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ごちょのブログ〜英国 のんびり田舎日記

*お知らせ* 2013年5月中旬にてCherish Kitchenレッスンを一時クローズします。詳細はhttp://www.cherish-kitchen.comまで。

新年明けましておめでとうございます。

こちら英国コンウォールでも
冬らしく冷え込んだ年末となりました。


踏み込む足元に意識を集め
潔いほどに
崩れる感触に
幼き日々を思い出す。

新年1月、
こちらコンウォールの港街ファルマスで
寿司レッスンを開くことになりました。
開放的で明るく美しい街ファルマス。


それに伴い、
Cherish KitchenとしてのオフィシャルFacebookページを作成いたしました。
コチラ

今後の英国版チェリキチ活動の詳細内容については
こちらに最新情報を随時アップデートしていきたいと思っております。
引き続き、どうぞよろしくお付き合いください。

柏木直子
It was the day almost the end of summer.



After the long simmering with the harvest of Cornwall
I found YOU.

Broth with prawns and mussels with roast garlic paste.






They are perfect match with home made sour bread.
Couldn't stop munching.

Next day
why not treat yourself with sizzling pasta?


Enjoy it after cuddle with your lovely family and yourself!

ムール貝と海老のシチューを作る。
濃厚な香りが漂う。

あらかじめ仕込んでおいた
ローストガーリックのペーストと
サワーブレッドとの相性は抜群。

翌日には
パスタを足すだけで
こんなにも立派な一皿が。

食卓の笑顔を目に焼き付けて。

そんな
夏の終わりの日のこと。
Time is a greater chef.
Slow cooking made a mature fete in end of this summer.


Can you imagine this great flavour of butter and Marmite with roast beef?


じっくりと炒めた玉ねぎとにんにくは
こちら英国伝統の調味料、マーマイトとよくあう。

そんな晩夏の食卓。
Little one step.
Little one step.

This is my own way.

Thankfully I've found the cafe sells my handmade bread fridge magnets in Truro.
Just getting started in sale.

You could see and buy the real ones in this friendly cafe.



少しずつ
少しずつ


自分が出来ることから
少しずつ。

以前から作っていたミニチュアパンマグネット。
取り扱ってもらえるお店が
ここTruroで見つかったので
販売開始いたしました。

こうやって
点が線になっていきますように。
ご無沙汰しておりました。

ここ最近
使う時間と意識を
ぎゅっと
握りしめた中で過ごしていました。

それは
自分の掌の中で
濡れたスポンジを握りしめ
水分を枯らす時のような感覚。

さっきまで覚えていたことが忘れていたり。

それでも
合格することができました。
ここ英国での
"Food Hygiene Certificate Level2"。

これは、
日本での ”食品衛生責任者” 資格と同じで
知識さえ学べば
大変簡単に、しかも誰でも得られるものです。

それでも
生後2歳半と9ヵ月の2人の育児を最優先する
今の私にとっては
限られた時間と体力の中での試験でしたので
まぁ、嬉しいものです。

これがあれば英国内で
食事をケータリングすることができるので
和食を紹介してまわることができる。

なぜそこに至ったのか?

一年前。
こちらに来てすぐに驚いたのが
想像以上の日本食(特に寿司)の人気の高さでした。

地元のスーパーでは
私が日本人と分かると数えきれないほどの人から
" '寿司'が食べたいんだけれど、この街にないんだよ、作ってよ"
と笑顔で声を掛けてもらいました。

ここ英国南西部ののどかなエリアからしたら
遠く離れたマイノリティの日本文化。
それでも
色々な人たちから温かい気持ちをもらい
励まされ
今、一歩進んだ感じです。

Cherish Kitchenを、再びここで開けたら。

そんな想いを
自分の記録を含めて
これからも記していければ、と思っています。

どうぞこれからもお付き合いくださいませ。

眩しいのは溢れ落ちる光と
立ちのぼる草の香りだけではないのか。


手を振りほどき、走り去っていく我が子の背中に
大声で呼び止める自分の声。

足音の力強さと
振り返らない勇気と。

ふと、そんな
子供の成長に気づかされた
夏の日のこと。

気がつけば
もう一人の息子、次男も生後8ヵ月。

順調に離乳食が進む。
こちら英国で密かに流行っている “Baby-led Weaning”を取り入れて
はや1ヵ月半。

従来の、すり潰した食事を
大人がスプーンで赤ちゃんの口に運ぶやり方とは違い
赤ちゃんの自主性に任せて
本人が食べたい物を、手づかみで選んで食べるやり方。

しかも
大人の食事と作り分ける必要はない。
親の皿からそのままシェアできるのだ。

正直、最初は半信半疑で始めた離乳食法であるが
ここ最近では
めっきり上手くいっており
楽なことこのうえない。

近頃は
バナナ一本を1回の食事で食べきるだけでなく
パスタや皮付きトマトを形のまま
自分の手づかみで食べている。


外食の時だって
離乳食を持ち歩く必要がないので
気が楽。


親としては
とにかく驚くほど楽なのだ。
子供も好きなように食べられてハッピー!
親も楽ができてハッピー!
(最近は、手元の食事がなくなると
悔し泣きするくらい、食事が楽しいらしい)


しかも
じっと観察していて思ったのだが
本人の食べたい一心で
指先を器用に苦労して使っているので
本人の神経トレーニングにも良いのではないか。

子供の自主的な変化が見られて
非常に楽しい。

この”Baby-led Weaning”
具体的な方法を、このブログで今後紹介していきたいと思います。

次回に続く。
昔から
人の体の中で、手が最も美しいと思っていた。
特に指を柔らかく曲げた造形は最高だ。

瞳と同じくらいに
細やかな感情を表現できる、繊細な存在。

今までの人生で親しくなった人々の指の特徴は
全てはっきりと覚えている。
指先だけの写真を見ても
全員名前を当てる自信があるくらいに。

今年
自分も不惑の歳を迎え
ふと気がついたことがある。

自分の指を何とも言えず、好きになった。
美しいとは到底言えない太く無骨な指だが
これがありのままの自分だ。

そして
これからも
何十年と愛おしいものを触り
何万回と料理を作り
何億回と文字を刻んでいく。

感謝してもしきれないもの。

歳を重ねると
こうして
愛おしいものが増えていく。

こういう考え方も悪くない。

こちら英国では
6月から夏と呼ぶらしい。

いよいよ陽射しは強く、高く
そして木々や鳥が歌う。


そんな新しい季節を迎え
子供たちとの昼間の過ごし方も変わった。

州全体が海で囲まれた、ここCornwall。
車で20分も走れば
すぐに海岸へ行ける。
天気のよい日は
地元の友人たちと
お弁当を持ち寄っての浜辺ピクニック。

みんなで食べるおやつ用に
ミルクフランスを作って鞄に詰めたら
車を飛ばして海辺へGo!


地元の子供たちは2歳でもウェットスースを着て
澄みきった海へ飛び込んでいく。


海で泳ぐのが生まれて初めての長男。
怖がって私の手から離れない。


みんなが泳ぎを楽しんでいる間も
ふと見ると
海から1人戻って来て、こんな調子。

おーい。

それでも徐々に慣れてきたのか
"プール" で仲間に参加するように。


子供の適応能力はたくましい。
どんどん吸収し
笑顔と歓声をあげて楽しむ。

大人はホットコーヒーを飲みながら
のんびりだらだら。

この日は偶然、全員夕飯を作らずに済む日。
気楽に話し込んで
気がつけば
夜の9時ちかく。


こんな日は帰ってから
ありものサラダでお夜食を。

アンチョビとツナをちらしてニース風に。

髪の毛の砂も落とさずに
コトリと寝てしまった子供たち。

1つの経験ごとに見せる表情を
見落とさぬよう。
それは親として今しか出来ないことだから。

優しい波のリズムに乗ったまま
この夜は一度も目を覚まさずに寝続けた子供たち。

そんな夏の始まりの日のこと。

-番外編-
女の子はどこの国でもお世話好き。
母親がゴロゴロしている間も
しっかりと息子たちと遊んでくれました。

しかし
どう見ても"夜のキャバレーシーン"に見えてしまうのは
私だけでしょうか。
❝Learning is a treasure that will follow its owner everywhere.❞
‒Chinese Proverb

時間を見つけては
地味に勉強を続けている英語ですが
先日、思わず大笑いする間違いがありましたので
ちょっとご報告。

自宅の前で長男を遊ばせていると
隣のご主人が愛犬と一緒に出てきました。
そして、犬と遊びたがる息子に
”ほら”といって
ワンちゃんのくわえているゴムボールを渡してくれました。

そこで

”ほら、投げてごらん”
と息子に言いたくて
"Throw it Away! Throw it Away!!"
と声を掛けて盛り上げてみました。
何度も。
しかも、力強く大きな声で。


そのあと家に戻り
ふと思い出してみると、何となく自分の言った言葉に違和感を感じ....
辞書で調べてみると
"throw away" とは、"(不要なものを)廃棄する"。

つまり、
私は隣のご主人本人を目の前にし
”(ボールを)捨てておしまい!捨てておしまい!!”
と大声で叫んでいたわけです。

どうりでご主人はずっと黙っていて
不思議な沈黙があるな、とは思っていましたが。

恥ずかしいというより
もう1人で大笑い。

後日、地元のネイティブ友達に
この笑い話をしたところ
やはり、”throw away" は "捨てる” だそうです。
まぁ、これで二度と間違えることはないでしょう。
体験学習です。

そんな
大声で変なことをしている間
キッチンではコトコトと静かに煮込みが。

オックステールの赤ワイン煮込み


香味野菜をたっぷり煮込んだシチューを囲んで
笑い話に花を咲かせた
そんなとある日のこと。
春の美しさは、自然がくれる最高のプレゼント。


そんな穏やかな天気続いた、今月初旬のこと。

夫の会社の人主宰で開かれた
”日本食パーディー”。
作れる人は作って家に持ち寄り、というホームパーティー形式。
とは言っても、全社員の中で日本人は夫含めて3人だけ。
しかも3人とも男性。

となると、日本人である私がメインに食料作らねば!
しかも事前の話では、参加者は20名近くなるとか。
おお、これは和食の評判を生で聞く最高のチャンス!!

と、嬉し忙しとなった、とある日のこと。

仕事帰りに集まった人たちは、総勢17名。
私も、子供たちと仕出しを車に積んで駆けつける。


中には、ベネズエラ出身で寿司フリークのご夫婦がおり
新鮮な刺身で巻き寿司を作ってくれた。

とてもとても美しい仕上がり。
ご飯がすし飯に味つけされていなかっただけで
あとは完璧!

どこで勉強したのか聞いたところ
全てYoutubeで勉強しただけ、とのこと。
すごいな。
今の時代、やろうと思えばどこにいても情報は広がっている。
"今の時代"をつくづく思った瞬間だった。

と同時に
日本食人気の高さに驚く。
その場で海老の天ぷらを揚げてくれた人も。

エビフライになっていたが、それでも揚げたては最高。

肉じゃがを煮込んで持ってきた人も。

こってりと美味しい。
味つけを聞いたところ、醤油、酒、みりん、塩砂糖の他に
市販のビーフストック(ペースト状)を入れたそう。
面白い!
レシピはネット上で勉強したそうだ。

和食、人気高し。

一方私は、というと

スモークサーモンの生春巻き
セロリと昆布の浅漬け


ひと口茶碗蒸し


イカめし

写真はありませんが、焼き鳥(タレ)。

人数分となると、結構なボリュームで
見てるだけでも楽しい。

味の方も想像以上に気に入っていただけ、
レシピを聞いてもらえたり。
みんな口を揃えて言うのは
”とにかく日本食はヘルシーな上に美味しい”と。

茶碗蒸しに使った、昆布と鰹出汁についても
”魚臭い”と言われるか、と思いきや
”全く思わないよ、美味しい”と。

確かに、調味料もこちらの伝統のものとは
全く重なるものがなく、新鮮であろう。
ロンドンでも日本食の店が、ここ数年特に増えている。

日本から遠く離れ、客観的に見る和食。
本当に素晴らしい食文化だと思う。
そして異国でこうして受け入れられていくのは
心から嬉しく誇りに思う。

ああ、なんと嬉しい夕べ。



子供たちを遊んでもらっている間に
お酒を頂き、ようやく一安心。

ほっと幸せに感謝した
そんな春の夕べのこと。