このために生きてる。 -2ページ目

このために生きてる。

ライブや音楽、その他好きなものごと

ダイヤのAで成宮をやった小西成弥さん出演とのことで、見てきました。

演出家4人による4本立てのオムニバス的な舞台。一本は30分程度なのに、それぞれ詰まりに詰まっていて面白かったです。

朗読劇って椅子に座ったまんまでただ台本を読むだけだと思ってたんですけどそうじゃないんですね。本は持ったままだったりしましたが、いろんな演出があって普通の舞台と変わらなかったです。無知ってやだわ。

 

①Fancy you

「Fancy you」とは子供が使う「好き」ってことらしく。確かに、子供の好きが高じちゃった感じでした。でもそれがかわいい。

ラインの文章を演技でっていうのが面白かったし、スポットライトで参加者を示してるのもなるほどなー。

それぞれのキャラクターが立っていて、ああ~~いそういそう~~って思っていたし、カオリが誤爆しちゃったときはこっちまでアーッ!!!ってどきどきしました。

リョウスケの恋の落ち方とか落ちた後とか、カオリのカズキへの恋の仕方とか手のひら返しっぷりとか、まさのFancy youだなあと。見てる分にはかわいいけど身近にいたらイライラしそうだ…笑

でも結婚は金は同感。程度はあれど。

最後にああいうネタばらしがあるとは…携帯なくしたって伏線だったんですね…面白かった。

 

②深海のカンパネルラ

すっごい良かった!「先生」が客席から出てくるとき、舞台に上がったときのたたずまいだけでかっこいい。

「ジョバンニ」と「カンパネルラ」は普通に銀河鉄道の夜をなぞっているだけかと思ったら、そこは狂気の世界で、その理由が悲しくなりました。

終盤のりくとけんじが仲良くなる過程では結末がなんとなく分かっているだけにつらくて…

姉とのやりとりが切実で、りくのけんじへの気持ちとか、現実の辛さとかが一番刺さるシーンでした。おねえちゃんもつらい。

「先生」の「思い出すってことは忘れるってことさ」みたいなセリフにバーン!と背中を叩かれた気持ちでした。

ラストシーンの、二人で天体や魚の名前を言いあうのにけんじがフェードアウトしていくところでもう涙が。

「りく」って名前は空と海の間=生きている なのかなと思いました。

 

③未完成最高曲

田舎の停滞感、みたいなのがしんどかったです。

夢を追いかけている…はずなのにドロップアウトしそうなヨウスケと、DVを受けているサユリと実家の喫茶店を継いだコウタ。

それぞれ何を考えてるのか分からなくてイライラしました。特にサユリ。

でもそういうヒリヒリした行き止まり感が、田舎ってこうなんだろうなあ…と思わされました。

 

④雪とむぎわら帽子

もうボロ泣き。感動ものなのは最初から分かってたから、フーンまあそれが分かるくらいだったら泣かないし、とか思ってたけど全然だめだった。ハンカチバッグの中だったので袖で涙拭ってた。会場中からすすり泣きの声。すごかった。

マイコとお父さんの幸せそうな日々が仮初であることももう辛かったし、初恋の相手がすごく素敵に成長しているのに失われそうになって、それを助けるためにお父さんとの暮らしを捨てようとするマイコと、もう生きてたら20歳になるから、大人だから判断を信じるお父さん。

打ってるだけで泣きそう。お母さん幼少までだけどいい娘に育てたしいい人見つけたのね……

コウスケくんも20歳までマイコのことずっと覚えてたしそれが理由で水泳に打ち込んだって言うのが眩しい。幸せになって欲しい。

そんでお父さん(綱島郷太郎さん)いい男だった、ほんとに。

 

 

なんか、すべての話のすべての登場人物に幸せになって欲しいって思う舞台でした。

音楽もよかった。照明もきれいだった。

舞台上の椅子の山も、これだけの数世の中には物語があって人物がいるんだよ、と言われているように思いました。

あーまた泣きそう。幸あれ。

初めての紀伊國屋ホール。好きな感じの劇場でした。椅子がちょっと固いけど。

 

**ネタバレあります**

 

広告ビジュアルに引かれたのと、玉城裕規さんがじわじわ好きになりつつあるので、見てきました。

オシャレな現代劇なのかな?と思ってましたが、オシャレでミステリーな現代劇でした。

 

洋館を舞台に、「オンリーシルバーフィッシュ」と呼ばれる魚の名前が分かると過去を一度だけ振り返れる魚の名前を探す・・・・・・のかと思いきや、前半は名前を探すのとは関係ないどたばたコメディーでした。

げらげら笑いました。コメディが上手な役者さんはいい役者さん。ロジャーとリッキーのアドリブが一番ツボでした。

その分、後半のミステリーパートが色濃いもやに包まれたようでギャップが良かったです。

雷の演出はびっくりした。雨が降ってる演出、天窓にちゃんと水しぶきが映っていてどうやってるのか気になりました。

 

でもちょこちょこ分からなかったところがあって…冒頭の「メアリ・クリスティ」。アガサ・クリスティのミドルネームがメアリなのでアガサのことなのでしょうが、これがマシューが過去を振り返るための魚の名前なのか?でもメアリ・クリスティと呼ぶまでのシーンは初めてマシューが館を訪れたところですよね?じゃあ振り返ってるのではなく、ただ呼んだだけ?

パーカーが「もう一人来る」と言ったもう一人は誰なんだろう。アガサ(役の人)?でも共犯者はロジャーもリッキーもパーカーもなんですよね。

それから過去に「戻れる」じゃなくて「振り返る」のは何でなんだろう。「振り返る」は見るだけで手を出せないってことなのかと思ったけど、ロイが撃たれそうになったときにエミリーが叫んだから、振り返るってのは戻れると同義なんだろうか。

とか……私の理解力不足なんでしょうが、ちょっと消化不良な部分はありました。

 

役者さんはみんな上手でした。ロイ役の玉城祐規さんはやっぱり好きだ…お調子者っぽいのが最後には腰砕けになっちゃうのかわいい。

エミリーも2回目にはこいつこんな腹黒いこと考えてんのか……と思いながら見てましたが、たまにちらっとそういうのが出る絶妙な演技。

唯一、リリーだけちょっと……と思いましたが、役柄的に抑え気味の演技が必要だったでしょうからそのせいかな。

 

映画版はキャストが同じだけで全く違うものになるようなので、楽しみです!

 

 

中村ピアノさんにお誘いいただいて、久しぶりにライブを拝見して来ました。

ブログ遡ったら2012年…そんなに前だったのか…

四谷アウトブレイクに行くのも久々で、というか確か行ったことあったような…?ってレベルで。こちらも遡ってみたら2011年…月日が流れるのは本当に恐ろしく速いですね。

前の予定が押してしまってタクシーぶっ飛ばしていったんですが、少し遅れて始まっちゃってました。

 

久々に聞く中村ピアノさん、出来上がってました。

5年前のを基準にするってとても失礼なことだとは思うんですが、時間が空いた分成長っぷりがすごくてびっくりしました。

もともと可愛らしい声質してらっしゃるんですが、かわいいだけじゃなくて熟してきた、熟れてきた感じが。

歌声って向き不向きとか好き嫌い以前に「本領発揮する声」っていうのがあると思っていて、それは青春っぽい爽やかな歌とか、情念系とか、ある程度決まっていると思うんですね。

それがピアノさんは可愛らしく歌う声と、愛憎渦巻く歌を歌う声も、どっちも本領なんではと感じました。

 

ベース・ドラムも同じような感じで、「説得力が出てきたなあ」と思いました。

ここ1、2年いろんなツアーとかされているのは聞いていて、毎回同じメンバーなのかはちょっと分からないんですが、積み上げてきた時間と経験が音になってるんでしょうね。

 

今回初めて聞いた「XYZ」て曲がきゅんきゅんしました。

「火傷」も好きなので、聞けて嬉しかったです。

 

もうひとつびっくりしたのが、タオルを回したりオタ芸みたいなのが仕上がってたこと!

ピアノさん頑張ってライブやられて、しっかり常連ファンが付いているんだなあと……

また来年も大きいイベントに出られるようで、これからもご活躍を楽しみにしています!

すっかり壮一帆様に夢中です。

アダムスファミリー、見てきました。2回!

KAATは家からそう遠くないし、座席も音響もいいし、好きな感じの劇場でした。内装も素敵。

 

実はアダムスファミリーは映画を見た事がなく、ブロードウェイミュージカルで壮一帆様が出るってだけで見に行くのを決めました。

いやほんと魔都夜曲でズバンと心を打ち抜かれまして…先日の「神々の土地」であったように、美しいものを見ることには価値がある!

 

一言で言うと本当に楽しいミュージカルでした!

曲がいい、演技も演出もいい、何より全員歌がとんでもなく上手い!!

曲はオープニングの「我らアダムス」「引っ張られて」「嬉しくてさみしい」が好きです。「狂ってる」も「大暴露」も好きなんですけど!

ブロードウェイ版も聞いてみたんですが、日本キャストが歌ってるほうが好きだな。円盤かCD出してくれないかな…配信でもいいから…

 

ストーリーはとっちらかってる感じがすごく好きでした。悲しいところとか暗くなるところが一切なくて、最初から最後まで不謹慎で面白い。

右往左往するゴメスには人間味があって魅力的だし、モーティシアはミステリアスなのにお母さんになると普通のお母さんだったり、悲壮感と浮かれた気持ちの間にいるウェンズデーと能天気なルーカスは微笑ましいような不思議な感じだし、他のキャラクターも浮いてる感じが笑いを誘ってました。パグズリーは女の子だったのね…

橋本さとしさんと壮一帆さんは「魔都夜曲」で共演していて、「クラブでの唯一のルールはご機嫌であること」って(たしか)言ってたので、近作で「ご機嫌な」家族になったんだな~と思ってました。

壮一帆さまのキスが…キスが…。舞台での初キスだということはきいていたんですが、もっと軽くチュッて感じかと思ったら結構しっかりブチューって感じでびっくりしました。でも微笑ましくて許せた。

ゴメスがひたすらモーティシアラブなのが散々作中で言われてたからでしょうね。ゴメスの「今日はダメ」が悲しいけど面白い笑

 

舞台演出も、バイネッケ一家が森の中を歩くシーンは木の書割の動きで本当に森の中にいるみたいに見えました。すごい。

他のシーンも、セットの使い方が面白い。特にパグズリーをモーティシアが寝かせるシーンが好きです。動くベッドと一緒にモーティシアが歩くのに違和感ないし、モンスターが出てくるのもかわいい笑

 

ほんとに久々に大ヒットの舞台で、大阪か富山にも見に行きたいくらい。円盤がほしい。

歌が上手すぎて涙が出ました。フェスターもグランマもバイネッケ夫妻もラーチも上手い。

 

今回は2回とも壮一帆さんだったので、もし再々演があったら真琴さんも見てみたいな。

ということで再々演お待ちしております!

 

 

 

ちぎさん(早霧せいなさん)の卒業後初コンサート(ショー?)行ってきました!!

A列っていうとんでもなくいい席でチケット発券したとき手が震えました。最近いい席当たりすぎて怖い。

この日、宙組の生徒さんと音月桂さんがいらしてたみたいですね。そして、何より、ゆうみちゃん(咲妃みゆさん)が!!!

宙組の生徒さんと合流されたときに近くにいたんですがびっくりして「ヒャッ」て声出ました。かわいかった…

プライベートのジェンヌさんを見るのが初めてだったんですが、改めて顔小さいし足長いしきれいやな…と見とれていました。あそこだけ異空間だった。

 

さて、ちぎさんのコンサートですが、始まってすぐああっ…!と涙が滲みました。

宝塚時代を髣髴とさせる白と金の衣装で、パンツスーツ。かっこいい!相変わらずかっこいい!!!

オープニングソングは「待たせたな」とか「皆が待ってるから」とか(だったはず)そういう、私たちに向けたちぎさんの気持ちそのままで…ちぎさんも不安に思ってたんだなとも感じさせる歌詞で。盛り上がると同時に涙腺が壊れそうになりました。

が、そこからは怒涛の魅力溢れる「ショー」で、さすがちぎさんはショースターだな…と。

初めてものすごく近い席でちぎさんを拝見して、思ったとおり細くて思ったより小柄でびっくりしました。

宝塚のスターとしてはやっぱり恵まれた体型ではなかったんだなあと思いましたが、それが踊るとものすごく大きく見える!

真ん中に立つ人の存在感ってすごい。

そしてお顔が白い!美しい!お目目がキラキラ輝いてらっしゃる!

宝塚とは違うメイクも女性っぽいような男役の雰囲気を残しているような、で性別の意味とは…と考えていました。

ちぎさんは多分黒目が大きい。だから光をたくさん反射するんだね。

女性っぽい服も男性っぽい服も、和装もドレスも着てらしてどれも違和感なく、いろんな曲調やダンスでちぎさんの芸の幅の広さを痛感。

ちぎさんは今、男役と女性の間をゆらゆらして楽しんでるんだろうなあと感じさせるショーでした。楽しかった。

 

共演者の方々もダンス上手いわ歌うまいわ、キャラクターもそれぞれ違って色濃くて今真っ白なちぎさんを最初に染めてくれるひとたちでよかったなあと思いました。

 

なんか上手く言葉にならないな。どのシーンも素敵だったんだけど、あっという間で…

最後のケセラセラとかも泣けましたね…ちぎさんどんな気持ちであれを歌っていたんだろう。安寿ミラさんとのコルドバも、私は当時は見てなかったんですが見てた方には来るものがあったみたいでうらやましい。

 

あー、もう1回、ちゃんと心の準備をして見たいです!でも予定が!

みんな見たほうがいいよ!