で「そもそも原発は"安いから使う"ということでは
なかったのか?」というテーマの報道がされました。
原子力小委員会が電力自由化後の「原発の価格保証」に
ついて議論しています。差額決済契約を採用する予定です。
差額決済契約とは基準価格を設定し、市場価格が基準価格を
下回った場合、その差額を利用者に負担してもらう
仕組みです。原子力小委員会の伴氏は
「既存の原発コストは安いのに補てんする理由は
新しく建てる為に必要であり、経産省と委員会の
中でそういう話になっている」と発言しました
1分38秒ごろから
玉川徹氏「この総合資源エネルギー調査会 原子力小委員会。 原子力小委員会という風に私縮めてよく言いますけど、ここの中で、 「原発の価格保証」について議論がされている。
なんだ価格保証。あれ 原発って安いんだよね。 価格を保証してあげる。どういうことなんだという風な話なんで

これ 伴さん。この委員会の委員の方に私が話を聞きに来ました。 なんなんですか?実はですね、原発は安い発電ではないという前提 になってるっていうんですよ。この小委員会の中で、どういうことなんでしょうか? VTR」
玉川徹氏「安く発電したら儲かる。高く発電しちゃったら儲からない。これが市場ですよね。」
原子力小委員会 伴氏「そうです。」
玉川徹氏「電気料金もそうしましょうという話のはずなんですけど、なんかちょっと違う話に なっていると聞いたんですけど」
原子力小委員会 伴氏「(電力)自由化を進めていこうとところが原子力については、自由化とは合わない"コストが高い"とだから(電力)自由化の中で原子力を生き残らせていくためには 支援が必要だという事で、今 経済産業省の中で「原子力小委員会」というところで支援策の議論が 始まっているんです。」

今年6月 電力の小売りを全面的に自由化する「改正電気事業法」が成立しました。

電気料金はいままで発電にかかったコストに電力会社の利益を上乗せして、全て電気料金とし徴収していました。これからは市場で電力の価格を決め、競争を促し電気料金を安くしようという仕組みに変わります。しかし原発だけは特別扱いしようという議論が進んでいるといいます。

玉川徹氏「(原発は)やっぱり 高いということになったんですか?」

原子力小委員会 伴氏「基本的には高いということが明らかになった。」
玉川徹氏「"(原発は)今まで安い"と言われていたんだけども、仮に高い発電だということになれば、それは企業としては見合わないよねということで淘汰されていくとこれ市場ですよね。」
原子力小委員会 伴氏「ほおっておくと淘汰されるんです。原子力は高いから」
玉川徹氏「"市場に出したら(原発)安くない"ということを(経産省が)認めたということですか。要するに守ってやらないと廃れていっちゃうから守らないといけない存在になったということですか。」
原子力小委員会 伴氏「そうです。」
伴氏は原子力小委員会での議論は"原発は安くない"という事が前提になっているといいます。では原発を廃れさせないための経産省の案とはいったいどのような物なのでしょうか?
原子力小委員会 伴氏「"差額決済契約"と言っているんです。」
玉川徹氏「差額決済契約」
原子力小委員会 伴氏「市場の価格と原子力のコストの差額が出た場合に補てんしましょうと」
玉川徹氏「誰が補てんするんですか?」
原子力小委員会 伴氏「これは第3者機関をつくって、広く消費者から電気料金から資金を集めて
そして そこから出しましょうと」
玉川徹氏「では結局 消費者が負担するということですが」
原子力小委員会 伴氏「消費者が負担する」
玉川徹氏「差額を」

差額決済契約とは、イギリスでも検討されているいわゆる"価格保証制度"です。

基準価格を設定し、市場価格が基準価格を下回った場合、その差額を利用者に負担してもらう仕組みです。
これは原発が割高になった時に補てんする仕組みですが、一方で政府は原発の運転コストは低廉だと主張しています。ではなぜコストが安い原発を守らなければいけないのでしょう。

玉川徹氏「既存の原発であればコストは安いわけですよね。」

原子力小委員会 伴氏「既存の原発は安いです。」

玉川徹氏「だったらそれを補てんする必要はないじゃないですか。」

原子力小委員会 伴氏「新しく建てるために必要だということです。」

玉川徹氏「では新しく建てるということがもう前提になっているんですか。」

原子力小委員会 伴氏「前提になっています。」


玉川徹氏「少なくとも政治側から政権側から原発を新規立地しますよだとかそんな話は公にでていませんよね。」

原子力小委員会 伴氏「公にはでてないですね。」

玉川徹氏「でもその経産省と委員会の中でそういう話になっているんですか」

原子力小委員会 伴氏「なっています。」