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鋤柄拓也のブログ 「覚悟とはッ!」

ついにブログはじめました。

好きなことや日々思ったこと、下らないことなど書いていこうかと思います。
舞台などの告知もしていけたらとおもいます(^^)
Twitterもしとります(・ω・`)
@t_sukigara

今年も年末につかこうへいさんの「ヒモのはなし」を上演します!

去年は完全な一人芝居でしたが、今年は6月に出演した「眠る男」で共演した楓ありすさんという方と一緒に作品を作ります。
楓さんは本物のストリッパーさんでもありますので、「一人芝居×ストリップ」という形での公演です。


なにしろまだ全体の構成をこれから稽古しながら詰めて行こう!という段階なので、どんなものになるのか…不安ながらも楽しみです。

つかさんの作品力と、本物のストリップの魅力。
演者としてこのふたつと戦わなければと思っております。

妖しく、美しくも哀しい。
そんな魅力のあるものになるといいなと思います。
それでいて、つかさんの脚本の持つ強さと愛を感じさせる作品にしたいと思っております。


さらに今作はサルとピストルを主宰する演出家、三浦佑介さんを構成・演技指導という形で迎え、三浦さんのお力も加わったらと思うとより楽しみです。


僕自身がまだまだ未知な部分の多い今回の公演ですが、衝撃とエネルギーのある作品にしたいと思っております。
そして観て下さった方が日々の生活の中で足を止めて、「人が人を想うこと、愛すること」についてふと考えちゃうような、そんなものを作りたいと思っております。

12月5日6日。
是非お越しください。


ヒモのはなし
【作】つかこうへい
【演出・構成】  鋤柄拓也
【演技指導・構成】  三浦佑介(サルとピストル)

【日程】
12/5(金)19:30
12/6(土)14:00/19:00
※開場は開演の30分前となります。

【会場】 パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』
URL  http://esorabako.com

【料金】 3,500円  ※2800円+ワンドリンク700円


「傷つくことばっかり上手になってさ…」
厚顔無恥にも「ヒモ道とは」と説くストリッパーのヒモ、シゲ。
それを養う盛りを過ぎた花形ストリッパー明美。
二人の歪つで臆病な「愛」の形。
「ストリッパー物語」から派生した一人芝居「ヒモのはなし」を一人の役者と一人のストリッパーで紡ぐ。


【出演】 鋤柄拓也、楓ありす

【照明】加島茜【音響】岡田悠【舞台監督】小田史一【宣伝写真】イマイトシヒロ【宣伝美術】青木 彬

チケット予約・お問い合わせ
takuyasukigara@yahoo.co.jp
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「まひるのあたたかな一日」終演しました。

今回は今までとはまた違った意味で勉強になることが多かったです。
また歳下が多かったこともあり、いろいろと聞かれてアドバイスをする中で自分でも改めて演技をすることについて考えるいい機会になったと思います。

とにかく今までご一緒させてもらってきた役者さん達と違う人達との出会いが多かったなと。
適応力が必要であり、どんな場所でも自分の力をしっかりと発揮させることができなきゃいけないなと思いました。

辛かった中でも、今後の仕事にも役立つ考え方を多く見つけられたのではないかと思いました。
またいつかストレイドッグさんのお芝居に関わることがあったらいいなと思いました。

ストレイドッグの若手陣は素直でほんとにいい子だった(^^)
またお互い成長してセリフをぶつけ合えるといいなと思いました。

得られたもの、変わったものをどんどん次に活かせて行こう、と思いました。


なによりもご覧になっていただいたお客様、本当にありがとうございました(^^)!!


さ、次は「ヒモのはなし」だわ!!
ご無沙汰しております。
今月舞台に出演いたします。

映画監督の森岡利行監督の主催されているSTRAYDOGさんという団体の新人公演。
作・演出はSTRAYDOGに所属する俳優さんであり監督であり演出家さん、那波隆史さんです。
STRAYDOGさんは老舗の団体ですが、今回はとにかく出演者陣が若い(・ω・`)!
自分が年長組に入る舞台はなかなか無かったのでいろいろと考える日々です。

ダブルキャストな上に自分の出番セリフは少ないですが、ABチームともに主演の女優さんは若いのにしっかりしたお芝居ですごいです(^^)
シナリオも分かりやすくてユーモアがある中にも寂しさや人の情念が流れていて、いろいろと考えさせられる内容です。


今回は若手公演ですが、いわゆる商業演劇をしてる団体さんでの出演は初めてなので新鮮さと勉強させてもらうことがたくさんあります。

しかもがっつりとした現代劇自体も20歳の時に自分で作・演出・主演した時以来です。


お時間あれば是非お越し下さい(・∀・`*)!
自分はBチームに出演致します。
コメント頂ければチケットお取り置きさせていただきます(^^)


STRAYDOG Seedling公演
舞台「まひるのあたたかな一日」
作・演出:那波隆史
監修:森岡利行

■ストーリー
――私……こんなに……恵まれてたんですね。
自分の人生に不満を持つOL・立花まひる。
借金取りに追われたり、拳銃に打たれたり、
霊界にいったり(?)と、目まぐるしい日々を過ごしている。
いつも通りの一日を過ごす予定だったが、今日はいつもと何かが違う。
今日もまひるの一日が始まる!

■日程
10/22(水)19時A
10/23(木)19時B
10/24(金)19時A
10/25(土)12時B/16時A/19時B
10/26(日)12時A/16時B

■会場
高円寺 明石スタジオ

■チケット
一般 前売/3,000円 当日/3,500円
高校生以下 前売/2,000円 当日/2,500円
(全席自由・税込)

■Aキャスト
仁科咲姫
森山遼
石神悠里江
藍田あかね
河合亜由子
松尾珠花
村上公野
宮元英光
増田朋弥
重冨翔太
大竹アイン蓮
志村壮一郎
円谷優希
月川修
有働剛

■Bキャスト
高田怜子
松浦康太
半間優里
河合亜由子
藍田あかね
羽生裕恵
阿部晃介
上辻逸平
鋤柄拓也
穂満佳佑
志村壮一郎
円谷優希
月川修
有働剛
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昨日、カクシンハン公演「仁義なきタイタス・アンドロニカス」千秋楽を終えました。
最終日は台風が接近していたにもかかわらず雑遊に大勢のお客様が。
本当にありがとうございました。

今回の公演、シアターガイドの注目度ランキングに入ったり業界の方にもたくさん観に来ていただけたりとかなり評判が良かったみたいです。
ありがとうございました。
カクシンハンさんは今後どんどん注目されるカンパニーになって行くのではと思います。

次回は11月にハムレットの上演が決まっているとのこと。
次も河内さんが出演されるとのことなのでまず間違いなく面白いものだろうと思います。


自分自身としては、自分の無力さを知る公演でした。
力強い俳優さんの中で、さらにシェイクスピア作品の難しさの中で、自分自身の舞台上で闘い抜く強さの薄さを感じました。
それがすごく寂しかった。
お客さんに向かって何か出来てたんだろうか自分は。


12月5日、6日に今年も絵空箱でつかこうへいさんの「ヒモのはなし」やります。
今回は2人でやります。
なんだかありがたいことに人の助けがあり、色々と去年よりもやりやすい環境でやらせて頂けそうです。
元々一人芝居の戯曲なので、これから共演していただく楓ありすさんとの二人での舞台用に上演台本を書いていかねば。


今回の絶望から得たものを、輝くエネルギーに変えてお客さんに観ていただくために。
つかさんのセリフを輝かせるために。
これだけは譲れないという一線を持って今年も「ヒモのはなし」に取り組む所存であります。

まだ先の事で恐縮ですが、お越しいただけたら幸いでございます。
まだ日付と場所しか決まってませんが…
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次回出演情報です✨

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初シェイクスピア、しかもかなり難しい台本…。
毎回毎回ながら自分の力不足を感じます。
今回もほんとに上手な人、迫力ある人ばっかりです。
凹むけど、やっぱり素晴らしい役者さんと共演させていただけるのはほんとにありがたいです。


もっともっともっと頑張ろう。


シェイクスピア悲劇、復讐劇ですが、演出の木村龍之介さん曰く「最後は美しい復讐劇にしたいな、と」とのこと。
木村さんの思い描く世界の突飛さ、多彩さと、ほんとになんでもできる役者さんばかりで、何が飛び出すかわかりません笑
ぜひぜひご覧ください。


コメントいただければチケットお取り置きさせていただきます(^ω^)




Theatre Company カクシンハン第5回公演
『仁義なきタイタス・アンドロニカス』

作:W.シェイクスピア 翻訳:松岡和子
演出:木村龍之介
出演:真以美/河内大和/丸山厚人/白倉裕二/永濱ゆう子/齋藤穂高/神保良介/柿原裕人/別所晋/中久木亮/辻井彰太/福元大介/齊藤翔/和田千裕/鋤柄拓也 ほか

2014年8月2日(土)~10日(日) SPACE雑遊

 2日(土)  18:00
 3日(日)  14:00/19:00
 4日(月)  19:00
 5日(火)  19:00
 6日(水)  14:00/19:00
 7日(木)  19:00
 8日(金)  14:00/19:00
 9日(土)  14:00/19:00
    10日(日)  13:00/18:00

⚫︎受付は開演の1時間前、開場は30分前から開始します。
⚫︎受付開始時間から入場整理券の発行を致します。

チケット<全席自由>:前売3500円 当日 3800円 学生 2500円

・ローソンチケット(Lコード38310)
・J-Stage Navi 03-5912-0840(平日11時~18時) http://j-stage-i.jp

チケット前売開始 2014年6月30日(月)

☆★シェイクスピアざんまい割★☆
前回公演『夏の夜の夢』のチケット半券をお持ちの方は当日受付で300円引!(既に捨ててしまった場合はその旨お伝えいただければ割引)

http://kakushinhan.org/

おはようございます。


「眠る男」終演から早四日(!)ブログやメールで舞台の感想を頂いて、その返信をする度に「眠る男」では、いち演者として本当に恵まれた中でお芝居をさせていただいたんだと痛感する。


楽隊さん、踊り手さん、役者陣の先輩、後輩、同い年、技術さん、制作さん、そして演出の吉野さん。


全ての人が「いいもののために」という方向に全力だったのだと終演してからの日々で感じている。

舞踏家である点滅さんが「いい現場だったよね」とおっしゃられていた真意が段々と分かって来ている。


「いいものを」って思うのはどの舞台でも当たり前なんだけど、

稽古スケジュールがタイトだったり予算が…とかどうしようもない後輩がいたりとか、演出家さんが忙しいから、とか終演した後にふと考えると何かしらの妥協点をそれぞれが無意識に見つけてしまっていたことが多いように思う。


でも今回は、大先輩である服部さんが一番台本を読み、演出の吉野さんが体力と精神力をギリギリまで削って演者に対し、主役の井上雄介さんが大先輩と向き合うために必死に役を担い、衣装美術さんが体調を押して気配りをし、さらに妊婦さんが無茶をしてまで作品に没頭し…

そんなのを見てる中で若手が手を抜けようか!

前を走る人達に追いつこうとするだけでどんどん作品に対して向かっていけた。


「それぞれの体が赤布で繋がってます。だからそれぞれがそれぞれを担ってください。全員が全シーンを担ってください。」

と言う吉野さんの言葉があったから、全員の作品に対する必死さを未熟な頭でも気付けたと思っています。


その中で役をもらい、シーンをもらい、相手役に助けられながらも演じさせてもらえたことは本当に幸せなことだったなと思う。


そしてもっと演出に応えられる役者になりたいと思った。

自分が先頭を走れる人間になりたいと思った。


なんだか「眠る男ショック」がまだ抜けないなー…

次に向かわなければ。

「眠る男」おかげさまで昨日千穐楽を迎えられました。
かなりの回数が満席に近い状態で、札止めになった回もあったみたいで。
お越しいただいたたくさんのたくさんのお客様、本当にありがとうございました。
満席でお越し頂けなかったお客様、申し訳ありません。


岸田理生さんの処女作ということもあり原作のストーリーのわちゃわちゃした感じを演出の吉野さんの再構成と豪勢でパワフルな演出でねじ伏せた、という印象です。
「とにかく一つ一つのシーンにハンパじゃないパワーを」と稽古期間中言われ続けました。


観ていただいたお客様や役者仲間からの評判もすごく嬉しい内容が多くて、「観たことのないもの」に出演させていただけて本当に幸せでした。

こんなに体に負荷をかけられ続けるお芝居にはそうそう出演できないと思います。
そして、「わたし達は演劇を半分しか作ることができない、半分は観客が作るのだ」という寺山修司さんの言葉をこれほど役者として強く感じられる演劇もそうそうないと思います。

そしてこれは毎回の事ながらたくさんの素晴らしい役者さん、スタッフさん、踊り手さん、音楽家さんとの出会い。
吉野さんの企画に加われてよかった!


「眠る男」から与えてもらったものは今後お芝居をする上ですごく大きなものだと感じています。


今朝方まで打ち上げをし、まだ2時間も寝てないのに目が覚めて「ヤバい本番に遅刻する!」と焦りました。


そして終わったことが寂しくて眠れない。
そうゆう作品でした。

このまま「眠らない男」にならないようにしよう。

…でも今日は今日とてオーディション行ってきました。
「眠らない男」となるために。
かなり気合い入れて行ってきましたがどうかな…オーディション苦手だ…。
演技を作る瞬発力を養わないと。


さっきまで
「オーディション苦手だぁ…あぁ…だーめだぁ…」
と思っていたんですが「眠る男」について書いてたらなんだか元気になってきました( ´・д・)


お芝居に関しては演者が楽しまないようにって心掛けてますが(開演中はしんどかったけども)、振り返れば「眠る男」は楽しかった!
うぇーい

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明日19:30、舞台「眠る男」初回開演です。

おかげさまでなんと初回は満席になりそうとのこと。

これはなんだかどうなるのか、分からないぞ。

「1となるか0となるか」

とにかく全力で、いま、その瞬間出来ることを全て。

全てを観客席の楽しいのために。

いまこの瞬間にも絵空箱に組まれたセットは明日の開演のために「立ったまま眠っている」。


いち演者として全てに応える為に。

いち演者として全てを活かす為に。

いち演者として…


うおー!


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「やったことをない事をする」

ってのんびりしてると多分ほとんどなくて、(実は、本当は、毎日が過ごしたことのない日、なんだけど)すごく貴重な事なんだと思う。


舞台に出演したことがある→YES

岸田理生作品を演じたことがある→YES

舞踏やダンサーさんと一緒に舞台に出演したことがある→YES

生演奏での舞台を経験したことがある→YES


これだってほんの一年前にはほとんどがNOだったんだけど。


今回の「眠る男」は多分これからも経験することのない場所になるんじゃないかと思う。

それは経験値とか台本の内容はさて置き、物理的に。


出演舞台を宣伝する時に「面白いと思う!」って言うのは勇気がいるし面白さには個人差があるしって思うけど、今回の舞台は「多分観たことないような事すると思う!」ってはっきり言えるからすごい。


状況劇場や天井桟敷なんかは毎回の公演がそうだったんだろうな…(・ω・`)


でもすごく変わってます。

今回の舞台。舞台?

そして筋肉痛です。

(たぶん)観たことないものが観たい方は是非。

でも絶対初めて!そうはっきりも言い切れないところも、舞台の凄さなんだよな。

怖いな。舞台。



リオフェス2014参加作品 

吉野翼企画『眠る男』 

原作◎岸田理生   

構成・演出◎吉野翼 

「岸田理生の幻の処女作『眠る男』を渾身の舞台化。演劇、ダンス、舞踏、生演奏で紡がれる、岸田理生の原点へと回帰する風刺劇。私の瞼を閉じる者は父。眠るためには父を探せ。父は観客席に…居る。」 


日時◎全9回公演 

6月 

11日(水)19:30 

12日(木)14:00&19:30 

13日(金)14:00&19:30 

14日(土)14:00&19:30 

15日(日) 13:00&18:30   

開場は各開演の30分前となります。 


チケット料金◎ 

(日時指定自由席) 

前売り・当日 3,000円  

学生割引 2,500円(学生証提示) 




会場◎ 

PerformingGallery&Cafe 絵空箱 

(有楽町線江戸川橋駅1b出口徒歩2分・東西線神楽坂駅2番出口徒歩9分) 

Tel&Fax  

03-6265-0825 

URL  http://www.esorabako.com/ 


◆出演 

服部吉次 (劇団 黒テント)・井上雄介 ・鋤柄拓也 (メインキャストプロダクション)・坂本大河・都築星耶(劇団 三日月湊)・田島謙太(猫舌コンプレックス)・升望(プロ・フィット お茶の間ゴブリン)・澤木柚季江・田中良・楓ありす・石井舞・佐々木美綺・森田彩乃・椿屋蜂(32号室)・羽瀬文野(劇団ポストマン)・点滅・太田翔子(UNFIGURE)・山羽真実子(ソらと晴れ女) 

◆生演奏  

那須寛史・那須健二(QooSue)・西出真理

10日目の升ノ山関の取り組みはすごかった。

升ノ山関は心臓疾患の為に長い相撲が取れない。他の力士よりも軽い稽古しかできない。スタミナは普通の人以下と診断された。

それでも幕の内にいる。

十両になれずに辞めていく力士がたくさん居る厳しい角界で。


当然どの力士も升ノ山の疾患は知っているだろう。

過酷な星の取り合いの中でその弱点を責めない余裕はないだろう。


立会い、升ノ山の強烈なぶちかましからの押しに体格で劣る双大竜は横に横に回り勢いをいなし引き落とそうとする。それでも自分の、文字通りの生命線である「速攻」「押し相撲」を変えない升ノ山。

パワーと勢いだけでなく、足も良く動いている。食らいついて行く。

何度も何度も土俵際に追い詰められながらも、その度に双大竜も絶妙の間で巧みに体を入れ替える。

10秒経ち、20秒経ち、長い相撲になる。

チアノーゼで真っ赤を通り越して真紫になった升ノ山の顔。それでも猛然と押す。

少し勢いが弱まったのを見逃さない双大竜はいなす作戦から四つ相撲へと切り替えようとする。

胸を張り升ノ山のぶちかましを受けいい形でまわしをとりにいく双大竜。


いい形でまわしを取られた刹那、ほとんど意識も飛んでいるであろう升ノ山は両腕で双大竜の左下手を抱え力任せに投げた。

崩しも体重の入れ替えもないブサイクな小手投げだった。


客席からすごい歓声が浴びせられた。


取り組みを終えた升ノ山は天を仰ぎ明らかに過呼吸気味な息遣い。

真紫色の顔で膝に手をつき息も絶え絶えに喘いでいた。


めちゃくちゃかっこよかった。