「岸釣り専用設計」 | RAID JAPAN

「岸釣り専用設計」

「岸釣り専用設計」


RAIDJAPANを設立して以来、今日に至るまで怒涛の日々を過ごしている。


つい最近ではゴールデンウィークまでもがロケのスケジュールで埋まるという・・・ある意味、ナンで?日々普通に生活が出来ているのか・・・と自分で自分の体や健康を疑いたくなるほどだった。



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そんな殺人的なスケジュールもLURENEWSロケが行われた週末いっぱいまでで、その翌週からはやっと夢にまで見た普通のスケジュールとなりそう・・・と思いきや6月からはまた地獄のようなスケジュールが控えているので、残りの5月でいかに体を休めるかが個人的な課題となっているにも関わらず・・・気が抜けたのか・・・イキナリ・・・トレンド先取りの夏風邪という不甲斐ない結果。


そもそもの原因を辿ると・・・こんな過密なスケジュールになったのは春先に発売を予定していた当社RAIDJAPANのロッド「GLADIATOR」シリーズの遅れが引き起こしたこと! 2011年中にシリーズとして7機種をリリース!と雑誌等で発表したにも関わらず・・・現状は先行3機種のリリースという結果になってしまっている、その背景にあるのは「コダワリ」の文字のみ。



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その一方でビジネス(企業)としてはコダワリを棄ててでも発売時期や納期を優先しなくてはならないのかもしれないが・・・本当に自分達が必要とするモノを納得して作るために独立した我々としてはどうしても妥協ができないというのが本音・・・といったところになる。


さらに言えば細かい部分まで目を凝らし気を配って実釣テストを重ねていく中で、1本1本に想いをのせて作っていくと1年間で10機種や20機種といった開発は当然ムリな話になってくる。


さらに当社の「GLADIATOR」シリーズは岸釣り専用設計という通常のバスロッドとは少し違う視点でのモノ作りとなってくるのでより時間は掛かってしまう。


通常のバスロッドの多くはトーナメントプロが開発されたり、ボートでの釣行がメインテストになる開発者であったりする中で生産されている。そして、そのロッドを握る大半の釣り人が岸釣りを楽しんでいる人というのが今のニッポンの現状でしょう。



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モチロン!ボートからの釣りで開発されて現在でも岸釣りで「名作」と言える素晴らしいロッドも中にはあることも付け加えておこう。

しかしながら、本当に岸釣りに特化して開発・設計されているロッドは少なく、今までに多くの竿を触ってきた中でコレは岸釣りに特化した良い竿だな!と感心させられたのは一部のシリーズのみで、まだまだ岸釣りを理解したアングラーや人間が作っている竿が少ない為に自分としても岸の釣りをより良くより楽しくできるモノを開発したかった。



しかも、それは見た目に変化を付けたただの装飾的変化ではなく、見た目は他のバスロッドとは大きく変わらなくとも、竿に糸を通して投げて巻いて掛ければ感じてもらえる中身の違い!!


「GLADIATOR」は中身で勝負するロッド!


名前の由来ともなった剣闘士と同じように鎧の中にある鍛え上げられた身体と磨き上げられた心があってこその戦士と同様に岸釣りに必要不可欠な要素を鍛え、磨き、凝縮した。



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岸釣りならではの足場を選べない立ち位置からキャストやフッキング・ファイトを想定したら、ただ軽くて硬いだけのロッドや、ただ投げやすいロッドでは岸釣りでバスと互角には渡り歩けない。そもそも岸釣りというだけで人間側のアドバンテージは相当低くなってしまう、なんせボートの釣りですらバスとの関係は五分五分のフィフティーだからである。


それだけ、常に不利な状況下でのバスとの勝負を繰り広げる岸釣りアングラーのストレスを少しでもロッドで軽減・解消させられるのは岸の釣りを誰よりもヤリ込んで、誰よりも岸の不利(ストレス)を分かっている我々だからこそ岸釣りに特化したロッドが生み出せると信じている。


一例に過ぎないが、遠投して対岸を狙う際に飛ばす為に飛ばしやすいテーパーの緩い竿を選んで投げるが、バイトがあっても掛けドコロの少ないロッドでは掛からなかったり、バレたりする・・・だからといってハリのある竿で掛けにいきたいが・・・ハリのある竿では遠投能力は低く、対岸までは飛ばないので、元も子もない。

こういう、ありがちなケースから稀なケースまで想定してカバーしきれるところはロッドのコンセプトを殺さない範囲で組み組んでいる。



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そして、何よりも岸釣りのロッドで必要不可欠になってくるのがトルクである。


ここ近年の竿作りは軽さを追いかけ過ぎる傾向にあって肝心なトルクが軽視・軽減されていると個人的には感じている。その背景には近年流行のハイギアリールの登場もあるのかもしれないが、当然!ハイギアのリールだけではカバーしきれないケースは多々ある!


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特に自由度の少ない岸での釣りではハイギアリールだけでは対処できないシチュエーションだらけだ。

竿にトルクがないが為に大型のバスが走った際にバットが倒され、ねてしまい結果ブッシュに巻かれてブレイクしたり、岩に擦られてブレイクしてしまう。トルクとは簡単に言ってしまえば回転している物体の回転軸の周りに働く力のモーメントであり、感覚的には粘り、表現的には土俵際での踏ん張り?我慢?のようなモノ。

岸釣り専用に考えた「GLADIATOR」には特にこのトルクに重点を置いてバスとのシチュエーション・ディスタンスにおいて不利な岸だからこそ、いざ!という時の土俵際の粘りに磨きを掛けている



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先日のDVDロケで釣ったモンスターバスとのファイトでも、立ち木と岩場の絡むスポットから、バスに巻かれたり、擦られたりすることなく
ランディングに持ち込めたのはGLADIATORならではの強靭なトルクの賜物としか言えないだろう。


コレは岸釣り専用設計の中身のほんの一部にすぎない。


岸釣り専用ロッドのデビューまであと僅か、予定では6月末くらい・・・もう暫くのお待ちを!!


今後は動画での説明も考えているのでお楽しみに♪