昨日、張り替え110番から電話がかかってきました。
襖、畳、障子、クロスの張り替えの仕事を紹介するので受けて貰えませんか?手数料は今なら3割のところを2割にします。との事でした。
高すぎる。普通1割でしょ。そんなんじゃお客さんにメリットないよ。と文句を言ったところ、不機嫌になり、電話を切られました。
こんなにき不快な気分になったセールスの電話はは初めてでした。
後でホームページを見てみると、こんなんじゃ出来ないよ。って思うような金額でした。
張り替えの単価って安いから、そんなに利益って出ないんですよね。
請け負う金額が低いから紹介料も3割と高くなるんでしょうけど、そんなんじゃお客さんやらないですよ。
うちも、私が入らない工事なら利益は1割~3割程利益をのせて請求するんですけど、それに更に3割とか…
絶対無理です。
話は変わって、先週、介護施設の雨漏りを見に行きました。
雨漏りは防水の専門家でも頭を悩ませます。
可能性が高いところを一つ一つ潰していく作業で、防水屋さんも気が休まらない時があると言ってました。
見に行ったのは暗かったし、防水の事はいまいちわからないので、後日、防水屋さんと一緒に見に行きました。
結果、板金に小さな穴が空いていてそこから雨漏りしているので、とりあえず応急措置としてコーキングを打って帰りました。
板金はやり変える必要があるので、防水屋さんに見に来て貰ったし、防水屋さんにお願いしようと思ったのですが、これはうちがやるよりも板金屋さんにお願いした方がいいね。
と言われました。
防水屋さんに、一応コーキング打って貰ったし、いくらか払おうか?と言うと、いいよいいよ。次また何かあったら頼んでねと言われました。
皆優しくていい人達です。
クロス屋さんと施工費の話になりました。
うちのクロス屋はクロス、クッションフロア、フロアタイル、長尺シート、カーペット、ダイノックシートの施工が出来ます。
要するに貼りつけるものなら大体何でもやってくれます。
クロスは工事できる人が多いです。
理由は工事の件数が多いから。
クロスの職人さんはクッションフロアも工事出来る人が多いです。
クッションフロアは洗面所やトイレ等面積の狭い所に貼る事が多いので、少しの面積なら工事する職人さんが多いです。
フロアタイル、長尺シート、ダイノックシートになると工事出来る職人さんは少なくなります。
というのも、工事する件数が少ないんです。
住宅はフローリングがメインで、フロアタイルや、長尺シートはなかなかやらないんです。
フロアタイルや長尺シートは店舗や事務所が多いです。
一度の工事の面積は大きいですが、件数がクロスと比べると少ないので職人さんも少ないんです。
更に少ないのがダイノックシートです。
ダイノックシートは薄いので、施工も難しく、工事出来る人も少ないです。クレームが出やすいので、できるだけやりたくない工事です。
単価はクロスが一番安く、次にクッションフロア、次にフロアタイル、長尺シート、ダイノックシートになります。
だけど、床だけでは工事の件数が少なく、食べていけないので、クロスもやる職人さんが多いです。
クロスは1日頑張って2万円くらい。ダイノックシートは1日頑張ったら4~5万円くらいになります。
もう少し職人さんの単価が上がって欲しいものです。
もちろん、地域によって施工費は異なるのでなんとも言えないんですけどね。
床の話ですが、
昔は水回りはクッションフロアがメインでしたが、最近、クッションフロアは水回りには適さないって意見も多くなりました。
というのも、クッションフロアは空気も通さないので一度水が入ってしまったらあとは腐るだけ。
クッションフロアの下地のコンパネもボロボロにします。
確かに、クッションフロアを剥ぐと下地のコンパネが炭化していたり、ぐちゃぐちゃになっている事が多いんです。
昔のフローリングは水に弱かったので、水回りはクッションフロア一択だったのですが、最近のフローリングは水に強く掃除もしやすいのでクッションフロアではなく、フローリングにする方がいいって意見もあります。
昔の床は1尺(303ミリ)間隔に木があり、その上に12ミリのフローリングもしくは12ミリのコンパネで、コンパネの上にクッションフロアでした。
今は、3尺角(910ミリ)間隔の木の上に24ミリのコンパネ、その上にフローリングもしくは12ミリのコンパネです。
木の間隔は広くなりましたが、コンパネが分厚いので、コンパネは劣化しにくくなりましたが、クッションフロアが下地をダメにするのは変わりません。
かといって、フローリングがクッションフロアよりも水に強いかと言われたら、クッションフロアの方が水には強いです。
悩みどころですよね。
因みにうちは、基本的にお客さんには住宅の床は全てフローリング、賃貸物件の床はフロアタイルを勧めています。
今、ある会社の下請けの見積もりや、工事の準備をしているのですが、下請けって難しいですよね。
その会社は、昔うちの会社で働いていた大工さんが引退するので、紹介された会社です。
うちは、95%以上お客さんから直に依頼を受けて工事をする元請けで仕事をしています。
しかも、工事を全て外注している訳ではなく、ほぼ自分で工事をします。
設計も、管理も、打ち合わせも、全部自分でやってます。
出来る仕事の幅がかなり広いんです。
しかも、長く建築業をやっているので、仕入価格がかなり安く、元請けの会社の仕入価格よりも安い場合が多いです。
僕らも元請けに間に入ってやり取りされると面倒なので、いつものようについついお客さんと直にやり取りしてしまいます。
お客さんからしたら、梶川さんが打ち合わせから仕入れ、工事まで全部やるのに何で元請け会社にマージンを払わないといけないの?って感じだと思うのですが、世の中そういうものです。
元請けからお客さんを奪ってしまうような行為ですよね。
今回の工事は元請け会社の工事ですが、次から直接うちに問い合わせがきます。
そうなった時にはどうしたらいいものか…
元請けが安く品物を仕入れる事が出来るなら元請けが仕入れてうちが工事になるのですが、うちの方が仕入値が安いのが問題なんですよね…
別に下請けに入るのが嫌いな訳ではないんです。
仕事が無いよりはあった方がいいですからね。
ただ、自分の会社で抱えている工事をしながら、他社の取ってきた仕事をお客さんとの間に人を入れながらするのはとっても難しいんです。