精美スキンケアクリニックのいきいきワクワク情報ブログ -4ページ目

 

シミやアザ、ホクロは皮膚のトラブルの代表的なもので、こうした症状が悩みの種になっている方は少なくありません。

これまでの治療法は手術によるものが中心で、以前の記事でお伝えたように「治したいが、わざわざ手術をするのは……」といった意識の方が多かったように思います。

ところが、現在ではこれらの症状のほとんどは医療レーザーによって改善できるようになりました。

それも痛みが少なく、皮膚のダメージを最小限にして、最大の効果をあげる治療法が確立されているのです。

 

一般的なシミには、三十代ころから現れてくる「老人性色素斑」と呼ばれるものと、更年期前後によく見られる「肝斑(かんぱん)」と呼ばれるものがあります。

老人性色素斑は、それまで受けてきた日光の紫外線によるダメージ(光老化)が原因と考えられており、ソバカスと併発することもあります。

 

この老人性色素斑は、一部が盛り上がってできる老人性のイボ(脂漏性角質症)になることもありますので注意が必要です。

 

またこの場合は、「老人性」という名称がついていることからもわかるように、加齢に伴って増えてきます。

 

肝斑は、ホルモンバランスが崩れることによって出てくるものと考えられていますが、化粧品の刺激やタオルなどの摩擦で症状が悪化することもあります。
 

シミの治療には、まず美肌レーザーによる治療を行うことが増えてきています。

 

美肌レーザーは、シミだけでなく、ソバカスやクスミにも有効で、またシミと同時にシワやタルミも改善してくれます。

肝斑の場合、従来は医療レーザーによる治療は難しいと考えられていました。

 

しかしここ数年、美肌レーザーで改善できたという臨床例が増えてきており、今後研究が進めば、はっきりとその効果が証明されることも考えられます。

美肌レーザーだけで取れにくいシミには、肌質改善レーザーやシミ・クスミ取りレーザーの組み合わせ治療を行うことがあります。

 

この組合せ治療ですが、たいていの場合、美肌レーザーと肌質改善レーザーでシミは改善しますが、濃いシミや体質的に取れにくい方にはレーザー・ピーリングやケミカル・ピーリング、パリシアン・ピーリングなどの組み合わせ治療が有効です。

塗り薬の高濃度ビタミンCローションやビタミンC誘導体のイオン導入、レチノイン酸などを使って、治療や予防することもあります。


これらの治療では、シミの原因となっているメラノサイトの活性化を抑え、色素沈着の原因を取り除くことで、きれいな肌に戻していきます。

 

ここ数年、アトピー性皮フ炎の新しい治療法として日米の学会で注目されているのが医療レーザー療法です。

 

この療法は、9割近くのアトピー性皮フ炎で効果が認められるともいわれています。

 

私も実際に治療を行っていますが、ほとんどの症例で効果が確認できる療法です。

アトピー性皮フ炎のレーザー療法で最も私がよく行っているのが、低反応レベルのレーザー療法です。

 

この治療では、出力が弱い低反応レベルのレーザーを鎖骨の上部にある星状神経節という部分に当てます。

 

星状神経節は、胸から上の交感神経の中継点にあたる部分です。

ここにレーザーを当てることで、交感神経の緊張を緩和して自律神経の働きを正常化させ、生体の自然治癒力を高める効果をもたらします。


低反応レベルのレーザーの治療は、数回行うことで、炎症やかゆみ、痛みが消えていく例が大半です。

 

ここで特筆すべきは、低反応レベルのレーザーをいくつか組み合わせて使う複合レーザー治療の有効性です。

一般的にレーザー治療では、高出力にすれば治療効果は上がりますが、それと同時に皮フへのダメージが大きくなり、痛みやダウンタイム、あるいは火傷や色素沈着といったリスクも大きくなってしまいます。

 

低反応レベルの複合レーザー治療は、こうしたリスクをなくしつつ大きな効果を上げるために開発された方法です。

低反応なので、周囲の健康な組織にはダメージを与えることはありません。

 

しかし一つのレーザーでは病変部への働きかけが小さくなってしまいます。

 

この矛盾を解決するのが複合治療なのです。

 

治療に使うレーザーは、病変部の組織に反応し症状を改善する周波数のものを使いますが、少し周波数が違う別のレーザーをコンビネーションで使うことで、最初のレーザーが反応しきれずに残った病変部の一部にもレーザーのエネルギーを伝えることができます。

また、二つもしくは三つのレーザーを組み合わせることで、単純に一つずつのレーザー治療で期待できる効果を合わせたケースよりも大きな相乗効果が得られることが多いのが特長です。

 

アトピー性皮フ炎の治療においては、治療の大きな目的の一つにかゆみを抑えることがありますが、低反応レーザーの複合治療では、免疫の異常を抑制してかゆみを解消する効果があるので、かゆみに苦しめられている方には朗報です。

この低反応レーザーによる複合治療は、患者さん一人ひとりの症状に合わせて最適な組み合わせは変わってきます。

 

そのため、複合治療を受ける際には、きちんとレーザーがそろっている医療機関かどうかを確認しましょう。


この低反応レベルのレーザー治療は、特に近年急増している成人のアトピー性皮フ炎に効果的ですが、痛みや皮フを痛めることがない利点を持つ治療として、ステロイド治療に抵抗感を持つ人や小さなお子さんや赤ちゃんの保護者の方からも希望されるケースが増えてきています。


また、医療レーザーがそろったクリニックでは、低反応レベルレーザーの治療に加えて、アトピー性皮フ炎の掻きこわしや皮フの赤くなった炎症、ステロイド剤による色素沈着などの症状に対しても、それぞれの症状の治療に適した専用レーザー治療が揃っているので医師に相談してみてください。

 

今回は、増え続けるアトピー性皮フ炎とその症状についてお話します。

アトピー性皮フ炎が増加傾向にあることは、多くの医師の発言や報告、統計データから類推されるところです。

 

長崎大学の皮フ科が行った調査では、約20年間でアトピー性皮フ炎の外来患者は7倍に増えているという数字が出ています。

アトピー性皮フ炎は、文明病と言われこともある皮フ疾患で、発展途上国より先進国、田舎より都会で発症率が高いとされています。地方から都会に出てきたアトピーの患者さんの症状が悪化することも多いようです。

これは、生活を取り巻く環境と疾患が深く関わっている証左と言ってよいでしょう。

アトピー性皮フ炎の症状

日本皮フ科学会では、アトピー性皮フ炎を次のよう3つの特徴から定義しています。
①かゆみ、湿疹がある
②遺伝的な体質がある
③症状が長期間続く
というのがその特徴です。

①は、かゆみがあり、「皮フが赤くなる(紅斑)」「細かなぶつぶつが出来る( 丘疹)」「カサカサと皮がむける(鱗屑)」「皮フが厚くなる(苔鱗化)」「かさぶたができる(痂皮)」などの症状が混在して現れることがあります。

 

湿疹ができる部位に関しては、目や口の周囲、唇、耳たぶ、頬、額、手足の関節、胴体などに左右対称に表れることが多いのが特徴です。

このかゆみが患者さんに大きな苦痛をもたらすことが多いので、治療ではかゆみをコントロールすることが重要になってきます。

②は、患者さんの肉親にアトピー性皮フ炎の患者さんがいることが多いなど、遺伝的な体質を持っている人が多いという特徴です。

アトピーを発症した経験を持つ親御さんは、子どもが発症するとその苦しさが人一倍わかるだけに辛い思いをされることも多いようです。

③アトピー性皮フ炎の症状は数か月以上続くことが多いのです。長期間にわたり、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

 

アトピー性皮フ炎に多い合併症とその治療法についてお話します。

アトピー性皮フ炎の患者さんは、皮フのバリアー機能が低下していることが多いため、細菌感染症などの合併症を引き起こしやすくなっています。

かゆみがあるので、病変部を掻きこわしたりすると、いっそう合併症を引き起こしやすくなるので注意が必要です。細菌感染症にはトビヒや毛包炎などの症状があります。

また、細菌感染症以外の感染症には次のようなものがあります。

・白癬、カンジタ、癜風などの真菌感染症
・単純ヘルペス、カポジ水痘様発疹症
・尋常性いぼ、水イボなどのウイルス感染症

こうした感染症も、アトピーと併発しやすい症状です。

さらに、目の周りのアトピー性皮フ炎が原因となって白内障や網膜剥離という眼科の疾患を起こすこともあります。

その他にも、アトピーと関連して自律神経の乱れから、倦怠感や頭痛、微熱、あるいは胃腸障害の症状が現れたり、気管支ぜんそくや花粉症などのアレルギー関連の病気を併発することもあります。

かゆみや湿疹だけでも悩ましいアトピー性皮フ炎ですが、こうした様々な合併症のリスクが高くなっていることも、患者さんや家族に大きなストレスをもたらす要因といってよいでしょう。

アトピー性皮フ炎の治療としては、
①かゆみを抑える
②皮フ症状の改善
③悪化因子の究明と生活指導
などを柱に、総合的な治療が必要になってきます。

まず、①に対しては、強いかゆみの原因となるヒスタミンを抑える抗ヒスタミン剤や、アレルギー反応が引き起こすかゆみを抑える抗アレルギー剤などを使います。

つぎに、②については、炎症を抑える働きがあるステロイド剤などを使います。

 

しかし、よく知られているようにステロイド剤の副作用には、皮フの色が白くなったり黒くなったりする色素異常や皮フが薄くなることがあります。

 

薄くなった皮フの表面にちりめんじわができる皮フ委縮や接触皮フ炎などのリスクもあるので、専門医の指導のもと適切な使い方をすることが重要です。

また、乾癬の治療のところで紹介した、タクロリムス軟こうも現在アトピー性皮フ炎の治療薬として使われることが多い薬剤です。

 

タクロリムス軟こうは、特に顔面や首の急性症状に効き目があります。

炎症が長期に及んでいる場合や広範囲に及んでいる場合は、ステロイド剤とタクロリムス軟こうを症状に応じて使い分けることもあります

 

気になるアトピーについてご紹介したいと思います。
 
アトピー性皮膚炎とは、今や国民の3割がアトピー性皮フ炎や花粉症、気管支喘息などのアレルギー性疾患を持っていると言われており、これらの疾患はもはや国民病とさえ言ってよいでしょう。

 

特にアトピー性皮フ炎は近年、世界的に見ても増加傾向にあります。


遺伝的な素因をもとに慢性的に湿疹病変を繰り返す皮フの病気で、皮フの乾燥や痒みなどが特徴です。

 

アトピー性皮フ炎が発症する体質の主な原因としては、アトピー素因でもともとアレルギー反応を起こしやすい体質か、もしくは皮フ過敏性で、外部からの刺激に対する防御機能が弱い皮フの状態である場合が考えられます。


また、アトピー性皮フ炎には、季節性があると言われています。夏場に汗をかくと、それが刺激になってかゆみがひどくなって悪化したり、冬場に肌の乾燥が強くなることで悪化する人もいて個人差がみられます。症状や経過には個人差が大きいので、根気強く治療する必要があります。

アトピー性皮フ炎は、従来の治療法では根本的な治療が難しく、目に見える効果がなかなか望めませんでした。

 

しかし、ステロイドのような副作用の心配がなく、身体に負担の少ない方法で症状を改善することが可能となったのが、最新のレーザーによる組み合わせ治療法です。

 

当院では、その人の肌質や症状に合わせて、切らずに治療することができます。

 

メスを使う治療に比べ、リスクが少なく、成人の方の慢性的な肌荒れから、小さなお子様によく見られる顔面の発疹まで、安心して治療を施すことができます。


レーザーによる組み合わせ治療のポイントの1つは、単一によるレーザー照射では到底補えない、幅広い熱エネルギーをターゲットに限局することができることです。

 

低出力のレーザーでは、目的とする患部へ集中的に照射することができずに、熱エネルギーが拡散してしまいますが、組み合わせ照射を行なうことにより、複合的な熱エネルギーをスピーディーかつ、効率的に照射することができます。

 

いま悩んでいる方も、他院の治療では満足できなかった方もお気軽にご相談ください。

 

 

★病気によるもの(甲状腺の疾患――橋本病・バセドー病)髪が薄くなって治療に訪れた方を診察してみると、甲状腺に関連する疾患が見つかることがあります。

橋本病は、自分の甲状腺を異物と認識して抗体が攻撃し、甲状腺機能の低下をもたらす病気です。

またバセドー病は甲状腺機能亢進症の一つで、女性に多い病気です。

こうした疾患によって脱毛が起きた場合は、疾患そのものの治療も必要なので、脱毛の治療と並行して、疾患の治療を行うことをお勧めします。

 

★薬物の副作用によるもの(抗がん剤やピルなど)
抗がん剤やピルなどの薬の副作用で脱毛が起こる場合があります。

薬物による副作用の場合は、そうでない場合とは異なる治療が必要となるので、治療前のカウンセリング・問診のときは、忘れずに飲んでいる薬や飲んでいた薬、治療中や治療歴などを医師に伝えることが重要です。

★頭皮のトラブル(脂漏性皮膚炎など)
フケが多い方や脂っぽい髪の方は、脂漏性皮膚炎など細菌による炎症が薄毛や禿げの原因となっていることもあります。

こうした頭皮のトラブルが原因となっている場合は、まず皮膚疾患の治療が優先となります。皮膚疾患の治療のめどがついてから毛髪再生の治療に移行していきます。

 

★パーマやヘアーカラーなどによるもの
パーマ液やヘアーカラーに使う溶剤には、刺激が強いものが少なくありません。

皮膚が薬品に弱い方の場合や、短期間にパーマやヘアーカラーを繰り返した場合、頭皮が薬品によって炎症やアレルギー反応を起こすことがあります。
このトラブルが原因となって脱毛症のようになることがあるのです。

こうした場合もまず、炎症やアレルギー反応の治療をしてから、毛髪再生治療を行います。

 

★円形脱毛症
円形脱毛症は十円玉ぐらいの大きさで脱毛斑ができる病気で、皮膚疾患の中ではさほど珍しいものではありません。
年齢・男女を問わないで、発症する疾患です。脱毛斑は一つだけできることもあれば、いくつもできることもあります。

また、頭髪全体に脱毛斑ができて毛が全部抜けるようなケースや、まれに身体の体毛が全部抜けることもあります。
これはなかなか治りにくいのですが、髪の生え際が横にそろって帯状に抜けるような症状もあります。

 

円形脱毛症は、そのまま放置しておいても時間がたてば自然治癒することもあるのですが、一方で長期間症状が継続することや脱毛の範囲が増えることも少なくないので、脱毛斑ができたことに気づいたらなるべく早く治療を検討なさることをお勧めします。

原因についてはストレスとの関連が大きいとも言われてきましたが、現在では自己免疫の異常が引き起こす症状ととらえることが一般的です。

 

メカニズムとしては成長期の毛根がリンパ球の炎症によってダメージを受けて、それが原因で毛髪が抜けていくのです。

こうした円形脱毛症に対して、精美スキンケアクリニックでは紫外線を使ったPUVA療法や円形脱毛症治療専用の医療レーザーで治療を行っています。

「他の病院で治らなかった、」あるいは「安全性の高い治療を希望する」方などに好評をいただいている治療なので、円形脱毛症で悩んでいる方は一度来院なさって相談してみてはいかがでしょうか。