歪んだ視界 本能が警告する脅威に足がすくみながら
抵抗していく この身を襲う困難に その鼓動が途切れぬように
誰かに否定されることはない
振り下ろす太刀筋焼き付けて
いつまでも続く平和 祈り込めて
晴れわたる無限の空を行く
新月か満月か関係ないさ
君がいるこの空間が全てなんだ
避けられぬ事態 絡み合う運命に慟哭する理不尽のリアル
絶望の中で同じ明日を願えることにすら安堵して
まだ見えない明日に恐怖して
壊れゆく世界に怯えながら
立ち尽くすなんてとてもつまらない
可能性に満ちた明日を行く
一人では負けそうな試練も
君となら必ずたどり着けるさ
最後の希望が消えて泣き崩れたとしても
もう一度立てるはずさ
傷だらけの手を今伸ばす
例えば嫌な夢を見て霞に吞まれそうになっても
振り払おう 何度でも
歩き出した足は止まらない
理想のエンドロールに向けて
手をかざせ 繋がりを示すため
自由に筋書きを加えていく
もう一度は始めようか エピローグ
いつまでも続く平穏 慈しんで
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メリークリスマス、銀城蘇芳です
今年下半期をかけて書いてきた「暗黒と少年」完結記念の詞も遂にラスト
今回はシンプルに「暗黒と少年」そのものについて書きました
暗黒者であるザイとラオを待ち受ける多くの試練、悪の勢力との戦い、絶望と希望、表裏一体、二律背反……
作品を彩るテーマは沢山ありますが、今作は一番大事なテーマ「繋がり」をテーマにしました
幼馴染との絆、教育師たちとの絆、怪異との絆、世界そのものとの絆……多くの繋がりに支えられてきたザイ達
全てを成し遂げて平穏が戻ったとしても、どうか安らぎのあるものであってほしい……すべての詞に共通して思っていることではあるけれど、今作は特に思いを込めました
僕自身、長いスパンをかけて「暗黒と少年」を読んできましたが、本当に面白くて何回も読み直して
それは多分、みんとすさんが「暗黒と少年」を心から愛しているからだと思います
どのキャラも生き生きとしていて、詞を書いた以外にも個性的なキャラが沢山いて、ザイ達と一緒に一喜一憂することができて、気づいたら暗黒やアーバンアングランドに行ってみたくなる
これって、とても簡単にできることではないと思うんです
みんとすさんが確かな愛を持ってキャラクターを書いてきたからできたことだと思います
それが、高校の頃から読んできた作品が完結して、「あぁ、何かお祝いしたいな。恩返ししたいな」と思い、気づいたら膨大な数の詞を数ヶ月で書き上げて……我ながら頑張ったなって(笑)
えぇ、僕自身も大好きなんです、この作品
現在番外編を連載し、いつかは第二部も書く予定の「暗黒と少年」
大好きな作品にいつも好き勝手に詞を書かせてもらってますが()、これからもずっと応援しております
素敵な作品に出逢わせて下さり、本当にありがとうございました
みんとすさん、これからもよろしくお願いいたします
長くなりました
今年は恐らくこれにて、良いお年を
銀城蘇芳でした
<暗黒と少年>本編
https://ncode.syosetu.com/n3411di/
<暗黒と少年>インタールード
https://ncode.syosetu.com/n8514eg/