祓戸大神 | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

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瀬織津姫は現在、祓戸大神である4柱のうちの1柱と云われている。祓戸大神とは何であろうか?


祓戸大神(はらえどのおおかみ)とは、神道において祓を司どる神である。祓戸(祓所、祓殿)とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神という意味である。

神職が祭祀に先立って唱える祝詞である「祓詞」では「伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に禊祓給ひし時に生り坐せる 祓戸大神等」と言っており、祓戸大神とは、日本神話の神産みの段で黄泉から帰還した伊邪那岐が禊をしたときに化成した神々の総称ということになる(wikiより)。

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参考


① 瀬織津姫とは



② 大祓祝詞では、国土に生じた天津罪・国津罪を、天津神・国津神が祓い清められ、その罪を速川の瀬にいる瀬織津比咩が大海に持ち出し、瀬の流れが出会うあたりにいる速開津比咩が罪をがぶがぶと飲んでしまい、さらに気吹戸主が根国・底国に息で吹いてしまい、速佐須良比咩が持ちさすらい失ってしまう。こうして国中の罪がすべてなくなってしまうとする。この四柱の神を『祓戸大神』という。


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穢れを祓う神として、神社境内の入口付近に祀られることが多く、全国各地の多くの神社で祀られている(参考1参考2)。



③『倭姫命世紀』では、伊勢神宮には祓戸大神の四神の内、三神が祀られていると記している(参考)。


祓戸大神(四神)は伊奘諾尊が筑紫の日向の橘のアワギハラで禊ぎをされた時にお生まれになった。


瀬織津姫尊   伊勢神宮内宮・荒祭官、伊雑宮

           (天照大神の荒魂として祭る)

速秋津姫尊  伊勢神宮内宮・滝沢宮竝

          記紀に載る

気吹戸主尊   伊勢神宮外宮・多賀宮

          (豊受大神の荒魂として祭る)

速佐須良姫尊  伊勢神宮には無い


祓戸大神を祀る主な神社:

     佐久奈度神社(滋賀県大津市)

     日比谷神社(東京都港区)  

           (豊受大神も祀る)



④ 禍津日神(まがつひのかみ、まがついのかみ)は神道の神である。禍(マガ)は災厄、ツは「の」、ヒは神霊の意味であるので、マガツヒは災厄の神という意味になる。神産みで黄泉から帰ったイザナギが禊を行って黄泉の穢れを祓ったときに生まれた神で、『古事記』では八十禍津日神(やそまがつひのかみ)と大禍津日神(おほまがつひのかみ)の二神、『日本書紀』第五段第六の一書では八十枉津日神(やそまがつひのかみ)と枉津日神(まがつひのかみ)としている。これらの神は黄泉の穢れから生まれた神で、災厄を司る神とされている。神話では、禍津日神が生まれた後、その禍を直すために直毘神(なおびのかみ)二柱と伊豆能売が生まれている。なお、『日本書紀』同段第十の一書ではイザナギが大綾津日神を吹き出したとしている。これが穢れから生まれたとの記述はないが、大綾は大禍と同じ意味であり、大禍津日神と同一神格と考えられている。後に、この神を祀ることで災厄から逃れられると考えられるようになり、厄除けの守護神として信仰されるようになった。この場合、直毘神が一緒に祀られていることが多い。


イザナギとイザナミの間の子に大屋毘古神(おおやびこのかみ)がいるが、これは「大綾」から「あ」が取れて「大屋」になったものとされ、大綾津日神(大禍津日神)と同一神格とされる。スサノオの子で、大国主の神話においてオオナムジ(大国主)がその元に逃れてきた大屋毘古神とは別神格である。


また、本居宣長は、禍津日神を祓戸神の一柱である瀬織津比売神と同神としている。『中臣祓訓解』『倭姫命世記』『天照坐伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記』『伊勢二所皇太神宮御鎮座伝記』は伊勢神宮内宮第一別宮の荒祭宮祭神の別名として瀬織津姫、八十禍津日神を記している(wikiより)。



⑤ 伊勢神宮での瀬織津姫



⑥ 大津京に遷都後、即位した天智天皇の勅命によって、669年、天智朝の右大臣中臣金(なかとみのかね)によって大祓の祝詞(おおはらいのことば)が、佐久奈度神社で創られました。この大祓の祝詞によって、瀬織津姫は祓い戸の女神として封印されてしまいました(参考1参考2)。


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佐久奈度神社



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