暖かくなったのはいいことだけど、車の中という厳しい環境下での食料の保存に気を使わなければいけなくなってくる。

ボクは食材を、塩のような持ちのいいものから生肉のような持ちの悪いものまで概ね4段階に分けて、一番持ちの悪いものは当然氷を入れたクーラーボックス(保冷性能のいいやつ)に入れて、それ以外の三種はそれぞれ車の中のいろんな場所に格納している。よく使うものは小分けしたものをアクセスのしやすいところに置いて本体は環境のいいところに置いている。

卵は賞味期限からさらに1週間は加熱すれば食べられるらしいから、原則冷蔵庫には入れてやらない。キャベツは現在「キャベツ生活」で加工してどれくらい持つのか実験中。

車には無水エタノールの入った霧吹きを積んでいて、危なそうなモノの表面に時々かけている。
そして今回導入したのが「酸素吸収剤(商品名エージレス)」。

お菓子の包装の中に入っているにもかかわらず「食べられません」とそっけなく書いてる、縦横3センチほどの薄っぺらいやつ。
この中には(一般的には)鉄の粉が入っていて、空気中の酸素と化合して錆になる。単にそれだけのことでなにも良いことはないような気がするけれど、その結果、容器内の酸素がなくなって、好気性の細菌やダニ等の小動物が死んでしまう。だから腐敗や食害を防げる。例えば米の場合コクゾウムシ退治とか。

ということで、クーラーボックスに入れるほどのことはないけれど持ちが気になるもの、或いは酸化によって味が悪くなりそうなもの(例えばコーヒー豆を挽いた粉とか)の保存に使う。

なお、一般的なものは一個あたり100mlの酸素を吸収するらしい。
空気中の酸素の分量は約20%だから、これ一つで400mlの容器内を無酸素状態にできる。
ただし、タッパーウェアのような容器だと酸素を吸収したら気圧が下がって外から空気が入るから、その分も見込まなければいけない。容器を開けると空気が入るから、数日間で使う量だけ小分けにしておいて本体の方にこれを入れておく。

シリカゲルとも活性炭とも違うものだから用途に合わせて使い分ける必要があるけど、
車中泊の厳しい環境で、
・・・お茶もコーヒーも、長~い間美味しく楽しめるはず! (^O^)/
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ボクの車にももちろんカーナビはついています。でもこのところはその画面に映してるのは例えば紀伊半島全体。自分が今、日本列島のどの辺りにいるのか、ということがわかるようにしているのです。なお地理はいつも赤点すれすれで、福島県と福井県と福岡県と福山県がそれぞれどこに位置してるのか、未だに理解できていません。そもそもそういったことを学習するために車中泊を行っているのですっ!

で本題。ボクはiPadとGPSユニットをカーナビとして使っているのです。テザリングでネットに繋げて。カーナビアプリはMAPファンプラス。

車載のカーナビは地図がすぐ古くなるしアップデートが目を向くほど高い。
その点このアプリなら、年間数千円で、数ヶ月置きに最新のマップがダウンロードできるのです。
ランニングコストは、...比べものにならない。
しかも!
ボクのよく行くフィールド、田舎では、カーナビの地図は大抵無地に一本の線が引いてあるだけで、周りの状況が全くわからない。
ところがiPadなら、例えばグーグルアースの画像に自分のいる位置が重ねられる。
相当広い範囲に民家一つも存在しないとかいうことが克明に表示されるのです。この先この道はガレ場を縫うように走る、とか、一本の線では見えないものが、時には見たくないものさえ、否応なく見える。

yahooの地図では雨雲や雪の状況も映し出される。

大抵は手遅れだけど少なくとも覚悟はできる (ー ー;)

車載カーナビにはこんなことは、(相当お金をかければできるかも知れないけれど、)まず不可能だと思います。

iPadは手作りのホルダーをハンドルの向こうにつけていて運転中も操作できます。
運転中はケイタイで通話したりメールを見てはいけないらしいですが、iPadでメールやインターネットを閲覧したりアプリでゲームするだけなら、
・・・やっぱりダメ?(^_^;)


車中泊に高級セダンを使う人は少ないと思う。ましてボクのような軽四では、エンジンの音や路面からひらう音はほぼダイレクトに運転席に届く。とにかくやかましい。
かといって高性能な耳栓をして運転するのは装着感がうっとおしいし危険でもある。
そこでボクが愛用してるのが、ノイズキャンセリングヘッドホン。ボーズのQC25。
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実はこれの前に出た機種、QC20の方が遮音性能はいい。ただこれはイヤホンタイプで耳にきちんと挿入しないと最高の性能は発揮できない。

これをつけてスイッチを入れるとムーヴが一瞬にしてロールスロイスになる。乗ったことはないけれど (^_^;)
これで音楽を聴きながら走ると外の音は全く聞こえない。危険ではあるけど。
ノイズキャンセリング機能のおかげで、弦楽のようなのをごく小さいボリュームで聴いてもそうなのだ。

車中泊では当然、走行時間は結構長い。その間、騒音にさらされてるのと静かに音楽を聴いているのでは疲れが全く違う。

・・・一人旅だからできることで、夫婦二人がこれをつけて無言で走るのはちょっと不気味だと思うけどね。


あと、道の駅で隣の車がエンジンをかけっぱなしにしていて、移動する場所がない時、隣の運転手を呪い殺そうと念を込めるより、これをつけて酒を呑んで寝る方が現実的な解決策です。
道路や鉄道の直近の道の駅で寝るときとかも。







少しずつ書き進めていきます。

就活、の話ではありません。いつか必ず訪れる「死」のための活動、だそうです。
http://shukatsu.nifty.com/about/index01.htm
を見ていただくと概要がわかります。

とは言ってもボクにとっての終活は、ここで書かれているものとはほぼ全く異なります。
ボクにとっての終活とはまさに、車中泊、というか、旅行、なのです。
ではなぜそうなのか?話せば長い話なのですが...。

3年前、定年退職を迎えました。ただし年金が全額払われるのは65歳からですので、今のところ月から水までの週3日働いていますが、再任用という形で、アルバイトに毛の生えたような立場です。

でこの定年退職を機に、思ってもいなかったほど心境が変わりました。一言でいうと、
「これから先死ぬまでの間は、自分のしたいことをしたいだけしよう。」
と言ってももちろん、経済的体力的限界の範囲内で、ですけどね。

ささやかではあったけれど、社会のためにボクなりに貢献はしてきたつもりだし、社会からは「もう年老いて、お前が第一線でいればかえって迷惑になるんだ。引き下がってくれ。」と言ってもらえたんだから、そうさせてもらっても罪にはならないはず。

さてでは一体何をすれば残りの人生を幸せに過ごせるか?
例えば百年かけて完成するようなものを作るのは馬鹿げている。完成するはずがない。
ということで先ずは残寿命の推定を行った。
糖尿病、高血圧(どちらも軽症ではあるけれど)を抱えているし、掛け捨ての生命保険が満期になるのが82歳で、その年の誕生日までに死なないと大損だから、とりあえずきりのいいところで死亡予定年齢を80歳とした...ほぼ全く意味のない推定だということは分かっているけど (^_^;)

では死んでからあとはどうするか?
ボクは唯物論と無神論者で凝り固まっている人だから、死んだ後は自分は存在しないと信じているので死後のことは一切気にしない。
だから、一般的な終活のように、墓を買ったり葬儀の手配をしたりするつもりは全くない。
すでに家族には「自分が死んでから後の死骸の片付けについては全く何も希望はない。そもそもどうしてくれてもそのことをボクが知ることはないのだから。だから、残された人の好きなようにしてくれ。」と言ってある。家族葬や田舎の墓所、砂岩の墓石を買う程度のお金は残しておくつもりだが、そこらに灰を撒いてくれても一向に構わない。どうせぼくの知ったこっちゃないのだから。
なぜそう考えるに至ったのか、については話すとさらに話が長くなるけれど、要するにこのところの生物学の知見、特に進化論関係の知識を出発点に推論を重ねていくとそういう結論に達せざるを得ない、ということです。

で、カミさん以外に女を作るような甲斐性も体力もないから遺産相続について考えることもないし、年賀はがきでさえうっとおしいと思っているボクがエンディングノートで挨拶を書いておく気にならないのは当然。身辺整理はエッチDVDはあらかた処分したし、ヨットの処分だけは家族には難しいと思うのでぼちぼち行うつもりだけどまだ手放す気にはならない。

ということで、一般的な意味での終活は全く行うつもりがないから、後は遊び倒すだけ!(^O^)/

ではそれがなぜ車中泊なのか?






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車の助手席側後部窓には庇をつけている。
もちろん車にはその幅以上のものをつけて走ってはいけないから庇は折りたたみ式で、駐車中だけ拡げる。
この庇は助手席側後部窓を覆うもの。前に30センチほど出して左右も同程度のゆとりを取っている。日よけではなく雨や雪よけ。
基本的に車中泊で行うことはできるだけ車内で完結するようにしているんだけど、これだけは車外に...。

自然愛好家とかアウトドア志向の人たちでも、「いい天気ですね!」とあいさつを交わすのは必ずt晴天。雨は悪い天気なんだって。雨だって自然の織りなす一つのイベントなのに、雨さんがかわいそう...(T_T)

とはいっても雨の日に窓を開けてたら車の窓の構造上、車内は水浸しになる。それを防いで、子供の頃田舎の家の縁側で濡れることなく雨を見ていられた、深い庇を再現したのです。

というか、理屈ではなくボクは子供の頃から雨が嫌いじゃなかった。というか、なんとなく好きだったのです。だから車中泊の旅でも、知らない土地で降る雨を、窓をあけてぼんやりと眺めながら、雨音を聴きながら過ごしたい。
窓越しだとガラスについた水滴で景色ははっきりと見えないし、雨音は聞こえない。屋根の鉄板に当たる無粋な音だけ。

車中泊の車たちは、セキュリティのこともあって大抵、窓は締め切ってカーテンをかけて、外から中が見えないけれど中からも外が見えないようにしている。中の様子がわかると悪いおっさんたちが襲いやすい、という理屈らしい。
ま、それはそうかもしれないけれど、中が丸見えで、どう考えても貧乏人そうなおっさんが酒の肴を自炊して焼酎を飲んでへろへろになっているのを見て襲う気になるだろうか?焼酎が好きならともかく。
・・・と勝手に決め込んでボクは基本、車内は丸見えにしている。一つには中が見えないと地元の人はこちらのことを不安がるんじゃないか、と思うから。
自殺してるのでもなく銀行強盗の準備をしてるのでもなく、インターネットを見ながら酒を飲んでへろへろになっているのを見ると、地元の人も安心するんじゃないか...しないかもしれないけど。

そしてもう一つの理由は、やっぱり窓を開けて、その土地の景色や音や匂いや風を思いっきり味わいたいから。せっかく訪れている知らない土地を、窓を閉め切って絶縁したくない。

ところが雨の日だけは今までは窓を閉めざるを得なかったのです。今日までは、ね。

雨だけじゃない。窓を風下側にして停めれば雪景色も窓を開けてゆっくり堪能できる。
ボクは和歌山の人で、雪なんてうっすら積もるだけでも毎年あるわけじゃなく、まして一面の雪景色で吹雪いている、なんて珍しくてめずらしくて、興奮する!

マイナス20度まで耐えられるモンベルの冬山用シュラフにくるまって、顔と右手一本だけ出して、窓は全開にして、降り積もる雪を見ながら焼酎を飲もう...(^O^)/



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