サントレスSantresオフィシャルブログ 烏丸五条スペインバル 電話  075-351-2133 -5ページ目

コロナ後の飲食業界を考えて

コロナ自粛のテイクアウト期間約2ヶ月後の営業再開に際してアブラモスはメニューを改変しました。

理由は大きく2つ

ひとつは席数を減らすとともに、経済的にネガティブな状態が続く事が予想されるので、いかに早く、いかに効率よくサービスの提供ができるかが鍵だと考えたから。
料理やサービスの提供スピードのアップと同時にサービスの質を上げるしかも少人数でという課題のクリアの為。


もう一つはコロナ後のお客様の嗜好や行動の変化に対応しようとしました。
少人数での来店がメインになると予測、大皿の取り分けより、個人個人が好きなものを自分用に選ぶ傾向が強まると考えました。

テイクアウト営業してたので、元々売上が無い状態、思い切ってキッチンの設備の入れ替えや、選べる前菜とメインとデザートを軸に、3つの価格帯の手軽なバルメニューに改編。準備試作など一気にやりました。

通常営業しながらなら数週間かそれ以上かかる作業を1週間くらいでやれました。


上手くいっているところもありまが、スタッフが変化に追いつくのが必死なのと、予想通り小グループの利用は多くなりましたが、意外にも、今までのように盛り合わせを分けて召し上がられる傾向はあまり変わりません。

もっと他人とお皿を共有するのを避けるかと思いましたが、簡単には食の習慣は変わらないのか、そもそも食事を共にするというのは互いの親近感を高める活動、相手に合わす事を好む国民性があるのかなと感じています。

さもすればどんどん日本の居酒屋いたせり尽くせりスタイルになり、どんな店のメニューも似たようなものになりがちなので、理想はアブラモスから自分のお皿は自分の好きなもの頼むスタイルがもう少し浸透させたいなと、食の自由さ、楽しさをもっと提供したいと思います。



開店一年以上して初めてお店のタオルを洗濯しにいって

無駄なコスト削減、働き方改革、IT化、ロボット化、全員経営と中小零細企業も時代の波に遅れまいと必死に頑張っております。


私が修行時代の飲食店ではお店のタオルを手でシンクで洗って、手で絞って、干して帰るのが日課でした。洗濯機が無いので。置く場所はありましたが買ってくれませんでした。
買わなくても若い子が洗うので。


今ならそんな単純仕事は時短対象です。


うちでは近所のコインランドリーを利用しています。お金を入れると自動で洗剤投入、洗って乾燥して、終わりをメールしてくれる機能まであるのでとても便利、お金で時間を買います。


一回700円。


先日初めて自分で洗いにいきました。



歩いて1分、値段を見ると4キロ500円…。どうやら平日は安くなるみたいです。だったら必ず平日に行けば毎回200円お得!!すげー、絶対そうしよう!!


奥の方を見ると、コインランドリー専用のプリペイドカードが2,000円で2,200円分使えるカードが売っている!!すげー、買うだけで更に10%お得だ絶対買おう!!

領収書もらいに管理してる隣の店舗にいって、「プリペイドカード導入されたんですね!」って聞いたら、「そんなん初めからあるで」


最初からあったんかーい!!!




随分損してました。





気づきって大事ですね。




気がつかなければ無いものと同じ。




お金を生む方法は学校では教えてくれないので息子達には家庭で教えようと思います。







10年続けてみて思う事

飲食業ほど入れ替わり激しく流行り廃りが目まぐるしい業界も無いと言われます。


その要因は小資本で一人でも参入でき、許認可もおりやすい、そして個性を出しやすいからだと思います。


10年前入念な計画も、潤沢な資金も、経験も、人脈もアイデアも、経営知識も何も無いまま始めたスペインバル サントレスは本日10年となりました。




何にも無い時の飾らない情熱、想いが実は一番大切な事業の土台だったと今は思います。

当時この店が10年後あると予想した人はいなかったと思います。
飲食10年したら本物やって先輩方の言葉を信じて大きな目標にしていましたが私自身10年は途方も無い未来に思えてました。


10年間の記憶のほとんどは人との関わりの歴史ですした。この歳月を一番実感したのはオープンニングスタッフとコロナ自粛中にweb飲み会しながら、彼らの成長や環境の変化を感じることでした。



もう一つの記憶は自分自身の未熟さからの失敗の歴史です。

人は変わり成長するもんやと自分に言い聞かせつつ、周りの人達も私の可能性を応援して信じてくれたからこそ、続けてこれたのだと思っています。

これからの目標は期待に応えて少しでも周りに恩返しをする事、途切れずに続けていくこと、スタッフと共に成長していつも挑戦する事です。

本来ならば、10周年祭を開催して沢山のスタッフやお客様にお礼をする日でしたが、諸事情でそれは叶いませんが、これからもどうぞ私達の事を宜しくお願い申し上げます。



できれば早く皆様の平穏な日々と潤いのある生活が戻る事を願っております。

見てくれてるかわかりませんが、共に働いたスタッフの皆さん、心より感謝しています。期間の長さは関係なくついてきてくれて本当にありがとう。いつか皆さんと一人づつ乾杯したいです。