ABAセラピーその3。ことばの成果
この記事の続きになります。 ABAセラピーを2年やってABAセラピー、その2。成果といえるもの ダウン症児につみきの会のABAセラピーやったらこうなった!の実録。 ことばが出はじめた、はじめのころをまとめます。 完全な単語を発声するようになったのが、つみきの会に入り、ABAセラピーに取り組んでからです。 2歳代は言葉がでなくて焦った時期でした。 聞いた単語のカードを指さす(受容的命名)はできていました。音声指示(たって、すわってなどに従う)も得意。 2歳7か月 セラピー始める。成長記録の過去記事 (カリキュラムでは、単音模倣に入る前に、動作模倣や音声指示、マッチングのセラピーを充分やってからになっています) 2歳10か月ごろ。そのころの成長記録 単音の模倣を始める。 (当初は母音はあいうおが言えてた。子音はば行、ぱ行中心で、全部で20個くらい) 単音では出ていたからかスムーズにまねしてくれた。 私「あ」→子「あ」 みたいに模倣させる。1日5分のセッションを2回やってた。 数日は、あ、ばっかり。模倣して発音するようになったら、 あ→ん→お→ぱ と少しずつ増やしていった 発音できてない音は、言えてるところの近くから。 言えるようになったら、50音の表から一つずつ消していくような作業。 単音を1か月くらいやったあと、まねできる音の組み合わせで2音を連続して模倣させる。 最初は意味のない組み合わせだったけど、次第に、あお、ぱん、など意味のある単語。 3歳0か月ごろそのころの成長記録 意味のない音の模倣に飽きてくる。 聞いた単語のカードを指さす(受容的命名)を動物カードでやっていて、動物カードが大好きになる。 うし、わに、わん(わん) を絵カードを見せて模倣させるところからスタート。 食べ物カードで、ばなな、りんご を一音ずつ模倣させる。 自分の名前(あい○、なので言いやすい) はい、いや(言いやすくてかつ必要) 並行してまだ出てない音を単音で模倣。 (いつまでチェックしてたか不明。清音がおおよそ出たら濁音までは単音模倣にこだわらなかった。) ↓ 動物カード、食べ物カードで模倣できるのが増えてきた。特に動物は2音が多い。 模倣させる前に必ず絵カードで受容的命名のセラピーをする。 受容的命名は、体の部分、昆虫や植物や身の回りのもの、お料理のメニュー(好きだから)などどんどんしていました。 今も使うつみきのなまえカード。写真、背景白、で見やすい。大きさも手頃。たしか誰でも買えます。 色々な絵カード。身の回りのもの、体の部位、のりもの、メニューなど。くもんのカードは大きくて絵がきれい。写真よりいい! 3歳2か月ごろからそのころの成長記録 動物カードを見て、母が手本を発音しなくても(模倣させなくても)、発音(表出)できるようになる。 2音の物の絵カードを自作して模倣→表出させる(あか、あき、いし、いす、など) ↓ 3音以上の絵カードも徐々に足していく(表出できる単語が2.3か月でかなり増えた記憶。) 動詞の模倣のセラピーを始める。 たった(立った)、ねんね、から。実際にやって見せ、なにしてる?と聞く→たった、と手本を言う→模倣させる。 ↓ 手本を最初の一文字だけにする(プロンプト)→表出させる。 (最初の一文字だけ言うプロンプトは何の表出でもよくやります。) ただ動詞はなかなかでにくかった。(3歳半くらいまでやった) 2音の絵カード。なべ、いし、ほし、いえ、はこ、はな 主に表出のために使ったもの。 3歳4か月ごろからそのころの成長記録 ひらがなの絵本(以前の記事療育に使える絵本)で読める字があるようだったので、ひらがなカードを使って単音をセラピー的に教える。 ↓ あ〜た行はスムーズに読めるようになり、読める字のみ出てくる単語カードを読ませる。 (あし、いし、いす、とかからはじめて、たいこ、とか音節を増やしていく) 並行してほかのひらがなも。でも判別しづらいのが多い。(な、は、ほ、わ、ね、れ など) 色、形の表出。あか、あお、きいろ、まる、しかくから。(3歳8か月くらいまでやった。色は発音が難しい。むらさき、とか・・・) くもんのひらがなカード。かなりの年代物。 3歳6か月ごろからそのころの成長記録 人、場所の名前の受容的命名をする。場所はすぐ写真カードをさせるようになったが、人(保育所の先生)の写真はなかなか難しく、中断。 ひらがなの清音は、混同もあるが1音のみ読むのも飽きてきたので、しちだの絵カードの清音のみのカードを読ませる。 最初は逆から読んだので、読み始めを指さす。 (しちだの絵カードは今でも読んでいます。) しちだの絵カード、かな絵ちゃん。大昔のは絵が雑で、受容的命名には使いにくい。字が大きくて読みやすい。 ちなみに下の絵は、「かわ」です! --------- ここまででいったん区切ります。この後は続かないかも・・・ 3歳6か月ころ、次の段階である、2つの要素(2語文)、概念(動物、食べ物といった分類)といったことを並行して始めました。 ひらがなは本来もっと後の課題です。読めそうだったのでやったらすんなりできて、本人も絵カード読むのが好きな様子でした。焦らず楽しくできることとして、ご褒美的な要素があります。 今はしちだの絵カード読みが、表出できる語彙を増やす意味合いを含んでいます。-おわり-