東方神起、そのドラスティックな変化とユ・ヨンジン | まっつのブログって名前、氾濫しすぎだろ‼

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中身の無いブログにはしたくない、というか言いたい事無きゃ文章なんて書かないですよねー。音楽の話が中心ですが、後々仮面ライダーの話もするかも。

まっつ「前回の記事、アクセス数伸びててビックリした」

司会者「ライターの柴那典さんが取り上げて下さいましたね」

まっつ「そのツイートがダイノジ大谷さんにリツイートされていたりで何だか恐縮です。いくらでも好奇の目で見て下さって構いませんので」

司会者「柴さんとはトークイベントの際に少しお話して相互フォローになりましたもんね。そのお陰もあってこういった無名の学生にもフックアップが発生するって、今の時代ならではですねぇ」

まっつ「いやあ、ゴマなんて擦っておくモンですね」

司会者「また身も蓋もない事を」

まっつ「その話はもう良いんですよ。本題行きましょう」

司会者「はい。今日は東方神起について喋ると言う事ですが、具体的に決まりましたか話す内容は」

まっつ「うん、2人になってからの東方神起のサウンドや歌詞とそれ以前の曲との比較を中心に今日は喋ろうかなと。なんかこのブログ、ゴシップ誌みたいな語り口になってる気がする最近」

司会者「まあまあ好きにやりましょう。新曲のPVがショートバージョンで先日からYouTubeにアップされてます」



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まっつ「個人的にはもうちょいサビが下世話でも良いかなと思ったけどホラー映画の主題歌だしこれ位抑え目が丁度いいのかな」

司会者「曲調としてはEDMという括りでいいんですかね」

まっつ「うーん、どうも現在『EDM』って単語は広義で使われ過ぎている気がするんだけど、当てはまるでしょうね」

司会者「今回、テーマ欄は『ルーツ』になってますけど、東方神起も昔から聴いていたんですか。この間自己紹介代わりに前編後編に分けてご自身の音楽遍歴について喋ってましたけど」

まっつ「ああ、そのエントリーはあくまで『自分で見つけ出したミュージシャン達』という括りで書いてたんですよ。東方神起はモロ母と妹の影響。5人時代から聴いてたよ。『Rising Sun』とか結構好き」



司会者「作詞m.c.A・Tなんですね」

まっつ「結構日本でネームバリューある方が楽曲提供してるね。前山田健一だったりラムジのメンバーでもある井上慎二郎だったり。でも今回フォーカスを当てたい人物は別にいるんです。まずはこれ見て下さい」



司会者「『Why?(Keep Your Head Down)』のオリジナルバージョンですか。二人体制になってからの最初のシングルですね」

まっつ「めっちゃカッコ良い。いやもう雰囲気全然違いませんかさっきの『Rising Sun』と比較して。曲を手掛けているのはどちらもユ・ヨンジンという韓国の作詞・作曲家の方なんですが」

司会者「確かに『Why?~』の方がよりクラブっぽいと言うか、ビートやリズムを強調している曲だとは感じますね」

まっつ「なんかもう、『ポップソング』という範疇には収まらないんだよねこの曲。このほぼ2年後に発売された『Catch Me -If you wanna-』も同じくユ・ヨンジンさんが作詞作曲を手掛けてるんだけど、この曲には本当ぶっ飛んだ」



司会者「良いですね」

まっつ「ね。まあ単に僕が下世話な音色や展開の曲が好きってだけなのかもしれないけど、かなり5人時代と比べるとサウンドがクラブ仕様になったというか、変化が生まれてきてる気がするんだよね。2人体制になってからの彼らのアルバムとか聴くとアップテンポの曲はユ・ヨンジンさんの曲でなくても大体バキバキのシンセがメインに据えられていたりする。『Y3K』なんか特にそう」



司会者「なるほど。歌詞の面でも変化は感じられますか」

まっつ「ざっくり言えば肉食系っぽくなった。これは主にバラードに顕著になっちゃうんだけど、5人時代の歌詞って兎に角女々しいものが多かったんですよ。なんならタイトルから女々しい」

司会者「『どうして君を好きになってしまったんだろう?』とかですか」

まっつ「そうそう。でも2人体制になってからの歌詞だと例えば同じくユ・ヨンジンさん作詞作曲の『B.U.T(BE-AU-TY)』なんか『誠実が売りでもやるときゃやるでしょ』とか歌わせてる訳なんです。この辺の違いに、現在でも東方神起が人気を維持し続けている理由があるんじゃないかな、と」



司会者「ほうほう」

まっつ「結論から先に言っちゃうとさ、クラブ仕様のトラックにしろ攻撃的になった歌詞にしろ、彼らから『アイドル』という看板を取り去る為の変化だったんじゃないかと思うんですよ」

司会者「確かに今の東方神起を『アイドル』と呼ぶ人は少なそうですけど」

まっつ「ほら、そもそもなんで2人になったかって言えば他のメンバー三人が事務所と裁判まで起こしてしまったのがきっかけじゃん。『アイドル』にとってメンバーの脱退、しかも事務所やひいてはメンバー同士の不仲が原因とあればとんでもないスキャンダルだと思うんですよ」

司会者「アイドルからすればメンバー同士の不仲や脱退は交際報道に次ぐスキャンダラスな出来事ではありそうですね」

まっつ「ね。でメンバーが減ってしまった、ってなるとどうも『アイドル』とは呼べない。だって2人しかいないから。今ってやっぱりアイドルといったら『グループ』が主流だと思うし」

司会者「Perfumeがメディアで紹介される時は『3人組テクノポップユニット』ですしね」

まっつ「うん。そんな状況の中で次の一手を打とうとした時に今まで通りの路線じゃないものを打ち出そうとしたんじゃないかな」

司会者「メンバー減って活動休止状態が続いた後とは言え、次の一手に前と同じ路線の曲を持ってきても人気は維持出来た様な気もしますけどねぇ」

まっつ「そうかなぁ。極論だけど、言ってみればメンバーとの騒動があった彼らは『ヨゴレ』とも取れると思う。そんな、ヨゴレになった彼らの状況と攻撃的な曲調や歌詞が上手くマッチしたっていう事実は確実にあると僕は思います。『アイドル』としてではなく『ダンスユニット』として復活させる為に『Why?~』はあったんじゃないかなぁ」

司会者「その為のユ・ヨンジンでもあった、と言う事ですか」

まっつ「それも間違いなくあると思います。この人少女時代の『GENIE』も手掛けてるんだけど、その曲ってK-POPブーム隆盛に一役買ってるじゃん。日本でどんな曲調がウケるかってのを肌で感じている人が東方神起の裁判沙汰を受けて『アイドル』でなくあくまで『ダンスユニット』に楽曲提供した結果が『Why?~』であり『Catch Me~』だったっていう感じなんじゃないかと」

司会者「韓流アイドルという枠に囚われない攻撃的な歌詞やサウンドメイキングが功を奏している、って解釈で宜しいですか」

まっつ「その通り。ここまで東方神起がメディアでも未だに存在感を示せているのも、『韓流アイドル』という枠からはみ出ているからなんじゃないかな。もちろん楽曲以外にも沢山要因はあると思います。例えば、彼らってメディア出演の際に絶対韓国語を使わないんだよね。全部日本語。そういったコミュニケーション能力の高さも彼らの人気の一翼を担っていると思いますけど、スキャンダル後の再始動、その初っ端からリスナーに歓迎された理由ってのはひとえに楽曲の路線変更と彼ら自身のダンススキルの向上に尽きるのでは、と感じる」

司会者「分かりました。今日はそろそろ締めたいのですが何か他に言いたい事ありますか」

まっつ「そうだなあ、単なる感想になっちゃうけど、こんなに不特定多数に届く歪な音楽も珍しいと思うなぁ。EDMだダブステップだで盛り上がってるクラブ畑の人にも是非聴いて欲しい、特に『Catch Me~』。これ初めて聴いた時に『こんなヘンテコな音楽がJ-POPって呼ばれてオリコン1位まで取る程に支持されてるのは凄いな』って感じたし。2人になってからアルバム2枚出てますけどどちらも素晴らしいので是非今回の記事で少しでも引っかかった方は聴いてみて下さい」

司会者「分かりました。次回はどうしますか」

まっつ「うーん、またWHITE ASHの時みたいに全曲レヴューとかやりたいな。けどまあ、予定は未定という事で」

司会者「なるべく早めの更新を期待しています」