最近ハエトリグサの元気がありませんが、寒さが原因なのでしょうかね。。
私としては寒い方が好きです。
寝やすいし、コートも着れるし、汗もかかないし、最高です!


それでは今回は、コバやソール(革底)、シューレース(靴紐)等の非常に細かな靴磨きをしていきたいと思います!


道具編はコチラからどうぞ。

埃落とし、汚れ落とし編はコチラからどうぞ。

保湿編はコチラからどうぞ。

クリーム編はコチラからどうぞ。


鏡面磨きより先にやった方が良い気がします。
コバをゴリゴリしたりするので、鏡面が一部剥がれてしまう事があります。


まぁ、今回の作業についてはそこまで難しく細かいコツ等はありません。
しかしこれも重要ですので、いつもの如く根気良くやって下さい!


それではまず、コバの作業に入ります。
ゴム製でしたら少し磨くだけで宜しいですが、革だったら是非やってみて下さい。

コバは車で言うタイヤです。
少し歩いただけですぐ汚れ、放っておくとデコボコしてきます。
しかし、見た目の上でコバはとても大切で、いくら爪先やらがピカピカしていてもコバが汚いと台無しになる位です。

そしてコバが綺麗だと全体がまとまり、一気に美しさが増すのです!

ついでに言えば「靴磨きしました!」なんて言っている人のコバが汚いと「そんなに拘っていないね」と、その人の靴への愛着まで判断されてしまいます。

少なくともクリームで磨く位はして下さいね!

…前回クリームを塗った時にコバにも塗布しましたが、こちらです。

磨いていないので曇っていますが、このチャーチは前にコバの徹底手入れをしたので、そこまで酷くはありません。

しかしまぁ、その「まだ酷くない」が蓄積して後で大変な事になる前に、定期的にやる事にします。曲げる所ですし、水にも濡れやすいのでデコボコが激しくなると面倒臭いのですよ。


まず、コバの色の靴クリームを出来れば指で丁寧に塗り込んで下さい。一度か二度、伸びなくなる位なったらそれは丁寧となります。
コバと同じ色のクリームを使えば、少し残った埃等も染まって誤魔化せるので、

この時、油分の多いサフィールノワール クレム1925やブートブラックを使うと良いのですが、だからと言ってラナパーやレザークリスタル等のもろ油を塗ると艶が出なくなるので厳禁です。

ミンクオイルをドレスシューズに塗るのは絶対に駄目ですよ!柔らかくなりすぎて型崩れするとかではなく、油っこすぎて艶が出なくなりますからね!!


で、靴クリームを塗ったらブラシの柄でゴリゴリします。

やりやすい方法は、靴を縦にしてガリガリゴリゴリと、コバの形を崩さない様に、凹凸を平らにしていきます。

この時にクリームを塗っていないと、革が固くて平らになりづらいので、役に立ちます!

この様に押し潰した所は曇るので、曇りのムラが無くなるまでずーーーーーっとガシガシやります。
けっこう疲れます。。


すると、前はこんなだったコバですが、

↑前のコバ


ここまで曇って少し分厚く見えます!

丸っこく分厚いので、底の方からコバの下部を直角にさせます!


そして軽くストッキングで磨くと、

だいぶ良くなりました。
もちろん少し位のデコボコはありますが、オールソールでもしない限り直りませんので、そこはご愛嬌。。


ここで靴磨き好きからの伝授なのですが、側面ばかりではなく、しっかりと上部のウエルトがある所も磨きましょう!

この様にすれば磨けます!
しかし、力を込めてやるとファジングというコバの模様が消えてしまう事があるので、普通に磨いて下さい。
ストッキングに軽くコロニル シュプリームでも染み込ませて置くとツヤツヤスベスベです!

ちなみに私は消えたファジングを復活させました。カッターで切れ込みを入れたのですが、詳しくはコチラから


ついでに底のお手入れもしてしまいましょう!

簡単です。ラナパー等の油を塗り、乾いたら底の色に合わせたクリームを塗って、ブラシの柄でゴリゴリ。

コバも底も、やる事はほとんど同じです。ただ、底の方が駆使されているのでラナパー等の油も塗ります。



また、ヒールの側面もゴツゴツするのでしっかりと潰しておきましょう。



、、、私としては念の為にもう一度コバをブラシの柄でゴリゴリやり、ストッキングで磨きます。

で、コロニル シュプリームを薄く塗り込み、山羊ブラシでのブラッシング後、ストッキングでスルスルになるまで磨き続けます。


…確かにまだデコボコしておりますが、遠目で見ればツヤツヤですよ!(^_^;)


底もゴリゴリ後に磨きました。

チャーチ自体、普通ラインの靴はナチュラルな色のソールなのですが、私はどうも黒くしたがる習性があるらしく、靴のほとんどの底は黒系です。

こちらにはコバもソールもボアブラウンを塗ったのですが、ほぼ黒ですよね。


今回の作業の目的は、もちろん見た目が良くなるというのが前提なのですが、
それ以上に 革に油を塗って潰して密度を高める事で、水の侵入も防げるし磨り減りも抑えられます。

ですからかなり重要な作業となっております。皆さんもしっかりとやって下さいね!


では、お次は紐のお手入れです!

こちら、リーガルの靴紐なのですが、んまぁほどけやすい。
通してすぐにクリームを塗りましたよ。

で、今回はそのクリームが減って艶が無くなりかけていボサボサになっている靴紐を良くしていきたいと思います!


簡単に言えば「蝋引き」です。
といっても蝋を塗るのではなく、靴と同じ色のクリーム、つまりブートブラックのボアブラウンを使って満遍なく塗り固めていきます!

塗っていると染み込んでしまい、クリームが無くなりますよね。
そうしたらまた塗って…を繰り返して紐全体をペタペタにします!

乾いたら、次にストッキングで磨きます。
ストッキング越しに掴んで「ススーーッ」とします。端まで来たら逆に引っ張り、また端来たら逆を引っ張り戻し、、を20回くらい(?)、とりあえず光るまでやり続けます。

するとペッカペカするんですよ!!
紐もピンッとしますし、なかなか良いですよ!もろな蝋では無いので、ベタベタもそんなしませんし、紐も通し易いです。
でもほどけにくいので、ある意味最強ですよね!

手に色はそんな着きません。
ストッキングで磨くついでに拭き取りましたからね!


靴紐が綺麗だとこれもまたシャキッとして良いんですよね。
「靴磨きしました!」とか言っている人の靴紐が酔っ払いみたいな格好の変な結び方だったり、平紐がよれていたり、汚かったりすると「駄目っすね」で片付けられてしまいます。

いくら磨いた靴だからと言って、靴紐が酷ければ台無しです。しっかりと手入れし、結びましょう。

通すとこんな感じになります!
紗乃織靴紐という一本1000円の靴紐だったら更に美しいのでしょうね!
紗乃織靴紐、やっぱり欲しいですねぇ。。

ちなみに通し方はパラレルで、結び方は「ベルルッティ結び」又は「二重蝶結び」と呼ばれる、玉が2つになる不思議な物です。
オシャレですし、絶対にほどけないのでオススメです!


今回のは実に「靴磨きのサブ」的な作業内容でしたが、本当に大切な所なので是非とも気に掛けて下さいね!


鏡面磨きの下地編はコチラからどうぞ。

鏡面磨き仕上げ編はコチラからどうぞ。



今回のYouTubeは
Charlie Feathers  Blue Moon Of Kentucky
チャーリーフェザーズ  ブルー ムーン オブ ケンタッキーです!
ビルモンローのブルーグラスとエルヴィスプレスリーの過度なロカビリーの中間的な、丁度良い曲です!私はエルヴィスプレスリーのよりもコチラの方が好みですね。

それではまた!