現実的な家造り 広島市の工務店 株式会社カジカワ

現実的な家造り 広島市の工務店 株式会社カジカワ

100年以上続く大工の家系です。注文住宅からリフォーム、リノベーションまで何でも請け負っています。
打ち合わせ、設計、工事のほとんどを私か父が一貫して行います。

先週末こんな感じだったのが


こんな感じになりました。

壊してみないとわかりませんね。

壊すまで丈夫そうに見えますが、壊してみると白蟻に食われたあとがあったり、ないといけないところに束がなかったり。
もちろん筋交いも無いので耐震性もよくないです。
とはいえ、土壁が耐力壁になるし、2階は小屋裏の物置程度なので、ほとんど平屋に近いです。

なので、多少の地震にはどうにかなるのですが、
これだけ土壁を落としている所に大きな地震がきたらひとたまりもありません。

工事中に地震が起きないことを願います。

とりあえず、火打を入れれる所に入れて耐震性を少し強くしようと思います。

筋交いも所々入れていきたいのですが、入れれる所があるかしら‥
今日はパナソニックのイベントに行ってきました。


今日は10時まで古民家の解体をやって、10時から温品でブロックを壊して、古民家に戻ってブロックを捨てて、13時からパナソニックのショールームの三階でイベントに参加して、15時半に古民家に戻ってきて、ゴミを取って貰って、16時半に現場を出ました。

忙しい1日でした。

パナソニックのイベントはとっっても人が多かったです。

3日間で2000人以上が参加予定だそうです。

びっくりです。

営業さんに、皆暇なんですねと言うと、
大きな声では言えないですけど、そうなんです。どの会社も仕事が取れなくて大変みたいです。

だそうです。

毎年似たようなイベントをやっていますが、そんなに人は集まりません。

毎年コロナ前はガラガラで、バターケーキや、手土産が貰えたのでそれを目当てに行くくらいでした。

今回は、中国四国地方から色んな業者が集まり、バスで来ている業者もあったそうです。

皆さん大変みたいです。

テクノストラクチャーや、福祉施設の設備に興味があったので話が出来て良かったです。

テクノストラクチャーは梁や桁に木材ではなく鉄骨に木材を張り付けたものを使う工法です。

木造だと柱と柱の間を3640ミリまでにしないといけません。
これ以上離すことも出来ますが、木材が重たくなって、少しずつ下がってきます。

かといって、鉄骨造にするとお金がすごくかかります。

なので、柱は木材、梁や桁だけ鉄骨に木材を張り付けたものを使うので、費用がかなり抑えられます。

ほかにも、マンションの防音フローリングに重ね貼り出来るフローリングや、ポスト、太陽光、普通のフローリング、食洗機、エレベーター、等々色々聞いているとあっという間に時間になってしまいました。

もう少し居たかったです。

パナソニックの営業さんは、今週はこのイベントの準備ばかりでほとんど仕事をしていないって言ってました。
他県からも応援が来ていたみたいです。

中の写真を撮りたかったのですが、写真はダメだったので残念です。
今週から新しい現場に入りました。

今週と来週は解体です。

100年以上前の建物です。






築年数の割にしっかりした家です。

初日は家具やキッチンを壊しました。

2日目はお風呂と天井、壁を落としました。

3日目の水曜日はお風呂を壊しました。

普通の会社は解体屋さんに任せるのですが、解体から私達大工さんがやります。

解体しながらどう作ろうか、材料をどうするか、納まりをどうするか考えるんです。

解体屋さんに任せると、管理するために現場に入らないといけないですからね。
結局現場に張り付かないといけないなら、自分で解体して解体費浮かせたいですからね。

敷地が広いのでゴミを捨てにいくのが大変です。

出来るだけ早く終わらせて安く抑えたいです。

昨日、張り替え110番から電話がかかってきました。


襖、畳、障子、クロスの張り替えの仕事を紹介するので受けて貰えませんか?手数料は今なら3割のところを2割にします。との事でした。


高すぎる。普通1割でしょ。そんなんじゃお客さんにメリットないよ。と文句を言ったところ、不機嫌になり、電話を切られました。


こんなにき不快な気分になったセールスの電話はは初めてでした。


後でホームページを見てみると、こんなんじゃ出来ないよ。って思うような金額でした。


張り替えの単価って安いから、そんなに利益って出ないんですよね。


請け負う金額が低いから紹介料も3割と高くなるんでしょうけど、そんなんじゃお客さんやらないですよ。


うちも、私が入らない工事なら利益は1割~3割程利益をのせて請求するんですけど、それに更に3割とか…


絶対無理です。



話は変わって、先週、介護施設の雨漏りを見に行きました。


雨漏りは防水の専門家でも頭を悩ませます。

可能性が高いところを一つ一つ潰していく作業で、防水屋さんも気が休まらない時があると言ってました。


見に行ったのは暗かったし、防水の事はいまいちわからないので、後日、防水屋さんと一緒に見に行きました。


結果、板金に小さな穴が空いていてそこから雨漏りしているので、とりあえず応急措置としてコーキングを打って帰りました。


板金はやり変える必要があるので、防水屋さんに見に来て貰ったし、防水屋さんにお願いしようと思ったのですが、これはうちがやるよりも板金屋さんにお願いした方がいいね。

と言われました。


防水屋さんに、一応コーキング打って貰ったし、いくらか払おうか?と言うと、いいよいいよ。次また何かあったら頼んでねと言われました。


皆優しくていい人達です。

今年は建築業界が不況の年になりそうです。

去年から言ってましたけど、メーカーの受注がかなり落ちているみたいです。

メーカーの営業さんも大変みたいです。
営業さんが頑張ったところで工務店や建築会社やハウスメーカーにお客さんが集まらないと品物も売れないですもんね。

例年なら、この時期にショールームや、建材屋がキャンペーンをして集客するのですが、今年は業者向けの勉強会をするみたいです。

僕らが受注出来ないとメーカーさんも仕事にならないですもんね。







こんなセミナーの案内がきました。

3日間あるので、1時間くらいは顔を出してもいいのですが、正直、セミナー嫌いです。

講義とか、セミナーは本当に苦手ですぐに眠たくなります。

新入社員に行かせて、要約して貰おうかなと思います。

セミナーは全く為にならない訳ではないのですが、1時間ずっと為になる話をしている訳ではないと思うんです。
為になるのは1時間の中でも10分くらいですよね。

でも、講演する人って凄いなって思うんです。

素人さんになら私も知ったげに何時間でも話せるのですが、聞きに来るのは、まぁ、半分は私達の様な専門家です。
変なことを言うと、こいつ何素人みたいな事を言ってるの?
って思われます。

とりあえず、行くだけ行って粗品を貰って帰ろうと思います。

クロス屋さんと施工費の話になりました。


うちのクロス屋はクロス、クッションフロア、フロアタイル、長尺シート、カーペット、ダイノックシートの施工が出来ます。


要するに貼りつけるものなら大体何でもやってくれます。


クロスは工事できる人が多いです。

理由は工事の件数が多いから。

クロスの職人さんはクッションフロアも工事出来る人が多いです。


クッションフロアは洗面所やトイレ等面積の狭い所に貼る事が多いので、少しの面積なら工事する職人さんが多いです。


フロアタイル、長尺シート、ダイノックシートになると工事出来る職人さんは少なくなります。


というのも、工事する件数が少ないんです。


住宅はフローリングがメインで、フロアタイルや、長尺シートはなかなかやらないんです。

フロアタイルや長尺シートは店舗や事務所が多いです。

一度の工事の面積は大きいですが、件数がクロスと比べると少ないので職人さんも少ないんです。


更に少ないのがダイノックシートです。

ダイノックシートは薄いので、施工も難しく、工事出来る人も少ないです。クレームが出やすいので、できるだけやりたくない工事です。


単価はクロスが一番安く、次にクッションフロア、次にフロアタイル、長尺シート、ダイノックシートになります。


だけど、床だけでは工事の件数が少なく、食べていけないので、クロスもやる職人さんが多いです。


クロスは1日頑張って2万円くらい。ダイノックシートは1日頑張ったら4~5万円くらいになります。

もう少し職人さんの単価が上がって欲しいものです。



もちろん、地域によって施工費は異なるのでなんとも言えないんですけどね。


床の話ですが、


昔は水回りはクッションフロアがメインでしたが、最近、クッションフロアは水回りには適さないって意見も多くなりました。


というのも、クッションフロアは空気も通さないので一度水が入ってしまったらあとは腐るだけ。


クッションフロアの下地のコンパネもボロボロにします。


確かに、クッションフロアを剥ぐと下地のコンパネが炭化していたり、ぐちゃぐちゃになっている事が多いんです。


昔のフローリングは水に弱かったので、水回りはクッションフロア一択だったのですが、最近のフローリングは水に強く掃除もしやすいのでクッションフロアではなく、フローリングにする方がいいって意見もあります。


昔の床は1尺(303ミリ)間隔に木があり、その上に12ミリのフローリングもしくは12ミリのコンパネで、コンパネの上にクッションフロアでした。


今は、3尺角(910ミリ)間隔の木の上に24ミリのコンパネ、その上にフローリングもしくは12ミリのコンパネです。


木の間隔は広くなりましたが、コンパネが分厚いので、コンパネは劣化しにくくなりましたが、クッションフロアが下地をダメにするのは変わりません。


かといって、フローリングがクッションフロアよりも水に強いかと言われたら、クッションフロアの方が水には強いです。


悩みどころですよね。


因みにうちは、基本的にお客さんには住宅の床は全てフローリング、賃貸物件の床はフロアタイルを勧めています。

今、ある会社の下請けの見積もりや、工事の準備をしているのですが、下請けって難しいですよね。


その会社は、昔うちの会社で働いていた大工さんが引退するので、紹介された会社です。


うちは、95%以上お客さんから直に依頼を受けて工事をする元請けで仕事をしています。


しかも、工事を全て外注している訳ではなく、ほぼ自分で工事をします。

設計も、管理も、打ち合わせも、全部自分でやってます。


出来る仕事の幅がかなり広いんです。


しかも、長く建築業をやっているので、仕入価格がかなり安く、元請けの会社の仕入価格よりも安い場合が多いです。


僕らも元請けに間に入ってやり取りされると面倒なので、いつものようについついお客さんと直にやり取りしてしまいます。


お客さんからしたら、梶川さんが打ち合わせから仕入れ、工事まで全部やるのに何で元請け会社にマージンを払わないといけないの?って感じだと思うのですが、世の中そういうものです。


元請けからお客さんを奪ってしまうような行為ですよね。


今回の工事は元請け会社の工事ですが、次から直接うちに問い合わせがきます。


そうなった時にはどうしたらいいものか…


元請けが安く品物を仕入れる事が出来るなら元請けが仕入れてうちが工事になるのですが、うちの方が仕入値が安いのが問題なんですよね…


別に下請けに入るのが嫌いな訳ではないんです。

仕事が無いよりはあった方がいいですからね。


ただ、自分の会社で抱えている工事をしながら、他社の取ってきた仕事をお客さんとの間に人を入れながらするのはとっても難しいんです。

うちの庭です。

年末に人工芝をひきました。

本当はもう少し土を入れて、綺麗に整地してやるのがいいのですが、正直面倒なので、ある程度勾配をとって、雨水升に水が流れるようにして防草シートをひいて、その上に人工芝をひきました。

まだ結構余っているのでどうしようか悩んでいます。


金曜日にお店にカウンターを取り付けに行ってきました。

入り口はこんな感じです。




控え室です。
妻には祭壇と言われました。


ここが会場になります。



店舗の工事は荷運びが大変ですが、非日常な感じが作れるのでやってて楽しいです。

平日の使わない時は企業に使って貰っているらしく、昼間に来てパシャパシャ写真が撮れないので、夜に行きました。


お店のホームページです。
https://apri-la-porta.com/index.php/home/reservation_mystery/

公演が埋っているのを見ると嬉しくなります。
興味のある方は是非一度行ってみて下さい。

ボードゲームカフェのプレプレの方も宜しくお願いします。

オーナーさんは、2年おきにお店を出せるようにしたいと言っていたので、再来年が楽しみです。

注文住宅も完成が見えてきました。

次は古民家のリノベーションです。