先にアフラックから公式発表がありましたとおり、私は2015331日をもちましてアフラックの最高顧問を退任し、社業から離れることとなりました。75歳をもってリタイアするとしたアフラック米国本社の規定に従うものです。


 私がアフラック日本社の創業に奔走することになってから43年、「がん保険の普及」という使命の下、世の中のためになるという確信に基づき、社業に尽くしてまいった所存です。アフラックの成長を支えていただきました多くの皆さま方に、改めまして心より感謝申し上げます。

社業を離れました今、これまで以上に、社会に貢献をしてまいりたいと決意を新たにするとともに、私なりの社会への奉仕の在り方を考えているところです。

かかる事情から、2010年に開設しました当ホームページおよびブログにつきましても、閉鎖をすることといたしました。

長きに亘り、ご愛読いただきました皆さま方に、心より御礼申し上げます。

228日は、特定非営利活動法人三鷹ネットワーク大学推進機構での講義の後、「次代人財養成塾 One-Will」第三期の修了式に参加しました。

「次代人財養成塾 One-Will」は、未来の日本を担う人財を社会に送り出すことを目指した育成塾で、大学生を対象に、およそ3ヶ月間にわたって「仕事への志」を育むプログラムを実施しています。

修了式では、塾生が将来なりたい姿を描いた、「未来創生新聞」の発表を行いました。就職活動を控えた学生のモチベーションは非常に高く、その志の高さに私自身も大変感銘を受けました。

私は名誉塾頭として、私が好きな言葉「揺れても沈まず」の紹介に加え、約40名の修了生に向けて、失敗を恐れず失敗から学ぶこと、そして20年先の夢を是非達成して欲しいとのエールを送りました。



One-Will 第三期 修了式

228日は、三鷹市にある特定非営利活動法人三鷹ネットワーク大学推進機構で2つの講義を行いました。

当日午前中は、地元三鷹市教育委員会と同機構の共同企画である「みたか教師力養成講座」で講義を行いました。教員を志す若者たちに、子ども達に夢を与える役割を担って欲しいとの期待を述べさせていただきました。

また午後は、「SOHOベンチャーカレッジ・アドバンス講座」で講義を行いました。当講座は、起業家育成の基礎講座を修了した方を対象としています。私自身の起業体験を基にした、私の経営哲学やリーダーの心得などをお伝えいたしました。

三鷹ネットワーク大学は、地域に開かれた学びの場を「民学産公」の協働により展開しています。このような取り組みは、全国でもまだ例を見ないと言われていますが、研修・講座の分野では、前年度実績では全178講座、528コマを実施し、約8,000人が受講したそうです。あらゆる機関がその垣根を越え、地域に根ざした産業の支援や市民の知的満足度向上を目指し、協働のまちづくりをすすめる取り組みに、私も深く感銘を受け、例年出講という形でお手伝いをさせていただいています。

地域再生の成功事例として同機構がさらに発展されること、このような取り組が全国に拡がること、加えて各地域の特性にあったユニークかつ新たな取り組みが全国から生まれていくことを願ってやみません。

221日、つくば市の独立行政法人教員研修センターにて開催された、文部科学省主催の「平成26年度教育長セミナー」で講義を行いました。

このセミナーは、平成27年4月から始まる新たな教育委員会制度のもとにおいて、地方教育行政の責任を担う教育長を対象に開催するもので、今回は21日から2日間にわたり、全国市区町村の教育長約70名が参加されました。

私の講義では「今、なぜ教育再生か」と題し、教育再生の背景から、目指すべき教育理念、そして教育長にご期待申し上げることをお話させていただきました。

また、同日は、「新しい教育委員会に期待されること」と題し、文部科学審議官前川喜平様がコーディネーターを務めるパネルディスカッション、下村文部科学大臣による講話、情報交換会と盛りだくさんの内容でしたが、参加された教育長の皆様方、当セミナーに携わられた文部科学省の皆様方ともに、非常に真剣に取り組まれており、私自身もおおいに刺激を受けました。

私は、各地域における教育再生は、地域再生の要諦であり、国づくりに資する「人づくり」が何よりも重要であると考えています。教育長と首長が手を取り合ってリーダーシップを発揮し、地元から我が国のリーダー足る人材を輩出していただきたいと、心からご期待申し上げております。

129日、私が会長を務める東京広島法人会の総会と新春懇親会が開催されました。当日は、広島県にゆかりのある方々が約1,200名も集まり、大盛況でございました。

懇親会の冒頭では、湯崎広島県知事が地元企業の功績やスポーツ界など著名人の活躍、広島を舞台にしたドラマなどを紹介、広島は今「上げ潮」であると熱弁され、会場は大いに沸きました。

東京広島県人会は、一般社団法人として新たな第一歩を踏み出します。これからは会員が主役であり、私としても「会員のための県人会」としてあらゆるアイデアを募り、郷里発展のために尽くしたい所存です。

125日、東京渋谷の観世能楽堂で、松の会主催の能「清経」「安宅」、狂言「釣狐」を鑑賞しました。古典芸能に触れる機会は少ないものですが、ご縁あってご招待いただき、有意義な時間を過ごすことができました。

観世流の活動拠点である観世能楽堂は、1972年の開場から40年を超える歴史を持ち、年間約130の公演を行ってきました。今年3月には一旦その幕を閉じ、能楽を今の若い人たちにも親しんでもらおうという狙いで、銀座の再開発地区への移転を予定しているそうです。外国人観光客も一層増えようという地で、日本の古典に対する認知が深まることは大変喜ばしいことです。

私がアフラックと出会ったのも、同じ1972年です。時代の潮流に対応しながらも、古き良きものを守り抜く大切さ~「不易流行」を噛み締める機会となりました。

広島西南法人会、広島東法人会の各「新春講演会」に参加しました。年始から、郷里広島で尽力される皆さま方と交流できることは、誠に嬉しい機会です。

私の講演は、「大竹流経営哲学」と題し、創業時の想いに加え、人間性を磨き続けることの大切さや私自身の経営哲学、リーダーに求められる資質などについてお話いたしました。

その後の賀詞交歓会でも、リーダーの心得や人材育成について議論を交わすことができました。参加者の皆さま方の熱意に感銘した次第です。

地元、そして日本の成長を担うリーダーの皆さま方のさらなるご発展に期待するとともに、微力ながらも引き続き支援してまいりたいと思います。

118日、東京都板橋区立企業活性化センター主催の「新春こども起業塾」が開催されました。応募者が非常に多く、公募と同時に締切しなくてはならないほど人気のイベントで、今回も17名の小学生が参加しました。

「こども起業塾」は、4年生から6年生までの小学生を対象に、会社経営をバーチャル体験してもらうプログラムです。4名程度のチームで会社をつくり、商品を企画・製作、擬似通貨を使って商品を販売するなど、実践的な経営体験ができるように設計されています。また、事業資金借り入れの場面では、地元の信用金庫さんが事業計画の審査担当として協力するなど、地域に根付いた活動です。優秀チームには「板橋区長賞」が授与され、私からも「大竹賞」として、賞状とアフラック・ダックを授与しました。

私は、イノベーションなくしては、日本の成長は達成できないものと思います。また、地方創生には、小学生からの動機づけがきわめて重要です。このような取り組みが全国に拡がることを期待しています。

角川フォレスタより「仕事の教科書」が出版されました。

著者の秀實社社長、高橋秀幸氏は、大学生を対象に仕事に対する志を育てる「次代人財養成塾 One-Will(ワン・ウィル)」の設立者です。

「仕事の教科書」は、仕事に向き合うための指針がわかりやすく示されております。大学生はもちろんのこと、新入社員からベテランクラスの社会人にも、一生役に立つ内容であると思います。

私は、高橋氏の「高貴な価値への熱い思いを胸に抱いた若者を育てたい」という熱意に打たれ、One-Willの名誉塾頭の職をお引き受けしております。高貴な価値とは、一言でいえば、「世のため、人のために全身全霊を傾けること」です。

私の考えについても、本著で触れていただいています。皆さんも、是非手にとっていただければと思います。



新しい年が始まりました。昨年は、年末ぎりぎりまで提携金融機関にご挨拶に伺いました。本年も15日から都内、神奈川、近畿の金融機関への新年のご挨拶で仕事始めとなりました。

本年は戦後70年、そして被爆70年にあたります。地球規模の激変が続く中においては、日本としてのしっかりとした位置づけが急務です。しかしながら、内政・外交とも難題が山積する状況下、過渡な国家依存はいかがなものかと考えるところです。

さて、当年は新しい「10年日記(2015年~2024年)」を書き始めたところです。

年始早々の嬉しいニュースとしては、第91回箱根駅伝において、青山学院大学が総合優勝を果たしました。陸上競技部を率いた原晋監督は、広島県立世羅高校のご出身です。また、9区を力走した藤川主将も、私と同じ広島県庄原市出身です。
原監督ご夫妻は、愛情、信頼に溢れるお人柄で、選手達と強い絆で結ばれている ことが、あらゆる機関より報道されています。
実に素晴らしい指導者です。

本年はもう一つ良い報せがありました。ニューヨーク・ヤンキースで活躍していた黒田博樹投手が、8年振りに広島東洋カープに復帰します。24年振りのリーグ優勝に期待するとともに、今年一年、プロ野球の動向が一層楽しみでございます。

郷里、広島県にかかわる私の活動としては、湯崎英彦広島県知事が、新設の県立中高一貫校において目指されている「グローバル人材の育成」について、微力ながらお手伝いをしております。今後の展開に是非ともご期待願います。

また、引き続き、東京広島県人会の会長を務めます。

本年も、昨年同様多忙を 極めることになりそうですが、郷土のために努力してまいりたいと存じます。