大山咋神(おおやまぐいのかみ)は、古事記では須佐之男神(すさのおのみこと)の御子である大年神(おおとしのかみ)の御子とされ、宗像三女神の市杵島姫神の甥神になる(参考、日本書紀における須佐之男神と市杵島姫神の関係)。
市杵島姫神の姉妹神である多紀理毘売命(たぎりひめのみこと・田心姫神・奥津島比売命)は現在でも女人禁制の沖ノ島、沖津宮に祀られるが、大国主神の妃で、賀茂大神の阿治志貴高日子根命(あじしきたかひこねのみこと)と、高比売命(たかひめのみこと・下照比売)を産んでいる(参考)。すなわち、松尾大社、日吉大社、賀茂神社の神は同一神となる。
参考
「日枝山」には日吉大社が、松尾には松尾大社があり、ともに大山咋神を祀っている。日枝山と松尾については、共通の祭神を祀る社の存在だけではなく、八王子山と松尾山の両方に巨大な磐座と、古墳群(日吉社東本宮古墳群、松尾山古墳群)が存在し、ともに漢人系氏族(三津首(みつのおびと)氏、秦氏)に祀られるなど、共通点が多いことが指摘されている。特に、古墳群については、それらの古墳の埋葬者の勢力範囲と、大山咋神の神域とされる範囲の一致する可能性が指摘されている(wikiより)。
『秦氏本系帳』に記載がある丹塗矢の神話によると、賀茂神社(賀茂別雷神社)の賀茂別雷大神は松尾大社の祭神、すなわち、大山咋神とされる。創建は天智天皇7年(678年)と云われている(wikiより)。
追加、秦氏の神社
木嶋神社、祭神は異なり天御中主命、大国魂神、穂々出見命、鵜茅葺不合命であるが秦氏の神社である。正しくは木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)と呼び、京都市右京区太秦にあり、続日本紀の大宝元年(701年)4月3日の条にこの神社の名がある。この神社がある嵯峨野一帯はかって朝鮮半島を経由して渡来した秦氏が製陶、養蚕、織物などの技術を持ち込んだ(wikiより)。
八坂神社(やさかじんじゃ)は、京都市東山区祇園町にある、須佐之男命を主祭神とする関連神社(約2,300社)の総本社である。通称として祇園さんとも呼ばれる。社伝によれば、斉明天皇2年(656年)、高句麗から来日した調進副使・伊利之使主(いりしおみ)の創建とされる(wikiより)。
宇佐神宮(うさじんぐう)は、大分県宇佐市にある神社。全国に約44,000社ある八幡宮の総本社である。主祭神: 応神天皇、姫大神(宗像三女神)、神功皇后。石清水八幡宮・鶴岡八幡宮ともに日本三大八幡宮の一つ(参考)。