では この角付けはどの様に
利用出来るのでしょうか
通常、斜面斜滑降方向に立つと
斜度に関わらず人間は三半規管によって
水平を作ろうとします
この時 板に注目してみると
山足に荷重が乗り、両山エッジが
立っている状態である事が分かります
これが停止状態です
この停止状態から やや腰と膝を谷足側に
移動させて行くと
板がフラットに近づくので エッジが外れ、
そのまま体と板は斜滑降方向に向きながらも
スキーヤーはフォールラインに落下を始めます
この運動が「横滑り」と呼ばれるものです
別名 デラパージュ デラ デラ掛け
※デラパージュとは横滑りを意味するフランス語
8で出てきたように制動系の滑りの
最たるもので
特にターンすると加速してしまうような
急斜面で必要になるテクニックです
横滑りには三種類あり、
それぞれ
①真下横滑り
②斜め前横滑り
③斜め後ろ横滑り
とあります
5で説明した「斜滑降」に
足首の捻りによって角度を付け、
ゆっくりと滑るようにしたものが
斜め前横滑り です
↑②斜め前
同じく足首の捻りによって
テール側を下げていったものが
斜め後ろ横滑り です
↑③斜め後ろ
更に斜め前斜め後ろを連続させたものを
④「木の葉落とし」と呼び、
ブッシュの生えた崖を降りる時などに
絶対に必要になる運動です
↑④木の葉
バックカントリーを考えている方は
必ずゲレンデ内で練習しましょう
バックカントリーについては111を参照下さい
次回は29「ピボットターン」です
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