志賀海神社と菅原道真公次の歌が宗像大社の後に歌われたとすると、志賀海神社をお参りしたと思われる。「わたつみ」は志賀海神社の祭神である大綿津見命と海を掛けている。流れ木と立つ白波と焼く塩といづれかからきわたつみの底(新古1701)【通釈】渚に打ち寄せられる流木と、風に吹き立てられる白波と、海人に焼かれる塩と、どれが辛いだろうか。いや、海の底深く沈んだ我が身ほど辛いものはない。【補記】「からき」には塩辛い意に苛酷の意が被さる。(参考)参考大宰府までの旅程海人族安曇氏の神社