太田資正の家臣たち」の番外編として

岩付太田氏の実録として江戸時代にまとめられた『太田家譜』。

『岩槻市史 古代・中世資料編2』に納められたこの史料、これまで何度か図書館で読んできました。
もう内容は把握した気になっていましたが、昨日「太田譜代之士」なる家臣に関する記録を見落としていることに気づきました。(これまで資正や息子達の項に気を取られ過ぎていたようです)

読んでみると、「太田譜代之士」の中には、これまで「太田資正の家臣たち」で紹介してきた、
太田下野守 (高築次昴左衛門)
河目越前守
広沢尾張守
舎人孫四郎
野本与次郎
内田孫四郎
らが登場しています。

やはり、彼らは岩付太田氏にとって重要な家臣だったようですね。

一方で、大石石見守小宮山弾正左衛門、三戸駿河守らが現れないのは、彼らが(実質的には太田氏の家臣となっていたものの)立場上は、関東管領上杉家に仕えたという意味で太田氏と同格の存在であったためかもしれません。

しかし、『太田家譜』には、上記メンバー以外にも多くの家臣の名をあげられています。その多くは、私の知らない名前。

これは大変です。
書状や軍記物には出てこない彼らについては、どう調べたらよいものか。

【追記(2015/3/21)】
「太田譜代之士」を書き出してみました。

恒岡源四郎 井伊隼太末流 (恒岡越後守か?)
柏原中務

左枝出雲守
高築次昴左衛門 後太田氏ヲ与テ号下野守
河目越前守
広沢尾張守
小笠原九助
舎人孫四郎 三楽代太田氏ヲ与テ号隠岐守
野本与次郎 三楽代左穢氏ヲ与テ号宮内少輔
結城豊前
高梨上野
高梨豊後守
池田若狭
益戸勘解由左衛門
原島内記
高谷伝内
高橋鹿之助
峰岸駒之助
吉岡図書
石井助左衛門
田村源十郎
杉本左衛門五郎
井上太良左衛門
長島長左衛門
平山玄蕃
山崎権右衛門
吉里伊賀守
深谷半之允
三輪茂作
神田五郎
林小太郎
横倉弥之助
深谷左馬之助
長谷部築前 子孫河越ニアリ
道祖土土佐 子孫河越ニアリ
内田孫四郎
松崎
小高
矢部
遠山
深井
 (道祖土図書助か?)