熱闘!後楽園 -76ページ目

一か月 by megane1964


 熱闘!後楽園-megane1964 えー、スタートして一か月がたちました。なにぶん、思いつきで始めたことなので、まだまだスタイルも確立せず、更新も不安定で、ライターも登場しきらず、いろいろといきわたらないことが多く、申し訳ありません。


 まあ、要するに、プロレスを見て素直な感想を書く、ってだけのブログなので、長い目で見てくださいね。


 ワタクシなんぞ、プロレスに出たり入ったり、つまみ食いのいいとこどりの人間なんで、いい加減の極地ですからねえ。技の名前もよくわからんし…。


 先月、心に残ったのは、ビッグバン・ウォルターだと書きましたが、ノアのヨーロッパ遠征で、谷口がヤツと試合をしたらしいですね。しかも、関本から奪取したベルトをかけて。どんな試合だったんでしょうねえ。


 ちなみに、今月心に残ったのは、ドラゲーの望月vs鷹木戦と新日本の金本vsフジタ戦でした。どっちも自分で書いた試合ですけどね。どうもワタクシは、ジュニアの試合は、「蹴り」「締め」系に心を奪われるようです。新・発・見。


 来月は、どんな場面が心に残るのか、楽しみでございます。 

 


5.27 大日本プロレス by チャン・マメルトン

まだプロレスがゴールデンタイムでテレビ放送されていた時代(今では考えられないが)、世間対プロレス者の「終わりなき抗争」が行われていた。

テーマはただ一つ、“プロレスは八百長であるか否か”。

昨今世間を騒がせた大相撲のように、事前に勝敗が決まっているかどうかというものや、技は本当には効いていない、痛くないだの、プロレスに愛情を持たない者たちの容赦のない否定や罵倒に精一杯の反論を試みるものの、やはり多勢に無勢、悔しい思いをした経験は誰しも一度や二度ではなかったはずだ。

そんな時、現れたのが天龍源一郎だった。どんな時でも、誰が相手でも一切の妥協を排除した痛みの伝わる激しいファイトスタイルは、これぞまさにプロレスの凄み、醍醐味を凝縮したもので、いつ観ても「ハズレ」のないその試合内容は、それこそ一瞥をくれる世間の者たちに「天龍の試合を観ろ!」と堂々と胸を張って言い切れる勇気をプロレス者たちに与えてくれた。その系譜は三沢・川田・小橋・田上の全日本プロレス「四天王」や、橋本・武藤・蝶野の新日本プロレス「闘魂三銃士」、さらに2000年代初頭はノアへと続いた。

そして今、個人的には「大日本プロレスを観ろ!」なのである。

デスマッチが主体というそのカラーから敬遠するプロレス者もいるだろうが、この団体、デスマッチ以外にも「ストロングBJ」と称するバチバチのハードヒットストロングスタイルもあれば、かつてのドン荒川やラッシャー木村・永源遥らが活躍したいわゆる「楽しいプロレス」、さらにはルチャ・スタイルまで幅広く網羅し、しかもセミのストロングBJ、メインのデスマッチと毎回満足度の高い試合で興行を締めてくれている。いわば「空クジなし」。凶器の使い方などは、凄惨さを超えて笑いさえ醸し出すような、明るく痛快な、それでいてプロレス頭と心をフルに駆使して展開される試合は、陰湿なイメージなど一切なし。試合後の爽快感は、スポーツと称しても何ら違和感はない(見た目は別にして)。


さて、今回の後楽園大会。年に2回のビッグマッチ、横浜文化体育館大会の直後とあって、新たな流れを構築する意味合いを持った大会で、客席は東・西・北とほぼ満員。南側は7割程度の入りか。団体発表は実数で974人。横浜文体大会を含めて、この約1ヶ月間で後楽園3回、新木場1回と東京周辺で5回も興行があれば、いかにヘビーな大日ファンといえど財布が大流血状態ではなかろうか。

都合により第三試合の途中から観戦。とは言え、気になるのは第一試合でシングルマッチが組まれた谷口裕一だ。「たにぐちくーん」というお客さんの掛け声に「ハイっ!」と元気に答える会場の人気者。大国坊弁慶とのやり取りは大日本前座の名物なのだが、最近若手の壁的な存在としてシングルが組まれることが多くなっている。見た目は若く、実年齢も30歳そこそこだが、実は大日本プロレス旗揚げと時期をほぼ同じくして入門。当時15歳だったから既にキャリアは15年以上。他のレスラーならその役割を担わせてもとなるのだが、谷口君だともう一つテーマや見所に乏しく、結果的にだがマッチメークの意図がよく理解できない。若手の壁というには強さや上手さも感じさせず、お客さんとのやり取りも意識的に少なくしているせいか、会場を温めるまでには至っていない。今後、どうなるのか? 気になるところではある。

で、その第三試合だが、MEN'Sテイオー、ツトム・オースギ、ヘラクレス千賀vs怨霊 旭志織 大橋篤の6人タッグマッチ。ルチャスタイルの試合だ。ほぼ毎回後楽園大会では第三試合にラインナップ。要は見た目の違う試合を挟んでという意図なのだろうが、もはやこの試合は必要ないと思う。今回に限らず、会場が沸いたことがほぼないのだ。
動きは悪くないのだが、いかんせん技の品評会をしているだけで、見ている者からすれば説得力や勝負論など何もない。特にMEN'Sテイオーの「試合をこなしています」感には、失笑すら出てしまう。彼が怪我で欠場中、ルチャスタイルを省いた全6試合で興行が行われたが、その穴を感じさせないどころか逆に最後までダレずに観戦できた。今後も継続するなら、大胆なテコ入れが必要だろう。


第四試合から徐々にクオリティが上がってきたのだが、印象に残ったのが休憩明けの二試合。まずはセミファイナルの関本大介 岡林裕二vs バラモンシュウ バラモンケイのタッグマッチ。
タッグのスペシャリストとしては、邪道外道以来の逸材と言えるバラモン。奇抜な髪型で水を口から噴きながら、場内を練り歩いては会場を温める“空気”の作り方。マグロや豚の頭、スライム、墨汁噴射など、持ち込むアイテムのユニークさと使い方の多彩さ。言葉一つ一つのタイミングや面白さ。体の作りや技のキレ、受けの技術に見せ方。常に見られていることを意識している動き。ヒールであることを理解したアジテーション。負けっぷりの良さと負けても落ちない商品価値。それらが高いレベルで融合している様は、全団体を見回しても希少な存在だ。
正直、個人的にはたまにゲテ物感を覚えるのだが、それすら彼らの思惑にまんまとはまってしまったからこその印象なんだろう。その彼らがストロングBJの象徴的タッグ、現アジアタッグチャンピオンチームである関本・岡林組と激突するのは何ともミスマッチで、試合展開や結果がまるで予想のつかないものだった。

開始早々、岡林が意表をついた行動を見せる。相手のお株である「口からスライム」攻撃をバラモンに仕掛けたのだ。かつて過激なアナウンサーと言われていた当時の古舘伊知郎キャスターなら「掟破りの逆スライム」とでも絶叫するのだろう。体ごとぶつかるスタイルを身上とする関本・岡林組だが、柔軟な対応ができることに感心。
ところが10分過ぎからバラモンが、その確かな実力を遺憾なく発揮してきた。バラモンの役割は主に色物的で、10分前後でお客を楽しませ、試合編成の上でも異質なものを見せることでその後に繋げようとすることが多い。ゆえに10分を超えて、つまり色物的なファイト以外のバラモンを初めて観たが、ストロングBJにも十分に対応し、関本・岡林をもしやというところまで追い詰めている。会場もバラモンに対するいつもの見方ではない。いつしかファイター・バラモンを応援している。
結果は関本のぶっこ抜きジャーマンで決したが、バラモンの全然違うスタイルを観られたので十分満足だ。


そしてメイン。伊東 竜二 シャドウWX アブドーラ・小林 vs 宮本裕向 木高イサミ 星野 勘九郎の6人タッグマッチ。団体の看板タイトル、デスマッチヘビー級王座をめぐる新たな闘いを、チャンピオン・伊東を中心にしたこの6人で、まずはどう作るのか? 
結果から書けば、星野勘九郎がアブドーラ小林からピンフォールを奪って、そのまま伊東のベルトへの挑戦が決まった。まさかと言うか、これは完全に予想外である。星野は体が頑丈で、どんな試合形式でもぶっ壊れない安心感がある。一方でファンに深い印象を与える試合を残してこなかったのも事実。それでも星野に挑戦させるということは、挑戦者が限られてきたベルトを巡る争いを、しいては大日本のデスマッチファイターの底上げを図る狙いのようだ。
先にストロングBJの充実振りを指摘したが、反比例するかのように新たなデスマッチファイターが最近出現していない。ある時にはユニオンの石川を組み入れたりしたが、やはりレギュラーのファイターが欲しいところだろう。
それにしても、こういう展開を仕掛けるところが大日本の面白さ、すなわちマッチメーカーのセンスの良さである。このセンスを少しでも見習って欲しい団体がいくつもあるのだが…。全体としては、今回も満足感のある興行だったと思う。


デスマッチを観ていて、たまに思うことがある。彼らはなぜ、あの過酷な試合をし続けるのだろうと。毎回流血が当たり前なのだから、現代の地上波テレビなどでは絶対に放送されるはずはない。ゆえに過去のようなプロレスブームが起こせる可能性が、世間の多くの人が知るような人気者にはなれない可能性が低くはない中で、それでも蛍光灯で頭を叩かれ、金網の上から投げられ、そしてバルコニーからダイブをする。

でも、その一つ一つに嘘や八百長は存在しない。

流れ出る血や受身を取ったことは事実であり、それでも倒れず、死なないで試合をし続けている。多くの人は「バカバカしい」と吐き捨てるのかもしれない。それでも、彼らは楽しそうに、真摯に「バカバカしい」事に全力で取り組んでいる。「こんな事、お前らにできるのか!」。そう世間に堂々と胸を張って言い切れるのが、今の大日本プロレスである



団体発表の試合結果はこちら。
http://www.bjw.co.jp/vm/game-sec_2950.html

平成23年5月29日 BEST OF THE SUPER Jr. ⅩⅧ by.ザ・スーター

いつ以来だろうか、後楽園ホールで新日本プロレスを観戦するのは。
少なくとも15年以上は間隔が空いてるような気がするぞ。
確かあの頃は、武藤がセクシー・ターザンと呼ばれていたし、
馳は気持ち良さ気に、腰をフリフリしていたな~。
まぁ、いずれにせよ、相当久々であることは間違いない。
何しろ今となっては、武藤はライバル団体である全日本プロレスの社長であり、
馳に至っては国会議員の先生なのだから、時間の流れの速さを感じずにはいられない。
あの、トップロープの最上段で、腰をフリフリしていた馳がである…

もちろん私だって、プロレス村の住人だ。
この間に行われた、東京ドームでの新日vsUインターの対抗戦や猪木の引退興行、
それに両国国技館で行われたG1クライマックスなどには、度々足を運んでいた。
しかし“プロレスの聖地”と呼ばれる後楽園ホールで新日本プロレスを観戦するのは、15年以上ぶりなのである。
そりゃ、興奮もしますって。
何しろ“プロレスの聖地”ですからね。
そんじょそこらの会場で観るプロレスとは、観客の濃度の絶対値が決定的に違うんですよ。
後楽園ホールでのプロレス観戦というのは、ファンにとっては最高の贅沢であり、
ファンと団体の真剣勝負の場でもあるわけですから。
だからこそしっかりと見届けてやろうじゃないか、現在進行形の新日本プロレスを。

ここで一つ明確にしておきたいことがある。
それは私が、ガチガチの全日本プロレス~ノアファンであるということだ。
もっと突き詰めて書くと、私は三沢光晴に心酔していた人間なので、
三沢光晴がリングの上で殉職してからは、プロレスから距離を置いていたのであった。
そんな男が新日本プロレスを…それも本編ではなく、ジュニアの祭典を観るのである。
果たして冷静なジャッジを降せるのであろうか?
若干の不安と、聖地でのプロレス観戦という大いなる興奮を抱きながら、JR水道橋駅で総武線を下車したのであった。


台風の影響で、外では尋常ではない大粒の雨が、容赦なくアスファルトを叩きつけていた。
もう、ビショビショである。
傘が無意味に思えるほどに、ビショビショに濡れていたのであった。
18時にhitomaro-ex氏と待ち合わせして、後楽園ホールへと向かうエレベーターに乗り込む。
そうそう、これだよ。
この雰囲気なんだよ!
後楽園ホールでしか味わうことの出来ない、プロレス観戦の醍醐味というのは。
エレベーターに乗って10秒後に扉が開くと、そこは戦いのワンダーランド…
日常と非日常の境目が、このエレベーターなんですな。
プロレス村の住人にとっては、至福の10秒間と言っても過言ではないでしょう。
久々に味わうこの感覚に、チケット代金\5,000-の内の半額は、この時点で返金されたような気がしましたね。

会場に入った瞬間、思わず我が目を疑ってしまった。
客入り、パンパンじゃないですか!
プロレス人気の低下が叫ばれて久しいのに、この入りとは…プロレスを愛する者として、素直に嬉しいネェ~。
hitomaro-ex氏によると、最近は徐々にではあるが、プロレスファンは増えつつあるそうだ。
特に新日本プロレスは、その傾向が顕著であるとのこと。
頑張ってるぜ、新日本プロレス!

客入りもさることながら、会場の熱気もまた凄かった。
特に中年の女性ファンからの、熱すぎる声援には恐怖すら覚えたほどだ。
彼女たちは、どういう経緯でこのプロレスの聖地に辿り着いたのであろうか?
ここに韓流スターはいないのにである。
少なくとも、15年以上前にはまったく見ることのなかった客層なのだ。
これも企業努力なんでしょうね。
やはり頑張ってるぜ、新日本プロレス!!

第0試合のゴングが鳴り、黒いショートタイツの若手が2名リングイン。
どうやら、シングルマッチのようですな。
まったく初見の選手なんで、両名共に名前が分かりません。
試合は典型的なヤングライオンのそれでして、決め技はえげつない角度のボストンクラブ。
いや、シャチホコ固めというべきか。
いいぞ、どちらも頑張った!

さて、いよいよ第1試合。
【○TAKAみちのく vs マスカラ・ドラダ●】
初っ端から“BEST OF THE SUPER Jr. ⅩⅧ”の公式戦ですか。
それにしても、相変わらずTAKAは上手いよな~。
私は敬意を込めて、“和製ニック・ボック・ウィンクル”の称号を、そっと彼に贈りたいと思う。
しかしTAKAに夢中になりすぎてしまい、対戦相手のマスカラ・ドラダの印象がまるで無いのはご愛嬌といことで、ご了承願いたい。

第2試合も公式戦。
【○TJP vs 邪道●】
邪道の入場と同時に、hitomaro-ex氏と昔話に花が咲いてしまい、気付いたら試合が終了していたというアクシデント発生!
しかしながらこの昔話がまた面白くて、『TGP時代のパニクラの、ヒンズースクワットの回数を数えていたのはベン村さ来氏である』とか、『初期FMWにいた新山は、なんであんなにショッパイのか?』など、邪道に関係ある話から、まったく関係の無い話まで、とにかくプロレス村の住人の琴線に触れる話のオンパレード!
さすがは我等がグッド・ファーザーのhitomaro-ex氏。
こういう話を聞くだけでも、今日後楽園ホールに来た意義は十分にありましたよ。
ところで…TJPって誰ですか?

第3試合も、やはり公式戦。
【○佐々木大輔 vs 外道●】
熱心なサムライTVの視聴者であるhitomaro-ex氏から、佐々木大輔についてのレクチャーを受ける…も、いつしか話は脱線してしまい、気付けば試合そっちのけで、雑談に突入してしまったのである。
氏の話す外道とディック東郷の絡みには、彼等をデビュー時から知る者としては、思わずジーンとしてしまいました…
オマエ等バカだよ!
本物のプロレスバカだよ!!
でも、試合は外道の負け。
ホントは優しいんだね、外道って。

第4試合も公式戦。
今ごろ気付いたのですが、今日は1試合を除いて、すべてが公式戦なんですね。
ホントに勉強不足ですいません。
【○金本浩二 vs タイチ●】
簡単に書くと、バチバチ蹴って金本の勝ち。
この人のプロレスは、15年前と変わりませんね。
個人的には好みじゃないので、割りと冷めた目で試合を観てました。
勝った金本よりも、負けはしましたが、キャラが迷走していて妙にオドオドしていたタイチの方が、私には何倍も気になる存在でした。

さて、続いては本日唯一のヘビー級の試合。
第5試合。
【○棚橋、永田 vs 後藤、中西●】
いや~、面白かった!
ゴツゴツしたデカイ男達が、ただ無骨にぶつかり合う…
これだよ、これがプロレスなんだよ!!
このタッグマッチにおいては、勝敗なんてまったくを持ってノー問題。
誰が勝とうが負けようが、そんなのどうだって良いんです。
中西のゴツすぎる体を観れただけで大満足。
これで¥5,000-なら安いものですよ。
『もっと取れ!』って、思わず叫びそうになりましたもの。
ただ惜しむらくは、永田の白目が観れなかったこと。
これが出てれば、言うことなしだったんだけどなぁ…
試合終了後は、現チャンピオンである棚橋のオンステージになり、会場の女子達は総じて大興奮!
私の隣に座っていた熟女は、気が触れたかと思うほどに叫んでいたのが実に印象的でした。
うん、棚橋はその路線で良し!!

第6試合からは、再び公式戦に戻ります。
【○獣神サンダー・ライガー vs KUSHIDA●】
ライガーって、凄いですよね。
私が高校生の頃から、あのスタイルなんですよ。
覆面被った上に、全身タイツですから。
その上で昔はピョンピョン飛んでいたんです。
初めてシューティング・スタープレスを観たときは、そりゃ感動しましたよ。
今じゃさすがに、飛ぶことは無いでしょうけどね。
何しろ私が高校生だったのは、20年前のことですから…
そうそう、この試合のフィニッシュは印象に残りました。
決め技が空中胴締め落し!
オールドファンには、ルー・テーズ・プレスと言った方のが通じるでしょうか?
私がこの技で3カウントを奪ったのを観たのは、25年前にジャンボ鶴田が決めた時以来でした。
うん、貴重な体験をしたなと。

第7試合。
【○タイガーマスク vs デイビー・リチャーズ●】
この試合は、印象に残ってないな~。
今のタイガーマスクって、4代目でしたっけ?
正直書くと、4代目を良いと思ったことは、ただの一度も無いんですよ。
だって彼、プロレス下手でしょ?
観てて面白くないもの。
逆に今のプロレスファンに、初代タイガーマスクを観せてあげたいですね。
間違いなく、一発で虜になりますよ。
それくらい、初代タイガーマスクは凄かったんですから。
タイガーマスクを4代目しか知らないプロレスファンは…ちょっと損してますよ。
DVDなり、Youtubeなりで、是非とも初代タイガーマスクを観ていただきたいものです。
それと対戦相手のデイビー・リチャーズですが…すいません、まったく印象に残っておりません…

さぁ続いては第8試合。
本日のセミファイナルです。
【○プリンス・デヴィット vs フジタ “Jr” ハヤト●】
良い選手ですね、プリンス・デヴィット。
テレビでは観たことあるんですが、実物は更に好印象でした。
新日本の道場上がりなんですってね。
どうりで基礎がしっかりしている訳だ。
ただ単に飛んだり跳ねたりしてるだけの選手じゃないですよ。
若干線は細いですが、若い頃のクリス・ベノワを彷彿させます。
それに比べて、フジタ “Jr” ハヤトは更に線が細いです。
いや、細すぎでしょう。
プロレスに関するすべてが稚拙すぎて、私には彼の良さがまるで理解できませんでしたもの。
正直、歴史ある新日本プロレスのセミファイナルに出場するレベルの選手じゃないですね。
試合はプリンス・デヴィットに引っ張られる形でなんとか成立してましたが、時間が経てば経つほどに、その差は歴然でした。
まぁ、順当な結果でしょう。

第9試合は本日のメインイベント。
【○田口隆祐 vs ザ・グレート・サスケ●】
あえてハッキリ書きます。
田口隆祐はショッパイです。
もうショッパすぎて、会場内のあちこちで失笑が漏れてましたもの。
あれじゃ負け(てあげた?)たサスケが浮かばれませんよ。
試合をコントロールしてたのは、間違いなくサスケでした。
さすがは歴戦のツワモノ。
田口とは潜ってきた場数が違いすぎます。
その器量の差は、メジャーリーガーと少年野球ほどに感じましたね。
サスケの試合運びは完璧でした。
そこまできっちりとサスケがお膳立てしているのに、田口がショッパすぎて、試合はまったくスィングしませんでしたね。
こうなんて言うか、途中でブチッ、ブチッと試合が途切れるんですよ。
サスケは頑張っているのに…
あれほどまでに力の差は歴然としているのに、試合は田口が勝つんですから、プロレスって難しいですね。

こうして私の15年以上ぶりの後楽園ホールでの、新日本プロレス観戦は終了しました。
プロレス観戦自体が久しぶりでしたが、やはり生の迫力は良いですね。
テレビで観るのとは、臨場感が違いすぎました。
ましてや“プロレスの聖地”での観戦ですから、その魅力は通常の2倍にも、3倍にも感じられましたよ。
やはりプロレスとは魔物です。
私の中に封印していたはずの感情が、おぼろげながらも再び姿を現し始めたのを、しっかりと確認することができた一夜となりました。