【マリンの学力向上委員会4~プロテイン迷走記~】

 

 

発達障害の食事療法と言えば、

 

①腸内環境の改善

②添加物フリー・グルテンフリー・カゼインフリー

③高たんぱく

④鉄補給

⑤ビタミン補給(マルチビタミンは意味がないので個別に摂る事)

⑥油(オメガ3・オメガ6)

⑦生の塩

⑧砂糖レス(ラカンカエキスに置換え)

 

とりあえず、こんな感じだろうか。

 

ということで、今回は③の高たんぱく、特にプロテインについて。

 

4年前、スカイにプロテインを飲ませてみたところ、国語の成績が爆上がりしたので、マリンとランドにも、プロテインを飲ませようと思って、ザバスのジュニアプロテインを購入してみた。

 

ところが。

 

……あんまり飲んでくれなかったんだよね、これがね……

 

甘ったるくて嫌なんだとかなんとか。

 

まぁ、玉子と豆腐と鶏むね肉をしこたま食べてりゃそこそこ高たんぱくでしょって話で、一旦放置していたんだけど。

 

毎日必ず高たんぱく食を作れるかっていうと、その限りでもなく。

 

マリンの

 

『賢くなりたい!!』

 

を機に、再びチャレンジ。

 

とりあえず、美味しそうなプロテインを探してみた。

 

最初に見つけたのはこれ↓

Cycle.meの果汁プロテイン

 

こちら、味はなかなか美味しいんだけど、のど越しがなんかちょっと微妙…

 

だけどマリンは、このシリーズのレモネードを気に入って飲んでくれた。

 

しかしランドの反応はイマイチ。

 

そして……お値段が……お高い!!!

 

ということで、遠征とかお泊りの時だけこれでいくことに。

 

 

2つ目に飲ませてみたプロテインは、ママがいつも飲んでいる、こちら↓

ビーレジェンドのベリベリベリー5kg

 

   てゆーか 5キロて笑

 

 

 

ーー米か!!

 

 

 

ママは大好きなんだけど、マリンもランドもNG…やっぱり甘ったるいらしい…

 

 

う~ん……甘ったるいのが、ダメってか……。

 

 

そこで。

 

 

今まで飲んでたザバスのマスカット味に、レモン汁をプラスしてみてちょっとさっぱりしないかな、と試してみたところ……

 

 

これも、ダメ!!!

 

 

一体何なら良いんだよ!?

 

 

『チョコ系で、もう少しあっさりしてたら飲める』

 

 

ーー何だか知らんけど、通っぽい事言ってんじゃねーよ!!!

 

 

……んん??

 

 

チョコ系……?

 

 

そういえば、マリンもランドも、牛乳で薄めに解いたミロが好きだった。

 

 

ミロかぁ…

 

 

ーープレーン(ノンフレーバー)に、ミロを足してはどうだろう?

 

 

ということで。

 

 

マイプロテインのプレーンを、ランドは牛乳に、

マリンはアーモンド飲料に溶かして、ミロを投入。

 

 

 

『『美味しい💕』』

 

 

ぃよーーーーーーーし!!!

 

 

ーー長かった。

 

 

ここまで実に長かった!!

 

 

ということで、マリンは今日も、マイプロのプレーンにミロ(オトナの甘さ)を混ぜて飲んでいる。

 

 

遠征にはCycle.meのレモネード。

 

 

賢くなれるかなー?

 

 

 

【マリンの学力向上委員会3~国語力~】

 

 

とにもかくにも、まずは国語力。

 

 

ということで、学校では着々と、ふくしま式の問題集を進めているマリン。

 

 

が、演技のレッスンが進んでいく中で、自分の国語力がいかに足りていないかに、本人が気づき始め…

 

 

家でも取り組むことになった。

 

 

ちなみに、学校でやってるのはこちら

 

 

 

 

この2冊は学校でやってるので、家では系統の違うものを取り入れることにした。

 

 

 

 

 

 

3冊目は、演技の先生がおススメくださったもの。

 

 

いや本当におススメくださったのは、これよりもう少し難しいこちら

 

 

なのだけれども…ママがマリンの勉強を指導してきた経験上、テキストや問題集は、

 

 

シリーズ中、一番簡単なものに繰り返し取り組む

 

 

これが、結果的に一番続くし身になると思うので、おすすめくださったものを検索した際にみつけた【ちょっとやさしめ】の方から取り組むことにした。

 

 

ちなみに、今は【ちょっとやさしめ】を卒業して、先生おススメの普通の難易度の方に進んでいる。

 

 

お絵かき作文ドリルも、無事に基礎編を卒業し、今はこちら

 

 

【チャレンジ編】

 

 

 

ところが、これらを進めていくうちに、一つの問題にぶち当たった。

 

 

始めた当初は、

 

 

“間違えた、または分からなかった問題は、解答の文章を3回、ノートに書き写して、読み上げする”

 

 

というやり方を徹底していたマリンだったが、

 

 

続けていくうちに、早く問題集を進める事に気を取られてしまい、いわゆる

 

 

“解きっぱなし”

 

 

になってしまっていたことが…最近、判明した。

 

 

ということで、お小言を少々。

 

 

「問題集解くだけで、国語力が上がるって思ってた?」

 

「………うん💦」

 

「残念ながら上がりません。一ミリも。」

 

「( ;∀;)」

 

「こういうのはさ、“やったつもり”って言ってね、一番だめなパターンよ」

 

「がーん😨」

 

   ーーリアルにガーンって言う子っているんだな…

 

「たとえばね、マリンが実は、本気で夢をかなえたいわけじゃなくってさ、“やったつもり”を続ける事で、ただ、夢をかなえるっていう妄想の中で生きているだけで満足なんだったら、まぁ、今のままでいいと思うけど」

 

 

「………( ̄ロ ̄lll)」

 

 

「そうじゃなくて、本当に本気で夢を叶え隊って思ってるならさ?

 ちゃんと身に着くやり方しないと、夢には一歩も近づけないよ。」

 

 

「……………」

 

 

「マリンの人生だから、やれ、とはママは言わないけど…

 

 何か月、この“解きっぱなし”をしてたか知らないけどさ?

 

 その期間全部、あなたが“努力してる”って思ってたのはさ?

 

 水の泡ってか、時間と労力の無駄遣いをし続けてきたわけさ」

 

 

 

「Σ(゚д゚lll)」

 

 

「間違え直しからが、勉強です。以上。」

 

 

 

 

ーーこの日から、少なくとも家では、間違え直しをし始めたマリン。

 

 

境界知能というのは、思うよりもずっと、“当たり前”と思われる事を理解するのに、時間と労力を要する。

 

 

“勉強のやり方”だって、一歩ずつ、つまずきながら、失敗しながら、手に入れていくんだね。

 

 

【マリンの学力向上委員会2~辞書を引く~】

 

 

かねてから、国語を最も苦手とするマリン。

 

 

折しも、今、通っている演技スクールの先生から、こんな課題が出された。

 

 

『分からない言葉があったら、辞書を弾いて、ノートに書き出すこと』

 

 

この場合の“分かる”の基準は、

 

 

10歳の子に説明できるレベル。

 

 

ということで、辞書引きをする事になった。

 

 

が、これが、一筋縄ではいかなかった。

 

 

アクセント辞典が入っていて、発音が聞けるからという理由で、我が家の辞書は基本的に電子辞書。

 

 

これが、マリンには合わなかったらしく……

 

 

全く増えない単語メモ。

 

 

ママが、なんで?と聞くと、

 

 

「電子辞書の使い方がよく分からないの💦」

 

 

「え、説明したじゃん」

 

 

「その時は分かったと思ったんだけど、使う時には忘れちゃうの💦」

 

 

がーーーーーん………そんなことある!?!?

 

 

と、ショックを受けていても仕方ないので、紙の辞書を買いに行くことになった。

 

 

演技の先生曰く、1単語につき、毎回二種類の辞書を引くといいとのことで、

 

 

近所の書店で、国語辞典を2冊選び、さらに学校用と家用の2冊で……合計4冊……。

 

 

イチユキチ様が……ひらっと……。

 

 

ま、まぁ、仕方ない。

 

 

塾代と思えば、一度ですむだけマシと思おう。

 

 

さらに、ママの用意した単語メモグッズも、マリンには使いづらかったらしく、

 

 

新たに単語メモグッズを買いそろえる事に。

 

 

マリン曰く、

 

 

「付箋は使いづらいんだよね」

 

 

とのことで、こんなかんじのバインダー(A5)↓に、

 

 

 

ミニルーズリーフ↓

 

 

をセットし、「 あか さた 」と、インデックスを付けて、出来上がり。

(疲弊はともかく…眺めるを知らなかったのか…)

 

 

セットアップが出来て以来、せっせと辞書引きにいそしむマリン。

 

 

「これ、楽しい~♪」

 

 

それは、何より。

 

 

この、紙の辞書で引いて、自分でセットアップしたMy辞書ファイルに単語を増やしていく方法は、なんだかんだマリンのツボにヒットしたらしく、始めてからかれこれ…5か月ほどになる今も、着々とその単語数を増やしている。

 

 

……マリンの脳内にもちゃんと、残っているといいのだけれど^^;

 

 

 

【マリンの学力向上委員会1~食事改善~】

 

 

そんなこんなで、マリンの学力向上を目指して、色々取り組みを始めた。

 

まずは、食事改善。

 

具体的には、

 

 

①ジャンクフード(ジュース含む)フリー

 

②添加物を極力摂らない

 

③砂糖を減らす

 

④グルテンフリー

 

⑤カゼインフリー

 

⑥高たんぱく

 

 

いや……大変だよねこれ……。

 

 

とりあえず、カゼインフリーは、元々そんなに牛乳好きではないので、そこそこイケそう。

 

 

ジャンクフードは、ママが買わなければOK。

 

 

添加物は、全部摂らないのは不可能なので、できるだけ、無添加のものを選ぶことに。

 

 

あと、食品宅配のらでぃっしゅぼーやをとりはじめてみた。

 

 

以前にも、らでぃっしゅぼーやは検討したんだけど、ぶっちゃけお高いので二の足踏んでたんだよね。

 

 

でも、よく考えたら、スーパーで買い物すると、必ずと言って良いほど、買わなくていいものをついつい、あれもこれもと買ってしまいがちなママ……

 

 

宅配だと、1週間分一気に注文するので、余計なものを注文することがほぼ、ない。

 

 

店に行く頻度が圧倒的に減って、結果的に、食費はさほど上がらなかった。

 

 

高たんぱくは、玉子と鶏ムネ肉を中心に、プロテインとか、オートミールとかでまかなう事に。

 

 

で……

 

 

なんだかんだ一番大変なのが。

 

 

グルテンフリー!!!

 

 

小麦って、ホント何にでも入ってるんだよね!!

 

 

とりあえず、手始めにパンをやめてみる事にしたはいいんだけど、ちょっと前の記事に書いた通り、おばあちゃんがパン屋さんでバイトをはじめたので…

 

 

ちょいちょい、

 

 

めっちゃ美味しいパンの差し入れが来る笑

 

 

差し入れのパンは、スカイとランドとパパが食べることにして、マリンと、ついでにママも基本は我慢しているんだけど……

 

 

目の前で、めっちゃ美味しそうに食べられるのは、まぁまぁ、辛い(TT)

 

 

ので、時々、米粉パンとか、米粉バームクーヘンとかを買うことにした。

 

 

ただこれも、まずまずお高いので…

 

 

時々ってことで。

 

 

あとは、うどんも、米粉うどんに、ラーメンも、米粉ラーメンを買い置き。

 

 

ーー結局。

 

 

一周回ってやっぱり、お菓子を我慢するのが一番大変だった😂

 

 

まぁ、完璧を目指すと続かないからね。

 


出来る範囲で。

 

 

ぼちぼち。

 

 

【マリンの学力向上委員会0~序文~】

 

 

そんなこんなで、スカイもランドも含めて、進路問題に忙しい我が家なのだけれど、マリンの場合、支援級に移籍を決めた段階で、全日制には行かない事を決めていたので、受験は事実上面接のみという見通しが、この春の段階で既にあった。

 

 

なので、学力の向上といっても、受験勉強ではない。

 

 

なんなら、中学校の、学校指導要領の内容とも限らない。

 

 

この場合の学力とは、受験テクニックでも、文科省推薦の内容でもなく、社会で生きていくための、ガチの学力のことだ。

 

 

マリンはあれで、実は結構なプライドちゃんで。

 

 

家族の中で自分だけIQが低いことを、まぁまぁコンプレックスに感じている。

 

 

まぁ…パパが、パパだったり(IQが上の異常値)するので…なんとなく、我が家では、例えば芸能人なんかの話をするときに、

 

 

“地頭が良さそう”

 

 

みたいなことを、無神経にも、ぽろっと言ってしまう事が、ある。

 

 

マリンが、自分の学力を気にしている事は皆分かっているので、

 

 

うっかり、そんな話になった時には、

 

 

“知性は一種類ではない。テストの点や、IQのポイントに直結する部分だけが、人間の知性ではない”

 

 

とか、

 

 

“頭が悪いってのは、テストの点が悪いことじゃない。人様のご迷惑を一切考えようとしないやつのことを言うんだ”

 

 

的な事を、それぞれに言ったりするのだけれど……

 

 

なんていうのかな。

 

 

多分、というか、多分に、“フォローしてる感”が、拭いきれない。

 

 

ぶっちゃけそれぞれに、本音では、

 

 

『地頭の良さ=すごく良い個性』

 

 

って思ってるんでしょ的な空気が……正直、少なからず、ある。

 

 

外でも、うっかり誰かの知性自慢みたいな事になった時、マリンはすごく悲しそうに、

 

 

「私も賢かったらよかった」

 

 

と、しょんぼりと…していた。

 

 

 

 

ーーいやでも。

 

 

ママは正直、社会で生きていくために、今のマリンに不足しているというか、どうにも心配が尽きないのは、知的などうこうよりも、いわゆる不注意の方で。

 

 

だってさ!?

 

 

「ママこれ借りるね💕」

 

 

と言って、マリンが持ち出したママの、

 

 

上着も。

 

 

水筒も。

 

 

帽子も。

 

 

ーーーもうなんか、日常茶飯すぎて、一々覚えていられない程、数々の!!

 

 

ママからの借りパクならぬ、借り失くし物の山……。

 

 

学校でも、家でも、常に探し物を探し回る日々……。

 

 

の方が、よっぽど問題でしょーがよ!?!?!?

 

 

と、思っているのだけれども、本人にとってはそうではないらしい。

 

 

賢くなりたいらしい。

 

 

う~ん…そっか。

 

 

「私ね。最近祈ってるの。」

 

 

「何を」

 

 

「賢くしてくださいって。」

 

 

ーーーお、おぉ、そんなにマジなアレだったか。

 

 

うっかりの方がよっぽど問題とか言って、ごめんよ。

 

 

分かったよ。

 

 

ママも、一緒に祈るよ。

 

 

そんで、協力するよ。

 

 

やれることはきっと、沢山、ある。

 

 

ーーーどれもこれも、続けないと意味ないんだけどね……。

 

 

【マリンの受験戦記12~願書提出~】

 

 

そんなこんなで、志望校が決まり。

 

 

無事に校長先生の推薦もいただける事が決まった先月某日。

 

 

万が一にも書類に不備があってはいけないのでと、担任の先生から極力早めに出願書類を記入の上、まずは学校に提出するようにと連絡をいただいた。

 

 

出願書類と言っても、通信高校の推薦入試という事で、本人が書くべき書類は願書のみ。

 

 

のみ、とは言え、もちろん間違いがあってはいけないので、志望校指定の用紙をコピーし、まずはママが記入例というか、記入内容を練習書き。

 

 

本番用の願書はというと、マリンは、早くからオープンキャンパスに行っていたので、家には出願書類の用紙が2セットあった。

 

 

そこで、そのうちの1つに、ママが鉛筆で必要事項を記入。

 

 

学校から帰ってきたマリンに、ボールペンで同内容を記入するように言うと…

 

 

その辺にあったボールペンで……

 

 

ーーー実に。

 

 

軽快なスピードで。

 

 

さらさら~っと。

 

 

てゆーか、ママの適当な字の下書きをそのまま!!!

 

 

なぞり書きし始めた!!!!!

 

 

 

 

おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!

 

 

 

 

「ちょ、待って、ストップ!!!」

 

 

書き始めてから止めたってもちろん遅い。

 

 

「何?」

 

 

何?じゃないよ!!!!!

 

 

「願書なんだからさ!!!」

 

 

「うん???」

 

 

「綺麗に書いてよ!!!」

 

 

「ーーえ、そうなの?」

 

 

 

 

 

 

 

自慢ではないが、ママの字は、

 

 

 

 

 

とってもキタナイ………

(本当に自慢ではない……)

 

 

 

 

そのママが。

 

 

 

テキトーに書いた下書きを。

 

 

 

そのまま!!

 

 

 

なぞっちゃってるーーーーーーー!!!

 

 

 

「願書はね、超!!!重要書類なわけです」

 

 

「あ~うん。そっか。」

 

 

「そうなんです!!!」

 

 

「そうなんだ」

 

 

「今すぐ!!きれいな字で書き直して!!!!!」

 

 

「はぁ……、あ、はい」

 

 

 

 

 

実は、マリンの字は、ママよりは大分、綺麗だ。

 

 

だからと思って、ママは敢えて、下書きだってことが分かるように、超!テキトーな字でうすーく、書いたのだ。

 

 

マリンがちゃんと自分の字で書けるようにと……

 

 

ーー全然。

 

 

通じなかったね……。

 

 

 

【マリンの受験戦記11~担任の最終確認が面白すぎた件】

 

 

「もう絶対変えられませんけど、大丈夫でしょうか!?」

 

 

と……担任の先生からの、何だかわりと切羽詰まった感じの電話があったのは、マリンの志望校が決まり、推薦入試での受験を希望する旨を、学校に伝えた翌日の事。

 

 

「こちら、専願となると、もう絶対に変えられませんけど、大丈夫でしょうか!?」

 

 

「あ、はい、大丈夫です」

 

 

何だか必死な感じの先生の声。

 

 

「ええっと、もう充分にお調べになったとは思いますが、こちら、受かった場合、随分早くに決まってしまうので、その後から受けたいところが出てきても、変えられないんですが」

 

 

あぁ……あれかな。

 

 

毎年、専願で受けて、後からやっぱり全日制とか、支援校とかにしておけばよかったとか、言い出す人がおるんかいな……先生、大変だな^^;

 

 

「はい。大丈夫です。承知しております。支援校とかも、諸々調べたので」

 

 

「あとあの……大丈夫とは思うんですが、一応、確認と言いますか」

 

 

ん、あれ、何か歯切れ悪い?

 

 

「学費が、結構、その、高めと言いますか」

 

 

「………あぁ………はい、そうですね笑」

 

 

いや、学費は、いっちゃん最初にチェックしたわ!!

 

 

するやろ、そら笑

 


 

うちは、公立に通うお兄ちゃんもおる(先生はスカイのことも知っている)から公立の全日制との差額も分かってるし、私立の全日制も一回は検討したから知ってるし、支援校も調べたし……てゆーか。

 

 

 

 

 

学費知らんと出願するとか、

 

 

 

 

どんだけ金持ちやねんwww

 

 

 

 

とりあえず、先生…
 

 

 

不景気が慢性化して早何年…何十年……の、今の日本であのお値段は、大体のお家にとって、清水ジャンプだと思うんで(T^T)

 

 

 

それもう本当に二度と、聞かない方が良いと思いますよ笑

 

 

 

【マリンの受験戦記10~通信制高校について~】

 

 

通信制高校を受験することにして、リサーチ大変とか、ぶっちゃけ費用面すんごい大変とか、取り合えず“大変”にばっかり目がいっていたママであったのだけれど…

 

 

ふと、思わぬ良い所に気づいた。

 

 

通信制高校には…

 

 

 

 

 

 

 

PTA役員が無い!!!

 

 

 

 

 

 

笑。

 

 

 

 

いえ、あのね。

 

 

スカイの高校では、入学初日のくじ引きに当たってっていうか、外れてっていうか。

 

 

三年間、理事を務めるハメ、もとい、つとめさせていただくことになり…現在3年目。

 

 

やっとやっと、今度の3月でお役御免になるというのに…4月には、今度はランドが中学生になるので、またもやPTAに当たっちゃう危険、もとい、可能性、が…ゼロではないわけで。

 

 

マリンだけでも、絶対にPTA役員に当たる可能性が無い事が保証されているのは、正直、超!!!!!

 

 

助かる笑

 

 

 

もう一つは、バイトが自由にやれるのは、マリンの場合ポイント高いと思っていて。

 

 

社会に出るための助走として、高校3年間バイトさせたいなと思ってるんだよね。

 

 

マリンも、バイトしたいと言っているので…まぁ、どこでどう、使い物になるのかならないのか、分からないけれど、社会経験を実践で積めるのは、すっごく良い!!と思う。

 

 

ついでに、運転免許取るのが禁止されてないのも良いかもとか。

 

 

愛知県は車社会なので、運転免許はもはやライフラインの一つ。

 

 

なんだけど…心配なんだよね…筆記が!!!

 

 

ひっかけみたいな日本語に、マリンがどれだけ対応できるのか…いやもう、そこは数!!

 

 

問題数こなすしかない!!

 

 

マリンは学年の中で、生まれ月が早い方なので、この際高校3年になって誕生日来たらすぐ、車校に行ったらいいよねと思っていて。

 

 

だから、学校に免許取得を禁止されていないのは、有難い。

 

 

あとは…今は、演技の勉強のための上京が月一だけど、高校上がったら多分月2回になるので。

 

出席日数が卒業にそこまで響かないのは正直助かる。

 

 

でも、ちょっと心配していることもあって…

 

 

強制力の無い状況で、本当に毎日学校に行けるのかどうなのか。

 

 

本人は、

 

 

『まかせて!絶対大丈夫!!』

 

 

と、豪語しているけれど、なんせ中学校とは、通学距離も時間も違うので、ちょっと心配してしまう。

 

 

けどまぁそれは、今心配してもしょうがないので、放っておくことに。

 

 

あとは、部活が無いので、運動不足はちょっと心配と言えば心配かなぁ。

 

 

なので、本当の最寄駅までの定期は買わないで、その手前の、特急が止まる大きな駅までにして、そっから徒歩でいかせようかと考えてる。

 

 

ゆうても駅から12分。

 

 

充分に徒歩圏内だと思う…駅から出るまでに10分かかるけどね!!

 

 

 

まぁなんにせよ、全部受かったらである。

 

 

 

マリンの受験戦記は、もう少し、続く。

【マリンの受験戦記9~70の横顔~】

 

 

 

 

「私、ここに入るんです」

 

 

 

 

 

 

 

それは、ママとマリンが、3校目の個別相談に行った帰りのこと。

 

 

3階のフロアから、エレベーターでご一緒したご婦人の一言に、思わず目を見張った。

 

 

正直、聞き間違いかと思った。

 

 

だってその前置きが、

 

 

「私、今年で70になるんですけどね」

 

 

だったのだ。

 

 

「通わないですけどね。通信で。」

 

 

 

聞き間違いでは無かったらしい。

 

 

70、と言ったそのご婦人は、とても70とは思えない若々しい風貌で、きりりと凛々しい横顔から、ちらとマリンを流し見て、ニコっと目元を綻ばせた。

 

 

「頑張りましょうね。お互い。」

 

 

エレベーターが一階に着くと、ふわりと一礼して、大きな歩幅で颯爽と歩き去ったその後ろ姿を、ママはしばらく呆然と見送ってしまった。

 

 

 

 

 

通信制の高校に入る、ということは、中卒、ということだ。

 

 

それを、70になる今、トライしようというのだ。

 

 

どんな人生が、どんな出会いが、どんな転機が、どんな志が……どんな別れが。

 

 

どんな。

 

 

どんなーーー。

 

 

 

ーーーあぁ、そうか。

 

 

マリンの人生は、今だけじゃない。

 

 

今も、もちろん大事だけれど、この先も、そのまた先も、その先の先にも。

 

 

きっと色んなことがあって。

 

 

だから今、全部が決まらなくていいのだ。

 


そういえば、ママの実家の母は数年前、

 

 

「昔から、パン屋で働くのが夢だったの💖」

 

 

とのたまって、齢70直前にして、近所のお気に入りのパン屋でバイトし始めた。

 

 

それも、何の求人情報も無い状態で、いきなり売り込みの電話をかけたのだとか。

 

 

ママにも。

 

 

この先の人生がまだまだ…山あり谷あり??

 

 

できればあまり急坂で無い事を願うばかりだけれど。

 

 

取り合えず、目の前の進路やら学費やらで頭がパンパンだったママの目線を、

 

 

はるか遠くへと上げさせる形になったあの横顔に。

 

 

今も、感謝している。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーママは顔、忘れたけど。

(多分、マリンは覚えてる笑)

 

 

 

 

【マリンの受験戦記8~通信制高校探しの10のポイント~】

 

 

 

通信制高校を検討するにあたって、とりあえずは、ネットで検索して、資料請求をしまくった。

 

 

ところが、前回記事にも書いた通り、肝心なことは個別相談に行かないと分からない。

 

 

思うに。

 

 

通信制高校に進学を希望する子どもたちの事情は様々で、マリンのように、普通の高校の集団授業ではなかなか学習が難しい子もいれば、中学で不登校になった子(多分これが一番多いのかな)もいれば、はたまた…これは多分、最近は減少傾向にあると思われるけれど、要はやんちゃっ子たち。

 

 

そんな様々な事情の背景には、当然、親の事情も無関係でないことも、あるんだろう。

 

 

だからこそ…あれだ。

 

 

要は親の受験なんだな、あれ。

 

 

一般的な常識が、普通に通じる親かどうかを、チェックしたいんじゃなかろうか。

 

 

憶測だけど。

 

 

多分、そんなに外れてないと思われ。

 

 

私立のトライアウトも、親同伴の面談が必須だし、要はアレと同じなんだろう。

 

 

通信制も、要は私立がほとんどだもんね。

 

 

そんな訳で、一校一校、合計10校の通信制高校およびサポート校を、足を使って調べまくった2か月半。

 

 

多分わたし今、愛知県下で一番、名古屋の通信制高校に詳しいと思う(笑)

 

 

一校、二校と、訪ねていくうちに、新たな情報が入ってきて、その度に、前に訪ねた学校はそのあたり、どうなのかなと、電話で問い合わせる日々…

 

 

は、ものすっごく大変!!

 

 

だったので、通信制高校、サポート校の個別相談に行く際のチェックポイントを記録しておこうと思う。

 


 

●チェックポイント1 ー 授業が午前からか、午後からか

 

 不登校経験者には、夜型の生活になっている子もいるため、授業が午後から始まる学校もちょこちょこあった。

 

 または、個別指導か、集団授業かによって、午前と午後を分けていたりする。

 

 うちは、せっかく中学校に毎日通学できているので、このまま朝型の生活をキープすべく、午前から授業がある学校に絞った。

 

 

●チェックポイント2 ー 個別・集団・マンツーマン・映像 ー

 

 マリンにとって最大のチェックポイントだったのはココ。

 

 普通クラスの集団授業を8年間、空想に費やした実績の持ち主に、中学よりさらに難しい高校の内容を、集団授業でとか、あり得ないあり得ない笑

 

映像授業はありかなぁとは思ったけど、それだけではやっぱり心もとない。

 

やっぱり個別指導が必須だ。

 

 (ちなみに、トライはマンツーマン授業があるけど、年間の授業時間に限りがあるので、詳しくはトライに要確認)

 

 

●チェックポイント3 ー 授業内容が卒業単位74単位と関係しているかどうか

 

 通信制高校の中には、

 

 「卒業のための単位なんて、余裕でしょ?

  それはお家でさっくりやってきてね♪

  学校では、もっと面白い、実践的な学びをしてみたくないかいベイビー♪」

 

 的な、コンセプトと思われる学校がいくつかあって…

 

 あ~……つまり……頭のイイ子むけの教育?ってことかなぁ~??

 

 もちろん、そういうとこはマリンの志望校としては除外笑

 

 

●チェックポイント4 ー 通学定期の有無 ー

 

 通信制高校に通学する場合、大きく3パターンがあって、

 

 1 学校法人が直接開いている通信制高校

 2 学校法人がやってる通信制の高校と提携している、サポート校

 3 全日制の高校が母体となっている学校法人の、通信制部門

 

1と3は、いわゆる、高校で、2は、私塾扱いらしい。

 

んで、2の場合、通学定期が…買えない!!

 

ーーのはまだ分かるんだけど、1でも、3でも、学校によって、または鉄道会社によって、通学定期が買えたり買えなかったりする。

 

通勤定期は、通学定期の約3倍…3年間通う事を思うと、まことに馬鹿にならない金額差である。

 

絶対に要チェック。

 

 

●チェックポイント5 ー 費用の総額 ー

 

通信制高校の授業料は……分かりにくい!!!

 

やたらにリーズナブルな料金表に驚いていたら、

 

“個別指導は別料金”

 

とか、

 

“コース料金は別料金”

 

とか、

 

“オプション授業は別料金”

 

とか、小っちゃく書かれていて、その肝心の“別料金”の内容は、

 

『詳しくは個別相談にておたずねください』

 

だったりする……。

 

怖すぎる……。

 

 

●チェックポイント6 ー 学年ごとに履修する単位について ー

 

基本的に、通信制高校の単位は、全日制で言うところの普通科とほぼ同じ。

(一部の学校を除く)

 

なのだけれど、1年時、2年時、3年時に、何をどれだけ履修するかは、学校ごと、サポート校ごとで、すっごい違う。

 

ほとんどの学校は、1年時に必修科目のほとんどを押さえた25~26単位が標準となっているけれど、その単位が完全に固定の所もあれば、自由に増減させてくれるところもある。

 

マリンは、卒業に必要な74単位のうちの大半を、2年の終わりまでに取って、3年は、進路に沢山の時間を使わせてあげられたらと思って、単位の増減が自由な学校を選んだ。

 

 

 

●チェックポイント7 ー スクーリングの場所 ー

 

通信制の学校には、スクーリングっていうのがあって、いわゆるこれが授業にあたるわけだけれど、これが、学校によってすんごい違う。

 

関東の本校に1週間(お泊り)とか。

 

めっちゃ遠くの離島に1週間(もちろんお泊り!)とか。

 

あるいは県内の大きな施設を借りて、1週間そこに通うとか。

 

かと思えば、いつもの校舎での、いつもの授業=スクーリング扱い、という学校もある。

 

当然、お泊りコースは別途料金が発生する。

 

絶対に要チェックである。

 

 

●チェックポイント8 ー テストの合格点と追試の有無 ー

 

基本的に、3割程度の点数で、単位を取れる学校が多いけれども、中にはもっと低い点でもOKな学校もあった笑

 

いや、そんなことある!?!?

 

とはいえ、単位を取れなかったら卒業できないわけで…追試のシステムも、がっつりチェック。

 

 

●チェックポイント9 ー 自習室の有無 ー

 

前述の通り、我が家は自宅学習には全然向かない環境なので、自習室の有無は大変重要。

 

その自習室に、先生の目が行き届いているかどうかも、空想癖ちゃんには大事なポイントだ。

 

 

●チェックポイント10 ー レポートの提出方法~紙かデータか~ ー

 

通信制の高校は、レポートとよばれる、プリント学習みたいなのがあって、これが、紙ベースの学校と、タブレットベースの学校があった。

 

マリンはできれば紙ベースが希望だったけど、まぁどうしてもでもないし、最後はそこは拘らない事にした。

 

 

 

以上、

どこかで、どなたかのお役にたてましたなら、これ幸い。

 

 

 

つづく!