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車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


JR四国初の特急型電車、8000系も登場から早30年、20年前に1度目のリニューアルが行われていますが、時代に合わせた旅客需要に対応するべく、2023年より二度目のリニューアルが実施された編成が出ております。塗装は8600系をベースにしたもので、いやはや流線型の非貫通先頭車によく似合っています。

こちらは貫通型先頭車。以前は寝不足みたいは顔でしたが、こちらもスッパリ切妻の割にはカッコよくキメています。今回は、この車両を含む自由席車をお届けします。最初は編成も短く工期が短い「いしづち」に入る付属編成からスタートし、基本編成と併せて順次リニューアルしていくとのこと。

ロゴも8600系に合わせた”SETOUCHI STREAM EXPRESS“となっていますが、イラストの疾風はあちらよりもさらにシャープなものになっています。それにしても、JR他社では第一世代の特急型電車の引退が相次ぐ中で、この車両はどこまで走り続けるでしょうか(付属編成のトップナンバーこそ廃車されてしまいましたが…)。

それでは参りましょう、まずはデッキ、ドアからです。プラグドアはそのままに、化粧板を深い青にイエローラインを追加し、窓下にはロゴも入れたデザインとしています。そう言えば、2000系気動車で進んだ窓面積の縮小、この系列ではやってないんですね。また床はフローリングとなり、温かみを演出しています。

くずもの入れです。やや低めの位置にあるのは相変わらずで、背の高い方だと少し入れにくいかと思います。

トイレです。和式から洋式にリニューアルされ、編成中全トイレが洋式化されています。この辺も時代の流れですね。持ち手にはアシストレバーが取り付けられ、開閉を容易にしています。

洗面台です。蛇口はセンサーによる自動式、置き型の液体石鹸が備えられています。鏡は三面タイプのものを設置しており、また目隠しもありますので化粧等での利用も可能です。

最前面です。「いしづち」では宇多津や多度津までですが前面展望を楽しめます。

いよいよ自由席車の車内です。一次リニューアルでは大きな変化が無かったのですが、今回のリニューアルでかなりの手が加えられています。床面はデッキと同じくフローリングデザインとなっています。

デッキとの仕切りです。LED表示機能がフルカラータイプになっていますね。

この区画は元々(喫煙スペース→)携帯電話の通話スペースがあった区画です。今回のリニューアルではその区画は撤去され、座席が置かれて着席定員が増加しております。化粧板の色が異なるので、それで場所が分かるかと思います。LED表示機も形状が少し異なっていますね。

最前面の仕切りです。窓が付けられ前面展望は可能ですが、デッキを挟むため前面がやや遠いのと、自由席ですので人が立つと見ることが出来なくなります。あと、ほかの区画もそうですが機器が張り出しており、荷物を置くことが出来ません。

天井です。照明は、ここ最近の近鉄特急のようなメイン照明·補助照明のいずれも暖色系の間接照明としています。無遠慮に光が降り注がないのは個人的にはマルですが、夜間ではどうしても窓側が少々暗くなってしまいそうです。

窓です。かつては横引き式のカーテンでしたが、中央にカーテンレールを挟んでフリーストップ式のロールカーテンとなっています。中央の区画は冷房用のダクトが張り出しています。

座席です。自由席車については座席自体は交換をされいません。ただ目に見えて様々な違いがありますね。

まず目に付く点として、モケットを新しいものに変更し、バーレストが撤去されています。バーレスト、体勢を変えたい時に使ってたのですが…。窓側の冷房用の配管は相変わらず、足元が狭いのは仕方ないでしょうか。

また窓側にのみコンセントが取り付けられています。後付け感はありますが、同じ経緯で増設されたE257系2000番台に比べればスッキリしている方ですね。

車両中央の冷房用ダクトが通る区画では、ただでさえ邪魔な配管に足すら置けないとっておきのハズレ席となっています。そうそう、座席の見た目に変化が無い一方で、座り心地は大きな変化があります。クッションが全体的に硬めにシフトしており、座面や背ズリ上部は程よさを感じる一方で、背ズリ下部はその硬さが少々悪さをしているように思います。

デッキ仕切り際の座席です。自由席車で唯一残念なのは、せっかくの再リニューアルにも関わらずバーレストの撤去痕がピンで埋めただけで終わらせられていること。コンセントの設置などでかけられる予算が尽きたか、事情は分かりませんがその辺はしっかり詰めてほしかったです。

リニューアル前から存在していたパソコンテーブル区画です。ここで広げた通路側のテーブル、手前に傾いていて、パソコンはともかく駅弁などはスリリングで置けたものではありません。角度の修正くらいして欲しい…。

ここに関しては旧来のコンセントに加え窓側にもコンセントが追加されたため、3口も使えることになります。これ、通路側の壁につけてあげたら、さらなるサービスアップに繋がったと思うんですよね。

オマケで元々携帯電話の通話スペースがあった区画を見てみましょう。固定テーブルの形状が異なってまして、スペース撤去区画は隅の切り欠きが無いシンプルな形状のものが取り付けられております。

一見大規模な工事に見えるものの、詰めの甘さは良くも悪くも四国らしいな、と思いました(笑)







日本の路面電車界隈では、超低床車の導入が各地で進んでいます。その中でも割と後発の登場となったのが、この札幌市電です。

 

札幌市電初の超低床車両となるのが、このA1200形です。三連接車体で、頭文字の「A」はArticulate(関節など)という意味があり、札幌市電では久しぶりの連接車となっています。愛称は「ポラリス」、北極星を意味するもので、公募で採用されたものなんだそうな。

 

車内です。黒と白というモノトーンカラーをベースとしつつ、薄い緑や木目調を混ぜることで温かみを感じさせるものになっています。なおアルナ車両のリトルダンサーUaタイプをパッケージとしたもので、座席配置などは富山や長崎で見られるものになっています。

 

入口のドアです。同タイプお馴染みの両開き式のプラグドアとなっています。窓は比較的大きくなっているのですが、上辺は車体よりもオーバーサイズになっています。

 

ドア上には開閉ランプが設置されています。これは札幌市電では初採用ですね。それよりも超低床車両自体が初導入、これまでステップを登り降りしないといけなかったのが突然不要になった訳ですから、利用もしやすくなったことでしょう。

 

出口は片開き式のプラグドアです。両側には握り棒が設置されております。左側にはマガジンラック、藻岩山ロープウェイの割引券などがありますので、ご乗車の折りにはどうぞ。

 

最前面です。乗務員スペースとの仕切りは導線が斜めになるような設計となっています。上部には広告枠を兼ねたLCDディスプレイのユニット、下部には更に広告枠×2、収入アップに余念がありません。

 

天井です。リトルダンサーというパッケージではあるものの、照明は半間接照明となっております。通勤電車への導入例は阪急9000系列や東京メトロ10000系など数は少なく、ましてや路面電車への導入は異例です。ラインデリアは黒色塗装、半間接照明とのグラデーションを狙ったものでしょうか。

 

ドア上には持ち手がぶら下がっています。これはこの形式のオリジナルポイントですね。

 

窓です。二段窓で、上部が開閉可能です。日除けは無く、着色窓とされている…のですが、すみません、夜間なので分かりませんね(笑) 札幌市電は環状化して、中々取材機会に恵まれません…。

 

座席です。台車等機器の関係でセミクロス配置となっています。まずはそのクロスシートから、背面や窓下に北海道産の木材を使用したオリジナルポイントはあるものの、配置自体は小上がりにボックス、その背面に1人掛けというリトルダンサー  タイプUa共通のものですね。

 

まずはボックスシートから。このタイプの座席では珍しく袖仕切りがあります。ええ、肘掛けと呼ぶことが多かったものの、この形状を見るに台車部分のセミハイデッキとなっている高さの席にして転落防止の意味合いの方が大きいと思います。肘掛けとして使えるようなちょっとした工夫があってもよかったと思うんですけどね。窓下はミニテーブルという扱いなんだそうな。

 

「ミニ展望席」ですか。モノは言い様ですが、真ん中に柱ドーンな展望席というのも…(苦笑)

 

背面の1人掛けです。昼間は前面展望が可能な席にでもなるでしょうか。こちらは転落リスクも低いのか、袖仕切りがありません。木の板にクッションを貼り付けただけなので、座り心地としては割とハードです。ミトーカデザインのそれに近いものがあるかと思います。まぁ、そんなに長い時間乗る訳じゃないですからねー。

 

中間、浮き車両となるC車はロングシートになっています。袖仕切りがアクリル入りでガッチリしたものになっており、冬に冷える札幌ならではの装備と言えます。袖仕切りにはライトが仕込まれており、足元を照らしています。

 

優先座席は座面に模様が入っています。クッションが柔らかめで、クロスシートとはクッション性が異なります。背ズリは少々低めでしょうか。

 

折り畳み座席のある区画です。折り畳むことで車椅子スペースとなります。車端部側には1人掛け席もありますね。

 

デザインはGKデザインが手掛けています。あー、言われてみればモノトーンを加えたデザインはそれっぽいなぁ、と。

 

オマケ。カッツカツ…。









相鉄・東急の新横浜線開業、首都圏の鉄道事情を大きく変化させた存在ですが、直通先の一つである都営三田線では6300形の置き換えや8両編成の増加を目的に、右側の6500形が登場しています。いやはや、相鉄がこれだけ造形美に溢れた車両を出して来た中スッパリ切妻と、実用性に突っ走った感がありますね。一応、前面の角に当たる部分は斜めに切り落として「単に長方形の車両を作った訳ではない」とさりげなく主張していますが…。

 

誰が言ったか「ミタレンジ」なんて呼び方があるとか無いとか。行き先表示はフルカラーLED表示機、様々な情報を代わる代わる表示します。

 

回送はこんな感じです。現行の運用では都営三田線西高島平から東急新横浜までとなっていますが、相鉄線へ乗り入れられるよう、必要な装備の準備工事は済んでいるそうな。

 

車内です。路線カラーがブルーということもあり、全体的なカラーコードもブルーでまとめられています。奇抜な何かが有るわけでは無いですが、流行りに載っかったパーツの利用法は取っていますね。

 

ドアです。濃いブルーに黄色が映えます。床面とドアのイエローライン、色調が異なるように見えるのは錯覚でしょうか。

 

車端部寄りのドアです。車端部側の座席が迫っているため立ち席スペースは広くありません。ドア上にはLCDディスプレイ、3面式で全ドア上に設置されています。この辺、関西では千鳥配置なだけに、お金があるんだなぁと少し羨ましい限り(苦笑)   広告を表示する画面は「地下ッ都ビジョン」という愛称があるそうな。

 

車端部です。この形式では全ての車端部の座席が優先座席に設定されています。どこの車端部にあるのか悩まなくてもいいように配慮しているのだと思いますが、端に気兼ね無く座りたい人にも配慮して欲しいものだと思います。両方に設定するなら、片側だけにすればいいんじゃないっすかねぇ?

 

フリースペースを有する車端部です。構造を見ますと、仕切り扉は全面ガラス張りにして解放感を演出しています。

 

最前面です。仕切り扉は前面の非常扉に合わせて右側に寄せて配置しています。窓下には握り棒がありますが、壁面に埋め込む形状とすることで、急停車時にケガをしないように配慮しています。

 

天井です。特筆すべきは吊革、優先座席付近は濃黄色ながら、その他のエリアは深い青色の持ち手で揃えられています。またドア間のバンドが長い部分ですが、持ち手が大型の三角形となっています。一見E233系っぽさが漂いますが、辺の部分がやんわりカーブを描いているように見え、柔らかい雰囲気を感じさせます。

 

窓です。一段下降窓で、日除けは省略されて着色窓で済まされています。「東急車並だ」と言われればそうですが、地上区間が多いことも考えて欲しいものです。

 

座席です。ドア間は6人掛け、2+2+2で区切るようにポールが入っています。この手の車両では7人掛けとする会社が多い中、ゆとりを優先したのでしょう。ポールは塗装仕上げで、握りやすいように凸凹に加工されています。

 

車端部の3人掛け優先座席です。近畿車輛製ながら日立のような座席、ちょうど17000系との関係に似てるでしょうか(単独製造ですが…)。短距離ならそこそこながら、長時間ともなると高めかつ角度ゼロの座面、受け止める面積が狭めな背ズリで辛くなりそうです。

 

消火器が備わる車端部の座席ですが、壁面にスッキリと収まっていますね。なお壁面には肘が逃がせるように窪みが入っていますが、これがまた居住性に還元されるほどのものじゃないんですよね。消火器を納められるなら、肘掛けを作れるくらいの深い窪みを設けることも出来るのではないでしょうか。

 

フリースペースです。握り棒が特徴的な形状で、窓部分は1本ですが戸袋部分になると分岐して2本になるというユニークなものです。2本設定したかったものの、窓にかからないように1本にしたんでしょうね。その上には非常通話装置が設置されています。

 

さて、6500形では半数程度の編成で、3・6号車を対象に子育て応援スペースなるものを設置しています。フリースペースを有する車端部には「きかんしゃトーマスとなかまたち」、「ロッテ」、「ミッフィーとダーン」などのキャラクターが描かれています。他の都営路線でも、既存車を改造する形で整備されているようですね。

 

ということでフリースペースです。親子連れでの電車での移動は何かと悩みも多い訳ですが、その負担を少しでも軽減させようとするものですね。

 

優先座席です。ここまですると、大人は座りにくいですよね(笑)  まぁ、想定通りと言えばそうですね。ただ6500形ですら半数しかいませんし、6300形もまだいますので、必ずしもこれが来るとは限りません。願わくば都営車全編成にあるといいんですけどね。


 

 

 

 

 

 

かつて首都圏から北陸への速達ルートとして機能していた第三セクター、北越急行。在来線特急「はくたか」が廃止され普通列車だけとなり、車両も普通列車用のみが残されている状況です。

 

普通列車用のHK100形の内、唯一片運転台で2両編成を組んでいるのが100番台です。固定編成では無く、どちらかが検査入りした時は0番台と組んで運用されることもあるそうです。

 

前面は前照灯を追加し、少し引き締まった顔になりました。

 

元々北越急行保有の681系、「スノーラビット」に準じた塗装でしたが、十日町で開催される芸術祭開催に合わせて、「DAICHI号」としてラッピングが施されています。スノーラビット塗装は、一般仕様車を改造した「ゆめぞらⅡ」が引き継いでいます。それらを含めたイベント車は計4両、一部列車は長大トンネル内で天井に映像を上映する「ゆめぞら号」として運転されます。

 

車内です。イベント対応車は転換クロスシート、これは地方ローカル線ではよくある構図ですね。先述の通り、北越急行にはオマケがありますが(笑)

 

ドアです。新規建設路線のため、ステップは有りません。新潟地区って、古くから115系も走っており電車のステップレス化は都市圏以外でも進んでる地域ですよね。

 

ドアは半自動扱い、内側に開閉両方、外側に開けるのボタンが設置されています。

 

加えて、この車両は窓が付いた仕切りを設けたデッキ付き車両となっています。仕切り扉は取材時は開きっぱなしとなっていました。

 

車端部です。こちらも仕切り扉が開いたままでセットされています。妻窓付きで、新潟地区では珍しいような気がします。なお「ゆめぞら」運用でも、ここだけは通常通り照明が点灯しています。吊革はありませんが、握り棒が天井に付いています。名古屋市営地下鉄みたいですね。

 

最前面です。一応半室構造ですが、かねてより車掌台側に仕切りがあるので、先頭になると運賃箱を持ってきて完全に仕切ります。また現在では透明なシートもあるので、後ろ側でも立ち入りにくい雰囲気があります。

 

運賃表示機はLCDディスプレイ化されています。列車が直通する関係で、えちごトキめき鉄道新井駅からの運賃も表示されます。

 

天井です。スクリーンとしても使うことから冷房吹き出し口以外はスッキリしています。照明も間接照明、荷棚があるのは片側のみでもう片方にはプロジェクターが設置されています。

 

窓です。柱にもプロジェクター用と思われる機器が付いています。日除けはフリーストップタイプのロールカーテンを備えています。

 

座席です。ドア間は信越地区では数少ない転換クロスシートとなっています。

 

座面は転換方向にリンクするタイプです。やや柔らかめのクッションで、乗車時間は長くて80分程度、これ以上何を求める、と言ったところでしょうか。窓側に固定テーブルがありますが、背ズリがギリギリ当たらないくらいの絶妙な設計・・になっているのですが、ペットボトル等背の高いものを置くとちょっと危なっかしいです。

 

で、窓割はボックスシートの0番台と変わらないのでこんな修行席も。え、「どうせトンネルばっかだから変わらん」?理屈は分からなくは無いですが‥。

 

車端部のロングシートです。袖仕切りは寒風直撃を防止するためにアクリル板が付いています。どちらかと言えば奥の席の方が肘を逃せられるので楽だと思います。

 

車椅子スペース、消火器もここに収納されています。この固定用具、見慣れない形をしています。

 

デッキ側にあるごみ箱です。口は二つになっております。

 

その仕切りの窓にはゆめぞらのイラストが入っています。

 

車掌台側の仕切りの上にはパンフレットが置かれています。なお今回は「ゆめぞら」列車には残念ながら乗車出来ておりません。

 

駅にはポスターもありました。‥個人的には、やっぱりスノーラビット塗装がお気に入りです(笑)

 









横浜市交のメインライン、ブルーラインに登場した新系列が4000形です。これまで3000形ファミリーが増備されていましたが、久々の新番号系列になりました。

 

ホームドアがあっても視認出来るように、ブルーのグラデーションとなった斜めストライプ帯が配されています。

 

行先表示は今やすっかりお馴染みフルカラーLED表示機となっています。

 

この通り各種表示も。基本はブルーバックの表示ですが、快速や回送ではこれ以外の色も出します。

 

車内です。内装にもブルーを多用しており、かなりビビッドな仕上がりです。質実剛健、機能重視が大前提な地下鉄において、時代も変わって色鮮やかな色調を多く使うようになったように思います。

 

ドアです。前にあー言っておきながら何ですが、近年では比較的珍しいステンレス仕上げとなっています。ドア上にはLCDディスプレイが設置されており、2面式で右側で運行案内、左側で広告を流しています。床面が濃い青なので、足元の濃黄色がよく目立ちますね。あとドアの幅はブルーラインの伝統的に広く取られていまして、特にラッシュ時ではスムーズな乗降に役立っていそうです。

 

車端部です。グレーの木目調化粧板を使用し、関東では珍しく妻窓があります。地上区間もありますし、採光を考慮したんでしょうね。

 

優先座席を有する車端部です。座席の色は変わりませんが、妻面の化粧板を側面と同一にし、床を赤に、握り棒や吊革を濃黄色にして区別しています。

 

フリースペースを有する車端部です。仕切り扉は全面ガラス張り、近年各地で見られる仕様ですね。持ち手が長く、それなりに広範囲の身長の方が使えるようになっています。

 

最前面、優先座席とフリースペースが設けられた区画です。最前面にしてこれほど化粧板の使い分けがハッキリし過ぎている車両も中々珍しいですね(^^;; それでも構成自体は3000形系統とほぼ同一です。運転台側と仕切り扉に窓がありますが、先頭になればどちらも遮光幕が降ろされます。

 

天井です。製造メーカーは川崎車両、枕木方向を向いたルーバーは同社製車両でよく見かけますね。五角形の吊革は枕木方向にも取り付けられ、混雑にも対応しています。

 

照明をクローズアップ。近年では首都圏でも直管式のLED灯を導入しないケースがジワジワ増えており、こちらも反射式を採用しています。またこちらのケースでは反射部分をギザギザにしており、あえて乱反射させることで直接的に光が落ちてこないようにしている訳ですね。JR西日本にも見られる手法ですが、LED灯の新しいライトワークの可能性を示しており、個人的には面白いと感じています。

 

窓です。一段下降窓で、地上区間もありますが日除けは省略されており着色窓で済まされております。区間も長いわけでは無いから我慢せよと…。

 

座席です。バケットタイプのロングシートで、ドア間は6人掛けです。3+3で区切るようにポールが入っております。床面同様に青いモケットで、中々ビビッドです。

 

車端部も6人掛けです。袖仕切りはガラスと組み合わせたタイプで、パイプを追加して握り棒として使えるようになっているのは機能的ですが…枠が太いので、勉三さんのような「縁が太いグリグリメガネ」みたいに見えてしまうのは多分私だけです(^^;;  あともう少し横方向に広いといいと思うんですよね。湘南台でニアミスする小田急1000形や2000形のリニューアル車くらいの面積、あれくらいがベストだと思っています。

 

優先座席です。先述の通り、座席自体は一般座席と変わりませんが、それ以外の部分の主張が大きいですね。妻窓下には消火器が収納されています。室内側はフラットなのがマルです。そうそう、車端部の窓は固定式のようで、桟が入らず大きな窓が嵌められています。

 

フリースペースとセットになった区画です。やたらとゴツい袖仕切り…というか衝立は横浜市交ではすっかりお馴染みになったように思います。付帯設備は立体的な握り棒、非常通話装置、固定用具、そしてヒーターです。普通の地下鉄なら「ヒーターいるん?」となりそうですが、地上区間を走るからこそ必要なんですよね。床にはフリースペースのシートが貼られています。

 

最前面の3人掛けです。座り心地はやや硬めではあるものの、形状はしっかりしているためある程度の乗車時間でも問題ありません。近年209系由来のJ-TRECスタイルや日立のA-Trainスタイルのような突然変異した形状が席巻している中、従来のロングシートの正常進化版と言えるでしょう。これくらいがいいんですよ、やっはり…。

 

向かい側のフリースペースです。握り棒は下段にラバーが巻かれており、寄りかかっても痛くないように配慮されています。

 

折り返し、新羽行きとして出発の時を待ちます。

 

 



 

 

 

 

 


マリンライナー用の223系5000番台を最後に20年間JR世代の車両の投入が無かった岡山地区。山陽本線を軸とする区間の電車の完全JR化について広島地区に先を越され、アーバンネットワークとの間に挟まれた国鉄型車両の魔境と化していたこのエリアに、待望のJR世代新型車両が登場しました。

車両は順当に、地方路線での拡大著しく短編成を組める227系。今回も0番台と仕様が異なることから、新たに500番台という番台区分がされています。

「晴れの国 岡山」とも言われるような豊かで穏やかなエリアをイメージし、「Urara」という愛称が付けられています。転落防止幌にもロゴが入れられております。

広島地区の227系と並びました。広島地区が「Red Wing」と尖ったイメージなのとは対照的ですね。

側面もピンクを主体として、太陽の穏やかさや恵みを表現した暖色系のグラデーションをしたステッカーを貼り付けています。かつて存在した117系のサンライナー塗装をほうふつとさせますね。

2両編成と3両編成を組み合わせ、最大8両編成での運転が可能です。岡山以西で運転を開始し、24年からは岡山以東での運用を開始しています。今回は2両編成の列車をご紹介。

車内です。これまでのクロスシート主体の座席構成を維持しつつ、ラッシュ時の詰め込みにも考慮した構造となっています。外観は個性を表現していましたが、内装に関しては色調はアーバンネットワーク寄りと言えますね。

ドアです。両開き式で、3方を黄色で固めております。旅客案内はLED表示機が千鳥配置での設置、表示は3色ですが、発色を見るにフルカラーLEDのようにも見えます。JR西日本の近郊型電車としては、初めて防犯カメラが標準装備されています。

車端部です。こちらは2両編成の姫路方、クモハ227形のものとなります。仕切り扉はステンレス仕上げ、持ち手にはアシストレバーが付き、開閉もラクラクです。詰め込み担当エリアで、右側にロングシート、左側にフリースペースを備えています。床面積は増えた一方で、115系比で着席定員は4名も減ってるんですよね。

こちらは三原方、クモハ226形の車端部です。バリアフリー対応トイレを備えており、中々の面積を取っています。しかし、この構成は長編成になればなるほどトイレが多くなるわけで、リスクへの備えや編成の自由度は万全ですが、着席定員…というより乗車定員の減少を招いています。

最前面です。アーバンネットワークの225系と比べると、仕切り窓は比較的大きく取られています。嗚呼、この辺はアーバンネットワークも頑張って欲しいところ。ちなみにワンマン運転に対応していますが、車内で運賃を恒常的に収受する訳ではないため、運賃表示機や運賃箱などの設備はありません。

併結時の様子。車掌台側はロープで区切られ立入禁止となっています。近年は物理的に立ち入り可能でも、不用意に入らないようにさせる会社が増えましたよね。

貫通扉の2つのロゴを間近で見て触ることも出来ます。関西でも通り抜け、やって欲しいんですけどね。

天井です。0番台同様、照明の光が天井各部を照らすような部材を使うことで光が均一的に反射するようにしています。が、それならばLED灯は直管式で無くとも…。まぁ115系や213系並だと言えばそれはそう。吊り革は径が太い濃黄色、これは岡山地区のキハ40系列で先行して採用されていますね。

さて、こちらは緊急停止により運悪くセクションに停車した時の模様。パンタグラフが降りていますが、一部照明は補助電源で点くようになっているようです。

荷棚をクローズアップ。茶系の前飾り付きで、座席が有り窓が開く部分については荷物の滑り出しを防止するガードが取り付けられています。

窓です。構成は0番台と変わらず、大窓を小窓2枚で挟むスタイルで、小窓については換気のために開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプで、軽い力で昇降可能です。窪みは3/4、半分の高さで止められるように配置しています。

座席です。225系等と同じものを使用しております。0番台では223系1000番台以降続く5列配置でしたが、この番台では転換クロスシートを1列減らした4列配置となっています。

一般座席の転換クロスシートから。窓側の肘掛けが省略されている訳ですが、この区画で言えば太くした窓枠がガッツリ腕に食い込むとんだハズレ列です。

と来れば、ボックス配置とならずに眺望に恵まれるのはドア横の固定クロスシートのみ。しかしここすら進行方向によってはハズレ列と化します。

ということでそれがこちら、転換クロスシートを1列削って固定クロスシートを寄せているため、このような区画も出てくることとなります。画像は優先座席で、ヘッドレストカバーで区別しています。全体的に扁平で硬めに振ったクッションは、削るところまで削ってようやっとクロスシートを搭載出来たようなものと言っても過言ではありません。

肘掛けについては、近年増えてきた転換機構部分をカバーしたタイプです。内側にモケットが貼ってあり、触れても冷たくしない配慮はマル。

ドア横の補助椅子です。ドア間に限れば、データイムは115系転換クロスシート搭載車(以下115系)比で補助椅子込みですと着席定員は4名増、ラッシュ時など補助椅子がロックされると逆に4名減となります。

開いて見ました。相変わらず大穴が空いた簡易仕様、座れるだけマシといった風合いです。“混雑時など時間帯により、補助シートはご利用できません。”というこのプレート表示、「ラッシュ時の非混雑区間なら座れるだろう」と捉える乗客が後を絶たず、何度も開けようと試みる乗客が続出しておりました。北陸地区や広島地区もそうでしたが、定着まではしばらく時間がかかりそうですね。いや、そういう意味では223系1000番台のランプ表示が一番親切だったと思うんですよね。

車端部寄りのドア横には補助椅子がありません。ここは整理券発行機設置準備箇所のためと思われ、ここに限ればデータイムでも着席定員は115系と変わらないことになります。ICOCAの拡大を進める中で、整理券発行機が設置されることはないでしょうけど…

そして500番台で初めてお目見えした立ち席拡大スペース。イメージパースではここに補助椅子が無い感じで描かれており「ウソやろ?」と思ったものですが、しっかり設置して出て来たのでまだ一安心と思いたいですが、223系と同じ座席配置で補助椅子をロックすれば115系よりも立ち席面積が広い中で、ここまでやらんでも…。

消化器が収納された区画です。車両中央寄りにありますので、ご認識置きのほど。

車端部のロングシートです。4人掛けで、こちらにも詰め込みを求めています。それにしても、321系に端を発する駄席をまたも量産する愚を犯しています。全体的にクッション性ほぼゼロ、扁平で高さのある座面、受け止める面積が少なめな背ズリ、カバー面積が極めて広くで内側にモケットを貼った袖仕切りくらいしか良き点がありません。あくまで数駅程度の利用くらいしか見込んでいない感はありますが、1000番台で座面の改良が見られたんですから、せめてそれくらいの座席は積んで欲しいものです。

向かい側のフリースペースです。ここにかなりのスペースを取っているので、ロングシート部分は補助椅子付きのボックスシートであってもよかったと思うのですが、521系からのパッケージに合わせたらこうなるんでしょうね。

トイレ向かいのフリースペースです。どちらも握り棒、非常通話装置、ヒーターが備えられています。ヒーターはかなり薄くなっており、側壁と同じレベルで凸凹もなく設置されてるのは素直にすごいと思います。

最後にバリアフリー対応トイレです。ドア側は垂直な壁ですが、扉部分は弧を描いています。扉はボタンによる自動式、1000番台と同様のボタンで、クリック感があるものになっています。

近年SL運行に積極的な投資が続く東武鉄道。「SL大樹」の列車名で下今市-鬼怒川温泉間を走るほか、月1程度で東武日光駅にも顔を出す「SL大樹ふたら」も運転されます。ヘッドマークも「ふたら」専用のものですね。

 

東武日光駅に転車台が無い関係で、必ず反対側にはDLが連結されます。この日はDE10 1099号機が担当、かつて北海道のDD51がまとっていた青に金帯、そして流星の塗装となっております。「トワイライトエクスプレス」や「北斗星」、「はまなす」などに乗車された方々は懐かしくなりますね。

 

さて、こちらの主役は機関車ではなく客車、今回は真ん中に連結されたオハ14-505をご紹介します。かつて北海道で日本最後の定期急行列車、「はまなす」の普通車指定席に充当されていた車両で、「ドリームカー」の愛称があります。それにしても、青色の14系もいるのになぜ茶色の14系に挟んだのやら…。スハフ14-501やDE10 1099号機など、北海道を絡めたかったんですかね?

 

それでは参りましょう、まずはデッキから、ドアです。酷寒地である北海道を走ることを考慮した引き戸式で、化粧板は貼られていません。東武鉄道では電車対応のホームのため、元々あった低床ホーム用のステップは埋められています。また、ドアレール付近は黄色で注意喚起をしております。

 

くずもの入れです。この表記、国鉄から続くJR線でも絶滅寸前になった表記ですね。

 

向かい側には消火器があります。少々はみ出し気味、これ以上埋められなかったんでしょうね。

 

トイレです。こちらにはアイスグリーンの化粧板が貼られています。

 

ミニロビーです。夜行列車は何かしらこのようなフリースペースが備わっていたものでした。現在は希望の車窓の席が取れなかった際の救済処置的な区画なんでしょうね。

 

テーブルは大理石調です。かつては喫煙スペースとして使われたようですが、現在は灰皿が埋められ禁煙マークが貼られています。

 

ドアとの間には荷物置き場があります。元々‥自動販売機があったんでしたっけ‥。

 

車内です。おおむね「はまなす」時代から変わらず運用されていますね。

 

デッキとの仕切りです。こげ茶色の木目調で、道東方面に運転された夜行列車「まりも」のサービスアップとして改造された経緯がありますので、この辺りの雰囲気の向上にも力を入れていたのでしょう。

 

天井です。登場時から変わらないのはここくらいのものかもしれません。カバー付きの蛍光灯に分散冷房、シンプルにそれだけです。

 

窓です。固定窓で、元々は2席に1枚の割り当て想定です。日除けは横引き式、ここはオハフ14-501同様に生地が交換されていますね。柱部分にはコート掛けが設置されていますが・・まぁ、必ずしも使えるとは限りません。

 

夜行運用を想定して荷棚に読書灯が設置されています。現在もしっかり点灯するようです。

 

座席です。国鉄時代はキハ183系のグリーン席として登場したもので、グリーン席の改座・「ドリームカー」への改造などが重なり普通車指定席として生きながらえてきました。185系のグリーン車が姿を消し、この車両・座席が鉄路上で楽しめる最後の存在となっています。

 

全展開の図。相変わらずのリクライニング量、後ろの方に断りを入れても突然この角度で倒されるとビックリしますよね(笑) なおこれだけのリクライニング量を倒されることを想定してかシートピッチが拡大されており、この区画のようにガッツリ柱が被る修行席も一定数存在します。せっかくSL指定席を取ってもこうなる可能性もありますので、車窓を楽しみたい場合はラウンジ席に逃げましょう。

 

テーブルはサイドアーム式、経年もあって引き出し・収納はややコツが必要です。ほかの14系は窓側にしかテーブルがありませんので、この車両では通路側に座ってもテーブルが使用できます。

 

網ポケットにはSL大樹のパンフレットが入っています。フットレストは角度可変・両面式、夜行運用で靴を脱げるのはありがたいもので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某番組で「移動時間の割に、移動距離がそう長くない」と有名Dのアナウンスでぼやかれていた立山黒部アルペンルート。そのルートの一部を支えるのが、立山黒部貫光の黒部ケーブルカーです。

 

黒部平から黒部湖までを結んでいるケーブルカーで、日本で唯一全線がトンネルとなっています。車両には番号が振られていますが、特に公称の形式名は無いようです。

 

ケーブルカーの駅には、定期と臨時を表すランプがあります。「あれ、この時間にあったっけ?」なんていう問題を解決するためにあるんでしょうね。

 

車内です。何だか古めかしいデザインですが、今はなき汽車製造会社が製造した車両で、1969年から半世紀以上に渡って使われ続けています。

 

ドアです。片開き式で、今では珍しくなった塗りドアです。幅が広くないので、混雑時には乗り降りに少々時間がかかりそうです。

 

隅には汽車会社のメーカーズプレート。会社が無くなった今、その製品たちも次々と姿を消していっています。

 

最前面です。ケーブルカーの運転席は駅にありますので、右側は非常ブレーキを扱ったりするための乗務員スペースとなります。かつては左側も旅客エリアだったと思われますが、現在は封鎖されています。

 

天井です。一年中気温の変わらないトンネルを走行するため、非冷房になっています。照明はカバー無し、若干ですが吊革も下がります。

 

後付けであろうLED表示機もあります。このように二段式表示が可能です。

 

窓です。トンネル区間であることからか面積は小さめ、一応開閉も可能で上部が内折れ式で開きます。

 

座席です。クロスシートで、4人組のボックスシートが並びます。床面が階段になっているため、山頂側座席の背ズリ上端は、山麓側座席の座面より下の位置にあります。一応うっすらバケット構造になっておりますが、この座席幅では狭くなりますね…。あと通路側にはしっかり肘掛けがあります。なぜか山頂側座席は仕切り調ですが、山麓側はパイプオンリーになっています。

 

乗務員スペースです。もちろん、立ち入り禁止です。

 

向かい側は立ち席スペースですが、先述の通りこちらも立ち入りが出来ません。

 


北陸エリアでは平行在来線の三セク化を前に旧国鉄型車両の置き換えが実施されており、能登方面のJRとして残存した枝線、七尾線も例外ではありません。


置き換えに導入されたのはやっぱり521系、帯色は前任の415系800番台に合わせたか茜色になっています。

 

これまでの仕様と異なるのは、227系以降のJR系列と同じく行き先表示と種別表示が一体化したことですね。415系の全てを置き換えましたが、2両編成と言うこともあり運用両数は1~2両の純減、旅客減少があるとは言え朝夕ラッシュ時は大丈夫なのでしょうか?


車内です。基本的な車内構成は3次車以降に準じていますが、227系以降の登場ということでちょこちょこと変更点があるようです。

 

ドアです。LED表示機は全てのドア上に設置されています。元々は千鳥配置だったので、各方向からも見やすく…なったのでしょうか、クロスシートからはどのみち少し視認しにくいことに変わりはありません。

 

ドア横には整理券発行機が備わります。七尾線ではICOCA等の交通系ICカードに対応するようになっており、そのためのリーダーも併設されています。駅にリーダーを取り付けるより、こっちの方が安上がりなんだとか。こちらは乗車用のリーダーで、青色となっています。

 

車端部、ワンマン運転も考慮してか、妻窓があります。これはJR西日本のワンマン運転対応2両編成ではお馴染みですが、ここ最近のJRの車両としては非常に珍しいと思います。

 

トイレのある区画です。トイレはバリアフリー対応の大型タイプで、近年のJR西日本ではお馴染みのスタイルです。


最前面です。車掌乗務列車や最後部はこんな感じです。仕切り扉は横引き式、多少窓は下方向に拡大されているものの、小さなお子さまの前面展望にはあまり向きません。まぁ、415系よりはマシになりましたが…。

ワンマン運転対応時はこんな感じ。運賃箱をセットします。前面にもICカードリーダーがあり、こちらは降車用で黄色となっています。


2編成併結時はこんな感じです。車掌台側は機器にカバーがされているものの、立入禁止となっています。

 

天井です。照明カバーが廃止され、LED灯による直接照明となっています。意図としては天井部材に照明を反射させて車内全体を照らすようにしたとのことですが、LED特有の直接光が下に降り注ぐ直接照明はもう少し何とかならんものかと思います。それこそ、あいの風とやま鉄道の1000番台とかと同じものでもよいようには思いますが…。まぁ、415系と比べれば明るくなりましたし、交直デッドセクションでの消灯が無くなり快適性は大幅に向上したことでしょう。

 

窓です。521系グループにして一番の変化はここで、225系と同じ窓配置となりました。柱が太い部分は、やはり眺望が微妙です。

 

座席です。まずはドア間のクロスシートから行きましょう。415系の時はボックスシートだった点を考えると、転換クロスシートとなったことで着席定員の増加と定員着席にも貢献しているんでしょうね。

まずは転換クロスシートからです。225系以来続くこのスタイル、七尾線にも入って参りました。正直転換クロスシートとしてはコスト削減に走った成れの果ての姿なのでほめる点は少ないのですが、近年の227系や225系100番台と比べると、座面が少々沈み込みが大きいものになっているように感じました。まだ比較的新しい段階で、これが経年でどこまで維持出来るかがカギですが…。転換クロスシートとして眺望が比較的よいのはこの区画、前後は太くされた柱が視界を邪魔します。後列に関しては肘を窓枠下辺に置こうとするとしっかり干渉してくるんですよね。こういうケースがあるので、全席平等に肘周りに余裕が無い場合、窓側にも肘掛けはあって然るべきと考えています。

続いてドア横の固定クロスシートです。通路側の肘掛けは転換クロスシートの転換部をカバーするため空白が少ない形状になっています。この角度からは見えませんが、内側にはモケットを貼っております。少しばかりの気配りですね。

眺望的には進行方向向きのこの区画が一番恵まれているかもしれません。転換クロスシートに準じた形状で、こちらも座面が少々沈み込む仕様です。背ズリは相変わらず工夫もへったくれもありませんが…。

優先座席です。ヘッドレストカバーが上部を緑にピクトグラム付きとしたものにして区別しています。

 

中央のドアの横には補助椅子があります。こちらも大穴が空いたもので座り心地はダメですが、「座れるだけマシ」と思えば・・ね。

 

車端部のロングシートです。全て優先座席で、お馴染みのピクトグラムを散りばめた仕様です。袖仕切りは大型化され、内側にはモケットを貼っているのでもたれても冷たく有りません。シルエットは321系由来の完全なダメ座席で背ズリはその血を争えない残念仕様なのですが、こちらも転換クロスシート同様、座面に関しては少々沈み込むようになっています。

 

反対側のロングシートです。妻窓が無いためか、握り棒の形状が異なります。どちらかと言えば、妻窓が有る方もそうしたかった、が正しいのかもしれません。その握り棒の下には消火器が収納されており、その上には非常通話装置や非常灯もあります。

 

フリースペースです。握り棒・非常通話装置のほか、消火器も隅に置かれています。戸袋の関係でスマートに収納出来なかったのでしょうね。


トイレです。バリアフリー対応の大型タイプで、ドアの開閉はボタンによる自動式です。



 

 





 







 

 

 


石川県の能登半島を営業範囲とする名前の通りの「のと鉄道」。かつては本当に奥能登までそれなりの路線を持っていたのですが、今や七尾-穴水間のわずかな距離が残されたのみとなっています。

現在の主力がこのNT200形です。2005年に在来車両のNT100形の置き換え用として導入されました。

バックミラーには網が取り付けられています。



こちらは漫画家、永井豪さんの作品にまつわる永井豪記念館のPR車両である「NOTOGO!」仕様車です。
 

車内です。こちらは2005年10月に増備された10番台です。中間にボックスシートを配置したセミクロスタイプ、地方ローカル線車両のお手本のようなパッケージです。
 

ドアです。一枚引き戸、化粧板は貼られていません。そのせいかあまり目立ちませんが、地味にドアレールが残っています。そして、地方の低床ホームに対応するためステップがあります。足元にご注意下さい。
 

キューティーハニーに見とれている場合じゃない穴水方の運転台です。全景が全く頭に入ってきませんが(^^;;  この手の車両ではよく見かける半室タイプで、車掌台側は客室として開放されています。
 

反対側の七尾方はデビルマンですね。
 

七尾方の車掌台側は車椅子スペースとなっています。固定用具や非常通話装置が備わります。
 

天井です。照明はカバー無しの蛍光灯、冷房の吹き出し口はラインフロータイプで送風補助としてラインデリアが備わります。一昔前と比べると、地方ローカル線の車両もえらく鉄道車両らしくなり、レールバス感はかなり減ったように思いますね。
 

窓です。日除けはフリーストップ式のロールカーテンとなっています。窓枠は肘掛け程度には使えますが、テーブルはありません。
 

座席です。まずはクロスシートから参りましょう。最近導入されるこの手のボックスシートは、キハ100系列が搭載しているタイプからこのタイプにモデルチェンジした感じがありますね。
 

見た目的には、JR西日本223系2000番台の固定クロスシートをぶっ立ててみました、みたいな。ボックス間ピッチを広げて足元を広くしたい意図と思われますが、本来それなりに傾斜を付けて(それでも元々の形状に工夫が感じられませんが…)組み付けるものをほぼ垂直にやらかしているものですから、まぁ苦痛以外の何物でもありません。
 

トイレ横はスペースの関係から2人組みとなっています。裏面にもモケットが貼られているのが細かい。横にはゴミ箱が置かれています。車内美化にご協力を。
 

ロングシートです。背ズリはやはり少し立ち気味ですが、その実座り心地だけ見ればクロスシートよりこちらの方がいいのではないかと思っています。
 

トイレです。車椅子対応の大型洋式トイレ、入口にはマジンガーZがおります。


順番が逆になりましたが、こちらが最初、2005年3月に投入された0番台の車内です。片側の座席が2人組ボックスシートとなっています。この着席定員の少なさから、10番台では両側が4人組となったんでしょうね。

というわけで0番台のみの2人組ボックスシートです。

足元の配管は今更仕方ないとして、通路側席が無いので足を逃がすことは出来ますね。

何卒、よろしくお願いいたします。↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 


 













 

 

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