USBメモリー収集家のブログ

USBメモリー収集家のブログ

PC通販・購入レビュー

このエラー、古いASRockのマザーボードを新しいASRockのマザーボードに交換した人しか起きないようで、不具合報告が稀だったので記録を残すことにしました。

 

「なぜ、『C:\Windows\System32\StrRes.xmlが見つかりません』みたいなポップが出るようになったのか?」ですが、たぶん、自分と同じくOSのクリーンインストールをせずCドライブのディスクを載せ替えたからだと思います。

Win10や11はデジタルライセンス認証をしていれば再インストール無しにパーツの入れ替えが出来るのは周知の事実です。なので、自分も旧PC環境のCドライブのまま新PC環境に付け替えました。

Z370M Pro4からB760M PG Riptideの交換だったのですが、ブルースクリーンも出ず全く問題なくライセンス認証して移行出来たのにPC再起動後にこのエラーが。

 

ググって原因を調べると、ASRockマザー交換時にチップセットドライバーを削除せず新環境に移行した為に旧チップセットドライバーに残っていた「Auto Driver Installer」が原因だという事が判明しました……が、これインストールしたアプリ一覧に出てこないんですよね。

で、更にググってたら「AsrAPPShop.exeが、StrRes.xmlを呼び出しているらしい」という事も判明しました。これを「Everything」でファイル検索したらありましたよひらめき電球

 

【AsrAPPShop.exeがあった場所】

C:\Program Files (x86)\ASrock Utility

 

上記のフォルダ内ファイルを全部削除。

また、「AsrAPPShop」でファイル検索したら「C:\Windows\System32\Tasks」など他にも残骸があったのでこれも全部削除。この後、PC再起動したらエラーは解消されましたクラッカー

ちなみに、ASRockの「Auto Driver Installer」と「APP Shop」ですが、このエラーがあったからなのかは不明ですが現在のマザーボードのダウンロード一覧には存在しません。ですから、削除しても全く問題無いと思います。

 

以上、今度マザーボード交換する時はチップセットドライバーの削除を忘れないようにしようと心に誓いました。

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動画の拡大(いわゆるアプコン)の為に現在最強のソフトと言わるTopaz Video AIを使いたくてGPUをGeforce RTX4060-8GBにしたのですが、残念な事実が発覚。自分が使っているCPUはCore i9-9900KなのでGPUとの接続はPCIe3.0なのです。

ちょくちょく話題になるようにこのRTX4060というのは対応レーン数がPCIe4.0のx8なんですよね。端子部分はx16レーンですが実際の伝送レートは半分しかありません。

これは、PCIe4.0で接続する分には問題ないのですが、旧PCのPCIe3.0に接続する場合もx8レーン接続になってしまいます。これ、かなり問題ですビックリマーク

 

4.0と3.0のx8では伝送レートが半分なので性能が大幅に下がります。

「いやいや、ゲームベンチだと10%も下がらないって結果があるじゃん!」と言われますが、ゲームと動画編集等のクリエイター向けソフトでは使い方が違うので全く参考になりません。

単純に、有名なベンチマークのCHINEBENCH2024をやっただけでも、PCIe4.0x8接続のRTX4060とPCIe3.0x8接続のRTX4060ではスコアが大幅に違いました。

 

【CHINEBENCH2024/GPUベンチマーク】

PCIe3.0x8接続のRTX4060=8,935

PCIe4.0x8接続のRTX4060=10,784

 

結果、17.2%も低いスコアになってしまっています。これだけ性能が落ちるともう実質RTX4050みたいなものです。現在でもRTX4060は4万円以上する高価なGPUなのに、更に性能発揮できないのはがっかりですよね。

この事実を知って、CPUとマザーボードをPCIe4.0対応の新PCに買い替えたところ、Topaz Video AIの変換速度が21.8%も向上しました。

 

【Topaz Video AI/480p→1080pアプコン変換速度】

PCIe3.0x8接続のRTX4060=24.3fps

PCIe4.0x8接続のRTX4060=29.6fps

 

なので、クリエイター向け動画、画像編集としてGPUの買い替えを考えている方はPCIe速度にも注意してください!!

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

 

amazonタイムセールで激安投げ売りSSDがあるけど話題になっていないのでレビューします。

今回買ったのは日本addlinkのS20 1TBです。addlinkというメーカーは台湾製だそうです。

 

で、結論から先に言うと、DRAM無しQLC-NANDのSSDだと思います。書き込み寿命からしてSLCキャッシュがあるのかも怪しいです。

代理店のリンクスインターナショナルのスペック表では2020年5月の時点でTLC-NAND採用と書かれていますが、現在は中身が変わっていると考えて良いかと。

DRAMキャッシュ無しは予想通りとして、コントローラーチップをググると、Phison S11Tはチップ内に32MB(GBじゃないです、MBです!)のDRAMを搭載しているそうです。最低限プチフリーズを回避出来る程度なキャッシュサイズです。

 

以下、実際のレビューです。

画像はCrystal Disk infoの比較で、左からOS用SanDisk Extreme Pro 240GB、真ん中はゲーム読込み用GigaStone Game Turbo 1TB、右が今回のaddlink S20 1TBです。OSやゲームのテンポラリファイル用にしています。説明するまでもないですが注目点に番号を付けました。

 

①総書込量(NAND)は、実際にOS上で書き込んだ数。計算すると分かりますが、これだけでも数値に違和感があります。

 

②平均消去回数は、全体書き込み回数がキャッシュ等々で平均化された数。普通はここがSSDの書き込み回数としてカウントする数値かと思います。つまり、平均消去回数が最大消去回数(スペック)に到達すると寿命で0%になるはず。

 

謎なのは、③の総消去回数ですね。DRAM無しSSDにしか項目がありません。しかも、addlinkだけ異常値です。

というか、まず①からしてaddlinkとGigaStoneは数が合っていません。この2つのSSDは一緒に買って同時に使い始めたので使用時間と電源投入回数が同じです。

用途が全く違うので総書込量が全く違うのは理解できますが、addlinkは1TBに対して総書込量(NAND)1.67TBしか書き込んでいないので②の平均消去回数は1.5回ほどのはずですが、なんと21回=約21TB書き込んだのと同じ消費量です。

これは多分キャッシュがほぼ効果無しという事だと思います。Amazonレビューで1つだけコピー検証をしている動画ありました。

これを見て自分も700GBほどコピーテストをしました。

画像撮り忘れたのですが、もっと酷く、同じ様に速度低下をしたあと半分の350GBほどコピーした辺りで6MB/sまで落ち込みましたドクロ

これはつまり、SLCキャッシュがあるとしたら全体の5%以下しか無く(もしかするとOSキャッシュが効いてるだけでSLCキャッシュすら無いかもしれませんが)、あとは直でQLC-NANDに書き込んでいるという事だと思います。

 

Gigastone Game Turboでも同じコピーテストをしましたが、50MB/s以下にはなりませんでした。こちらは最大消去回数(スペック)がaddlinkの3800回に対して5000回なので、DRAM無しTLC-NANDのSSDだと思います。総書込量(NAND)595GB=平均消去回数は約0.6回のはずが3回なので厳しいですが、addlinkに比べれば全然マシです。

 

これを踏まえてaddlink S20 1TBの寿命を単純計算すると平均消去回数1回=79.8GBなので、総書込量(NAND)303,915GB=約304TBが限界ということになります。1TBに対して約300回なので、ぴったり素のQLC-NANDの寿命と一致します。

正直、この酷いスペックでは使い捨てにしても書込速度が重要なテンポラリファイルには使えませんね。OS用なんて論外。ゲーム用にしてもインストールは遅いのでどうしようかという感じ。

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

※Brave日本語コミュニティの方法とは逆です。この解決方法は不具合を直してハードウェアアクセラレーションを有効にします!

 

「Braveでは画面の不具合が出たらハードウェアアクセラレーションをオフにしろ」としか言われないので、今どき動画バリバリ再生するWebブラウザでGPU支援が使えないのか?!

…と思っていましたが、ハードウェアアクセラレーションをオンにする方法を発見したのでご紹介します。

それは、GPUのドライバーの設定で、アンチエイリアシングとテクスチャフィルタリングを全てオフにする事だけです。

 

【BraveのハードウェアアクセラレーションをオンにするGPUドライバーの設定方法】

・3D設定の管理→プログラム設定タブ→プルダウンメニューからBraveを選択→紹介画像のように全てオフにする

自分はNVIDIAのGeforce GPUを使っているのでNVIDIAコントロールパネルからBraveだけこの2種類の設定項目をオフにする事が出来ます。なので、Windows OSやゲーム、その他のソフトに影響はありません。

この設定の後、右下の更新ボタンを押して再起動してください。これでBraveブラウザの設定でハードウェアアクセラレーションをオンにしてもほぼ画面が崩れる事は無いはずです。自分のPCでは今まで何だったんだってくらいすっきり問題が解決しました。

AMDのRadeon GPUでも同様の項目があると思いますので設定可能です。ただし、intel GPUだとそもそもこういった細かい設定をする項目が無いので、もしかしたらintel ARC GPUやintel CPU内蔵GPUだけは問題が解決しない可能性も…。ハードウェアアクセラレーションが使えずBraveを諦めた方、ぜひ一度お試しくださいビックリマーク

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、話題のミニPCでQSVを使ったハードウェアエンコードの単純比較です。

こんな低性能なPCでエンコードする人はいないのか誰も比較レビューしていないんですよね。使用したミニPCは下記の2つです。amazonタイムセールで投げ売りされています。

 

①GMKtec NucBox3(intel Celeron J4125+UHD graphics600&DDR4 8GB)

 
 

 

②SkyBrium intel miniPC(intel N100+Core UHD graphics&LPDDR5 8GB)

 

まずは、実際の使用によるPC性能の違いをCinebench R23で比較します。

他のレビューブログとほぼ同じになりました。マルチ性能は1.65倍、シングル性能は2.12倍。

同じ4コア4スレッドなのに、N100は12世代CPUの特徴であるシングルスレッドの向上が本当に素晴らしいです。

 

エンコードは、バージョンアップで格段に機能が向上したHandBrake 1.6.1。

変換元の動画は、インターレースのmpeg2で解像度は480iと1080iの2種類。プリセットはGenralのSuper HQを使い、フィルタータブでインターレース解除Decombデフォルト、動画タブでH.264(QSV)とH.265(QSV)に設定しました。

HandBrakeのQSVエンコードはCPU、GPU、メモリー全てでエンコード速度に違いが出ます。ベンチマークでの性能差がQSVエンコードに反映されるのか。特にQSVはメモリー依存なのでDDR4とDDR5の違いで高速化するのか個人的に気になるところ。

 

【HandBrakeによるミニPCのQSV比較の結果】

1080iは時間がかかると思い短い動画を選びました。今回の比較だと、H.264 480iではCinebench R23ベンチマークのマルチ性能差と同じ約1.65倍、1080iではなんと約3倍速に。これはN100のシングル性能とDDR5の速度が貢献しているに違いありません。

しかし、エンコード速度はミニPCの限界なのか頭打ちっぽいですね。J4125はH.264とH.265で差が出てますが、N100はほぼ同じ速度です。逆にN100はH.265でもH.264並みに高速とも言えます。保存用なら画質も断然綺麗なH.265が良いですね。

GPUも新世代によりエンコード性能が向上している為かN100の方がファイルサイズが縮んでいます。

 

そんな訳で想像した以上に速くて驚いたのですが、メインPCのintel ARC A380でQSVエンコードをすれば、Celeron J4125より約10倍速くエンコード出来ます。誰もこんな比較しないわけだ笑い泣き

 

しかし、N100は本当に凄いです。これでいて、更に内蔵GPUはYoutubeで標準になりつつあるAV1のハードウェアデコード対応です。エンコードも出来れば最高でしたが2万円台のPCなら充分ですね。買って良かったです。

 

関連商品

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動画エンコードでペガシスのTVMW7を使っていますが、その設定項目にGOP(Group Of Picture)という、いわゆるI・P・Bフレーム構造のグループがあります。

このGOP構造のデフォルト値は250なのですが、いろいろググるとMPEG2(DVD)の規格は15~18だとされていて、長すぎると「編集(=再生時のデコード、早送り巻き戻し)等に時間が掛かるから短めに設定せよ」みたいなアドバイスが多いですよね。

自分はイマイチ理解出来ず、「TVMWは長くても破綻しない」という公式の説明を疑いつつ、何となくデフォルト値より短い180(3または6秒)にしていたのですが、ふと検索し直したら価格コムのTVMW5のクチコミにベストアンサーともいうべき書き込みを発見したのでブログに残す事にしました。

 

まずは↓のリンクを読んでください。

「GOP長がファイルサイズに影響を与えるのは、固定品質でエンコードしている時のみ。VBR/CBRでエンコードしている場合には1秒間の使用ビット数が同じなのだからGOP長を変えてもサイズには影響しない。逆に画質に影響を与える。この場合は長いGOPほど画質が良くなる。」

 

この最初の3行が正に目から鱗が落ちるってやつですよ。

「公式がなぜその値をデフォルトにしているのか」を、ど素人が無駄に疑って間違った設定で使う典型的馬鹿な例ですね、自分…。

それでも、自分はデフォルト値=250(8.34~16.68秒)っていう半端が嫌いなので240にしようと思いました(笑)

あと、「GOPサイズは長い方が良いと理解したが、結局は編集(=再生時のデコード、早送り巻き戻し)に負荷が掛かるのでは?」という疑問が残ると思いますが、そもそもこの噂の「デコード時の負荷」って、DVD全盛期10年以上前のハードウェアデコードが使えなった時代の話であって、スマホですらH.265の4K再生を余裕で出来る現代には全く当てはまらないんで心配無用ですビックリマーク

 

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せっかくMPC-HC clsid2(通称MPC-HC2.0.0)にアップデートしたので各設定項目もおさらいしようとググっていましたが、やはり、イマイチだったのでこれもブログに残すことにしました。

ただし、音声設定の場合は再生動画とPCに接続しているスピーカー環境によって全く違うので、マザーボート内蔵サウンドかPCIe接続もしくはUSB接続のサウンドデバイスから、モニター内蔵スピーカーや一般的なステレオスピーカーに単純接続しているだけの状態を想定した設定だと思ってください。

そして、再生動画はPC上でエンコードしたH.264やH.265のmp4動画です。MPC-HCでDVDやBlu-rayを高音質再生したい方は参考になりません。

 

以下、実際に自分がしている音声設定です。

 

【MPC-HCの音声出力設定】

最新のMPC-HCは、LAV Filtersを元から内部フィルタとして使っているのでフィルタ設定を細かくイジる必要はありません。

しかし、再生の出力項目でオーディオレンダラを指定してあげないと何かと不具合があるので「システムの既定」から変更しておくのが良いです。

内蔵サウンドを使用して単純にモニターの内部スピーカーに繋いでいる方は、モニターの型番だけ表記されたのを選択してください。サウンドデバイスを差している方は、Speakers(サウンドカードの型番)と表記されたのを選択(Spealersはカタカナ表記の場合あり)。

Default~や、DirectSound~を選ぶと「システムの既定」と同じになるか音が鳴りません。

 

【MPC-HCの内部フィルタの音声切り替え設定】

この設定は好みの問題なので設定をおすすめする訳ではないのですが、再生する動画って元の音量がバラバラだったりして再生する度にモニターの音量を調節するのが面倒くさい時ありますよね?

そんな時に、音声切り替えフィルタの「音量の正規化」にチェックを付けておけば、ある程度は音量が増幅されて一定になります。

 

音声の設定は基本的にこれだけでOKです。

動画再生時にLAV FiltersのLAV Audio Decoderの設定も変更したくなると思いますが、こっちはデフォルトが最善最適です。MPC-HCでDVDやBlu-rayを再生する方以外は何もしない方がよいですビックリマーク

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先月購入分のクレカの請求欄で「海外利用 AMAZON DAWNLOADS 利用国LUX」という文字を見つけて「なんだこれは?!」ってなって、「amazonはそりゃ使ってるってるけど、とうとう自分もクレカ被害者になってしまったのか??」と驚いていろいろググってたんですが、冷静に考えたら勘違いでした。

 

これ、なんだったのかっていうと、購入履歴と金額を調べたら通販じゃなくてアプリや電子書籍の請求でした口笛

国内amazonしか使ってないのになんでだよって思うんだけど、そもそもamazon本社はアメリカだし世界中に支社を持っているので利用国は関係ないみたいです。

特に自分の場合、PCだけじゃなくてFire HDは旧タイプ含め4枚保有、Fire TVを2個保有、スマホでもアプリ使っていろいろ購入している為、利用履歴を探すのが大変でしたが、これで一安心です。

 

しかし、それすら全く購入していないとか、amazonに登録してないクレカから請求があった場合は海外からの不正利用だと思うのですぐにクレジット会社へ確認の連絡をしましょう!

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MPC-HC clsid2(通称MPC-HC2.0.0)で噂の超解像AI技術を使いたいと思ってレンダラーの設定を調べていたのですが、もうMPC-HC/BEは主流じゃないのかどれも解説がイマイチだったのでブログに残すことにしました。今の処、各項目を説明出来ているのは自分だけです。

 

MPC-HC clsid2もMPC-HC v1.7.0の頃と同様に最新版LAV Filtersを導入後にMPC Video Rendererを追加しています。

正直、BEやmadVRは使い辛かったのでHC2+LAV Filters+MPC Video Rendererの組み合わせは最高ですね。

そして、設定なんですが、基本的に「デフォルトが無難」って答えに辿り着くので、そもそもググっても情報が出て来ないのかもしれません。以下、MPC Video Rendererの解説です。

 

【DXVA2 and D3D11 video processorの設定】

NVIDIAの超解像AI技術RTX Video Super Resolution(以下、RTX-VSR)を使いたいので、Use for resizingとRequest Super Resolutionにチェックを入れますが、このDXVA2 and D3D11 video processorと下のShader video  processorの項目は排他利用になります。

つまり、Use for resizingにチェックが付いているとChroma・Upscaling・Downscalingは無視され、NVIDIAコントロールパネル側の設定が動画に反映されます。RTX-VSRに対応していないGPUを使っている場合は、必ずUse for resizingをオフにしましょう。

 

Double the frame rate when deinterlacingというのは、その通りフレームレートを2倍にする設定ですが単純にBob化しているっぽいです。AMDのFluid Motionのようにフレーム補間しているようには見えませんでした。元々NVIDIAコントロールパネル側の設定にも無いですから。

 

【Shader Video Processorの設定】

先に書きましたが排他利用の項目なのでGeforce RTX1000 or 2000シリーズ、GTXシリーズ、その他AMD Radeonやintel GPUならこちらを設定します。

Chroma・Upscaling・Downscalingともにプルダウンの下に行くほど高負荷ですが最良品質の設定になります。ただし、どんなアルゴリズムにも一長一短があるので好みで選んでOK。

 

Chroma=色の彩度は、動画だと脳が認識しづらい為どの設定でも変化ないように見えますがせっかくRTX3000、4000シリーズという高価なGPUを使っているならCatmull-Romにすべきかなと。

 

Upscaling=拡大は、一番目に見えて効果がある重要な設定です。動画では見慣れない「Jinc2」というアルゴリズムはゲーム機エミュ等ではわりと普通に使用されているようです。最上級のシャープ系シェーダーと思って良いかと。Lanczos3だと全体が少しぼやけますがJinc2mはそれよりクリアに見えます。やり過ぎ感があるならLanczos2がおすすめ。

 

Downscaling=縮小は、正直どれでもいいです。小さくすればノイズが目立たず普通に奇麗に見えるものなので気にする必要はありません。Bilinear辺りで充分です。ただ、4KをFullHD以下にして見る時などはリンギング(動画に波形が出る)が発生する場合があるのでLanczosにしています。

 

Use the upscaling method to redueing the frame to 50%は、DeepLで翻訳すると「アップスケーリング方式で、フレームを50%に縮小する」だそうです。う~ん、意味不明。

これもそのままの意味みたいです。例えば、1080pから4Kにアップスケールした時に高負荷で画像が乱れない様にフレームレートを半分に落として再生する設定という事。

だがなぜか、オン/オフで違いは分かりませんでした。たぶん、30p→60pとかヌルヌル再生設定の時に元の30pで再生させるとかの機能かと。

 

Use Dithering=ディザリングは、デフォルトでチェック付いてると思いますが、これってLAV Filter使っていると強制的にDithering Modeを使うのでレンダラーでは必要ないように思えるのでがどうなんでしょうね?(←後日判明しましたが、オンだとNVIDIAドライバーがクラッシュします。やはり、LAV Filterに干渉しているっぽいのでオフが良さそうです)。

 

最後のUse Blend Dinterlacing for YUV4:2:0は、インターレース解除に一番負荷が軽いBlendという設定を使うのでオフが良いです。

 

次は、Swap effectという、これも動画では見慣れない項目ですが垂直同期に関係する設定で、NVIDIAコントロールパネルの垂直同期の設定に相当すると思ってください。

 

【Swap effectの設定】

ちなみに、ここもデフォルトのままが最適な設定です。例えGPU性能の低いCPU内蔵GPUであったとしても変更する必要はありません(未だに10年以上前の第2世代Core iシリーズ Sandy Bridgeとか使ってる場合は別です)。

一応、設定項目の説明を書いておくとFlipはNVIDIAコンパネでいう垂直同期オン、Discardは垂直同期オフと同じような動作をすると思ってください。

 

Use exclusive fullscreenは、排他的フルスクリーンを使用するかどうか。常にフルスクリーンで動画見るなら良いのかも。

 

次のWait for VBlank before presentの「VBlank」とは、Vertical blanking intervalの略で「垂直帰線期間」の事。これをオンにするとフレーム表示待ちが発生。特に60p以上の動画では極端にフレームレートが落ちて安定しない。

 

Reinitialize d3d device when changing display=ディスプレイ変更時にDirect3Dデバイスを再初期化。

 

以上が、簡単なMPC Video Rendererの説明です。

これでやっと超解像AIのRTX-VSRを使って動画を見れるわけですが、設定してみて思ったんですけどRTX-VSRってアップスケーリングとかアップコンバートっていうより単純にフィルター処理っぽいんですよね。実際に480pを1080pや4Kに拡大して見ましたが、全く超解像AI技術が生かされていないというか。凄く期待ハズレでした。正直Shader Video Processorの方が違いがはっきりします。

当たり前なんですが、やっぱり、同じ映像で元から1080pのと比べたら明らかに拡大した方は全体的にボヤッとしてます。AIを使ったからって流石に画素数4倍以上の拡大は無理があるのかって印象しかなかったですね。対応するRTXシリーズ最下位なRTX3050だからなんでしょうか?

どうも、実写動画メインの自分にとってRTX-VSRはつまるところ、「NVIDIAの3D設定をゲームだけじゃなく2D動画でも使えるようにした」ってだけかなと思いました。アニメ動画でもあまり良い評価は見当たらないですけど。

ちなみに、NVIDIAコントロールパネル側の設定値は最大の4より3の方が奇麗でした。4はアンチエイリアスをやり過ぎてる感じで境界線が補正しすぎで波打ってました。これはアルゴリズムにありがちな参照値が多すぎて値がオーバーシュートしてるやつかなと思います。

 

あと、NVIDIAのサイト読んでて気が付いたんですが、アップスケールした動画は視聴距離が重要らしいです。2019年初期Versionでは、なんと、モニターから3メートルも離れた場所で見るのが最適だったそうです。

今はかなり進化して改善していると思いますが、リビングでTV見るのと同じ90センチ~1.5メートルくらいは離れて見るべきなのかも知れませんね。

 

NVIDIA「ピクセル パーフェクト? GeForce RTX40シリーズおよび30シリーズGPUでRTX Video Super Resolutionが利用可能に」
https://blogs.nvidia.co.jp/2023/03/10/rtx-video-super-resolution/

 

関連商品

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、ミニPCの安さが目立ちます。特に性能が良い12世代CPUのN100搭載品は約3万円で買える破格です。

で、ついでにN95というCPU搭載の更に格安ミニPCもあって「どっちが良いか?」とレビューブログやレビュー動画が賑わっていますが、個人的にはN100以外の選択肢はありません。

画像はインテルのWebサイトのCPU比較表です。括弧内は記載が無かったので自分で追加しました。

N100とN95は同世代Alder Lake-NのCPUで、違いはCPUクロック数・GPUクロック数・GPU実行ユニット・TDPです。

 

ここで、じゃあ実際どうこの違いを見るかですが、まず、超低電力CPUにしてはN95のベースクロックと消費電力が2倍以上高いのがわかります。ベースクロックが高ければ、ソフト実行時の鈍さが解消されるのですが、低電力を売りにしているのにクロック数が落ちないのはかなり不利です。

しかも、CPUもコア数も同じなのにCinebench R23ベンチマークではマルチスコアでN100が約2600~2900、N95は約2300と10~20%減の性能差が。シングルスコアは同じなのに謎です。N95は選別落ちのCPUという事でしょうか。

 

次は内蔵GPUですが、これの比較は単純に「GPUクロック数×実行ユニット数」で見ます。

 

N100=0.75×24=18

N95  =1.20×16=19.2

 

と、いうわけでN95に軍配が上がるのですが、ここで単純にいかないのが実行ユニット数でして、GPUとしては例えクロック数が低くてもユニット数が何かと多い方が好ましいのが現状です。

総合性能が元々低いミニPCの場合はコア数で補っているのが実態なのです。特に動画編集でQSVを使いたいと思っている方はN100を選ぶべきです。※2024年4月現在、N100よりGPUユニットが増量されたN200が登場。しかも、相変わらずクーポン付きで安いです!

また気になるのが、搭載メモリーがDDR4なのかDDR5(or LPDDR5)なのかって事と、最大チャネル数が両方とも1だという事。ただし、DDR5はCPUのハイパースレッディングの様に内部で仮想デュアルチャネルになる為、DDR4か5で言えば当然レートが2倍速のDDR5を選びたい。

普通のデスクトップならメモリーはデュアルチャネルが当たり前であり必須と言っても良いですがこれがシングルチャネルなのは残念。DDR4搭載の場合はハズレだと思ってください。

 

メモリー速度の実測なんて体感出来ないとよく言われますが、帯域幅が違うと書き込み速度に違いが現れます。レビューサイトではZIP圧縮の比較でシングルとデュアルで1割程度の差が出るなんて言われていますよね。これ何かっていうと、データのランダム書き込みの差です。

シングルチャネルだとこの書き込み速度が遅いので、メモリーに依存するQSVを使う場合はエンコード速度に影響します。それを考えると、もう1ランク上げてCore i3-1215UというN100より更に1.5倍速い性能のCPUを選ぶのも良いかも知れません。

 

そんなわけで、格安ミニPCを選ぶならなるべくintel N100&DDR5メモリーの物を買いましょう。もう少し性能が欲しいなら12世代 Alder lake-UのCPUを選べば間違いありません。

 

 

関連商品

 

 

 

関連記事

 

その他の激安ミニPC