神話に出てくる塩の神 | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツを解明します。

基本的に山口県下関市を視座にして、正しい歴史を探求します。

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海を司る神は塩の神であり、渡来人達を案内した!

塩土老翁の別名の一つとされる住吉大神は漁港(津)を護る神様であり、表筒男命、中筒男命底筒男命の三柱の名前の筒は製塩土器のことであろう。また、武内宿禰、安曇磯良、猿田彦、少彦名命、恵比寿神、事代主命は全て同一神と考えられている。

この製塩土器の流通を押さえれば、国を治めることが出来る(参考)

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製塩土器の出土状況、下関の六連島式製塩土器は特異な形を持ち、大和でも出土している。わざわざ、下関の塩を天皇に献上したと考えられている。塩の流通に関しても、全国ネットが完成していたことが伺える。


参考

① 塩土老翁

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② 住吉大神と塩土老翁

下関長門一の宮に、住吉神社があり、住吉神の三柱の祭神、表筒男命(うわつつのおのみこ)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと)の荒御魂が祀られている。一柱では「塩土老翁」ともよばれている。住吉神も塩土老翁も航海・先導の神であり、塩土老翁の「つち」は住吉神の「筒男」(つつのお)の「つつ」に通じる。 


③ 事勝国勝長狭

またの名を塩土老翁(シオツチノオジ)とは、現在の宗像市及び福津市あたりに住した宗像氏の長、又は安曇氏の長(武内宿禰)であろう。前者は瀬戸内海に進出した隼人族のみの主張であり、後者の方が各種の説と辻褄が合う(参考)。

塩土老翁は大変長命であったとされ、そのモデルとされる武内宿禰(たけのうちのすくね)も大変に長生きです。武内宿禰は古代豪族、蘇我氏の祖とされ、15代・応神天皇の母、神功皇后の忠臣で、応神天皇の東征を導いたともされる。


④ 猿田彦

事勝国勝長狭を猿田彦と見る説(参考)があり、確かに同じ役割を果たした。すなわち、猿田彦は武内宿禰であった(参考)。少彦名命、恵比寿神、事代主命は同一で武内宿禰である(参考)。


⑤ 六連島式製塩土器

六連式土器の発見される遺跡は山口県内では生産遺跡である六連島遺跡、蓋井島筏石遺跡、吉母浜遺跡、安岡駅構内遺跡などのほか、消費遺跡と考えられる周防国府跡、長登銅山跡など15箇所が知られているが、遠く平城京跡や布留遺跡など畿内各地の遺跡でも発見されている(参考)。


⑥ 塩の流通と神社ネットワーク(参考)


⑦ 伊勢神宮内宮は専売公社だった(参考)