邦題「愛のカケヒキ」



中国で流行の映画の傾向
こちらでは、ネットの速度が遅くて、困っています~。
時間帯にもよるけれど、最近、夜は特にひどい。やあ。

それは、さておいて、最近中国でヒットしている映画の傾向と言えば。
まずは、ハリウッド大作。観客の評価も高い。

それを置いておいて、中国国産の映画はというと・・・、
それは、なんといっても、軽いラブストーリーが人気である。
現代の都会を舞台にした、大卒のホワイトカラーの人たちが主人公のラブストーリである。日本でリメイクしても、十分に通じるような話しばかりである。

原因は、推測だけれど、観客層が10代から20代の若者だからだと思う。
彼らが好きな映画が、そういうものなんでしょうね。
若者が「恋愛」好きって、健全だと思う。笑。

ハリウッド映画への影響
ただ、気になるのは、最近ハリウッドは中国に映画を売ろうとしているという話しだ。
それは、13億人もいて売上げもすごいのだから、そこに売ろうというのは、当然の話しだ。

ただ、中国で映画を見ている観客の中心が、10代から20代。
中国で売れる映画を作ろうとしたら、彼らに受けるものをマーケティングして、作るってことになるんだろう。
ということは、これからのハリウッド映画の傾向を、中国の10代20代の若者が決めるってこと?

う~ん、どうなんだろう。100%ではなくとも、多少は彼らにすり寄ることになるんだろうなあ。

この『撒娇女人好命』という映画も、観客はほとんど20代前半のカップルか、女性同士。
自分たちがこれからのハリウッド映画の傾向を決めるとも知らず、ゲラゲラ笑って見てました。


あらすじ
これは、「女汉子」といわれる男前女子と、「绿茶婊」といわれるぶりっ子女子が、2人の男性を争う話しだ。舞台は、上海と台湾。

张慧(周迅)と恭志强(黄晓明)は、大学からの同級生。男と女だけれど、男同士のような付き合いでここまで来た。実は、恭志强は张慧のことが好きだが、あまりにさっぱりとした女性なので、そういう雰囲気になれずに、ここまできてしまっただけ。

就職した会社も同じで、どうもマッキンゼーみたいなコンサルティング会社で、レストランの調査に来た。デートをしているふりをして、ワインをこぼしてから何分でウェトレスが来るか試している。

そのときに、恭志强は「実は、恋人ができたんだ」と言う。「女汉子」の张慧は、表面的には平静な振りをしているが、心の中は驚きとショックで動揺しまくりだ。
台湾に出張へ行ったときに知り合ったという。←ここの台湾での出会いのシーン、「绿茶婊」の甘えのテクニック全開で、にやける恭志强の様子に、男ってしょうがないわね、と苦笑・・・。

恭志强(黄晓明)、癒し系男子


左:ぶりっ子の蓓蓓(隋棠)     右:男前女子の张慧(周迅)


张慧は、ショートカットでハスキーボイス、行動や言葉も男にこびるところがない。一方、恭志强の恋人になったという蓓蓓は、男性には高い甘えた声でベタベタするのに、同性の女性には声も低く言いたいことを言う表裏のあるイヤな女だ。しかし、恭志强にはそれが見破れない。そんな恭志强にも、张慧はいらいらする。

张慧と蓓蓓の恭志强を巡る女の闘いが始まった。
恭志强は、どちらの女性を選ぶのだろうか・・・。

********
見たらおもしろかったけれど、深く考えるところのない映画。

評価、6.3点。