ゆえの詩 11歳10ヶ月 (療育にて)

人間でいたければ
空の青さを感じて
星のかがやきに
ときめいてほしい
ほし草の感触をわすれないで

私の声を聞かないで
私の声を聴いて
私を見ないで
私を観て
そうすればあなたは
人でいられる

もしもあなたが
あなたでいたければ
自分の足で歩いて
自分の手で触って
自分の目で観て
自分の言葉で喋って
痛みを感じて
悲しみを感じて
喜びを感じて
愛を感じて
いつでも私を安心させて

(了)

療育の活動として、
口述筆記で詩作を助けて下さる先生に、
感謝の思いでいっぱい。
娘の受けている支援を、
本当に価値あるものだと思う。

発達障害でも完全な不登校でも、
自己表現の術を獲得しつつあるのが確認できて嬉しい。
娘は最近、私の少女時代の詩を読んでたから、
私の詩に触発された痕跡が顕著。
(『鏡の中の風の音』ルガール社、在庫処分にご協力を!)

素敵!素敵!なんて素敵!
35年の時間を超えて、
ユエがユミと出会っている!
なんて幸福な事だろう!

この詩の一人称は、地球、自然、宇宙のようなものだけど、
これは私が今の娘の年頃に多用してたスタイル。
大いなる意思を憑依させて語るという形式。
自分の生きた過去が娘の今にこんなに影響するなんて、
興奮せずにはいられない。
今夜は子育ての醍醐味を堪能してる。