ファシリハ ー 1人で悩まない!!! 成長する、成長させるセラピストになるためにー -3ページ目

ファシリハ ー 1人で悩まない!!! 成長する、成長させるセラピストになるためにー

facilitation × rehabilitation をテーマに、
リハビリに関わるセラピストや医療福祉職の方に向けたブログ。

自己研鑽、後輩教育、コミュニケーション、
マネジメント、連携、プレゼンテーションなどをキーワードに、
より良い医療福祉の現場の創造を応援します★

リハビリや後輩教育などを進めるときに、

皆さんは相手のニード

聞いているでしょうか?



もちろん、聞くだけじゃダメですけど(笑)


今、自分の担当している方で、
脳卒中による片麻痺の方がいます。

半年ほど前から
関わらせてもらっています。


麻痺は検査上では
ほとんどみられないレベル。


半年前、最初に会ったときには、

「右手の違和感、使いにくさを
どうにかして欲しい」

という訴えでした。

下肢に関しては、

普通に歩けてるし、階段も(1足1段で)できる。自転車にも載れる。改造なしで普通に車も運転しているし、仕事もできてるから大丈夫です


とのことでした。



でも今は

「右手は大分指先まで使えるし、あまり違和感を感じなくなった。」

「むしろ今は、脚をもっと普通に使えるようになりたい」



あれ?半年前には

脚は普通だからリハビリ必要ないって言ってましたよね?


そうなんです!


最近やっと気づいたんです。



この方は右手の運動が
左手と比べるとわずかに(コンマ何秒程度)遅く、
手指の対立などでも、毎回数mm程度、ズレがある、というレベルの方です。


そのわずかなズレが
日常生活でも何でも過ごせるにも関わらず
左手に比べて違和感を生んでいる可能性があると考えています。



その話をしていると、

その方が

「そういえば…車の運転の時に昔に比べるとブレーキがワンテンポ遅い気がするな…」


とポツリと言われました。


それまで全く、自分の脚なんて特に問題ないから手のリハビリをたくさんやって欲しいと言っていたのに。



そしてその日に脚で
瞬発性や微細なコントロールが必要な課題をいくつか提示しました。


できませんでした。
(できそうでできない課題をもちろん提示してます)



へこむかなー?、と思っていましたが、

その方は


あー、脚も実は
 まだまだ使えてないんだね」

「でも良かった!自分だけだったらこれには気づかなかった!ありがとう」

と笑顔★


その方は、

今まで脚で困ったことがなかったから
普通だと思っていた。

そうです。


もしかすると、
手の違和感が気になることで、
下肢の違和感には
注意が向かなかったのかもしれません。


もちろん、

半年前の初めての介入の時から、
脚の左右差がなかったかというと
ありました。


でもその時に僕は脚の問題を本人にはお伝えしませんでした。



本人が問題なく、普通と言っていて、

実際に転倒もなく、屋外での仕事もできている。


そうゆうレベルの方です。



また人柄も非常に良い人で、
真面目な方。


なので

本人が気にしてないという
脚の問題を

セラピストが言ってしまうことで、

今度は脚ばかり気になってしまうかもしれない…


そうしたら
手のリハビリに集中できなくなるかも、と思ったからです。


この方は、

自分でその問題に気づくことができました。


その方が問題意識も高くなるし、何よりも集中して取り組める。


そしてこの方は40代で脳卒中後、2年ほど経過していますが、

それでも変化をしています。


また逆にその脚の問題に気づけるまでにそれだけの時間を要するかもしれないということ。

何より、その問題自身にご本人だけでは気づくことができないかもしれないこと。


そして気づき、変化することを導けることがセラピストの役割ではないか?と再認識した1日でした★

患者さん利用者さんの

普通、問題ない、大丈夫って言葉を鵜呑みにしすぎちゃダメですよ★


勉強しないPTは必要ない、のではなく、

そもそも勉強しないPTは

“専門職としての要件”を
満たしていないのです。

必要ないのではなく、
排除されるべきなのです。

     ーとあるフェイスブックでのコメントより



プロフェッショナル
(Wikipediaより抜粋)

・専門家のこと。ある分野について、
 専門的知識・技術を有しているひと。

・そのことに対して厳しい姿勢で臨み、
 かつ、第三者がそれを認める行為を
 実行している人。



第三者が認める行為を実行、が大事ですね




「わたし、頑張ってる!」と
言ってるだけでは評価されません。


それで周りが分かってくれない…というのは違います。


多くの場合、
それはあなたに周囲が
求める、期待するレベルに対して


あなたの行動の結果のレベルが
下回っているからかもしれません。



役職や

組織の中での経験年数による位置づけ

他の同程度の経験年数のスタッフとの比較

後輩が考える理想の上司・先輩像

上司が考える理想の部下・後輩像



そのような客観的、主観的なイメージを皆さん勝手に作り出し、

勝手に他者に
理想の先輩像、後輩像を作ります。




そして理想像とのギャップで


「あの人思ってたより

できるな、できないな」


と勝手に格付けされます。



恋愛と同じですね。



勝手に期待しといて

一喜一憂しちゃう、ってゆう。



人は自分と誰かを比較したり、
他人と誰かを比較するのが
好きなんでしょうね。



比較の中で、

自分にしかない強みに気づいたり、

他人の良い所から学び、
自分の成長につなげる



というポジティブな方向に
気持ちが向き行動につながる

なら良いと思います。




本題に戻りまして、


最近勉強をしないセラピストが増えている、成長しようとしないセラピストが増えてるって話。



あいにく、私は周囲に
頭のおかしな同期やら後輩を
知っているので


もちろんみんながそうではないし、


僕が新人の頃よりも
全然、勉強や行動しているセラピストも
知ってます。


僕が新人の頃から

勉強も行動もしない
上司も先輩もいましたしね。



ただ絶対数が増えているので、

割合は変わらなくても、

やっていない人の絶対も増えていて、

その分目立つのでは?とも
思っています。




あとはセラピストの

視野や行動範囲の狭さはあります。



自分の働いている病院や
施設の中ではできる方にいる、
ってことに
満足している人が多いですねー。


また一つの治療理論や手技に特化しているリハビリ科なんかは

その理論が説明できたり、その手技が上手い人が良い。
(患者さんの生活や思いは全くみれていなくても)



なーんてことすらあったりします。





もっと外でたら良いのに。

すごい人、腐るほどいます。



まぁそうゆう人ほど、外に出ずに

中でえらそうにして、

他の理論や手技を否定したりします。




そんなに良いものならもっと外に出して広めて欲しいもんです。

どんどん。



このような閉鎖的な中での

第三者が認める、というのもありますが、



もっと広く、

患者さんや、そのご家族、

上司や先輩後輩、

他の職種、

他の施設のセラピスト

他の理論のセラピスト


ひいては地域社会からも
認められるような活動、行動を

認められるようになりたいですね★
何かしら問題が起こった時、
リハビリが上手く進まなかった時、


他人や環境のせいにしたり、
患者、利用者さんのせいにするのが

得意技の人がいます。



「でも…」

「だって…」


と言い訳ばかり考えるのが

得意な人がいます。




他人や環境、相手のせいにしたり、

言い訳してても、



あなたは成長しません!



そしてその時間 ……無駄です


他人のせいにしても、

そもそも問題は解決しませんよね。



その時間を

問題解決のために使う方が

よほど有意義ですよね。



何かトラブルが起こった時、


それはあなたが

成長するチャンス

です。


他人のせいにする前に、
自分にできること、
至らなかったことはないか

自分を見つめ直すことが大事ですね。


自分を変えようとせずに、
周囲に変われ変われと言ったりするのは、

傲慢ですね。


自戒を込めて。