今日は日本版GTA5が発売されて丸三年ですね!私はうかれながら三日間ぶっ続けで遊んでいたら即飽きました。。まぁ、その後しっかりとドはまりしましたけど(^_^;)


そうそう、この間の朝、スマホを片手に自転車をこぐ人がおりました。まぁ、それくらいなら別に書いたりはしないのですが、その人に至っては後ろに子供を乗せているのですよ。
もちろん、ながらスマホはよくない事ですのでいけませんよ!しかしそういう事を言い出すと全く話が進まなくなるので、今回は小さい文字で一応言っておきます。。
幼稚園に通う女の子を自転車の後ろに乗せているのにも関わらず、狭い道をスマホしながら走っていたのです。
危険極まりない行為ですよね!
女の子も母親はもちろん、別の歩行者等にとってもかなり危険です。
なんという奴なのでしょう。

その日の夕方、奇遇にもその人と会いました(よくすれ違います)。後ろに乗せた子供と楽しそうに話しているんですよ…。

もし、事故にあってそんなかけがえのない日々が奪われてしまったら、母親はどうするのでしょうかね。。


…私のブログではなくなりそうなので、ここからは靴磨きの話を始めます(前置きが終わっただけ)!

まず、道具を揃えなければいけませんので、見ていない方は道具編を先にご覧下さい。
また、汚れ落としをしていない場合は、埃落としと汚れ落とし編も先にご覧下さい。
どちらの内容も把握しておかないと、今回の「保湿」は完璧に出来ませんからね!


今回やる保湿は、靴磨きにとっても重要ですが、どちらかと言うと靴にとって重要な事ですので、長く履いてエイジングを楽しむ為には絶対にやらなければならない必須項目でございます。

また、保湿をする事によって仕上がりの艶が瑞々しくなります。その点でもかなり重要ですから、お忘れなく。


用意する物はデリケートクリームとコロニル シュプリームと馬ブラシと山羊ブラシ、ストッキングです。


まず一本の指にデリケートクリームを…

この位取ります。


それを靴に少し広め、三本の指で塗り込んでいきます!

ポンポン叩かずとも、肌の保湿の様に優しく円を描きながら塗り込みます。
ずっとクルクルしていると徐々にギュッギュと引っ掛かってきます。

入りきったという事ですので、まだ革がカサカサしている様でしたら繰り返して、保湿が完璧になるまでやり続けます。

この引っ掛かりの「ギュッギュ」は、後の「鏡面磨き」に大きく関わって来ますので、今の内に練習をしておく事をオススメ致します。

また、ベロもしっかりと保湿しておきましょう!他が綺麗でもベロが汚い靴は「まだ靴磨きの初心者だ」と思われてしまいますからね!ついでに言うと、コバもピッカピカにしなければなりませんが、

これで「全体の」大まかな保湿は完了です。


続いては、デリケートクリームとブラシを使って「細かい所」の保湿をしていきます。


ペネトレイトブラシでも良いのですが、更に細かい所に届く山羊ブラシにデリケートクリームを取ります。

これは少し取りすぎですが、指で軽く広げると丁度良くなる位取ってください。


そうしましたら、ピンキング(ギザギザ)の間や、パーフォレーション(穴飾り)の中、ウエルトとアッパーの間等、とにかく細かい所を保湿していきます!

こうすればパーフォレーションにしっかりとクリームが行き渡るので、保湿を十分に出来ます!



…靴磨きをしていると、メダリオン(爪先の穴飾り)にクリームが入ってしまう事があります。

指で塗った時、メダリオンにデリケートクリームがいっぱい入ってしまいました。。

早めに取らなければ、白く固まってしまってみっともないです。

すぐに取らなければならないので、馬ブラシを用意します。

パーフォレーションの埃落としの際、叩きながらスナップを効かせて掻き出させましたよね。
それと同じ方法でやります。

すると、綺麗に取り除けます!

穴の形はくっきりとしていた方が見映えが良いので、この方法は役立ちますよね!

革底でしたら、デリケートクリームを塗るのも良いでしょう。
一度塗りで良いので、乾いたら拭きましょう。



…続いて、ラナパーレザートリートメントを使ってライニングとインソール、要するに靴の内部を保湿していきます。

手に取り、内側全体にデリケートクリームを塗った時と同じ要領で塗り込んでいきます。靴擦れする場合には、痛い所に多めに塗ったり、ニートフットオイルを塗ったりしますが、この靴は靴擦れゼロなので普通に塗りました。
ラナパーは塗っても色があまり変わらないので、全然変化が見られません。
革には良いので、塗る事には意味がありますよ。しかし変わらなすぎたので写真は撮りませんでした。

ニートフットオイルの場合は、ハケで大まかに塗り、手で細かい所に届かせております。


恐らく、手は油でギットギトですよね?
そんな時は…というか元々塗る予定なのですが、底に塗り付けます。
レザーソールの場合のみですが、革底の保湿にも向いているので丁度良いです。

乾くのは遅いので、放っておいて次の行程に移りましょう!


ラナパーで内部を保湿している間、デリケートクリームは乾きます!

前回の埃落としの際も書きましたが、
馬ブラシでブラッシングしている所を何度も往復させ、なんとなくスベスベしてきたと思ったら別の場所に移るという感じでやっていきます。
だいたい同じ場所を素早く50往復くらいさせれば完璧ですかね。

「場所」というのも、パーツごとに分けてやりますから決めておいて下さい。

私は、
左側面→真上→右側面→爪先→踵→ウェルトやコバという順でやる気がします。
これを二、三回繰り返します。

余裕があれば山羊ブラシもやっておくと良いです!

そして、ストッキングを三本の指に巻き付け、サーーッと拭いていきます。というより磨いていきます。スベスベするまで磨けば、この様に光り始めてきます!

「まだ仕上げじゃないんだからそんなに光らせなくても良いじゃん」
と思うかも知れませんが、靴磨きのコツは1つ1つの作業の終わりには 必ず艶がなければならないという事です。

光るのは、簡単に言えば蝋の薄い層を作って革の細かな凹凸を埋めているからなのです。

その薄い層の1つ1つがクリアであれば、仕上がりに透明感が出て美しく見えるという訳です。だからと言って層を厚くすれば良いという訳ではありませんよ。
呼吸が出来なくなり、革にクラック(ひび割れ)が起こってしまったり、履いている内に厚すぎる層がボロボロと落ちて来てしまいますからね。更に、汚れ落としも苦労します。
しかし、私は履いた後のブラッシングで

下の層がまだ曇っているのに上に層を作ってしまっては、いつまで経ってもモヤモヤした艶にしかなりませんからね。


では、その上からまたクリームを塗りましょう!今回使うのはコロニル シュプリームです!

こいつこそ乾くと白くなるので、細かい所に入れない様にしてくださいね!!

少量を薄く伸ばす事によって入りにくくなります。しかしデリケートクリームは少し多い位が良いので、そちらとは少し違います。中には「栄養を与えすぎて、逆に革を悪くする」(柔らかくなりすぎて型崩れや、傷が着きやすくなる)という人もいますが、私の磨き方は「革の防御」と「艶出し」をしっかりするので、はっきり言って平気です。

まぁ、艶出しに関しては他の方とそう変わりませんよ。

「靴磨きは何事も少量」ですね!

…で、馬ブラシと山羊ブラシ、ストッキングを使って磨くと…。

艶が少し増した気がします!
コロニルは、ある程度艶のある所にやるとピッカピカになりますが、艶の無い所にやるとすぐに吸われてしまい、艶はそんな出ません。

しかしあのスベスベ感は出るので、今後の役には立ちます。



でも、私のチャーチの爪先は湿気た煎餅みたいに乾燥していたので、その後にデリケートクリームとコロニルを何度も塗り込みました。

吸い込みも鈍くなり、乾燥も落ち着いたのでここら辺で終わらせました。


なにせ9ヶ月も爪先の保湿をせず、上に厚化粧(鏡面)を乗せたままでしたので無理もありません。

よっぽどラナパーを塗ろうかどうか迷いましたが、ラナパーの様な油そのものを塗ると革がベタついて艶が出なくなる他、埃が付きやすくなるので止めました。。

油と埃、これを放置すればカビの原因にもなります。

それこそ危険ですから無闇矢鱈に油系の物を塗ってはなりませんよ!
私もレザークリスタルという油をこの靴に塗りすぎて丸洗いする羽目になったのですから。

丸洗いして、油を塗りすぎて、また丸洗いですよ?!革が駄目になります!!!

…それが9ヶ月前の最後のフルメンテナンスでしたね。。

皆様もその時の様にならぬ様、しっかりとメンテナンスしましょうね!

前に全体が乾燥しすぎた靴にラナパーを塗った事が書いてある記事があります。
ラナパーをアッパーに塗る方法はコチラから
ラナパーを塗る時の参照にして頂けると幸いです。


これで「保湿」は完了です!
保湿をする事によって得られる物は
「革の寿命」と「仕上がりの美しさ」です。しっかりとケアして、良い靴を育て上げましょう!

…くれぐれも、ながらスマホをしていて靴に傷を付けてしまうなんて事が無い様に、日々心掛けて下さいね。。

靴クリーム編はコチラからどうぞ。

コバ、底、靴紐のお手入れはコチラからどうぞ。

鏡面磨きの下地編はコチラからどうぞ。

鏡面磨き仕上げ編はコチラからどうぞ。



今回のYouTubeは、
Charlie Feathers  Stutterin' Cindy
チャーリーフェザーズ  スタッタリンシンディ(?)
です!チャーリーフェザーズの滅茶苦茶な部分を凝縮させた様な、ハチャメチャな曲です!しかしロカビリーはロカビリーで、思わず高速道路をかっ飛ばしていきたくなる様な、展開の早いノリノリなものです!
クセの強い曲なので、好き嫌いが分かれそうですが。


それでは!