくないですね。真似はただの遊びだから!



日本人はやっぱり、
周りがどんな状況であっても、いつでも静かに自分の内側を見れる

これなくしたくないですね(^^)




旅行記はまだ続きます(^^)











いつも読んでいただきありがとうございます音譜