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放送作家 西川栄二のブログ

放送作家でお笑い学校校長の西川栄二のブログ

映画「アントニオ猪木をさがして」を

見てきました。

 

なんかね、悲しくなっちゃったんだよね。

 

その理由の1つは、

猪木さんの試合をず~っと流していた方が、

いろんなことを感じられたんだろうな…

って気がしてしまったこと。

 

本当に申し訳ないけど、

あんな安物の再現ドラマみたいなものを

流すなら、

蔵前国技館での猪木さんの試合に

「エノキ~~!(なぜか、この頃の

おじさんの声援は、エノキに聞こえた)」

と叫ぶおじさん達の表情を流したほうが

よっぽど説得力があると思ったのです。

 

そして悲しくなった理由のもう1つは、

見てる途中から、

今、猪木さんがもうこの世にいないことが

悲しくて悲しくて、

たまらなくなってしまったこと。

 

でも猪木さんのが好きな人にも

いろんな人がいると思うから、

見て感想を聞かせてほしいです。

田原総一朗さんが10月22日深夜の

「朝まで生テレビ」で

国民民主党・玉木代表の発言中

「うるさい」「黙れ」と怒声を挙げて、

ご自身のXで、反省の弁を綴ったそうだ。

 

で、ネット上では、

「番組を降板したほうが良い」

そんな声が上がっているんだとか。

 

でもさあ、

今回は見ていないけど、

最近の「朝生」って、

実は興奮してしゃべっているのって

田原さんだけだよね。

 

番組から、あの田原さんの煽るような発言を

除いたことを想像すると、

普通の討論番組とだいたい一緒。

以前はもっとカッとなる人が

他にもいたような記憶があるけどね。

 

だから「朝生」って

田原さんがいるから「朝生」で、

田原さんが番組を降りるなら

番組も終わらせなきゃいけないような

気もします。

サルゴリラが優勝を飾った

昨日の「キングオブコント」、

久しぶりにじっくりと見た。

 

そもそも「キングオブコント」が

始まった当初は、

しっかりとした構成ができるコントを

作った芸人だけが優勝できる大会…

そんな感じだったように思う。

 

で、それから

コントの途中の「展開」で

想像を超えた面白い流れや

演者のキャラの変化、

印象に残る動きなどを入れる

芸人が増えて、

どんどん面白さがアップしていった。

 

で、昨日の大会を見ていて思ったのが、

たとえば1組目のコントは、

「先輩社員が後輩社員の代わりに

取引先に酒席を設けて謝りに行くけど、

ふすまを開けると

尻を出して謝っている」ってコントで

2組目は

「親友同士が『お前が彼女のところに行けよ』という

お約束の青春コントなんだけど

1人が殴ると、もう1人は凶器を使う」ってコント。

 

とうとう設定事体に、特別面白い発明が

入っているようになった。

もう構成力だけでは戦えなくて

強い発想がマストで必要…ということを

多くの芸人に知らしめる大会になったんじゃないかなあ

…と思ったのです。

 

「M-1グランプリ」や「R-1グランプリ」も凄いけど、

「キングオブコント」の進化のスピードは、

もうちょっと早い気がします。

関口宏さんが来年3月で

「サンデーモーニング」の司会を

退かれるそうだ。

 

関口宏さんといえば、TBSの大功労者。

決断、そしてご本人に伝えるには、

いろいろな配慮や苦労があっただろうと

想像します。

 

でもね、

全盛期を知らない若いプロデューサーや

ディレクターの人達は、

こうした功労者の方々の番組継続について

「滑舌は悪くなっていないか」

「とっさにいいコメントが出るか」

「やりとりの中で、へんてこりんな発言を

しないか」などなどを

物凄くシビアにチェックしている気がする。

 

人情が通用しなくなってきている…

といえばそういうことなんだけど、

でも世代交代、新陳代謝も必要ってことだよね。

僕が大好きな喜劇俳優の

財津一郎さんが亡くなられた。

 

僕は1度だけお会いすることが

出来たけれど、

大らかという一言では語り切れない、

数々の修羅場をくぐった人特有の

懐の深さというか、腹が座った感じというか、

高身長、そして胸の厚みも相まって、

「すべてが大きな人」という印象だったのでした。

 

この話は

ビシバシステムの住田さん教わったのだけれど、

映画「お葬式」のお葬式のシーンの撮影で、

一番後ろに座った財津さん。

 

お笑いは必要のない場面なのに、

それでも何とか映ろうと膝立ちになり、

面白い顔を繰り返して、

何度もNGを出したのだそうだ。

 

僕はこのエピソードが大好きで、

財津さんの人柄がしのばれるよね。

 

心からご冥福をお祈りします。

新幹線の車内禁煙ルームが

来年の春をもって

全面廃止となることが発表された。

 

生まれてから1度もタバコを吸ったことがなくて、

タバコの煙が苦手で、

水の入った灰皿なんて絶対に触りたくない僕からすると

有難い話。

だけど、愛煙家の人にはたまらないだろうね。

 

先日、昭和時代の常識を調べていたら

今と一番違うのは、タバコに関することで、

30年~40年ほど前は、

駅のホームでも、電車の中でも、飛行機の中でも、

喫茶店でも、会議中でも、

どこでも自由にタバコが吸えたもんね。

この30~40年は、愛煙家迫害の歴史でも

あるのです。

 

ちなみに僕が、

30~40年前のルールに戻してほしいのは、

映画館に入ったら、映画は何回見てもいい…

っていうルール。

 

当時は映画の途中から入って

入ったところまで見て映画館を出てもOKだったし、

感動したら、その映画を何回繰り返し見ても

追加料金はかからなかったもんね。

 

古き良き昭和の時代の話です。

昨日は、貧困に苦しむ子供の支援に

日本で最初に取り組んだ団体の代表の方に

お話を伺った。

 

で、オンエアー前にいろいろ雑談を

させてもらったのだけれど、

貧困に苦しむ家庭には

生活保護をはじめ

さまざまな優遇制度があるのだけれど、

貧困家庭のお母さんは

スマホは持っていてもパソコンがないため、

そうした優遇制度の存在自体を知らないケース、

さらに知っていても手続きが煩雑過ぎて

諦めてしまうケース、

共に物凄く多いんだそうだ。

 

日本全国に支店を持つ家電量販店だったり、

ディスカントショップだったりが

こうした手続きを無料でするサービスを始めたら

物凄く多くの人に感謝されて、

企業イメージも急上昇する気がします。

最近、ずっと疑問に思っていることがあります。

 

テレビは、旅番組、街歩き番組みたいに

ゆったりと、のんびり見られる番組が増えて、

ひな壇の芸人がワーワーいう番組が

ほぼ無くなった。

 

ラジオも、ビートたけしさんの

オールナイトニッポンみたいに

まくしたてる喋りをする人は絶滅寸前で、

みんな自宅のリビングで話しているみたいに

ゆっくり喋っている。

 

それが本当にベストだと思っているのか?

…それが僕の疑問なのです。

 

僕は、ガヤがワイワイしゃべる番組は

うるさいだけで面白くないことが多かったから

「まあ、仕方ないか」という感じだけど、

本当は、圧倒的に笑えることを

詰め込んでいる番組が一番見たい。

 

旅番組、街歩き番組を見ているのは

「邪魔にならない」という消去法であって

ベストな選択では決してないのです。

 

ラジオもそう。

僕はず~っと笑える番組が、一番いいのです。

 

ここら辺の感覚を

みんなどう思っているんだろうか。

 

ずっと笑える番組を待ち望んでいる…

今、そんな声を上げないと、

邪魔にならない番組ばかりになってしまう

そんな不安と予感があります。

今さあ、「けんじゃの寄り道」って番組を放送していて、

「なんだ、なんだ?」と思って見てみたら

アニメ映画「大雪海のカイナ ほしのけんじゃ」の

公開を記念して、

その製作現場に侵入する…みたいな番組だった。

 

僕がなぜ「なんだ、なんだ?」って

思ったかというと、

「けんじゃの寄り道」って言う番組タイトルが

「やけに固いなあ」と思ったから。

 

一昔前なら「カノッサの屈辱」みたいな

固いタイトルの番組もいろいろあったはずだけど、

今や、こうした固いタイトルの番組が

絶滅の危機に瀕している。

 

今日のラテ欄を見ても

「有吉くんの正直さんぽ」「オドオド×ハラハラ」

「博士ちゃん」「ブラタモリ」「突撃!カネオくん」

…比較的最近始まった番組は、皆タイトルが

柔らかいもんね。

 

ターゲットがより女性になっていて、

見ていてより面倒くさくない番組を好む傾向にある…

ってことなんだろうけど、

その昔、シティボーイズが主演する

「賢者の買い物」って通販番組の

企画書を書いた(書かされた(笑))僕としては、

なんだか隔世の感があります。

フジテレビで今日夜11時から

「週刊ナイナイ音楽」って番組が

スタートする。

 

ラテ欄には

「サザンオールスターズ

茅ヶ崎ライブ潜入取材

あの名曲に涙したのは」とある。

 

ってことは、ナイナイの2人の目を通して

サザンの茅ケ崎ライブを紹介するってことだ。

 

でね、

多くの人が思うのは40分番組、

「たった40分しかないんだから

全部サザンのライブを放送してよ」ってこと。

 

これって当然番組のスタッフもわかってて、

プレッシャーを感じているはず。

 

サザンファンからも

「ナイナイというフィルターを通して

良かった」と思ってもらえるのか。

いきなりスタッフの腕の見せ所だね。