〝ラドラムの家族〟 | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

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〝DIRTY COLORS〟


 かつては船乗りだった、観光客を相手にするボートの漕手だった、やがて故障した船舶を譲り受けてから彼は海へと導かれてゆく、30歳を過ぎたころには数十の船員を抱える船主となり、その海域での彼は最速の船を走らせる輸出業者になっていた、陸に飽きた人間たちは進化を経て再び海へと戻ったのだ。

 しかし、それは戦乱の蓋を開ける行為だった、陸路や空路と違い海路には闇の自由が残されていたのだ、武器商人や人身、臓器売買、麻薬、表には出ることのない「商品」が海を渡り、生きる場を失くした悪党たちが跋扈する時代が訪れ、彼はある機会から違法に手を染め始める。
 正攻法だけでは彼が愛する船員を守ることが不可能と知り、武装し、戦乱の海を生き延びた、軍に手配された彼は祖国を捨てて賊の暗躍する土地へと移る。

 ニホンという極東の島国だった、その島のなかのひとつ、首都近郊の内湾に建造されて無法地帯と化した人工島、サンシャイン・アンダーグラウンド。
 そこにはアイデンティティを求める若者たちが溢れていた、彼らはその出自が明確ではなく、名前すら与えられない移民たちの二世、三世だった。
 彼は思った。ここに生きようとする者に仕事と誇りを、そして「家族」という確かな関係性を。
 男はそこで武装組織を結成した、ギャングだろうと賊だろうとかまわない、生きようとする意思に必要なのは清さではない、生き延びる方法、そして生きるためになら戦闘すら厭わない覚悟と。
 やがて彼の一味は勢力を増し続け、その名を知らぬものはいなくなる。
 彼は名前をラドラムという、そして彼の元に集う者は「ラドラム・ファミリー」と呼ばれた。
 
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the sunshine underground〝after life〟

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#13
#14 (part the end?)

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the sunshine underground(総集編)

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時代は変わる
時代は変わる 2
時代は変わる 3

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 今週、ジョニーさんたちはお休みです。あしからず。

performed by billy.