「花うた」~ ずーんと胸の奥に残る物語 | やわらかで、安心なこころを育てよう♪ (生きづらい女性のカウンセリング)

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こころの内側からじっくりと、楽になっていく方法をお伝えしています。

こんにちは。

かわのみどりです。

今、生きるのが辛いあなたに読んでほしい私の自己紹介はこちら


 

週末、読んだ短い小説の余韻が

ずーんと胸の奥に、とどまっています。

整理できないままだけど、
書きながら、探ってみることとします。

 



題名は「花うた」
 

兄を殺され、

天涯孤独になった美雪と

加害者の青年、秋生のおはなしで、

 

刑務所に入っている秋生と、
美雪、二人の手紙のやりとりが

そのまま小説となっています。

 

文通を続け、

何年もの月日の経過の中で、

二人の気持ちも、状況も、

次第に変わっていくのですが、

 

その中の二人の

いろんな思いが、深くて、切なくて…。

 

最後の美雪の手紙には
こんなことばがありました。

 

 

罪とは罰とは、反省とは、償いとは、癒しとは。擦り切れるほど考えても答えは出ませんでした。(中略)
 

ただ、確かなことは、わたしの喪失、悲しみや怒りや寂しさや秘密や…それを、誰かに叩きつけ、分かってもらいたいかといえば、この世に秋生しかいません。秋生にだけはわかってほしくて、同じくらい、わたしも秋生を分かりたかった…

 

 

秋生の生まれ育ちの過酷さと

孤独感が伝わってくるたび、

誰かひとりでも、秋生の気持ちや話を

聴いてくれる人がいたら…

 

読みながら、そんなことを、何度も思いました。

 

一方で、美雪もまた
小さなころから、
気持ちを、誰かに聴いてほしくて、

本当に、分かってくれる人を

ずっと、求めつづけていたのですよね。

 

 

 

 

 

二人の気持ちが分かるなんて、

とても言えないけれど、

 

二人の物語に、そして

その奥にある、作者の一穂さんの想いの一端に

(このお話は、刑務所の受刑者が対話を通して
自分を見つめなおすプログラムのドキュメンタリー映画

『プリズンサークル』から着想を得たそう)
 

触れさせてもらえて、

とても、大切なものを

受け取った気持ちで…。

 

そうそう。何か大きなものを
受け取ったけど、咀嚼しきれない

そんなものが今、胸の奥にあるのかも

しれません。

 

 

 

わたしも、もっと大切に

人の気持ちを聴ける自分になりたい。

もっと深く、寄り添えるようになりたい。

 

そして、もっと、

話を聴き、

気持ちに寄り添うことの

あたたかさを伝えたい。

 

今も、どこかにいる

秋生や美雪のような子のために。

 

そんなことを、感じたりもしています。

 

 

 

**

 

 

作者の一穂ミチさんは

きれいなだけではない人の

複雑な感情や営みをとても繊細に

描く方だなぁと感じます。

 

この小説「花うた」が入った本は、

講談社の『スモールワールズ』

 

少しハードな短編集で、

想像すると辛くて、
痛い話も多いので、

誰にでもは、お勧めはできないけれど、

どれも、心ゆさぶられました。
 

もし、興味がある方は読んでみてください。

 

 





こちらは、子どもの頃、辛い状況で出会い、

互いを想う女性二人の四半世紀の物語。

とても胸を打たれました。

 

 

 



最新作は、
上記2冊ほど重くなく、読みやすいです。

できること、やりたいことが何もない…と感じている

美雨が、ある夜、お笑い芸人の男性と出会って…。

等身大の女性の物語です。
 

 

 

 

 

 


 

 


 

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