本日、宝塚大劇場で月組『Eternal Voice消え残る想い』
『Grande TAKARAZUKA 110!』を観劇しました。
この公演は110期生の初舞台公演でもありますので、お芝居の開演前に口上があります。
私が見たのは11時公演、口上はこの3人でした。
彩葉ゆめさん、宙翔かなたさん、琴音悠希さんですね。
私のお席は2階16列の一桁台で、舞台が遠い!
宙翔さんのお顔立ちは華やかで、よくわかりましたワ。
毎年、初舞台生を見るたびに、感動します。
なんてフレッシュなんだろ、なんて一生懸命なんだろ、そしてなんという輝き!
110期生はコロナ禍の受験生、そして昨年来、色々なことがありました。
それでも乗り越えて初舞台の日を迎えたわけです。
どうかこれからも夢に向かって前進してくださいね。
さて、本編。
公式の動画を一緒にご覧ください。
以降、芸名は基本的に敬称略で失礼します。
『Eternal Voice 消え残る想い』
すみません…
最初に謝らせてください。
私、半分くらい寝てしまいました。
とてもミステリアスで美しいポスターに期待を膨らませていたのに、なぜ寝る?→私!
つまらないというわけではないのです。
正塚晴彦先生らしい、心のこもった主題歌や、クスッと笑えるセリフ、
大仰しくないナチュラルな芝居、舞台では盆が周りセリが多用され、
背景には美しい映像が…もう安定の面白さではないかと幕開きから予想されました。
が、逆にそれがいけなかったのでしょうか。
照明の暗い場面が多かったせいでしょうか。
気がつけば瞼が閉じていた、という感じです。
いかんいかん、と目を覚まして左右を見たら、あらまあ、
どちらのお隣さんも目を閉じておられます。
もしかしたら2階16列、あまりにも舞台が遠かったせいでしょうか。
いやいや、そもそも舞台であるイギリスの歴史に詳しくなかったことが私の敗因だと思われます。
オークション会場から始まるのが『オペラ座の怪人』みたいですが、この物語の舞台はイギリス。
今回は掘り出し物はないようだと、早々にオークション会場を後にしたユリウス(月城かなと)の前に、アンティークのネックレスを買い取って欲しいという男が現れます。
そのネックレスはメアリー・スチュアートの遺品だというのです。
素性のわからない男からの売り込みということで、最初は乗り気ではなかったユリウスですが、事情を聞いて気持ちが変わり、買い取ることにしました。
ところが、その日からユリウスは原因不明の目眩や悪夢に悩まされるようになります。
ユリウスは超常現象を研究する友人ヴィクター(鳳月杏)に相談しようと彼のもとを訪ね、
助手を務めるアデーラという女性(海乃美月)に巡り会います。彼女にも何か霊的な力があり…
セリフに度々「場所やものは過去の記憶を留める」という言葉が出てきます。
つまり、メアリー・スチュアートの遺品のネックレスには彼女の念がこもっているということでしょう。
何、その面白そうな話は!
私もその意見に大いに賛成!
と思ったのに、気がつけば寝てしまって、ふと目が覚めたらエゼキエル(彩みちる)とマクシマス(彩海せら)の二人が何やら呪術めいたことをしているよ。
なんだろこの二人は。
ま、私は彩みちるちゃんが大好きなので、活躍は嬉しい。なんかエキセントリックな役だなぁ…(不覚にもまたここで眠ってしまう)
次に意識が戻った時には、エゼキエルとマクシマスに捉えられていたエイデン(天紫珠李)が、呪術にかかったかのようで、自分の意思通りに動けなくなっている?!
自在に動けない割に口が達者なエイデンが、しきりに憎らしいことを言い、エゼキエルを切れさせていたのが面白かったです。
そう、面白かったのだけれど、またここで睡魔に襲われ、気がついたら問題は全て解決しており、ヴィクトリア女王に謁見したユリウスとアデーラがサー(女性はデイム)の称号をもらっているではないですか。
あらまぁ。トップコンビのサヨナラ公演でかくも寝てしまうとは。なんたる失礼な。
もう残念無念です。
恥ずかしながら私はメアリー・スチュアートのことをほとんど何も知りません。
そしてこの物語の時代に君臨していたヴィクトリア女王のことも。
多分、この辺りに詳しい方にはめちゃくちゃ面白かったのではないかと思います。
無知って残念なことだと、痛感しました。
一つ特筆したいのは、最初に登場したちなつさん(鳳月杏)の輝きと貫禄です。
次期トップと発表があったからそう見えるのか、それとも元々の実力に、さらに自信が裏打ちしてこうなったのか。お披露目が楽しみです。
二番手の鳳月杏の貫禄が増したのが原因なのか、私の受け取り方の問題なのか、
いつも目を奪われる風間柚乃なのに、今回はやや影が薄い気がしました。
(ショーでも)
『Grande TAKARAZUKA 110!』
幕間休憩、ショーの開演前です。
ね、舞台が遠いでしょう?でもその分、奥の方まで見えるのは嬉しいことでした。
さ、気を取り直してショーですよ。
オープニング、男役も娘役さんも黄金の月を思わせるお衣装で踊る踊る。
素敵、ゴージャス、オーソドックスですが、これぞ宝塚ですね。
110周年を記念して、過去の名シーンを彷彿とさせる場面を繰り広げるのかと思ったらそうでもなかったです。
例えば、マスカレードのシーンなどは、なぜこの場面が必要だったのか、よくわからない感じでした。
鳳月杏メインのアバンギャルド。
こういう場面は若手が担当するのが定番ですが、次期トップコンビである鳳月さんと天紫さんで繰り広げていました。ふむ、背が高くて見栄えのするコンビだなと、認識しましたよ。
プレお披露目の『琥珀色の雨に濡れて』にはマイティ(水美舞斗)が出演すると知り、絶対に見に行かねばならぬと思った次第です。
中詰はれいこさん(月城かなと)メインでスパニッシュ。
赤を基調にしたお衣装でのスパニッシュは宝塚歌劇の男役さんが絶対にかっこいい場面。
舞台上で踊っているだけでも目がハートなのに、客席降りまであるんですよ。
そしてみんなで踊りましょう的な呼びかけがあり、振りの途中でタカラジェンヌがお客様とハイタッチする部分もあり、盛り上がる盛り上がる。
しかし、客席降りは1階だけ。
リズムに合わせて手を叩きながら「えーなぁ。1階席の人羨ましいなぁ」と思っておりました。
初舞台生のロケット(ラインダンス)の前にロケットボーイとして風間柚乃が登場。
風間さんは100期生。そうか、もう10年経つのかと感慨深いものがありました。
風間さんが歌い終わって本舞台に手を差し伸べ、初舞台生を紹介すると
舞台には初舞台生が描く『110』の人文字が。
ベタだけど良いものです。
今回のラインダンスは、いくつかのパートに分かれた初舞台生が異なる振り付けで踊ったり、複雑なフォーメーション移動をしたり、また、一列に並んで脚を上げ始めてからも、
センターを境に、左右で違う脚を上げたりと目が忙しかったです。
踊っている初舞台生も大変でしょうが、ご家族の方たちはご自分の娘さん(またはお孫さんorお姉さんetc.)を探すのが大変ではないかと思いました。
毎年ながら、初舞台生のラインダンスには胸がいっぱいになり、拍手も自然と熱を帯びてしまうのでした。
110期生は組廻りを経てから各組に配属されるそうですね。
頑張って欲しいものです。
初舞台生のあとがなんと「和」ものであることにびっくり。
これには雪組育ちの月城さんに対する、演出家 中村一徳先生の優しさを感じました、
歌は「荒城の月」渋いですが全く古さを感じさせません。
それくらい白い水干姿の月城さんが美しいのです。
最後は月城さんの背中に何メートルもある白いベールがつけられ、
花嫁の如く、階段に長くベールを敷く形で立ち、振り向く…
月城さん美しいわー。
これまでも美しいことは知ってましたけど、本当に美しかったです。
天上の美でした。
この、白い和の美しさから、大階段の黒燕尾男役集団への変化もまた宝塚歌劇の魅力よね。
月城かなと&海乃美月トップコンビ、私は好きでした。
これでサヨナラは寂しい。
とはいえ、次の鳳月杏&天紫珠李コンビも期待大です。
宝塚歌劇が110年も続いたのは、色の違うスターが脈々と受け継いでいくからなのでしょうね。
なんだかいつもとテンションが違う感じですけど、今回の感想はここまで。
前半は、ほとんどが私の睡眠の話でしたのに、最後までお付き合いありがとうございました。
ブログランキングに挑戦中
もし記事を気に入っていただけたなら、
ポチッとクリックよろしくお願いします。
↓
エンターテインメントランキング